子育て支援パスポートで子育てを快適に!全国共通展開の注意点も紹介
子育て世帯を、さまざまな方面からサポートする目的で発行されている「子育て支援パスポート」。
子どもが生まれたときにもらったけれど…どうやって使えば良いのか、またどんな特典が用意されているのか、よくわからない!という方もいるのではないでしょうか。
カードの発行・申請条件や手続き方法、また利用方法や各種メリットなどについて、詳しく紹介していきます。
子育て支援パスポートの特徴と加入条件
子育て支援パスポートは、子育て世帯を支援する目的で、各自治体が発行をスタートしたカードです。
その目的は、「子育て世帯にとって優しい社会を実現させるため」。制度がスタートした当初は、「各自治体がカードを発行し、それぞれのエリアで異なる特典が用意されている」というものでした。
しかし平成28年度からは、子育て支援パスポート事業を全国共通展開させる取り組みがスタートしています。
これにより、普段自分が使っているエリアの子育て支援パスポートを、全国で提示し、それぞれの飲食店や団体で同様の特典が受けられるようになっています。
パスポート発行できる条件は自治体によって違う!
子育て支援パスポートは、各自治体から無料で発行されるもの。子育て中であれば、手にしておいて損はありません。
ただし子育て支援パスポートを発行できる人の条件は、自治体によって異なるので注意しましょう。
基本的に発行・利用が認められているのは、「現在育児中の人」です。ただし「どのような子どもを対象とするのか」によって、各自治体の判断が分かれています。
多くの自治体が「18歳未満の子ども」を対象としていますが、東京都や神奈川県、埼玉県などは「中学生以下」という基準を採用。
北海道や広島県など、「小学生以下」というところもありますし、熊本県では「未就学児」を対象としたサービスと設定されています。
また「妊娠中の人」を含む自治体もあれば、含まない自治体もあります。
各都道府県、市町村が設定している条件は、各ホームページで参照できるほか、内閣府のサイト内「子育て支援パスポート事業」ページの一覧でも確認できます。
自治体がカードを発行しているにも関わらず「手元にない!」という場合には、一度「保健福祉課」や「こども課こども福祉係」などの窓口に問い合わせてみましょう。
多子世帯向けのよりお得なパスポートを発行する自治体も!
自治体の中には、「子ども2人以上」もしくは「3人以上」の世帯に対して、多子世帯向けの、よりお得な子育て支援パスポートを用意しているところもあります。
たとえば石川県では、子どもが2人以上の世帯に向けて「プレミアム・パスポート」を発行。岐阜県では、子ども3人以上の世帯に対して「ぎふっこカードプラス」を用意しています。
通常の子育て支援パスポートよりも手厚いサービス内容が用意されている可能性もありますから、ぜひお住まいの自治体のルールを確認してみてください。
子育て支援パスポート利用で受けられる特典5つ!
初めて子育て支援パスポートを手にした方にとって、もっとも気になるのが「具体的にどのような特典が用意されているの?」という点です。
すでに子育て支援パスポートを利用している方も、よりお得に活用するため、具体的な特典について確認しておきましょう!
子育て支援パスポートで受けられる特典は、以下のとおりです。
- 乳幼児連れの外出サポート
- 商品代や飲食代の割引
- ポイント付与
- ローンなどの金利優遇
- 限定プレゼントの配布
それぞれの具体例をふくめて、詳しく解説していきます。
いざというときに助かる!【乳幼児連れの外出サポート】
乳幼児を連れての外出には、気がかりなことも多いもの。オムツやミルク、子どもが過ごせる場所の確保など…さまざまなポイントで企業やお店がサポートしてくれます。
具体的に提供されるのは、以下のようなサービスです。
- 授乳場所・オムツ交換場所の提供
- ミルクのお湯を提供
- トイレへのベビーキープ設置
- ベビーカーのまま入店可能
- キッズスペースあり
事前にこうした情報をリサーチしておけば、安心してお出かけを楽しめることでしょう。
- 株式会社ローソン/東京都 子育て応援とうきょうパスポート他
- ミルク用のお湯を提供してくれる。
- 京都水族館/京都府 きょうと子育て応援パスポート他
- 水族館エントランス内の児童用トイレ・オムツ交換台・授乳室は、水族館への入場料を支払わなくても利用が可能。
子育て中の家計に優しい【割引システム】
子育て支援パスポートの特典の中で、もっともお得さを実感しやすいのがこちら。商品購入代金や飲食費用から、割引してもらえます。
割引率は店舗によって異なります。具体例は以下のとおりです。
- 日本マクドナルド/東京都 子育て応援とうきょうパスポート他
- レジで子育て支援パスポートを提示することで、「ハッピーセット チーズバーガーセット」を100円引きで提供。
- メガネストアー/東京都 子育て応援とうきょうパスポート他
- メガネ・補聴器・コンタクトを購入時に、現金支払い10%引き。(カード支払いの場合は5%引き)
- ガスト/長野県 ながの子育て家庭優待パスポート他
- 毎月第三日曜日の食事注文で、家族5名までのドリンクバー料金を無料に。
倍率アップで効率よく貯めよう!【特別ポイント付与】
普段からポイントシステムを採用している店舗は多いですが、そのポイントカードへの「特別ポイント付与」という形で特典を用意している企業もあります。
パスポートを提示することで、それぞれの店舗のポイントをより効率良く貯めていくことが可能です。
- コジマ×ビックカメラ/東京都 子育て応援とうきょうパスポート他
- 子育て支援パスポート提示で、指定商品がプラス3%ポイントアップ。
- クスリのアオキ/石川県 いしかわエンゼルマーク他
- パスポートを提示すると、本体価格(税抜き)1,000円以上購入でアオキメンバーズカードを10ポイント進呈。
金融機関でもお得!【金利優遇】
子育て支援カードを提示することで、金融機関で「お金を借りる」「お金を預ける」際の金利が優遇されることもあります。
金額が多く、期間が長いものほどメリットは大きくなりますから、欠かさずチェックしてみてください。
- JA西東京/東京都 子育て応援とうきょうパスポート
- 子育て支援パスポートの提示で、定期貯金【1年】・定期積金【1年以上 5年以内】を店頭金利+年0.1%で預入可能。
子育て世帯を助ける【限定プレゼント】
中には、子育て世帯が喜ぶ特別なプレゼントを用意してくれている店舗もあります。提示するだけで「もらえる」ものですから、お出かけ時にはぜひチェックしてみてください。
- 愛知こどもの国/愛知県 子育て優待はぐみんカード
- 科学ひろば、積木ひろばに参加することで、記念品を贈呈。
- イオンシネマ/神奈川県 かながわ応援パスポート
- チケット購入時にパスポートを提示することで、「ミニポップコーン券」を贈呈。
これら5つの特典を上手に活用することで、子育て世帯ならではの「お得さ」も実感できることでしょう。
また特典の内容は、企業や店舗側の都合で変更されることもありますから、事前にしっかりと確認しておくと安心です。
住んでいる地域で利用できる店舗はWeb上でチェック!
子育て支援パスポートによる特典は、住んでいる地域によって差があるのが実情です。お得に活用するためには「住んでいる地域の参加企業と特典内容」をチェックする必要があります。
子育て支援事業への参加企業数は、地域によって差はありますが、どれも膨大なもの。だからこそ、ウェブ上で一気にチェックするのがオススメです。
地方自治体の「子育て支援」のページから、子育て支援事業に参加する企業の情報、特典内容の一覧がチェックできます。
ホームページで協賛店検索をしてみて、普段利用している店舗が含まれていないかどうか、一度しっかりと確認しておきましょう。
全国共通展開スタート!覚えておくべき注意点3つ
子育て支援パスポートの利便性を高め、より活用できるシステムにするため、平成28年度からは全国共通展開が実施されています。
これにより、ほぼすべての子育て支援パスポートが全国で利用できるようになりました。
実際に「自分のカードを他エリアで使いたい!」と思ったときに、覚えておくべき注意点を紹介します。
全国共通で利用できる店舗は限られている!
全国共通展開がスタートしているとはいえ、全国共通で子育て支援特典を用意している店舗は、まだまだ多くはないのが実情です。
そのエリアのカードで支援を受けられても、その他のカードでは支援を受けられない!ということもあり得るのです。
全国共通で利用できる店舗かどうかを判断する際に、役に立つのが「全国共通ロゴマーク」です。
「コソダテ」の文字をモチーフにしたカラフルなロゴのステッカーやポスターが掲示されていれば、そのお店は全国共通展開に参加している店舗ということ。
お出かけ前にチェックしておくと安心です。
「全国共通コソダテマーク」入りのカードが必要な場合も
全国共通展開参加店舗で特典を受けるためには、「全国共通コソダテマーク」入りのカードの提示を求められるケースがあります。
全国的に「コソダテマーク入り」のカードの配布がスタートしていますが、一部には「旧カードのまま配布」「今後コソダテマークを追加予定」という自治体も。
こちらも、住んでいる自治体の状況を確認し、必要であれば新しいカードへと切り替えておくことをオススメします。
利用店舗がある地域のルールに則って使う!
地域それぞれの取り組みが、全国共通制度へと発展した、子育て支援パスポートの輪。全国共通展開がスタートした今でも、「地域ごとの差」は決して小さくありません。
自分が住んでいる自治体のカードを、他の自治体の全国共通展開参加店舗で利用するときには、利用先の自治体の運用ルールに則ることが求められます。
子育て支援パスポート利用には、
- 子どもの年齢(18歳以下・中学生以下・小学生以下・未就学児)
- 妊娠中の利用
- 大人だけでのサービス利用
などのポイントにおいて、地域ごとに異なるルールが設定されています。
普段は「高校生の子どもに対して配布されたカードを、大人のみで利用することが可能」であったとしても、他都道府県でも同じとは限りません。
地域ごとのルールを確認した上で、ルールを守って特典を利用するようにしましょう。
子育て支援パスポートは、使わなければ損!積極的に活用を
子育て支援パスポート、普段何気なく財布の中に入れているけれど、正直あまり使わない…という方も多いのかもしれません。
普段利用しているお店やスーパーでも、「実は子育て支援パスポートの協賛店舗で、特典や優待サービスが用意されていた!」というケースもあるはず。
ぜひ確認し、子どもと一緒の買物やお出かけを楽しんでみてください。
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