保育園・幼稚園の謝恩会の進め方!係り決めから当日の流れ、皆が楽しめる余興アイデア

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2017/03/24

あなたの保育園・幼稚園では謝恩会はありますか?

謝恩会とは、子ども達がお世話になった先生方に深い感謝の気持ちを伝える場として、卒園式後に催されるお別れパーティのこと。

毎年恒例で行っている園もあれば、何もなしという園もあるので、やり方は実に様々です。

謝恩会は園長の方針や先生方の意向も関わることなので、絶対に開催しなくてはいけないものでもありません。

しかし親としては、ただでさえ手のかかる大変な時期の子育てを共有してもらえたという気持ちもあるので、出来ることなら最後に直接感謝をお伝えしたいですよね。

当然、園児に企画力があるわけはないので、役員や有志の保護者たちが数名集まって、その園の伝統を鑑みながら企画実行していくケースがほとんどです。

中には先生方へ記念アルバムを手作りしてお渡しする園も多く、具体的なマニュアルがなければ「どこまで」「誰が」「何を」やればいいのか頭の痛いところです。

本稿ではわたしが経験した幼稚園の謝恩会の企画実行内容をベースに、これから謝恩会を企画する保護者の皆さんにノウハウをお伝えしていきます。

謝恩会開催のための準備とは?全体の流れ

謝恩会というからには立派なイベントであり、それなりに準備期間は必要なもの。マニュアルが確立されていれば、ある程度は機械的に進められます。

対して絶対的なマニュアルがなく、実行委員になった人たちの裁量にかなり任されているような場合は自由が効く分、なかなか難しいかもしれません。

「自分たちの代でマニュアルまで作ろう!」という意気込みで取り組めれば最高ですね。では、まず全体の流れを見ていきましょう。

  1. 謝恩会の実行委員(世話役)を決める
  2. 謝恩会の日時を決める
  3. 会場と食事内容を決める
  4. 予算と当日の余興を決める
  5. 先生方への花束や記念品を決める
  6. クラスや園に謝恩会の日程・内容・会費をアナウンス
  7. 出欠の確認をする
  8. 余興や会場の飾りつけなどの準備をする
  9. 司会進行打ち合わせ
  10. 参加費・食費の回収
  11. 会計報告

非常に大まかな流れですが、どんなに簡単にやっても、最低これくらいの作業は発生してくるかと思います。

基本はやはり「これまでがどんなやり方だったのか」をしっかり知ったうえで、どこまでやるかをスタート時に皆で相談し、書き留めておくことです。

実行委員間に必ず多少の温度差は出てきます。盛大にやりたい人、無難に終わらせたい人…。すべての希望はかなわないからこそ、事前のすり合わせを出来れば慎重に!

謝恩会の実行委員(世話役)を決めよう

最終学年のときに役員をしていると、どうしても謝恩会の実行委員に関わらなくてはいけない可能性が高くなります。

有志を募っても思うように集まらない場合、直接声をかけられて断りきれず渋々…なんていうことも。

中には園側から世話役に指名されて過去の資料も渡されるというパターンもあるようですが、大体は役員と有志メンバーで進めていく形になるでしょう。

もしメンバーの中に謝恩会経験者が一人もいない場合は、できればアドバイスをもらえる人だけでも見つけておくと助かります。


実際に準備が始まるのは年越しして3学期がメインになるはずですが、少なくとも秋口にはメンバーの顔合わせくらいは済ませておきたいですね。

役割分担を決める!ユニット化でスムーズに

どんな役割があるの?
リーダー・会場・連絡・余興・司会者・会計など
リーダー
リーダーは絶対に必要なわけではありません。中心的存在になる人は自然に出来てくるものなので、無理に設定することもないかもしれませんが、いるとやりやくなります。
会場係り
会場係りは当日の会場準備に関わることをまとめます。必要なら会場を下見したり、料理を決めたり、プログラムを作成したり、当日の受付もします。
連絡係り
連絡係りは謝恩会に関して決定したことをクラスや先生方に連絡するための文章作成、送信(または配布)をします。会場と兼任してもいいでしょう。
余興係り
余興係りは当日ゲームをする場合、内容を決めたり、賞品を準備します。動画・スライドを見せたりすることもよくあるので、機械に強いメンバーがいると尚いいですね。
司会者
「司会者」は余興と兼任してもいいでしょう。プロを頼んだり、先生が仕切ったりする場合もあるようです。プログラムに肉付けして、進行を務めます。下に小さいお子さんがいるママには難しいかもしれません。
会計係り
会計係りはメンバーの中で仕事が忙しく打ち合わせに来にくい人がいたら優先的に回してあげるといいでしょう。費用回収や会計報告書作成などを担います。

メンバーが決まれば最初にある程度の役割分担を決めましょう。人数が増えると一斉に集まることは難しいため、少人数のユニットで動けると便利だからです。

日程と会場を決める!大改革は慎重に

謝恩会の開催日ですが、卒園式の直後に園の教室・ホールでそのまま行ったり、卒園後に日を改めてホテルやカラオケなどを貸し切ってやったりもします。

保育園や幼稚園の先生方にご臨席いただくことが大切なので、日程と会場の候補を出して、最初にご相談しておきましょう。

私の子どもの園では、卒園式を毎年近所のホールを借りて行っていたのですが「やはり最後は慣れ親しんだ幼稚園で卒園式を」と署名活動までして変更した年がありました。

幼稚園が手狭なので他のホールを借りていたのですが、保護者の強い要望で幼稚園の小ホールを使ったのです。これは謝恩会ではなく卒園式の話ですが、伝統は一旦破った訳です。

しかしその後、やはり近所のホールの方が広くて見栄えもし、卒業証書を受け取る姿が見やすいということで元に戻りました。伝統を変更するのにはパワーも時間も必要です。

大改革する場合は、それが本当に労力を払う価値があるのか、みんなが求めていることなのかを冷静に相談・判断する必要が時にあるかもしれませんね。

食事やプレゼントを決める!予算は余裕をもって

そして大切なのがお金の管理。どこまでやるかが大筋でも決まっていないと、予算は組みにくいので、何にどれくらい必要かを算出してみましょう。

  • 食事代金
  • 先生方への花束やプレゼントの代金
  • 余興で使う賞品や備品の代金
  • 通信費など雑費
  • 子どもたちに渡す記念品代(渡す場合のみ) 等々

花束は卒園式でもお渡ししたばかりなので、謝恩会では省略してプレゼントを豪華にしたり、プリザーブドフラワーにしたりと工夫するといいかもしれません。

費用の回収の時期は、できれば当日に一括で集めたいところですが、当日では過不足が出たり、会計報告を後日に仕切りなおさなくてはならない可能性が出てしまいます。

花束・記念品代と余興コスト・雑費は参加費として事前にそれぞれ回収、食費は当日受付で回収というスタイルがシンプルかと思います。

謝恩会には欠席でも、花束と記念品代はクラスの全員に負担してもらうのが一般的です。例えば欠席の人は花代200円、参加の人は更に200円プラスなど公平に。

余興の準備は事前に行うものなので、当日突然欠席しなくてはならなくなった人の分をいきなり削るというのはなかなかできません。

参加予定と返答した方には参加費はキャンセルになっても基本的に返金不可と決めた方が予算は正確に組めますので、事前の了解が必要です。

キャンセル受付は、食費だと会場となるホテルなどの都合に合わせて行わざるを得ません。「○日前の取消からチャージ発生」という通知をしておきましょう。

費用は結果的に足りなくて追加徴収では良くないので、少し余裕を持って集めさせてもらい、余りは募金に回す、謝恩会当日に各人に返金するなど方針を決めておきましょう。

先生やクラスへ連絡する!ペーパーレスで簡単に

このご時世なので、謝恩会の決定事項の連絡は印刷物を配布するのではなく、メーリングリストを作って通知するのが簡単でお勧めです。

LINEグループを作るのもいいですが、使っていない人も結構いるので、メーリングリストのほうが確実かと思います。

「個人のメールアドレスを全員分知らせてもらうこと自体が大変」と思われるかもしれません。

しかし無料のインターネットメールサービスなどを活用して、1年間使うクラス用の代表メールアドレスを取得し、そこに全ての情報を集約するととてもラクに出来ます。

私のときは春の幼稚園行事の時に「メーリングリスト作成のため、この○○組運営用メールアドレスにご自分の名前と電話番号、メアドを送信してください」と話しました。

春の芋ほり遠足時だったのですが、「今、ここでこのメールアドレスに送信してください」と少し時間を貰い、その場でほぼ全員分のメアドを取得できました。

そうすれば幹事のメアドの入力作業はなくなり、受診したメアドを連絡帳に保存しておけば自然に全メンバーへのメーリングリストが作成できるというわけです。

メアドも、これなら入力ミスがありませんし、手間も省けます。全体で集まるチャンスがない時は代表メアドに連絡先を送信してほしいと文書で周知するのも簡単です。

紙での出欠確認だと提出忘れをした人への督促も大変ですが、メーリングリストだと一括で簡単に操作もでき、配布の手間も省けます。

ただ、たまにパソコンからの一括メールの受信拒否をしている人がいるので、メールアドレスを確認させてもらう前にクラスメアドは作成しておき、解除依頼しておきましょう。

別途、肝心の先生方への連絡も忘れないようにしてくださいね。

余興と会場準備が成功の要

小さな子どもたちが集まれば、食事に集中していられるのはせいぜい30分程度。あとはゴソゴソ動いたり、しゃべったりとジッとしてくれるはずがありません。

どんなゲームをするかで子供たちのテンションが違ってくるので、企画は大変ですが、謝恩会の肝となる部分です。

もちろん、椅子とりゲームやフルーツバスケット、ハンカチ落としなど園でも楽しんだであろう典型的なゲームでも盛り上がります。

もし余裕があるのなら、余興や動画を使って少しの手間で上手に盛り上げる余興のアイデアを次にご紹介しますので、ぜひ参考になさってください!

プロジェクターがあるなら思い出動画集

会場選びの際、できればプロジェクターがあるところを選ぶと使えます!

パワーポイント等が使える人がメンバーにいれば、先生へのお礼メッセージや思い出話などの動画集を作ってもらいましょう。

でも、そういう人もいないし、時間も足りない…という場合は、運動会や音楽発表会などでよく業者が販売しているDVD・ブルーレイなどをそのまま流すのも手です。

「どこに自分やお友達が写っているか、探しながら見てね」と言えば、それはもう集中して見てくれるはずです。

この人は誰でしょう?ゲーム

スクリーンやプロジェクターがないとできない余興です。子どもたちの未就園児代の写真と簡単なエピソードを事前に提出してもらいます。

それをスクリーンに映し出して、エピソードを読み上げ、誰の写真かを当てるという単純ですが盛り上がるゲームです。

司会者がマイクを回しながら数人に答えてもらって予測を楽しんでもいいですし、賞品を出して当てるのを競い合っても楽しいですよ。

何が入っているのかな?ゲーム

前準備

  • 段ボール箱の底を抜き、側面に腕を突っ込む穴を一つあけたものを準備する。
  • 箱の中に置くお皿と手探りで当てる「モノ」を準備する。

腕を突っ込む穴は工夫が必要です。穴が大きすぎると上から本人に中身が見えてしまうので、見えないように腕を入れてからハンカチを載せるなど工夫を。

「モノ」はカブトムシなど昆虫のフィギア、まつぼっくり、ビー玉、洗濯ばさみ、ぬいぐるみ等々、触感が特徴的で面白いものを選んで準備しましょう。

(こんにゃくや豆腐などは面白いのですが、手も汚れますし、食育上よくないかもしれませんね。)

遊び方

  1. 子どもを5人一組などグループ分けする。
  2. ゲーム前に周りで見ている人には「モノ」を見せてバラしておく。
  3. 子どもが穴から手を突っ込んで「モノ」が何なのかを当てる。
  4. 外れたら次の子にすぐ交代。順番にさわってもらう。
  5. 当たったらグループ全員に賞品をあげる。

回りで見ている人には最初に「モノ」を見せておかないと「何が入ってる?」と毎回大騒ぎになってしまうので、回答者以外にはまずこっそり見せましょう。

答えを大声で言ってしまう子がいる場合を想定して、「モノ」は余裕を持って準備しましょう。

(何度も答えを大声で言う子がいたら、その子は後ろに回ってもらいましょう(笑))

臨機応変に対応してくださいね。子どもの行動は予測不能で結構思いもかけないハプニングが起きちゃうものなので!

余りに正解がでない場合はヒントもあげて、必ず正解できるように賞品が公平に行き渡るように注意してあげてください。

何でもクイズ大会~!みんなから大募集

事前にみんなから先生や自分、園にまつわるクイズを大募集しておきます。

  • ○○先生が子供の頃から得意なことはな~んだ。
  • ○○ちゃんが赤ちゃんの時、初めてしゃべった言葉はな~んだ。
  • ○○君の将来の夢はな~んだ。

こんな単純なものから、きっと笑えるものまで、大募集すればかなり色々なネタが集まると思います。

全員分を採用するととても長時間になるため、面白そうなものから順に始め「時間の許す限りやりますが、読み切れない分も出ると思うのですみません」と一言を忘れずに。

集める時間がない場合は、先生特集として、色んな質問を考えていき、先生に回答をもらっておくとシンプルに完成できますよ。

あっち向いてホイ大会!ピコピコ大盛り上がり

前準備

  • ヘルメットを2つ準備する(自転車用のものでいいと思います)
  • ピコピコハンマーを2つ用意する

ご存じ「あっち向いてホイ」もアイテムを揃えて大勢でやるととても楽しいゲームです。

ピコピコハンマーは誰でも見たことがあると思いますが、赤いオモチャのとんかちで、当たると「ピコ」と可愛い音が鳴ります。100均でも売っています。

最初に子どもたちにはきつく叩かないように、しっかりお約束します。

始める前に先生と保護者でやって見せるとやり方もよくわかりますし、盛り上がります。簡単な賞品を沢山用意しておいてあげると喜びますよ。

遊び方

  1. 子どもたちを二組に分ける(男女別でも可)
  2. 机にヘルメットとピコピコハンマーを並べ、ジャンケンポン!
  3. 負けてヘルメットをかぶる前に頭をピコピコハンマーで叩かれたら負け!
  4. 負けたら次の人が出てくる
  5. 2人勝ちぬいた人には賞品をあげる

当日のプログラムと進行

では、ここからの当日の模様です。事前の準備さえしておけば、あとは司会者頼み!周りもしっかりフォローしてあげて、盛り上がれるといいですね。

プログラム内容!可愛い装丁で手作り感を

当日のプログラムのサンプルをご紹介します。テンプレートなどを利用して印刷し、テーブルの上に置いたりすると一気に手作り感のある式になります。

  1. 先生方入場
  2. 乾杯のご挨拶
  3. お食事タイム
  4. スライドショー
  5. 余興ゲーム
  6. 子どもたちによる歌や踊り
  7. 先生方への花束や記念品贈呈
  8. 先生方からの一言
  9. 子どもたちに記念品を渡す
  10. 閉会のごあいさつ
  11. 先生方退場

順番は都合でもちろん前後すると思いますが、内容としてはこのような形となります。

もし卒園式の直後に園でそのまま…という場合は、みんな多少疲れてもいるので、もっとコンパクトに余興を一つだけにするなど短縮化が必要でしょう。

ホテルやレストランで行うなら、前半に楽しく盛り上げて、後半はメッセージ性のあるもの、感動的な歌という進行が鉄板です。

子どもたちが園で習った歌やダンスを親が余興でやってみる、というのも意外によくあるようです。練習する時間がしっかりとれれば是非挑戦してみてください!

当日の注意ポイント

当日の司会者は開催にあたって幾つかの注意点を予め保護者に伝えておいたほうがいいでしょう。

  • 子どもに食物アレルギーのある場合、食べ物には同伴の親が注意すること。
  • おしゃべりに夢中になって子供の動向を忘れないようにしてほしいこと。
    (特に下の子を連れている場合)
  • 当日撮った写真を安易にSNSにあげないよう注意すること。
  • 謝恩会の最中は持ってきたゲームやおもちゃ類は使用させないこと。

実行委員で最初に話し合って、伝えるべきことを明確にしておきます。例え短い時間であっても小さい子供のいるイベントなので危機管理を大切にしてください。

謝恩会は素晴らしい思い出

数時間のことなのに、手のかけ具合によってはとても大変なのが謝恩会です。折角の機会なので、頑張っている親同士がトラブルにならないよう、楽しく企画したいものです。

お子さんたちにとっても、親(大人)が真剣に楽しんで取り組んでいるイベントを目の当りにすることは貴重で楽しい体験になると思います。

是非皆さんそれぞれの園ならではのスタイルで、思い出に残る謝恩会を実現してください!
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