定期と任意がある乳幼児健診。赤ちゃんの発達や成長が確認できる!
乳幼児健康診査とは、母子保健法によって定められている、市町村単位の乳幼児の健康診査です。これによって赤ちゃんは定期的に健康チェックが受けられます。
乳児健診には定期のものと任意のものの違いがあり、実施する自治体にもよりますが、大体定期で3、4回、任意で4、5回に分かれています。
乳児健診ではどんな検査を行い、どんな注意点があるのでしょうか?必要な持ち物などとあわせて解説していきます。
乳児健診の目的は赤ちゃんの健康確認
正式名称は「乳幼児健康診査」ですが、通常「乳幼児健診」、「乳児健診」と言う呼称が使われています。
乳幼児健診を実施する目的はとは、赤ちゃんが健康に問題なく発育していっているのかを確認することにあります。
健診では主に次のようなことを診断します。
- 栄養状態の確認
- 発育の度合いの確認
- 先天的な病気はないか
- 予防接種を受けたか、受けていなければいつ受けるのかの確認
特に先天性の病気を早くに見つけることに重きが置かれています。発達障害などを早期に発見するためにも、定期的な健診は欠かせません。
実家を離れて都会で1人で赤ちゃんを育てているママにとっては、不安を吐き出す大切な機会にもなっているようです。
定期の乳児健診は自治体の主導です
定期の乳児検診は、行政で義務付けられているので無料で受けることができます。回数は、3ヶ月、1歳半、3歳児健診の系3回です。
健診を受ける月の1ヶ月前になると、保健所などから引換券と問診票の入った通知が届きます。
当日はその引換券と、母子手帳を準備し、問診票に必要なことを記入しておきましょう。
その他健診の際の持ち物です。
- おしめの替え
- おしり拭き
- 着替え
- 哺乳瓶やミルク
これ以外には、着替えの時に下に敷くタオル、機嫌を直すためのおもちゃや絵本があると便利です。
健診の会場に行くと、赤ちゃんがぐずって手がつけられなくなることがあります。大抵はボランティアの人がいてあやしてくれますが、おもちゃが1つあると助かります。
月齢ごとに診断される項目が違います
3ヶ月、1歳半、3歳では赤ちゃんの成長度合いは大きく変化しています。そのため、診断するがわもその時々で様々な箇所を点検します。
- 3か月健診
- 頭囲や胸囲の測定、体重、先天的疾患の有無の他に、股関節がしっかり稼働するかなどを調べます。
そのほか、あやすと笑顔になるのか、目を会わせることが出来るか、原始反射が消えているかをチェックします。
- 1歳半健診
- 通常の身体想定の他に、言語の発達、運動機能の発達、指差し確認が出来るかなどを調べます。
言葉の遅れや知能の発達の問題は、この時期に発見されることが多いため、必ず受けておかなくてはならない健診です。
- 3歳児健診
- 身体測定、歯科検診、必要な子どもには栄養指導が行われます。フッ素塗布を行う場合もあります。
特に3歳児にはこれからの成長のためにも、栄養状態の確認が重要です。そのため、検診とは別に食育教室が開かれる地域もあるようです。
任意の乳児健診には予約が必要な場合も
任意の乳幼児健診の回数は、自治体によって異なっています。多くは小児科で予約をとって実費を負担する形をとっています。
ですがお住いの地域によっては、一部助成金を出してくれることもあります。新聞や市報などに条件がのると思いますので、まめにチェックしておきましょう。
費用がかかるから受けたくないな、というママは、あくまで任意ですので定期の健診のみを受診するという方法もあります。
ですがミルクの飲み方、体重の増え方、発達障害などの不安を抱えている方は、任意の健診をうまく利用して、赤ちゃんの健康具合いを調べてもらうといいですね。
任意の健診の回数は自治体で違う
任意の健診をいつ行うかは、管理している自治体ごとに様々なものがあります。おおまかなものだけでも4回分準備されていますから、気になる時期に行ってみましょう。
健診が行われる月齢と、内容です。
- 1ヶ月健診
- 赤ちゃんの身体測定、股関節の可動域などを調べます。またきゅてつ反射やモロー反射などの原子反射の具合も確認します。
またママの子宮の回復の様子も、内診で診察します。ママと赤ちゃん双方の体のチェックです。
- 6ヶ月健診
- 運動神経や筋肉の発達度合いを調べます。一人で座ることが出来るか、寝返りが出来るのかを確認します。
また、あやすと反応するのか、おもちゃの興味をしめすのかなど情緒面の発達も診断します。
- 9ヶ月健診
- 肺や心臓などの健康チェックや、おもちゃを使って視力や聴覚の検査もします。また歯科健診もあります。
ハイハイやつかまり立ちが出来ているかなど、身体能力の発達も、6ヶ月に引き続き行われます。
- 1歳児健診
- 言語や運動機能の発達について診査します。加えて乳歯がちゃんと生えているのか、離乳食の進み具合、予防接種を受けているのかなどを確認します。
先天性の疾患がある場合は早期発見できるように、医師によってしっかりと検査が行われます。
定期と任意をあわせていたら、ほとんど毎月健診にいかなくてはならないスケジュールになってしまいますね。
任意はあくまで任意ですので、絶対にいかなくては、と思う必要はありません。費用負担の面もありますから、普段の赤ちゃんの様子をよく見て判断しましょう。
赤ちゃんの健やかな成長を確認する場です
乳幼児健診は、生まれたてのころから赤ちゃんが健康に、安全に成長していっているのかを、ママが確認するための場所です。
特に近年では、都会で子育てする孤独なママのために、育児相談のコーナーを設けているところが多くなりました。
健康状態に問題が見つかれば、さらに専門的な診察が必要になります。定期の場合は無料で受けられますので、別にいいや、と思わずきちんと受診をするのが大切です。
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