スカイダイビングポーズが可愛いパラシュート反射!自己防衛の基礎
赤ちゃんがママのお腹の外でも正常に成長していくために備わっている“原始反射”のひとつに、“パラシュート反射”という反射があります。
“パラシュート”というもの自体は誰もがイメージしやすいものですが、その名のつく反射とは、いったいどういった反射なのでしょうか。
知って見て可愛い、パラシュート反射について紹介します。
この記事の目次
パラシュート反射は滑空ポーズに似ている!転倒した際に手をつくための基礎
うつ伏せ状態の赤ちゃんを抱き上げ、頭を下にした状態で下降させると、赤ちゃんは両手を広げて体を支えようとします。この反射をパラシュート反射と言います。
パラシュートで空から地面に降りてくる人は、着地の際大きく足を開きますよね。その滑空ポーズに似ていることから、この名がつけられたようです。
私たち大人は、転びそうになった際に無意識に手が出て、先に頭や顔が地面につかないよう防衛しますよね。
赤ちゃんも同じです。この反射が身についていることは、これから立ちあがって歩きはじめた際に、転倒から自分を守る基礎となるのです。
生後8ヶ月頃から出現!そして一生消えることが無い!
パラシュート反射の出現と消失時期についてです。
モロー反射等、多くの原始反射は、ママのお腹の中にいる胎児期からその動きが見られはじめ、生後一定の時期になると消えていきましたよね。
しかし、パラシュート反射は少し特徴が異なります!
まず、出現しはじめるのは、生後8~12ヶ月頃、「赤ちゃんがもうすぐ歩きはじめる」という時期です。
では、そんなパラシュート反射はいつ頃まで見られる(いつ消失する)のでしょうか。
実は、一度身についたパラシュート反射は、一生消えることはないのです!
パラシュート反射が見られないと脳の異常が気になる!早めの相談を
赤ちゃんは、寝返り、ハイハイ、つかまり立ち等、さまざまな成長ステップにおいて一定程度は早い・遅いの個人差があります。
しかし、いつまで経ってもパラシュート反射が見られない場合には、異常が疑われます。
この反射の異常によって疑われるのは、中脳の発達の遅れや脳性麻痺です。
「おかしいな」と感じたら、早めに医師等専門家に相談をするようにしましょう。
赤ちゃんが怖がらない程度に、確認しながらスキンシップ遊びを!
赤ちゃんは生後8ヶ月頃にもなると、表情も豊かになり声を出して笑ったりします。そして、体幹がしっかりするので、さまざまな遊びにチャレンジしていける頃となるでしょう。
この頃になったら、ぜひパパやママはパラシュート反射を確認してみてあげてくださいね。
しかし、「異常はないかな…」と不安そうに抱き上げて降ろして…としていると、赤ちゃんも緊張してしまうでしょう。
赤ちゃんの関心に合わせて、「飛行機」・「びゅーん」・「超特急」等楽しい声をかけ、スキンシップ遊びをしながら、赤ちゃんがぱっと手を広げるかを確認してあげてみてくださいね。
キャッキャと楽しむ赤ちゃんもいれば、怖がってしまう赤ちゃんもいます。楽しんでいても、何度もすると赤ちゃんに負担がかかってしまう場合もあります。
可愛く不思議な今だけの原始反射ですが、くれぐれもやりすぎには注意をしてくださいね。
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