マタニティスイミングの効果!安産や呼吸法が身につくなどのメリット
安定期に入り、体重管理を気にして何か、運動を始めようと思う妊婦さんは少なくありませんよね。
中でもマタニティスイミングは、妊娠中にしか体験できないおすすめの運動方法です。
知らなかった!なんて勿体ない!そのマタニティスイミングの魅力と効果をご紹介します!
この記事の目次
気になる!マタニティスイミングについてまずは知ろう
マタニティスイミングは、水中の浮力を利用して体に負担のかからない運動です。だから妊婦さんにはおすすめの運動なんですよ。
しかも、浮力によるリラックス効果で、ママもお腹の赤ちゃんにも気持ち良いと言われています。水にぷか~っと浮かぶ感覚は、想像しただけでも気持ちよさそうですよね。
マタニティスイミングの大きな特徴は、インストラクターだけではなく、常に助産師さんが補助をしてくれること。だから、安心して泳ぐことが出来ます。
毎回助産師さんのチェックをしてから始めるので、安心して運動できますし、スイミング以外の相談も出来てしまうのもメリットかもしれませんね。
スイミングという名前がつくと、ガツガツ泳ぐイメージがありませんか?実際は「泳ぐ」というより「バランス運動」といった方が正しいかもしれません。
もちろん、ガツガツ泳ぎたい妊婦さんも、助産師さんの指導によって可能ですよ。
マタニティスイミングの始める時期
マタニティスイミングが出来る時期は、スクールによって様々ですが、大体安定期に入る妊娠16週目以降から可能です。
子宮頸管の長さなど、チェック項目があるので、主治医に相談して許可を得てからスタートするのが鉄則です。(医師の診断書が必要な教室がほとんどです。)
水中運動で体にある程度負担がかかるため、初期の流産しやすい次期やつわり時期は控えましょう。
- 妊娠中毒症などの病気を発症していないこと
- 妊娠経過が順調で流産や早産の危険性が低いこと
これらが大前提です。
始める前に必ず押さえておきたいこと
- 必ず担当医に相談してから始める事
- 看護師・助産師が常駐しているスクールかを確認
- 室温30℃、水温29~31℃であるか
見落としがちな室温と水温ですが、身体が冷えてしまうのではないかと心配している妊婦さんも多いですよね。
水温が低いと体が温まらず、逆に高すぎるとプールから上がった時に冷えの原因になってしまいます。
体温よりも少し低い温度が運動によって体が温まり、運動後の冷えも防止してくれます。
問題がなければ出産まで続けることが出来るので、身体が思うように動かない妊娠後期には、よりリラックス効果を感じられるかもしれません。
こんな時は迷わずお休みしましょう
お腹に張りを感じたり、痛みを感じる時は迷わずお休みすることが大切です。少しでも身体に変化を感じたら、念のためお休みしましょう。
基本的にマタニティスイミングでは、主治医と連絡がつきやすい環境になっています。
万が一の為に、スクールに通うときは母子手帳は毎回持参した方がいいですよ。
マタニティスイミングのすごい効果とメリット
それでは、早速その驚きの効果を紹介します!
- 運動不足解消
- 血行不良によるむくみ肩こり、腰痛などの改善・防止
- 運動によるストレス解消
- 呼吸法の習得
- 出産・安産に向けての身体作り
- リラックス効果
- 赤ちゃんへの影響
- ママ友とのコミュニケーション
それでは、実際どんな効果なのか、詳しく見ていきますね。
運動不足解消!浮力の力で適度な運動をすることができる
お腹が大きくなると、身体を動かすこと自体面倒で、ついつい運動不足になっちゃいますよね。どこまで運動するべきかも、いまいち分からないし、実際出来る運動にも限度があります。
マタニティスイミングはまず、浮力によって重力の負荷を軽減するので、地上で感じる重さも思ったよりも感じません。
実際は水の抵抗を受けているので、運動量は想像以上。適度な運動をすることが出来ますよ。
また、腕や太ももなどの筋力アップも望めますね。
血行不良によるむくみや肩こり、腰痛などの改善・防止
多くの妊婦さんが経験する血行不良によるトラブル。
元々妊娠中は、赤ちゃんに栄養を届けるために血液の量が増加します。それによって体の水分量バランスが崩れ血行不良を引き起こします。
血行を促すには、マッサージなどいろいろな方法がありますが、自己流マッサージでお腹が張ってしまうのも怖いですよね。
マタニティスイミングの場合、プールに入るというだけで、水圧がかかります。
水圧は血管を圧迫したり収縮させる力がありますし、そこに運動を加えることで、より効率よく血行促進を促すことが出来るので、体の不調が和らぐ効果が期待できます。
体の表面だけでなく血管にも圧力が加わっています。そうすると手足にたまった血液が押し出され、心臓の働きが活発になり、血液の循環が促進されるのです。
引用…内野株式会社
運動によるストレス解消
妊娠中もホルモンバランスによってイライラしたり、気持ちがもやもやしてしまいがちです。
定期的なマタニティスイミングによる運動は他の方法と比べて、ストレス解消や抑制に効果的です。泳ぎ終わった後の爽快感は経験しないときっと分からないですよ。
長期的な精神的効果1)「怒り-敵意」「緊張-不安」「抑うつ-落ち込み」といった感情が減少する傾向があった。2)初経産,運動歴の有無による特徴的な差は認められなかった。以上より,マタニティスイミングは,妊婦に好ましい精神的効果をもたらすことが明らかとなり,妊娠に伴う不安や抑うつといった感情の増加の緩和につながると考えられる。
呼吸法の習得ができる!出産時に役立ちます
マタニティスイミングのプログラムの中には、呼吸法の練習があります。
有名なのは、ラマーズ法です。主に腹式呼吸なのですが、独特なタイミングを習得するには、練習が必要です。スクールによって練習方法に違いはありますが、代表的な呼吸法の練習を紹介しますね。
- 首と足元に浮き具を装着する。
- 水面に仰向けになって浮かぶ。
- リラックスした状態で分娩をイメージしながら合図に合わせて呼吸をする。
呼吸法を習得することで、出産時の痛みやいきみを緩和させ、自然に筋弛緩法が習得できるので、本番の体力消耗も防ぐことが出来ますよ。
出産・安産にむけての身体作り
マタニティスイミングでは血管にも水圧がかかり、血流が促されている状態なので、通常よりも股関節を広げることで、効率的に柔らかくすることが出来ます。
股関節の柔軟性があると、お産がスムーズに進みやすくなります。逆に股関節が固いと、上手く骨盤が開かず、赤ちゃんが生れるのに大変なんです。
身体が固いと自負している妊婦さんは特に注目です。
重力がかかるとどうしても違う箇所に負荷がかかってしまう態勢でも、水の中なら余計な負荷をかけることなく骨盤周りにバランスの取れた筋肉も鍛えられます。
また、有酸素運動なのでスタミナがつき、陣痛やお産に耐える体力がつくという嬉しい面も!
脂肪燃焼効果も高いので、妊娠中の悩みである太り過ぎを防止し、適正体重維持にも努めることができるのも魅力です。
リラックス効果でママも赤ちゃんも心地よく!
水の中で身体を浮かせることで、リラックス効果があります。
赤ちゃんはママとまさに一心同体。ママがリラックスしていると、お腹の赤ちゃんも同様に心地よくリラックスしていると言われています。
水の力を借りて、上記にお話ししたような妊娠中に起こりやすいトラブルの防止が出来きますよ。
マタニティスイミングで、マタニティブルーを上手く解消できた方もいます。
1)スイミングを行った後は,行う前に比べて「快感情」「リラックス感」「満足感」というポジティブな感情が有意に増加していた。
2)スイミングにより,経産婦は初産婦に比べて有意にポジティブな感情を得ていた。
3)運動歴の有無による有意な差はみられなかった。
4)スイミングを行った後は,「リラックス感」に比べ「快感情」「満足感」が有意に得られていた。
赤ちゃんへの影響!脳の成長が通常よりも早くなる
お腹の赤ちゃんはどんな気分でしょう。直接聞くわけにもいかないし、自分がお腹にいた時のことを覚えている人もいないですよね。
注目したいのが、妊娠中に運動することで、生まれてから赤ちゃんの脳が通常よりも早いスピードで成長することが分かっています。時に聴覚機能に優れているんですよ。
生まれてくる赤ちゃんにもいい効果がもたらされるなんて、素敵な事ですよね。
妊娠中に運動をしていた女性の赤ちゃんの脳は運動を全くしていなかった女性の赤ちゃんよりも効率的にさまざまな音を区別でき、聴覚記憶能力が優れていることが判明。つまり、妊娠中の運動が赤ちゃんの脳を通常よりも早いスピードで成長させたことがわかります。研究を率いたデイブ・エレンバーグ教授は「妊娠中に運動することで、赤ちゃんの脳が通常よりも早く成長することがわかりました。
ママ友とのコミュニケーション
特に初めての妊娠は、不安がいっぱいですよね。同じマタニティ同士のコミュニケーションでストレスも軽減されるなんてことも少なくありません。
ママ友作りに不安がある妊婦さんも、マタニティスイミングを通して妊婦にしか分からない話で盛り上がったり、情報交換ができたりなどママ友作りの場とするのにもってこいです。
妊娠中からのママ友ということなので、子供の月齢も近い可能性が高く、出産後も仲良くしていけると思いますのでおすすめですよ。
え?座禅??泳ぐだけじゃない!妊娠中にしか出来ないマタニティスイミング
いろいろな効果はわかっても、実際どんなことをやるか事前に知りたいですよね。メニューはスクールやジムによってさまざまですが、大まかなカリキュラムをご紹介します。
万一に備えたメディカルチェックとストレッチ
レッスン前に助産師さんによるメディカルチェックを行い、スイミングができるか体調かどうかを確認します。
- 血圧や脈拍
- 赤ちゃんの心拍測定
次に、下記のような準備運動をします。
- ストレッチ
- 軽いダンス
体の筋肉をほぐしたり、足腰を痛めないように筋を伸ばしたりします。
水泳の練習と出産泳法
- アクアビクス
- 水中ウォーキング
- 水中での呼吸法の練習
- 出産泳法
- フローディング
- 水中座禅
なんとなく想像できるものから、え?どういうこと?って考えてしまうメニューもありますね。詳しく見ていきましょう!
- アクアビクス
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こちらは、なんとなく想像つく方が多いのではないでしょうか。プールの中でのエアロビクスです。もちろんハードなものではなく、楽しく音楽に合わせて体を動かします。
- 水中ウォーキング
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その名の通り、水中でウォーキングします。水の抵抗があるので、ゆっくりと歩いても十分なほど股関節に働きかけます。
豆知識として、腰痛予防には後ろ歩きが効果的ですよ。
- 水中での呼吸法の練習
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出産の時に必要なラマーズ法。上記で紹介した通り、水に浮かびながらリラックスした状態で呼吸法の練習をします。
- 出産泳法
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分娩台でいざ出産の時に、股関節が開くよう、仰向けになって平泳ぎと同じ足の形で泳ぎます。お腹への負担も少なく、楽に泳げますよ。
- フローディング
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聞き慣れない言葉ですが、一番リラックス効果のある運動です。道具を用いて仰向けに浮いたり、使わずにうつ伏せで浮いたりと、水中で身体を浮かせます。
身体を水にまかせてぷかぷかと水に浮いている状態です。
- 水中座禅
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いきみを有効に行うための『息継ぎ』の練習。『息継ぎの上手なやり方』を体得できます。なかなか想像できないと思いますが、一般的な水中座禅の方法をご紹介します。
- 大きく息を吸って、息を止めたらゆっくりと水中に沈む。
- プールの中であぐらをかくように座る。
- 15秒暗い座った後、ゆっくりと息を吐きながら浮上する。
- 1回深呼吸をした後再度潜る。
素早く息継ぎをすることで、いきむ時の息継ぎが楽になることが目的です。
なかなか想像できないとおもいますが、実際、ゴーグルをつけた状態で水中で目をしっかりと開けます。
分娩時に強く目つぶった時の内出血を予防出来るんですよ。
マタニティスイミングの水着の選び方と費用
用意する水着。ここが気になりますよね。マタニティスイミングはインナーと水着の用意が必要です。
もちろんお腹に窮屈を感じなければ、通常の水着やインナーでもOKです。少し、きつさを感じたらマタニティ用に変えましょう。
気になるマタニティ水着の費用
水着は通常と同じくワンピースとセパレートタイプがあります。大体の相場は3,000~5,000円前後。インナーは2000円前後が多く見られます。
実際着用している期間が短いし費用を抑えたいという妊婦さんは、水着に関しては通販や中古を探してみるのもいいかもしれませんね。
水着のタイプも、ワンピースよりもセパレートタイプの水着の方が、トイレなど脱ぎ着に便利ですよ。
さあ、体験レッスンに行ってみましょう
出産に向けて体の準備にマタニティスイミングに挑戦してみようと思いましたか?まずは、スクールが開催する体験レッスンや自治体で開催されている体験などに参加してみることをお勧めします。
スクールやジムの設備や相性などもあると思います。納得の出来る出会いで素敵なマタニティライフを楽しんでください。
出産に備えた体力作りはもちろん、リラックス効果を得たり、ママ友との交流を深める為にも是非とらいしてみてはいかがでしょうか。
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