排卵痛の症状と対処法!生理痛との違いを知り妊娠タイミングを知ろう
生理が終わってからしばらくすると、下腹部周辺に痛みや重だるさなどの不快症状が出る人がいます。今回はそんな症状、いわゆる「排卵痛」についてご説明します。
妊娠を希望している人の中には「排卵痛を感じたのでその日の夜にタイミングをとった」など、排卵痛を子作りの目安にしたという声もあるのでは?
排卵痛のメカニズムと妊娠の可能性についても詳しく解説します。
排卵痛はいつ起きる?
一般的には、生理がはじまってから14日目前後が排卵期と言われており、排卵痛はその前後の期間で起こります。
排卵痛と排卵日の関係
排卵痛は排卵に向けたホルモンバランスの変化によって起こります。
排卵痛を感じたからと言って、その日が排卵日という訳ではありません。
排卵痛の主な原因と症状
主な症状は、お腹や腰の痛み・眠気・だるさ・吐き気をともなう頭痛、めまい等です。
チクチクとした針でつつかれるような痛みだったり、ズドーンとした生理痛のような痛みだったりと、症状には個人差があります。
生理痛とはどう違う?
つまり、排卵痛は生理痛と時期が異なるということです。ただし、生理周期が不規則な人の場合は区別がつきにくい場合もあります。
出産後に排卵痛が重くなったという人もいますが、これは出産により骨盤がゆがんだり、ホルモンバランスが乱れたことによるものと考えられています。
これらの症状により卵巣機能が低下して、卵巣が疲れやすい・腫れやすい状態になっていることから、排卵痛を強く感じるようになるとみられています。
排卵痛の日は妊娠の可能性が高いって本当?
排卵痛があったから今夜は子作りのタイミングを取ろう、決めているカップルもいることでしょう。本当にその考え方は正しいのでしょうか?
排卵痛をもとに妊娠可能日を探すには基礎体温もあわせて記録
卵子の生存時間は24時間。そのうち受精機能があるのは6〜8時間程度とされています。
一方で精子の生存時間は72時間。膣内から卵管へたどり着くまでにかかる時間はおよそ1時間と言われています。
排卵痛=必ずしも排卵の瞬間ではないため、痛みを感じてからタイミングを取っていては遅いかもしれません。
排卵痛が起こるのは排卵日前だけじゃない
排卵直後は卵巣が腫れた状態になるため、お腹の張りが出たり、左右の骨盤あたりがチクチクと痛むことがあります。
また排卵することによって、卵巣から出血(=排卵出血)が起こることもあります。
生理的な出血ですので病気ではありませんが、痛い・重いといった不快な症状が出やすいとされています。
排卵痛があっても妊娠しない場合があります
生理不順の人の場合、規則正しく排卵できない「排卵障害」の可能性や、生理が来ていても、実際は不正出血を繰り返しているだけで自力排卵できていない「無排卵月経」という症状もあります。
いずれも原因は強いストレスや過度なダイエットによるものが多く、その状態を長く放置していると卵巣機能が低下していき、若くても不妊の原因になることがあります。
正しい排卵日予測は基礎体温・検査薬・クリニックで
排卵痛は、排卵のタイミングを正確に知らせるものではありません。また、人によって痛みの感じ方も違いますので、それだけを頼りに排卵日を特定するのは不確かです。
自分で排卵日を特定することが難しい場合は、病院でタイミング指導を受けることもできます。
超音波検査や血液検査をしてもらうことで、卵巣やホルモンの状態がはっきりわかるため、確度の高い診断が可能です。
排卵痛と産み分け 妊活中の気になる噂
排卵痛と産み分けについて様々な噂がささやかれています。不確かな情報に惑わされないように正しい知識を身につけましょう。
排卵痛の様子や受精のタイミングで男の子・女の子がわかる?
現在、ウェブ上には妊娠出産にまつわる体験談があふれています。
中でも産み分けの方法について、個人の経験だけに基づいた科学的根拠に乏しい内容も見受けられます。
排卵痛の様子や受精のタイミングで赤ちゃんの性別がわかることはありませんので、エビデンスのない迷信には振り回されないよう、正しい情報の選別を心がけましょう。
産み分けについての正しい知識
近年では有名産婦人科監修による「産み分けゼリー」が手軽に手に入るようになりましたが、こちらも思い通りになる確率は8割程度です。
つらい排卵痛の対処法
排卵痛は生理痛と同じように痛みに個人差があり、つらい症状を感じる人もいます。
しかし生活習慣の見直しによってホルモンのバランスを整え、症状を軽減できることがあります。
生活習慣を見直そう
毎日決まった寝起きして健康的な食生活を送ることで、体のリズムが整います。
また体にとって冷えは大敵ですので、冷たい食べ物・飲み物を摂りすぎないよう心がけましょう。
排卵痛の原因によっては妊娠しづらい事もあります
排卵痛は軽度であれば誰にも起こる生理現象ですので心配ありません。
子宮内膜症や子宮奇形は、排卵や着床を阻害する恐れがあり不妊の原因になります。
痛みがひどい場合は婦人科で受診を
妊娠を希望している場合はきちんと伝え、正しい治療を受けることが大切です。
特に子宮内膜症は、症状を和らげるピルによって子宮内膜が薄くなるため、妊娠が遠ざかることにつながります。治療の前にはしっかり医師と相談しましょう。
排卵痛への正しい知識で自分の体を知ろう
排卵痛は毎月起きる生理現象の一つであり、軽度であれば身体のリズムを知るのにちょうどよい目安になります。
しかし、あまりに痛みがひどい場合は子宮や卵巣の病気の疑いがあります。
放置しておくと不妊の原因にもなりますので、妊娠希望の場合は特に早めの受診をおすすめします。
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