小児科「かかりつけ医」が欲しい。上手な探し方のポイントは?
幼い頃から住んでいた地元にずっといるならともかく、引っ越したり、結婚したりして知らない場所に住むようになったときに困るのが、お医者さん選び。ましてや、自分のことではなく、可愛い我が子のクリニック。どうやって選べばいいのか、迷いますよね。
子育てには不安がいっぱい
子育てにはわからないことや心配事がつきもの。特に初めての子育ての場合、ちょっとしたことでも不安になるものです。
病気になったわけではなくても、発育の様子や体質、予防接種のことなど、誰に相談すればいいかわからない、ということもあるでしょう。
地域の健診で、保健婦さんやお医者さんに相談できるような機会があるとはいっても、子供のいつもの様子を知らない相手には、なかなか相談しにくいもの。
こんなとき、子どもの健康全般を考え、病気のことでなくても、何でも気軽に相談できる「かかりつけ医」があるといいですよね。親だけでなく、子どもが信頼するようなお医者さんなら、なお心強いでしょう。
信頼できるクリニックを選ぶ
そうはいっても、近くにいくつも小児科の医院があったり、ママ友によっておすすめの小児科が違ったり…信頼できるかかりつけ医は、何を基準に判断すればいいのでしょうか?
チェックポイント★医療
小児科選びは、まず医療の面から大切なことをチェックしてくださいね。
小児科専門医であることを確認
「小児科専門医」を選びましょう。「小児科専門医」?耳慣れない言葉かもしれませんね。言葉通り、小児科の専門のお医者さんのことです。
「あれ?看板に「小児科」とかかれているところに行っているけど、違うの?」そうなんです。「小児科」と「小児科専門医」は違うんです。でも、どうやって見分ければいいのでしょうか。
「小児科専門医」をみつける一番簡単な方法は…看板に「小児科専門医」とかかれているところをみつけることです。「小児科」は誰でもかくことができますが、「小児科専門医」は「小児科専門医」でなければ看板にかくことはできないのです。
ホームページがあれば、何が専門なのか書かれていると思いますので、そこで確認することもできますね。
小児科専門医をすすめる理由
子どもには、成長していく過程で、その時期特有の病気などがあります。病気の経過や治療法も大人と異なるものもあります。
専門医しか診られないわけではありませんが、専門医でないとまぎらわしい病気を見落としたり、昔のままの知識で対処されてしまうことがあります。子どもの成長や体の特性を理解して、新しい知識を取り入れているのが、小児科専門医なのです。
ていねいな説明とわかりやすさ
受診したとき、「○○ですね。」と病名だけを告げて、そのまま流れ作業のように注射などの処置に回されてしまう。そんなことはありませんか?
病名を言うだけではなく、薬や、病気の経過や治療について説明する。そして、家庭ではどのように対処すればいいのか、わかりやすく教えてくれるところなら、安心ですよね。
また、看病する人が、病気の経過について、みておかなければいけないポイント、そして、どんな症状が出たらすぐに受診するべきかを教えてくれる。それがいいお医者さんです。
薬が多い、強すぎるのはNG
子どもに湿疹が出たとき、人気があって有名な皮膚科に行った時のこと。たまたま、看護師をしている友人が遊びに来た時に、「湿疹ひどいね。どんな薬でてるの?」と言われて、薬を見せたことがあります。
その薬をひととおり見た友人は、厳しい顔をして「こんな強い薬、よっぽどじゃないと子供に出さないよ。信じられない。こんなの使ってたら、湿疹は治っても、皮膚がダメになるよ!」と言いました。
そういえばその皮膚科は診察も、子どもにさわるわけでもなく、ちらっと肌の状態を見て、「お薬だしときます。」だけでおしまい。心配になったので、その薬を使うのはやめて、友人のすすめてくれたお医者さんを、受診し直しました。
強い薬を使うとすぐ治ると評判になるのかもしれませんが、大人でもこわい薬の副作用。子どもにはもっと心配です。
また、小さいのに、こんなにたくさん薬飲まなきゃいけないの?そんなふうに思ったことはありませんか。
いいお医者さんは不必要な薬は出さず、その子どもに必要であり有効な薬だけだします。また、薬や薬の飲み方についても、きちんと説明してくれるのも大切なことですね。
自分の子育ての方針と治療方針
それぞれみんな、親としての子育ての方針や考え方を持っていると思います。それと一緒で、それぞれのクリニックでも治療方針というものがあります。
治療方針には、そのクリニックの姿勢が反映されています。子育ての方針にあっている、と思えるところを選びましょう。
チェックポイント★環境
「かかりつけ医」を選ぶのですから、環境面も大切なポイントです。
感染管理が徹底されているか
水ぼうそうや風疹など、感染症患者と一般患者の待合室をわけているなど、感染管理がきちんとできているかどうかも大切なことです。感染管理についてホームページに書いているクリニックもあるので、確認してみるといいですね。
また、「え?あんなのでいいの?」と不安に思うようなずさんな様子が見えたら、やめたほうが無難です。実は、古い意識や知識のままやってきているクリニックが、結構あるそうなので。
私は一度だけ行った歯医者さんで、床に落とした治療器具を、そのまま戻しているのを見たことがあります!
予防接種のサポート体制
初めての子育てでびっくりしたのが、予防接種のスケジュールです。順番に、しかも期間も決まってて、こんなの覚えてられないよ!と思ったものです。
ややこしい予防注射、スケジュールを立ててサポートしてくれるクリニックだったら心強いですよね。
休日や夜間のかかわり方
具合が悪くなるのは、夜だろうと休日だろうと関係ありません。突然の高熱で慌てている時に、救急担当医を調べて、連絡して、というのは大変。しかも、小児科の先生が担当とは限らないし、我が子のことを全く知らない人です。
夜や休日、対応してくれるクリニックもあるので、探してみてください。
私が利用しているクリニックは、緊急用の携帯電話番号が書いてあります。24時間つながるわけではないのかもしれませんが、子どものことを知っていてくれる医師に、電話で相談できると思えるだけでも、ホッとします。
医師やスタッフの対応
医師やスタッフが、親身になってくれるかも大事なポイントです。そして、当たり前のことですが、どんなタイプの人が話しやすいのかは、それぞれ違います。自分の目で見て、判断してくださいね。
まずはかかりつけ医に受診
湿疹や耳の痛みなどは皮膚科や耳鼻科に連れて行くという人も多いと思います。また、「こういう症状の時、何科を受診すればいいのかわからない。」というのを、よく聞きます。
子どもの病気は、まず、小児科のかかりつけ医に診てもらいましょう。
子どもの病気の多くは感染症なんだそうです。目や耳、皮膚など、全身に症状が出るのが特徴です。弱い部分も、その子によって違うので、出てくる症状も一概には言えません。
ですから、目や耳など部分的な症状だけでなく、全体の症状を見て治療することが大切です。それにはやはり、最初にかかりつけ医に診てもらい、診察してもらうのがいいですね。必要だと判断されたらそれぞれの専門医を紹介してくれます。
また、体だけではなく、心の問題や気になることがあれば受診しましょう。心の問題も小児科専門医の領域です。
子どもの信頼
以上のポイントをおさえながら、相性のいいクリニックを見つけてくださいね。地域の健診などでよさそうな医師だと思ったら、機会があれば受診してみるのもいいですよ。
私の妹は、その方法でとてもいいクリニックに巡り合いました。妹の子供には持病があり、いろいろなクリニックを転々としていたのですが、やっと納得できるところをみつけられたみたいです。
子どももその先生が大好きで、自分が苦しい時に親身になって助けてくれた人だとわかっているみたいです。妹の代わりに甥をつれて受診したことがあるのですが、子どもが絶大な信頼をよせているのがわかり、感心しました。
大人でもそうですが、特に子どもの病気については、医師との信頼関係が親子共に持てるようでないと、いい治療は受けにくいと思います。子どもは、大人みたいに症状を上手に説明できませんから。
信頼できるかかりつけ医をみつけられると、子育ての心配事がへりますよ。
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