赤ちゃんのトイレトレーニングはいつから?適切な時期と方法
日々の健やかな赤ちゃんの成長を見て「我が子も大きくなったものだ」と思いますよね。パパママの今までの努力があったからこそです。
育児や子育てのなかでしつけや習慣、これはパパママの手を大いに借ります。
その中でもトレーニングはものすごい手間がかかります。
手間がかかるからこそ「いつから始めればいいの?」「はじめる目安がわからない」「大変、疲れた」という声が多いのです。
そんなパパママたちに赤ちゃんの成長や発達をもとにトイレトレーニングの始める目安や方法をお教え致します。
この記事の目次
トイレトレーニングの始める2つの目安!赤ちゃんの成長を見て判断
トイレをしたら流して手を洗う、ということを考えると排泄するだけではトイレという行動は成り立ちませんよね。
トイレを1人ですることはなかなか高度な技術。そのため、ある程度赤ちゃんが大きく成長していないとトレーニングをするのは難しいんです。
いつ始めて良いか悩む方も多いと思います。そこをどう判断するかをまずはご紹介します。
ご自分の赤ちゃんは今どこまで成長されていますか?首がすわったばかり、ハイハイができる、つかまり立ちができるようになったなど、赤ちゃんは階段を1段1段上るように段階的な成長をします。
トイレトレーニングを始める目安はこういった、段階的な赤ちゃんの成長を見て判断します。目安としてはこちらの2つ。
- 1人で歩行が可能になる
- 簡単なコミュニケーションができるようになる
だいたい歩いたり、ある程度のコミュニケーション能力が備わるのは1歳をすぎた頃です。
育児書によって開始する年齢は様々ですが、どんなに遅くても開始月齢は2歳半~3歳の間が良いですね。
▼トイトレ開始が2歳位からという内容についてはコチラも参考にしてみて!
排泄をする間隔にも注目しましょう
また先ほど挙げた目でわかる目安の他にも排尿間隔が1~2時間くらいになることも大事な目安となります。
こちらの目安は目で判断するのは難しいです。おしっこは子供自身も知らないうちにもらしていることがありますので、定期的にオムツをチェックする必要があります。
ですが、うんちの場合はわかりやすいです。
- 異臭を放つ
- いきんでいる
- 部屋の隅っこでふんばっている
このような、わかりやすいサインがあります。
子供からのサインを見てトイレトレーニングを始める目安を判断していきましょう。
トイレトレーニングの具体的な方法について
さて、本題のトイレトレーニングにはいりましょう。トイレトレーニングを始める目安を挙げましたよね。これらの行動がだいたい全部できるようになったらトイレトレーニングの開始時期となります。具体的な方法について教えていきますね。
定期的に便座やおまるに座らせよう!ポイントは生活の節目に誘うこと
トイレやおまるに誘導しましょう。誘導するタイミングを挙げます。
- 排尿後1~2時間頃
- 寝る前
- 朝起きた時
- 朝食後
生活の節目がベストですね。ちなみに、朝食後は胃腸の活動が最も活発なので、このタイミングがトイレの誘導を行う最適な時間です!「トイレに座る」ことがまずは出発点です。トイレで出ても、出なくても、トイレに行って座ってみましょう。
最初は、このタイミングでなくてもいいのです。ママの時間がとれる時に一緒にトイレにいき、座ることに慣れさせます。「おしっこでるかな?」「うんちまだかな?」とトイレと関係する話を子どもとしましょう。
出なかった場合も、「今はでないみたいだから、また今度だね」と出なかったということをやんわりと伝えます。
トイレに座ることを繰り返すと、子どもの中で「この場所でおしっこやうんちをする(用を足す)のだな」というイメージが持てるようになります。
更にトイレという場所を家族が利用する様子を見ていれば、より具体的なイメージを持つことができるようになります。トイレの絵本などを読み聞かせて、トイレに関心を持たせることも有効です。
忙しい毎日だと思いますが、意識してトイレに座る時間を作りましょう。
誘導をした時に赤ちゃんが排泄をしなくても全く問題ありません。ここではトイレをするという動作そのものに慣れ、覚えてもらうことが重要なんです!
ここで大事なポイントとして、このトレーニングをしているうちに偶然トイレで運良く排泄したら「上手におしっこできたね!」などと、大いに褒めて下さい。褒められることで排泄をトイレですることは良いことであると自覚します。
また、子供にとって座った事のない便座に座るのはとても覚悟が必要なことなんです。その覚悟も誉め称えてあげましょう。
さらに排泄物を本人に見てもらうことも効果的。どういうものをトイレに排泄すべきなのか、こういうものを他の場所にしたら汚したり、他人に迷惑になることを徐々に覚えていくことにつながります。
トイレトレーニングを進めて行くにつれ、赤ちゃんのほうから「おしっこ」「ママ、シーシーする」と、トイレ予告を出してきます。予告があった時もしっかりトイレに誘導してあげましょう。
またおまるではなくトイレでトレーニングをする家は補助便座を使用するのをおすすめします。
子供にとってトイレはとても高く、転落の危険性があります。補助便座をつけて事故防止をしましょう。
オマルよりもトイレに座らせるほうが、より早くトイレに慣れることが出来ます。是非、補助便座を使用しトレーニングをスムーズに進めましょう。
どれぐらいの間隔でおしっこがでるのかな?子どもの「いつも」を知ろう
子どもからの発信を待つだけではなく、子どもがどれだけおしっこを溜めることができて、どれくらいの間隔で出しているのかを把握しましょう。
生活リズムが整っていれば、ご飯の時間やおやつの時間が同じサイクルで繰り返されるので、排尿のタイミングも整ってきます。「今出たな」と思ったら、その時間をしっかりと覚えておきましょう。
子どもがいつもおしっこをするタイミングより少し前にトイレに行き、しばらく座らせててみるようにします。
時間になっておしっこが偶然出たとしても、大成功という結果には変わりありません。子どももママもとても嬉しい気持ちになりますね。
トイレトレーニングを開始するおすすめの季節は?
よくトイレトレーニングは夏や春に始めると良いという話を聞きますが、実際のところトレーニングを開始する最適な季節はありません。
子供の成長は季節に左右されるわけではありませんから。
ですが、夏は暑く、汗をかきますよね。そのため、尿量が減ります。そうするとお漏らしやおねしょをする回数がその分だけ減るということなのです。
また、夏は洗濯物が乾きやすいので、親御さんの都合で考えると、楽なのかもしれないという感じなんですね。
夏に本格的なトイレトレーニングを始めるとしたら春からトレーニングの準備を始めなければなりません。
春にはまだオムツを装着した段階でトイレへの誘導を行い、夏にパンツを装着してトイレトレーニングができるようにするというのが理想的ですね。
ですが、季節によって最適な開始時期があるというわけではありません。親の都合から見るとといった感じでとらえてください。
日中だけパンツをはいてトレーニング
排泄をおまるやトイレですることが多くなったら日中だけパンツに替えてみることをおすすめします。
子供は今までずっとオムツを履いていたのですから、パンツを履く感覚を知りません。徐々にパンツに慣らすためにも、まずは日中だけパンツを着用させましょう。
またパンツ着用中におもらしをし、パンツや服を濡らしてしまうという体験も子供にとっては大事です。
パンツや服が濡れ、子供は不快感を味わいます。この体験から「漏れる前に対処しなければならない」という気持ちが生まれ、子供のトレーニングの意欲をかきたてます。
ですが、いくら子供のためとはいえ、漏らすたびにパンツや服を洗濯するのはパパママにとっては大変なことですよね。
あまり汚さずにトレーニングをしたいご家庭には、トイレトレーニング用のパンツをご購入するのをお勧めします。
トレーニング用のパンツには紙と布の2つのタイプがありす。
- 紙パンツ
- 使い捨てとなっていて、洗濯をする手間は省けます。ただ、1回漏らす度に取り替えるため、経済的にはあまり優しくありません。
- 布パンツ
-
履き心地がよく、肌に優しいです。また、吸水層があり、商品によって吸水層が何枚ついているか異なります。吸水層が6層のものであれば約2回のおもらしには耐えられます。紙パンツより経済的には優しいですが、洗濯の手間はかかります。
お出かけをする時や保育園、幼稚園に行く時は紙パンツか、吸水層が6層の布パンツをお勧めします。服が汚れてしまうのを防げます。
お家のなかにいる時は布パンツが良いですね。布製のほうが紙パンツより子供がおもらしを自覚しやすいため、トイレにいくタイミングを学ぶ事が出来ます。
どちらにもメリット、デメリットがあり迷うと思います。トレーニングパンツには可愛い絵柄があり、子供の関心をそそる商品が沢山あります。
お子さんと一緒に選んで購入すると、より楽しくトレーニングできますね。
ここまでの段階にくると、子供のトレーニングのために部屋を汚されても良いという、親の覚悟も必要となってきます。このトレーニングを乗り越えられることを信じ、頑張っていきましょう。
保育園でのトイレトレーニング
保育園や周りに同世代の子供に囲まれた中でトイレトレーニングを行うのもとても効果的です。
私たち人間は何かを学ぶとき、必ずそれを見てマネをしますよね。特に幼い子供はそうします。
自分よりトイレトレーニングが上の段階にいる子供を見て、刺激をうけ、どのようにしていくかを自ら学んで行くことが出来るのです。
子供が関心を持って積極的にトイレトレーニングに取り組むようになり、オムツがはやくはずれることが期待できます。
遊びを取り入れ、さらに楽しくトイレトレーニングを行うコツ
ただ単にトイレで排泄をする練習だけでは子供もあきてしまいます。楽しくトレーニングを継続する方法をご紹介しますね。
- 上手くオマルやトイレに排泄できたらカレンダーにシールを貼る
- うんちの絵本を読み聞かせる
- おもちゃ(ぬいぐるみや人形)を使って励ます
それだは1つずつみていきましょう。
出来たよカレンダーにシールを張って達成感を!
上手くトイレやおまるで排泄ができたらご褒美としてカレンダーに出来たよシールを貼りましょう。子供が大好きなもの、または子供の間で人気なキャラクターのシールとかが良いですね。
このシール攻撃はトイレに誘っても行きたがらない子に効果的です。
トイレにいくのが嫌でも、我慢することでご褒美がもらえるということが子供の頑張りをひきだします。
うんちの絵本を読み聞かせて排泄行動に興味を持たせる
面白いことにほぼすべての子供はうんちが大好き、またはとても興味を示します。
そんな大好きなうんちについての本を読み聞かせることで、トイレをすることにも興味をむける事が出来ます。
子供の教育向けに作られた絵本は、うんちをすることを子供が肯定的にとらえられるような話の構成になっており、子供もトイレに行くことに楽しさを感じることができるはずです。
うんちの絵本は多く出版されています。お近くの書店の乳幼児向けの絵本のエリアに必ずうんちの本はあります。
是非、購入して読み聞かせ、楽しくトレーニングをしましょう。
家にあるおもちゃを活用してトイレトレーニング
ご自宅にお子さんのために購入された人形、のいぐるみがあるかと思います。それを使ってのトレーニングもしてみましょう。
この作戦はトレーニングに失敗し、泣いたりしてご機嫌ななめになっている子供に効果があります。
「○○ちゃん、失敗は成功のもとだよ」などと人形やぬいぐるみがしゃべりかけているみたいに関わるのが良いですね。
好きな者を目に入れて、子供も気持ちを落ち着かせることができます。
夜だけトレーニングが失敗してしまう、その理由は?
日中は上手くトイレができても夜は失敗してしまうお子さんは結構います。
トイレトレーニングを始めた時期の子供は膀胱と脳の神経系がまだ未熟であり、なかなか尿意のコントロールができません。
昼間は覚醒しているため脳がしっかり働くことが出来ます。そのため、昼間は尿意や便意を感じやすく、トイレトレーニングが上手くできます。
ですが、夜は脳がお休みをとり、働きにくい状態になっています。そうすると脳と膀胱の間で神経の伝達が上手く出来ずに漏らしてしまうのです。
でもこれは子供が成長途中であるから起こってしまう当然の現象です。身体が成長するにつれて次第に失敗する回数も減っていきます。
夜のトレーニングは漏らさないようガードを固めて!
日中よりも寝ている時のほうが尿意を感じるのはとても難しいです。布団や服を濡らさないように、寝る前に準備することが大切です。
漏れない対処法をまとめました。
- 寝る前は飲み物を控える
- 吸水層が6層になっているトレーニングパンツを履かせる
- トレーニングパンツの上にオムツを履かせる
このようにして布団や服を汚さないように配慮してトレーニングをすると良いですね。
また、ここで大事なことはパンツを履くということです。少しでも多くの時間でパンツを着用しパンツにどんどん慣らしていきましょう。
寝ているときに子供を起こさないで!
トイレトレーニング中の子供を夜に起こしてトイレに誘うパパママは結構いらっしゃると思いますが、これはお勧めできません。
さらに、幼いうちから定期的に睡眠途中に起こすと、その生活サイクルが染み付き、夜中に覚醒してしまう生活習慣になってしまうリスクもあります。
子供がおねしょをしていることに気付き、着替えさせるために起こすなど、やむを得ない場合は仕方がありません。
ただ、おねしょの予防のため、夜中にトイレに誘うということは子供の成長にとってあまり良いことではありません。
トイレトレーニングが進まない時は休みましょう
トイレトレーニングをしていくにあたり、進み具合が悪くなってしまうことがあります。
失敗する度にパンツは洗濯しないといけない、ソファーやベッド、家のあちらこちらを汚されパパママも気が参りますよね。
そんな時は思い切ってトイレトレーニングを中断してしまいましょう!
よく考えてみればすぐにできないのは当然ですよね。私たちも何かに向かって練習をしているうちに、だんだんそれが上手くいかなくなったりしますよね。そして、スランプに陥りイライラしてしまいます。
そんな時は焦らず練習からしばらく離れ、気が向いたときにまた練習をしたら「あら不思議、できちゃった」という体験ありますよね。それと似たようなことです。
トイレトレーニングが上手く進まなくなり、ついイライラして叱りつけたり怒りそうにあった時は、は一息おいて、またトレーニングにとりかかれば良いのです。無理をせずアプローチしていきましょう。
怒らないで!まずは様子を見ましょう
トイレトレーニングを進めて行くなかで最も注意して欲しいことは上手くできなくても決して怒らないということです。
「失敗は成功のもとだよ」などと、子供が頑張り続けようという気持ちを持てる声かけを行って下さい。応援が子供のやる気に繋がります。
トレーニングを休んでも大丈夫なの?
無理矢理トレーニングを進めても上手く行きません。一度中断して、元に戻ってしまった子供もいるとは思いますが、親と子供がピリピリしながらトレーニングを進めることのほうがよほど難しいです。
赤ちゃん自身もトレーニング中はかなりの精神的ストレスを感じていて、そのストレスから解放してあげることもできます。無理に進めるよりも効率が良いです。
この間にママ友、パパ友または先輩ママなどとトイレトレーニングやそのコツについて話したりすると、とても気が楽になりますし新たな発見につながるはずです。
パパママ友との情報交換で「気が楽になった」「赤ちゃんとコミュニケーションがなんとなくとれるようになった」というパパママの声も実際耳にしたことがあります。
ここは一度休み、じっくり赤ちゃんと見つめ合っていきましょう。
おねしょがなかなか克服できない。夜尿症の可能性も
トイレトレーニングを頑張っても頑張ってもおねしょがとまらないというときは夜尿症であることを疑って下さい。
小学生になってしばらくたち、ある程度の認知能力、身体能力が備わっているのにも関わらずおねしょが続いてしまう状態を夜尿症といいます。
夜尿症の原因として大きく3つ挙げられます。
- 抗利尿ホルモン(排尿を妨げるホルモン)の不足
- 膀胱容量の低下
- 覚醒、睡眠生涯(尿意で起きられない)
夜尿症は脳と膀胱の神経系が発達途上の状態であると言えます。昼間は覚醒しているため、脳が働きやすく神経系の伝達が上手く行われます。
しかし、睡眠時は脳を休めている状態であるため神経系の伝達が上手く出来ません。そのため、おねしょをしてしまうのです。
夜尿症ナビの夜尿症の原因と対処によると、親が夜尿症であるとその子供も夜尿症であるリスクが高まるとのこと。ただし、どうして遺伝するかは未だに解明されていません。
自分が夜尿症であるときは子どものトイレトレーニングをする際、夜尿症のことを頭において行ってください。
夜尿症の薬はちゃんとあります。小児科や泌尿器科にかかり、医師の指示に従いましょう。また、小児科や夜尿症の専門医などと相談しながらトイレトレーニングをすると心強いですね。
子どもが大きくなるにつれ、学校行事で修学旅行に行き、夜を他人と過ごす機会がでてくるかと思います。病院で相談し、対処することのできる病気なので落ち着いて対応して下さい。
そして何度も言いますが決して怒らないで下さい。夜尿症の子供はより傷付きやすいです。
「大丈夫だよ、おねしょしないように練習し続けよう」と、励ましの言葉をかけましょう。
トイレトレーニングのゴールには個人差がある!
1人で排泄行動がとれるようになるのはだいたい3~4歳。トイレットペーパーをつかえるようになるのは5歳頃ですが必ずしもそうとは限りません。
トイレトレーニングをするにあたり、育児書や子育ての記事を、熟読されるパパママもいらっしゃるかとは思いますが、育児書通りに全て上手くいくことはほとんどありません。むしろ、それが普通だと言えます。
これについては、別記事でトイレトレーニング中のパパママのNG行動について触れています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
▼トイトレ中のパパママのNG行動についてはコチラも参考にしてみて!
これはあくまでも目安としての年齢です。この年齢よりもトイレトレーニングが遅れているお子さんはいますし、遅れがあろうと最終的には沢山の子がちゃんと1人でトイレできるようになっています。
みんな人間にはその人なりのペースがあって当然。無理のないやりやすいペースで進めることを心がけていきましょう。