子供の靴の選び方!正しく選んでバランスの良い足の形づくりを
子供の足は、すぐに成長します。あっという間に大きくなってしまうので、気が付けばサイズが合っていなかった。という経験はありませんか?
また、ピッタリのサイズの靴が売られていなかった場合、「子供の足は、すぐに大きくなるし!少し大きめでも大丈夫かな。」と少し大きめの靴を買ってしまったことはありませんか?
靴は、履ければ良い。と思ってしまいがちですが実は、サイズの合わない靴を履き続ける事はとても危険なのです。
足の形がかわってしまうだけでなく、子供の体にも不調が現れてしまうこともあります。子供の足の形が変わってしまう前に!今すぐ靴の選び方を見直してみませんか?
ここでは、足の変形による影響から、年齢に合わせた靴の選び方までをご紹介します。毎日履く靴だからこそ、きちんとした選び方で子供の発育をサポートしましょう。
この記事の目次
子供の足は、柔らかい。正しい選び方で良い足の形へ
子供の足は、大人の足とくらべて大部分が柔らかく軟骨で形成されています。そのため、靴の形によって足が変形してしまうほどです。
子供の足は、年齢とともにカルシウムが蓄積されて固い骨になっていきます。7歳までは、特に足の骨の形成にとって大切な時期と言われています。
「少しくらい大きくても、すぐに足は大きくなるし・・・。」とか、「子供が特に何も言ってこないから。」と足に合わない靴を履き続けていると、知らぬ間に足の形が変形して、様々なトラブルを抱えてしまう原因にもなりかねません。
良い足の形に整えるためにも正しい靴の選びかたを知っておきましょう。
サイズの合わない靴は、子供の足を変形させてしまう
子供の足は、すぐに大きくなってしまいます。12歳まではほぼ毎日成長するとも言われており、1年に約1cmほど大きくなるとも言われています。
なので、少しくらい大きい靴の方が長く使える。と洋服のサイズ選びと同じ感覚でワンサイズ大きいものを選んではいませんか?
また、子供の靴のサイズが小さくなってしまっている事に気が付かず、いつまでも同じ靴を履いてはいませんか?
サイズの合わない大きな靴や小さな靴を履いていると、靴の中で足がすべってしまったり、足が圧迫されてしまったりと、足の正しい場所に力がはいりません。
正しい位置に力が入らないと、転倒の危険も増えますし、せっかく頑張っているかけっこだって速く走る事ができません。
それどころか、疲れやすくなり、足の発達までも阻害してしまい、形が変形してしまう危険性があります。
足は、正しく歩くことで、血液を押し上げるポンプの様な役目を果たしてくれます。そのため、「第二の心臓」とも呼ばれています。
自分の子供の事を、運動能力が低いと思っている方。もしかしたら、そもそも履いている靴のサイズが合わないために、子供の運動能力が伸びていない可能性もあります。
「足の健康は、子供の健康」です。毎日履く靴だからこそ、意識しておきたいですね。
園児の足を調査。半数以上の子供が足にトラブルを抱えていた
幼稚園児の足を調べたところ、293人中47%に「浮き指」70%に「内反小趾」が見られたそうです。また、4%が「外反母趾」の症状が出ている事が調査でわかったというデータがります。
千葉県の幼稚園に通う子どもたち293人を対象に、足のサイズや指の変形、足裏の接地の具合を調べたデータをみると…
なんと、子どもたちの47%の足に「浮き指(うきゆび)」が、70%に「内反小趾(ないはんしょうし)」が見られました。
それだけではなく、子どもたちの4%が、中高年の足のトラブルと思われていた「外反母趾(がいはんぼし)」を抱えていることがわかったのです
こんなにも、多くの子供が足のトラブルを持っているという事に驚いてしまうデータですが、それだけ子供の靴選びに対する重要性や選び方の認知が低い。という結果かもしれませんね。
そもそも、子供は自分で靴のサイズがあっているのか?分からず、痛みを伴うまで、何も言わないケースもあります。
親にとっても、子供にとって正しい靴のサイズを選ぶのは難しいものです。ですから、「すぐに足が大きくなってしまうし・・・」「せっかく買った靴。できるだけ長く履かせたい。」「痛みを伴わないのであれば、大丈夫だろう。」
と親も子供の足のサイズの変化に気が付かず長い間窮屈な靴を履かせてしまっていた。という事があるかもしれません。
靴のサイズを間違ったまま履いている事でなってしまう「外反母趾」「内反小趾」「浮き指」とは、一体どうのような病なのか?確認してみましょう。
「外反母趾」は痛みを伴う辛い症状。様々な病を引き落とす事も
外反母趾。大人になっても良く聞く症状ですね。原因は、サイズの小さい靴を長期間履き続けているか、ぶかぶかの靴を履き、不自然に足の指を踏ん張る事が原因で起こります。
指外反母趾とは、親指が15度以上小指の方へ傾いてしまっている状態を言います。症状がひどくなると、30度以上も親指が曲がってしまう事もあります。
足の痛みも辛く、痛みを感じている間は、まだ形が変わっている過程ですが、その後数年経過すると痛みが和らぎます。痛みが無くなってしまうと一生形が戻らなくなってしまう事もあります。
痛みに耐えられず、手術。という選択肢もありますが、後遺症が出る場合もあり、残念ながら必ず手術が成功するわけではないのが現状の様です。
サイズの合わない大きな靴は「浮指」になる可能性あり
立っている時に地面に足の指が付かない状態は、良い状態とは言えません。これを「浮き指」と言います。
足の親指を手のひらで押して、45度~75度くらいしか反らないのが正常ですが、甲の方へ90度以上反り返る状態は、浮き指になっている事が考えられます。お子様の足もチェックしてみましょう。
浮き指の原因は、サイズの合わない大きな靴です。
大きな靴を履いていると、靴が脱げないように無意識に指を持ち上げようとします。そんな足の癖を、長期間続けてしまう事で、浮き指となり、足の指で踏ん張る事ができなくなってしまうのです。
「内反小趾」は、転倒の原因や足にタコができる原因に
内反小趾(ないはんしょうし)とは、小指が親指方向に曲がってしまり、踏ん張れなくなる症状を言います。
原因は、外反母趾と同じく、合わない靴のサイズを履き続ける事で起きる症状です。
内反小趾になってしまうと、踏ん張る力が弱くなるため転びやすく、走るスピードにも影響がでます。足の形が変形する事で、タコができやすくなったり、痛みを伴う事もあります。
あまり痛みがひどい場合は、整形外科に相談しながら治療を進めていきます。
靴のトラブルを失くそう。正しい足のサイズの測り方
足のトラブルを避けるためにも、正しいサイズの靴を選びたいですね。そのためには、まず足のサイズを正しく測る必要があります。
靴のサイズは、メーカーによって異なります。同じ15cmでに、メーカーによって、幅が狭いなど特徴がありますので、きつく感じたり、逆にゆるく感じる場合もあります。
表記サイズの数字だけを見て購入すると、失敗する可能性がありますので常に子供に試し履きをさせて、目で確認するようにしましょう。
その際に、目安のサイズを知るために子供の足のサイズを予め知っておくと便利です。
- サイズの測り方
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- 足専用の物差し、サイズ表をつかって測ります。まずは、サイズ表の上に足をのせましょう。
- 足の長さを測ります。かかとから、一番長い指にあわせて測りましょう。
- 足の幅をチェック。親指の関節で一番外側に出ている部分から小指の関節で一番一番外に出ている部分までを測ります。
- メジャーを足の甲にまいて足の周囲を計測します。
サイズ表は、靴屋さんでも借りる事ができますが、靴専門店のHPからもダウンロードする事ができます。
株式会社 MoonStar
http://www.moonstar.co.jp/whatshoes/select/size.html
子供用簡易版 カラー計測用紙(1,019k)
http://www.moonstar.co.jp/whatshoes/select/pdf/measure_kids.pdf
自分で計測ができない場合や、プロに正確な子供の足のサイズを測ってもらいたい場合は、お店の方やシューフィッターさんに計測していただくようにしましょう。
シューフィッターさんは、靴と足のスペシャリストなので、測っていただくことでメーカーによって選ぶと良いお勧めのサイズを教えていただけます。
実際に靴を履いて試すときの4つのポイント
靴はブランドによって同じサイズでも小さく感じたり、大きく感じたりしたり、また幅によってもサイズ感が変わってきます。
なので、できる限り子供に実際に靴を履かせて試してみてください。
更に靴選びには、4つのポイントがあります。
- かかとをしっかり合わせる
- 甲はしっかり止める
- つま先のゆとりをチェック
- 実際にあるいてみて不自然な様子はないかをチェック
4つのポイントをクリアした靴が、ピッタリのサイズになります。正しい形で履ける靴は、正しい履き方で選ぶようにしましょう。
「ポイント1」かかとは、しっかり合わせて履く事
正しい歩き方をするためにも、かかとはしっかりと固定されていなければいけません。その為にも、靴を履いたらまずはかかとを床に打ち付け、しっかりと靴にあわせましょう。
かかとを合わせる事で、先端の食い込みを確認する事ができます。先端に指の食い込みが無いかを、靴の先端を指でつまみしっかりと確認しましょう。
そして、かかとを地面から持ち上げても、靴の中で靴と足が離れていないかをチェックしましょう。
「ポイント2」足の甲を靴でしっかりと固定し、足の動きを確認
靴にマジックテープや紐がある場合は、甲にぴったり押さえつけて留めましょう。
また、甲がきつすぎるのも足に負担がかかり、痛くなるので注意です。ゆるすぎず、きつすぎないものを選びましょう。
また、子どもにも、靴の中で足が前にすべったりしないようにしっかりとマジックテープで止める事の大切さを教えておきましょう。
「ポイント3」つま先には、適度な余裕を確保
靴を選ぶ際に、つま先のチェックをする方は多いと思いますが、実は成長に合わせてつま先のゆとりを変えるのがポイントです。
あまり、つま先が空きすぎていると転倒の原因になりますので、適度なゆとりを確保できるサイズを選びましょう。
つま先をチェックする時は、必ずかかとをあわせてから行ってくださいね。
1歳から2歳にかけて歩き方がかわります。変化時期は子供によって違います。とことこ歩きになると運動量も増え、汗をかきやすくなるため通気性、吸湿性の良い素材をえらびます。デザインはきちんとフィットして脱げにくいものを選びます。サイズは靴にかかとを合わせて履き、つま先に7~10ミリのゆとりが理想。
引用…株式会社ムーンスター
というのも子供は、特に地面をつかむように歩きます。そのため、どの指も動かせるようなゆとりがつま先には必要なのです。
「ポイント4」最終確認は、実際に歩いて確認
最終的には、必ず両足とも靴を試し履きして歩かせてみましょう。実際に歩くと、思っていたよりもきつく感じる事もありますし、歩きづらい可能性もあります。
子供の中には、靴が気に入ってしまい、きつくても「これがほしい!大丈夫」と言う子もいますが、そこは親の目でしっかりとチェックをしましょう。
歩くだけでなく、ジャンプもさせてみると良いでしょう。その際に、歩きずらそうな様子はないか?不自然な様子はないか?をチェックして確認しましょう。
年齢に合わせて靴を選ぶポイント
子供は、年齢によって骨の形成タイミングや運動量も変わってきます。そのため、年齢にとって靴選びで重視したいポイントも変わってきます。
形・素材など、どんな点に注意して選ぶとより適した靴選びができるのか?年齢別に確認してみましょう。
ファーストシューズは、練習用の靴
はじめて履かせる靴と言えば、ファーストシューズ。実は、このファーストシューズは、練習靴のことなのです。
外履きには適さない靴で、靴下の様な感覚で履きます。子供は、きっと慣れていない初めての靴に違和感でいっぱいです。
子供が嫌がらない様に、違和感を感じにくい靴下の様な感覚で履く事ができる、柔らかく・軽く・薄いものを選ぶようにしましょう。
よちよち歩きの時期は、骨の発達を意識して選ぶ
歩き始めたばかりの頃であれば、子供の歩き方にもまだ安定感がありません。走るという事もなく、子供も歩く事で精一杯の状況ですね。
そんなよちよち歩きの時期は、骨の発達を意識して靴を選ぶようにしましょう。
また、足がより固定できるマジックテープタイプの靴がお勧めです。
1歳~2歳のとことこ歩きの時期
1歳から2歳になってくると、歩く事も上手になります。早い子だと、走る子もでてくるでしょう。様々な事に興味ももちはじめ、運動量も増してきます。
動くようになると、足に汗をかきやすくなります。汗をかくと、靴の中で雑菌が増殖しやすい環境になります。ですから、できるだけ吸水性や速乾性にすぐれた通気性の良い素材の靴を選ぶようにしましょう。お勧めの素材には、メッシュ素材などがあります。
また、デザインもできるだけ通気性を考えたものを選ぶと良いでしょう。
また動くと、靴が汚れやすくもなります。お手入れが簡単な靴を選ぶと後々便利です。
飛び跳ね時期は、激しい動きに耐えられる靴を選ぶ
4歳から7歳になると、更に子供の動きは激しさを増します。飛んだり跳ねたり、走ったりします。
足の骨の発達も著しく、土踏まずの形成がはじまるのも、この時期です。活発に動くので足の汗が蒸れにくい素材の靴を選ぶことも大切です。
また、激しい動きに耐えられるように、マジックテープで固定できる形のものを選ぶと良いでしょう。
マジックテープは、1本より2本の方がより足にフィットし固定をしてくれます。つま先は、激しい動きにも安心で丈夫な保護タイプがお勧めです。
また、かかともきちんと固定できるようにボックス構造の靴がお勧めです。くるぶしまで包み込むようなでざいんであれば、安定性もありますし、かかとをふんでしまう心配がありません。
更に、かかとにヒールスポンジが入っていると、クッション性がありジン帯の疲労を防ぐ事が出来ます。
数か月に一回は必ずチェックする事
子供の足は、いつの間にか大きくなっています。その成長ペースも、子供によって様々です。ですから、必ず親が数か月に1度は、足のサイズをチェックするようにしましょう。
子供にも、「きつくない?」と声をかけ、つま先のゆとりが適切にとれているのかを時々確認するようにしましょう。
また、子供の足は日々成長していますので、靴のサイズアップも頻繁になります。子供自身が「きついー」「窮屈ー」と教えてくれれば良いのですが、なかなかそうはいきませんよね。
親が定期的に子供に声掛けしてあげる必要があります。
インターネットで靴を買うなら、交換のできるお店で
最近では、ネットで靴を購入する方も多いと思います。めずらしデザインの靴が売られていたり、お店よりも安く売られている場合もあるので、利用したくなりますよね。
しかしネット販売の靴は、購入するまで履く事ができないので、「足にフィットするか分からない。」という大きな欠点があります。
メーカーによっては、サイズより小さく感じる事や、大きく感じる事がありますので、注意が必要です。
もちろんきちんと足の計測ができていれば、ネットで靴を購入する時の参考になります。
ネットにワイズと呼ばれる足囲が掲載されていれば、ワイズのサイズもチェックしてから購入するようにしましょう。
ワイズのサイズ標記で、靴の幅が狭いのか?購入する時の参考になります。ちなみにAが細くて、B・C・D・E・・・となるほど、幅が広くなります。Eサイズには、2E・3Eなど細かなサイズ展開もあります。
サイズを確認したり購入した人の口コミは、ネットで靴を買う時の参考になります。
ですが靴の造りもメーカーによって異なりますし、足のタイプも人それぞれなので、実際に履いてみないと靴が子供の足にフィットするかどうか判断がつきません。
もしも可能であれば、同じ靴を近くの靴屋さんで探していただいて、実際に子供に履かせてサイズの確認をすると良いでしょう。
子供の足の健康は、正しい靴選びから
子供の足の健康は、体全体に影響しています。そのため、様々なメーカーで足に良い靴の研究が進められています。
子供に人気のある3つの靴について最後にさらったお伝えしますね。
- アシックス
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フィット性にこだわって商品が作られているのが特徴です。フィット性を追求しているので靴型も豊富に揃っています。
- 瞬足
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子供の足のトラブルを意識してつくられており、足の機能をしっかりと取り戻す「足育」を意識して作られています。
- MoonStar
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「足の快適」を意識してつくられています。靴を履いた時に起こる、あらゆる足の動きが研究されています。
デザインから靴を選ぶ方法もありますが、足のことを研究して作っている様々なメーカーの特性を知って選ぶという方法もありますよ。
また、子供の足の土踏まずにも注目してあげてください。この土踏まずと靴のアーチが沿っているかもポイントです。
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