ギャラン反射っていつまで?赤ちゃんのお尻プリプリ振りが可愛い反射
“ギャラン反射”は、赤ちゃんがお腹の外の世界に適応していくために必要な反射である“原始反射”のひとつです。
原始反射にはさまざまな種類がありますが、なかでもギャラン反射は、「動きが大きく可愛くて、動画に残したい!」というパパ・ママが多い反射です。
この記事の目次
ギャラン反射は体をグニャッと曲げる可愛い反射!バランス感覚を養うのに必要
ギャラン反射は、体のバランス感覚を養うために必要な反射です。
赤ちゃんがママのお腹にいる頃(32週頃)から、胎内で姿勢を変える際にすでに必要とされみられ始めていた反射です。
姿勢を変える以外にも、お腹の中での生活や出生後に、身体に対しての刺激に対してきちんと逃れられるよう、この反射が備わっているのです。
繰り返すことで脳が刺激される!大切な反射なので健診でも確認される!
脳の前庭組織は、運動感覚・バランス感覚を養うのに重要な組織です。
ギャラン反射が全く見られない、もしくは弱いと感じられる場合には、脊髄の異常が疑われます。
これらの異常が見られた場合には、赤ちゃんの成長において、以下のようなリスクが考えられます。
- なかなか首すわりしない
- 腰すわりが遅れる、まっすぐ座れない
- 成長するにつれて脊柱側弯症(脊椎がまがった状態)になる
よって、運動機能や標準的な時期にギャラン反射が消失しているかの確認が必要なため、医師は赤ちゃんの1ヶ月健診・3ヶ月健診の際に、ギャラン反射の有無を確認するのです。
ギャラン反射を確認してみよう!やり方と行う際の注意点
正常であれば、生後少しの間しか見ることのできないギャラン反射。
ご家庭でパパ・ママがギャラン反射を見たい際の、確認法と注意点を紹介します。
【ギャラン反射のやり方】触れ合い・コミュニケーションの気持ちを持って!
ギャラン反射のやり方と確認の仕方は、以下の3ステップです。
- 赤ちゃんをうつ伏せにする
- 肩甲骨から腰の骨あたりまでを、背骨に沿ってこする(上から下へ)
- こすった方におしりをプリっと曲げる
「異常はないかな…?」と必死になりすぎての確認や、動画の撮影に集中しすぎるのではなく、赤ちゃんに優しく触れながらコミュニケーションの気持ちを大切に行ってみてくださいね。
【注意点】やり方ややりすぎに注意!気になる場合は健診で聞いてみて
可愛いギャラン反射ですが、新生児の赤ちゃんに行うには注意点もあります。
まず、この時期の赤ちゃんはまだ首もすわっておらず、うつ伏せの姿勢から元に戻ることもできません。
うつ伏せは窒息や無理な姿勢になっていないか細心の注意を払いながら、短時間だけにとどめましょう。または、赤ちゃんの胸の辺りを抱きかかえて背中をさするようにしましょう。
起きていて機嫌の良い時に少しだけにしておくと良いでしょう。
あくまで、「ママも赤ちゃんも穏やかに」を心がけて楽しんでくださいね。
不思議で愛らしいギャラン反射!今だけの思い出に…!
「お尻をフリフリ」と可愛い動きが注目を集め、動画サイトやSNSにもたくさんのギャラン反射の様子が投稿されています。
一見ダンスのようにも見え、とっても可愛いギャラン反射ですが、本来は赤ちゃんが外界に適応していくため、刺激を逃れるため、の反射であることは覚えておいてくださいね。
不思議で愛らしいギャラン反射を、ぜひ動画を取ったり目に焼き付けたり、パパ・ママの素敵な思い出にしてみてくださいね。
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