子供の初めての色鉛筆の選び方!お薦めの値段・色数について
子供がお絵かきや塗り絵を楽しむために最初に適しているのはクレヨンだと思いますが、だんだん細かいものを描いたり塗ったりするようになってくると、そろそろ色鉛筆を使わせたいなと考えますよね。
クレヨンも多種ありますが、色鉛筆は100円ショップで買えるものから、12色でも2,000円以上するもの、また色数も100色くらいあるものまで本当に種類が多いです。
今回は、初めての色鉛筆にどんなものを選んだらいいのか、そのポイントを見ていきましょう。
幅がある!各値段帯の特徴を比較してみよう
ではまずおおよその値段でどのような違いがあるのかを比べてみましょう。今回は12色入りのもので大きく3つに分けてみました。
- 100円ショップで売られているモノ
- 一番一般的。800円前後で売られているモノ
- 2000円以上の高価なモノ
同じ12色入りの色鉛筆でもここまで価格に差があると、一体なぜ?と気になってしまいますね。
【100円程度】描き心地・発色・使い勝手もそれなり
やはり100均のものとなると安かろう悪かろうという声がとても多いです。我が家でも「使わないから」と近所の方にいただいたものがあるのですが、やはり使いにくいです。その特徴を挙げてみます。
- 芯がガリガリと紙に引っかかりなめらかとはいいがたい描き心地
- 発色が悪く塗っても塗っても薄い
- 色を塗っているとカスが出てしまう
- 芯が折れやすい
- 軸木が硬くてとても削りにい
- 鉛筆に色の名前が書かれていないことがほとんど
薄く塗りたい場合や、芯が柔らかい普通の色鉛筆が好きではない方にはいいかもしれませんが、子供に与えるものとしてはふさわしくないという印象です。
また我が家にあるものは一般的なものに比べて少しだけ細く、当然、芯の部分も細いです。同じくらい塗っても減りが早いということになりますね。
【800円程度】使いやすく種類も豊富で失敗も少ない
次はごく一般的な800円程度のものを見ていきましょう。
文房具店に行くと「何がどう違うの?」と思ってしまうほど色々なものが少しずつ違う値段で売られていますね。特徴を挙げていきます。
- 弱い力でなめらかに描ける
- 発色が良い
- それなりに折れにくい
- 消せるものなど特色のあるものも多い
- キャラクターものなど入れ物の種類が豊富で愛着が湧きやすい
最近話題のフリクション色鉛筆も12色800円程度で手に入るようですが、こちらは色が薄いため塗りつぶしには向かないという声も多いですね。
また私が購入したことのある消しゴムで消えるというものも、少し硬く色が付きにくいと感じました。やはり「消える」と「発色」を両立するのは難しいのかもしれません。
メーカーによってどうしても差がありますが、大きく失敗することはまずないでしょう。
【2000以上の高価品】子供に最適な質が徹底追及されている
12色の色鉛筆で2000円以上なんてちょっと高過ぎない?と正直思ってしまいますよね。この値段帯になってくると本格的に絵を描いてます!という方向けのものがほとんど。
でも中には子供向けの質にこだわった色鉛筆もあります。おすすめはドイツの老舗文具メーカー、リラ””社の「ファルビー」という色鉛筆。どんな点が良いのか挙げてみましょう。
- 子供が持ちやすいように太くて三角形になっている
- とてもなめらかな描き心地
- 子供の弱い筆圧でも描きやすい
- 折れにくい
- 発色がとても良い
- 広い範囲を塗りやすく手が疲れない
- 重ね塗りをしても色がキレイに混ざる
実際にお子さんが使っているという方からは絶賛の声ばかり。どんな点が良かったのかを、コメントから見てみましょう。
- 長さが12cmと短いけれど、折れないしなかなか減らない
- 子供がとても気に入り、今まで使わなかった色も使うようになった
- 2歳の下の子のために買ったが、12歳の上の子が気に入り他のものを使わなくなった
- 大人も気に入って子供に内緒で使っている
「子供にそんな高価なものって必要?」という意見もあるかもしれませんが、お絵かきや塗り絵などは何を使うかによって楽しさが変わってきますよね。
こういうものって「喜んで使うかどうか分からないから買わない」のではなく「いいものだからもっと使いたくなる」のではないかと思います。
余裕のある方や入園のお祝いなどのプレゼントにはおすすめですよ!ただ普通のものより太く専用の鉛筆削りが必要ですのでご注意を。
色数は「12色」が最適!一番王道なのには理由があった
私自身、息子に色鉛筆を買う時に12色にするか18色にするか迷いました。同じように何色入りがいいのかで迷う方は多いようです。
定番は12色ですが6色のものも36色、100色なんていうものもありますよね。選ぶポイントを見ていきましょう。
【6色】塗りたい色が無さ過ぎて楽しくお絵かきできないかも
まずは6色。なかなかお目にかからないんですが、どんな色が入っているものなのでしょうか?調べてみました。
- 赤・青・黄・緑・茶・黒
- 赤・青・黄・緑・茶・オレンジ
- 赤・青・黄・緑・オレンジ・ピンク
- 赤・青・黄・緑・ピンク・紫
- 赤・青・黄・緑・茶・紫
少し調べてみただけでも色の組み合わせは様々。赤・青・黄・緑は共通だったんですが、あと2色がバラバラですね。選ぶ人も「う~ん…」と困った末に決めているのではと思ってしまいますが…。
ちなみに一番最後の組み合わせは、我が家にあるステッドラーの水彩色鉛筆6色セット。ケースに「補充用に60色全て単色も販売」していると書いてあり、12色もいらないけどあと2,3本欲しいという人にはちょうどいいのかなと感じました。
それに水彩色鉛筆は水を加えて絵の具のように変化させて使うものなので、色を混ぜるのが簡単で色数が少なくても使いやすいんですね。
でも子供が使う色鉛筆には6色はちょっと少なすぎる気がします。ピンクや水色といった淡い色はそれぞれ赤・青を薄く塗ることで表現できるし、黄色と緑で黄緑っぽくもなるんですが、そこまで子供に求めるのは酷ですよね。
「全然使いたい色がない!」と嫌になってしまうかもしれません。
【12色】塗りたい色に近い色がほぼ揃い、更に色を混ぜる楽しみもある
私がおすすめするのがこの12色。もう少し色の多いものを買ってあげたくもなりますが、「これで十分」というより「これが最適」だと感じています。
では12色より1段階上の18色入りと比べて考えてみましょう。
一般的な12色
赤・ピンク・オレンジ・ペールオレンジ・黄・黄緑・緑・水色・青・紫・茶・黒
何も見なくてもスラスラと挙げられましたね。さすが王道。
18色でプラスされる色(例)
- 白・朱色・山吹色・灰色・黄土色・藍色
- 白・朱色・山吹色・灰色・金・銀
- 白・赤紫・深緑・灰色・群青色・黄土色
こちらはプラスされる色が様々でした。白・灰色はだいたいどの組み合わせでも入っていますね。
でも実際子供のお絵かきや塗り絵って紙が白いですから、白ってほとんど使うことが無いはず。灰色はあるといいかもしれませんが、普通の鉛筆で薄めに塗ると十分代用できます。
金・銀なんて入っていると子供は喜びますね。でも実際にはそれほどキラキラ輝くような感じでもないし使い道が少ないかも…と思います。
それに12色くらいにしておくことで、自分がこの色にしたいと思った色に力の強弱や色を重ねることで近づけていくという楽しみが味わえます。
この色はこれとこれを重ねれば近づくはずだと、「自分で考えて試して塗っていく」これが色を塗る醍醐味だと思うんですよね。
12色が一番一般的なのにはちゃんと理由があり、子供に初めて与えるものとしても最適だと思います。
【24色以上】色を選ぶだけで一苦労!そのうち並べて遊び出す…
もっと色数が多いものはどうでしょうか?私も36色入りの色鉛筆を子供と一緒に使わせてもらったことがありますが、正直子供向きではないと感じました。その理由を挙げます。
- 気軽に色塗りを楽しみたいのに色数の多さに圧倒されなかなか色を選べない
- 結局微妙な色の違いはそれほど気にせず、定番の色しか使わない
- キレイに並ぶと美しい!自分なりの並べ方をしたいと遊び始める
36色もあると本当に多いです。微妙に色が違うたくさんの色鉛筆は、塗り絵をする前にプレッシャーをかけてきます。
私自身は塗り絵好きなんですが、36色もあるとなんだか純粋に色を塗ることを楽しめないんですよね。「これをたくみに使い分けて!」と案に言われているような気がして…
確かに12色を駆使して重ね塗りするよりは本当に出したい色に近いものが出来るのかもしれませんが、「自分で何とかして近づける」喜びがないんですよね。
そして、そのうち「色を塗りたい」より「並べたい」欲求が出てきて、ケースに自分なりの美しい並べ方を追求して遊んでしまいました…。これはこれで楽しいんですが。
つまり6色では重ね塗りのハードルが高すぎて、18色以上では自分で工夫する楽しみがなくなってしまうんですね。
もっと大きくなって12色では物足りない!と感じるようになれば、色数の多いものを買うようにすれば十分です。
使い勝手を左右するケース選び!他の入れ物を用意する手も
もう一つ選ぶポイントに挙げられるのがケース。パカッと開くシンプルなものは、やはり使いやすいですね。
お子さんの好きなキャラクターのケースのものでも質がそれなりなら良いと思います。本人が気に入って使いたいと思うことも大切ですからね。
飽きて「他のものがいい」と言い出す可能性もありますが、色鉛筆自体はシンプルで飽きがくるデザインではないので嫌がる場合にはケースを替えるという手もあります。
鉛筆けずりや消しゴムがついているものもありますが、そういうものは鉛筆だけのものよりケースが大きくて分厚いので、セットでついているものかシンプルなものかも選ぶポイントになります。
ケースの開け閉めが硬すぎたり緩すぎたりというのも、可能ならチェックしておきましょう。せっかく買っても、自分で開け閉めや片付けのしにくいものは使いにくいですからね。
でも塗り絵の時にはいちいちケースに戻さずに机に出したまま使うと思いますので、最初に全部ザーッと出して後で片付けるということなら箱入りのものでもいいですね。
我が家では娘は数種類の色鉛筆を鉛筆立てに一緒に入れて使っていますし、息子はなぜかティッシュケースぐらいの大きな箱に普通の鉛筆と消しゴムも一緒に入れて使っています。これが意外と便利。自分なりに使いやすくと工夫するようになるんですね、
最初だからこそこだわりを!創造性を育むお絵かきを楽しもう
いかがでしたか?色鉛筆といっても本当に色々と選択の幅がありますね。
「子供が使うものなんだから色を塗れれば何でもいい」のではなく「子供が使うからこそ良いものを選んであげよう」という気持ちで選んでいただきたいと思います。
道具(色鉛筆)が良いとお絵かきはストレスなくもっと楽しめるようになるかもしれませんね!親子で芸術の世界に足を踏み入れてみませんか。
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無記名さんさん
こんにちは
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緋太刀さん
始めは三菱の12色しかありませんでした。
何枚も描いていると、筆圧の濃淡だけでは表現が理想に届かず、結果1本売りの「色辞典」シリーズや、トンボの単色で買い足していくことに。
今では40色を超える色数にまで色鉛筆セットが育ちました。
普段は選抜の30本程を携行してますが、
自室の木箱に控えを備えています。
現在、異なるメーカーの発色比較と 使い易い携行方を模索中。
単色買いで補強、は有効ですね。