我が子も親も納得して通いたい幼稚園の選び方、見学時のポイント
今時は幼稚園も3年保育のところが増えましたし、保育園では0歳から預けることができます。まだ、自分の希望を伝えられるようになる前に、保育園や幼稚園の入園を向かえます。
大切なお子さんが毎日を楽しく過ごせ、大きく成長できるように、園選びには慎重になりますね。大げさにいうと、園選びは親御さんからお子さんへのプレゼントのようなものです。
良い園に入れたいけれど、どんなところに注目したら良いの?と疑問を持つ方も多いでしょう。そこで、園を選ぶ際の注目ポイントを現職の保育士で、来年から自分もお子さんを預けるため保育園を探している2名の方に聞いてきました。その内容をまとめます。
基本的な情報を手に入れよう!
保育園や幼稚園、各園ごとに保育(教育)目標を掲げ、どこも特色があるものです。食育に力を入れていて、基本的に毎日お弁当であるとか、運動に重きを置いて、体操教室が開催されるなどです。
また、自宅や職場、または実家からの距離はどうでしょう。園バスはあるのでしょうか。制服はある?行事はどのような様子?先生は何人で規模はどのくらい?
このような事項は、園のホームページや口コミサイト、自治体のホームページなどから情報収集ができます。まずは、インターネットを駆使してみましょう。
・学年何クラスか、各クラスの人数(規模)
・弁当は週何回か
・通園方法(バスがあるか、歩いていけるか等)
・入園料、保育料、教材費、施設管理費、暖房費等(費用について)
・定員
・園の方針、教育目標、教育理念等
・特色ある活動がどんなものか
・早朝保育、延長保育の時間等
・説明会の日程、見学の可否
意外と見落としがちなのが、定員と、説明会の日程です。入りたくても定員オーバーで入れないこともあります。
そして、大きな落とし穴が・・・。なんと定員20名と書いてあったとしても、願書すらもらえない場合があります。それは、園で行っているプレ保育に通っている児童、または通園している及び、卒園した児童の兄弟を優先して取る場合です。
優先される児童が18名いれば、残りは2名。とても狭き門です。そうなると入園は厳しくなります。ですから、調べていて「ここは候補だ」と感じた園には早めに電話で入園状況や説明会、願書配付時期などについて確認をするのが確実でしょう。
また、規模については大きければ集団としての規律を育てる風潮が強まりますし、小さければアットホームな雰囲気な園が多いでしょう。人数やクラスについても多いにも少ないにもメリット、デメリットがあります。
どちらがお子さんに合っているのか、親御さんの思い描く園の規模かどうか、確認しておくことが大切です。
地域のネットワークでの評判は?
基本的な情報が手に入ったら、口コミを聞いてみましょう。近所の支援センターや公園などに行くと、様々な情報が手に入るものです。
兄弟が通っていた感想、知り合いのママからの情報など経路は様々です。園が語る教育目標は参考になるものの、園の姿そのものではないですよね。体験・経験談はより一層具体的な情報です。
お弁当はキャラ弁を持ってくる子が多くて大変だ、先生は子供の顔をしっかり把握しているようだ。こんな情報は決してホームページには掲載しませんね。いわゆる生の声なわけです。
・園の魅力的な点
・これはちょっと・・・な点
・お弁当の様子
・お母さん同士の横の繋がりはどうか
・どんな先生がいらっしゃるのか(信頼できるか)
お弁当は最近キャラ弁の浸透によって、頭を悩ませている方も多いようです。周りがみんなキャラ弁だけど、不器用で作れない。また逆に、かわいいキャラ弁を作りたいけれど、園が禁止しているという場合もあります。
先生については、一人一人違うわけですから何とも言えませんが、若い先生やベテランの先生の割合や、園長の人物像などを確認すると良いでしょう。見学では見られない先生方の普段の様子もチェックです。
通うのはお子さんですが、親御さん同士のお付き合いはどんな様子かもリサーチした方が良いでしょう。派閥がある、関わりが多くて大変な場合など、ママが適応できるかも大切なことです。
ママ友づくりは苦手で、友達がいないママも子育てサークルや公園に足を運び、勇気を出して聞いてみてはいかがでしょうか。教えてもらうことがきっかけで仲良くなれるオマケもあるかもしれません。
実際に見に行ってみよう!
実際に足を運んで普段の様子を見ることは、園探しの一番の目玉ではないでしょうか。保育室で活動する普段の子供たちの姿は、我が子の来年の姿かも知れません。
いきいきしているでしょうか?指示が行き届いているでしょうか?先生は見学があると少しよそ行きの顔をするかもしれませんが、子供は正直です。子供たちの表情をじっくり観察してみてください。
・先生の指示を聞けるか。また行動できているか。
・一人ぽつんとしている子はいないか。
・集中して作業できているか。
・屋内の遊具、屋外の遊具で楽しく遊べているか。
・保育室は整理整頓されているか。
・床や棚の上などが清潔か。
前にも書いたとおり、先生は大人です。お客さんが来れば多少意識し態度が普段と違うということもあるので、見るべきは実は先生以外の事だと思います。
子供たちが先生のお話を良く聞いて、楽しく活動できていれば、先生の学級経営能力は心配いらないでしょう。逆に、一人ぽつんとしている子がいれば、可能性として一人一人を見切れていないことも考えられるのです。
また、遊具はよくチェックしましょう。日本のおもちゃメーカーのみならず、外国から色彩豊かなおもちゃを取り寄せるという園もありますし、ここにも園の個性がでます。
いくら、園が主張するこだわりのおもちゃでも、子供の発達にちょうど合っているかどうかは確かめたほうが良いでしょう。説明会等でおもちゃ選びの蘊蓄をたっぷり聞かされたけれど、年長さんの年齢にあがるまでは遊びこなせない、なんていう場合もあります。
そして、隠れチェックポイントが整理整頓・清潔さです。これはまさに園全体、先生そのものを表すことになるでしょう。
片付ける余裕がないほど手一杯な状況なのか、清潔に保てるほど心にゆとりがもてる園・学級なのかが見えるのです。例えば人数と先生の数のバランスが取れていない、一生懸命だけど担任の経験不足、など学級が上手くいっているかが分かるのです。
また、きれいに拭かれている棚からは、子供たちへの愛情を感じます。子供たちが清潔な保育室で過ごせるようにという気持ちが見えると嬉しいものです。
用務員さんが掃除する部分もあると思いますが、教室は基本的には担任の管理下にあります。プリントが山積みになっていたり、本がごちゃごちゃに棚につっこまれていたり、カレンダーがめくれていなかったりなんていうこともあります。
先生に余裕があるのかどうかはとても大切なポイント。もし、見学の前に職員室などに通された場合は、職員室や応接室、トイレなども見てみると良いでしょう。
説明会に行ってみよう
夏から秋にかけて、説明会が行われる場合が多いでしょう。見学や体験も兼ねて、是非参加すると良いと思います。事前に集めた情報に加え園の方針などを詳しく聞くことが出来ます。また入園願書の配付を行う場合もあります。
質問をあらかじめ整理しておくとスムーズです。素朴な疑問でも教育方針への意見や確認でも、口調に気をつけて質問しましょう。
意見が異なることや、方針に賛成出来ない場合があっても、それは当たり前の事です。ですから、色んな園を周り、選んで決めるのです。自分の教育論を盾にして、方針にダメ出しする方が増加しているようですが、違えば園の選択を考えれば良いと言えるでしょう。
・園の方針や力を入れている点に賛同できるか
・保育料や入園料について
・準備物や制服について
・保育時間や、通園の仕方の詳細
・卒園後の進路について(どこの小学校に行く子が多いのか等)
園選びは親御さんの教育観の再確認
多くの幼稚園・保育園はいずれも子供を共に育ててくれる大切な場所です。悔いの残らないように事前の下調べは念には念を入れたいものです。園に求める事を整理していくと、自分の理想の子ども像、園の姿が見えてきます。
何を大切にしたいのか優先順位を立て、家族とよく相談してください。そして、園と協力して素敵な園生活を送り、しっかり力を付け小学校に上がって欲しいものです。
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