採精室での精液採取について 設備やメリット、提出方法などを紹介

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2018/11/07

不妊治療のスタートは、夫婦の生殖にかかわる検査から始まります。その際、男性側は精液検査を行うことなり精液の提出を求められます。

また治療が進むと、人工授精・体外受精いずれの場合も決められたタイミングで精液を提出するように指示されます。

治療効率を考慮し『自宅採取』か『クリニックでの採精』のいずれかを選択できる病院がほとんどですが、今回はクリニックでの採精で使われる<採精室>についてご紹介します。

採精室ってどんなところ?自宅採取と比較した場合のメリットは?など、初めての精液採取に対する疑問や不安軽減につながれば幸いです。

不妊治療に欠かせない精液検査

不妊治療は、夫と妻それぞれの生殖機能について検査を行い、不妊の原因を調べることから始まります。

男性側の不妊治療のスタートは『精液検査』です。精液の濃度や精子運動率、直進率、奇形率などの所見によって子供ができやすいかどうかが判断できます。

また、高度不妊治療(体外受精・顕微受精)に進む場合は、夫の精子と妻の卵子を体外で受精させますので、その場合も採精が必要になります。

クリニックに精液を提出する場合、精液の採取は『自宅』か『院内採取(採精室)』のいずれかになり、多くの場合は患者側で選ぶことができます。

精液の持ち運び時間はクリニックによって異なりますが、射出から時間が経過した精液は質が落ちるため、およそ1〜3時間以内に提出するように決められています。

採精室の主な設備

採精室はクリニックによって呼び名が様々です。オブラートに包んで『メンズルーム』と呼ぶ病院もあります。

採精室は完全個室で、ドアには鍵がかかるようになっています。

中にはリラックスチェアが置かれており、テレビモニタ、DVD、雑誌、アルコールティッシュなどが備え付けられています。クリニックによってはヘッドホンが用意されていることもあります。

男性はこの個室でマスターベーションによる採精を行い、カップに出した精液を培養室に提出します。

採精室は診察室の奥まったところに設置されていることが多く、部屋の前を人が頻繁に行き交う心配はありません。

ただし、採精室は防音になっていない場合も多く、ヘッドホンがない場合はDVDが再生しづらい場合もあります。

採精室を使うメリットとデメリット

採精室の利用に際して、男性からはこのような意見があります。

採精室のメリット
・新鮮な状態で検査に回せるので正確な結果を得られる
・クリニックに持参する手間がかからない
採精室のデメリット
・クリニックに足を運ぶ必要がある
・慣れない環境でプレッシャーを感じる
精液の持ち運び時間や温度には制限があるため、自宅採取よりもクリニックでの院内採取の方が気が楽だと考える人がいます。

一方で、やはり採取時の精神的な負荷を考えると、クリニックよりも自宅がよいと考える男性も多くいます。

これらは個人の性格や考え方、通院環境などによって異なります。女性はその意見をなるべく尊重し、二人三脚で治療を進めていきましょう。

採精室の使用料はクリニックや治療内容によって異なる

採精室の使用には料金がかかることがあります。

クリニックにより500円ほど〜数千円と金額にはばらつきがありますので、詳しくは自身の通うクリニックに直接問い合わせましょう。

検査ではなく体外受精で利用する場合は、採卵〜培養までの費用一式に含まれていることが多いようです。

また採精に使うカップも、多くの場合は有料です。こちらは必ずクリニックが用意した滅菌カップを使う必要があり、価格は100〜300円ほどです。

採精室に出入りするところを見られたくない場合

採精は男性にとってセンシティブな問題です。採精室に出入りするところを他の患者さんに見られたくないという心理が働くのは無理もありません。

採精室は診察フロアと仕切られた場所に設けられていることが多く、採精室から出てくるところを他の患者さんにジロジロ見られることはありません。

ただし、採精後は自身で精液を培養窓口に提出する必要がありますので心得ておきましょう。

培養室では精液の取り違いを防ぐために、非常に厳格な管理が行われています。採精カップにはQRやバーコードのついた患者IDを貼付し、窓口で生年月日の照合を行います。

一方、自宅採取の場合は妻が窓口に持参する場合が多く見られます。夫の都合上、クリニックに来られないため自宅採取となる背景がありますので不自然なことではありません。

精液検査は不妊治療の初歩

『精液の検査』というと恥ずかしさやプライドから気持ちが遠のきがちですが、子供を授かるために必要な初歩的検査です。

不妊治療を考える場合は、なるべく早い段階で精液検査を受けましょう。

もしも精液検査を嫌がって受けない場合、不妊要因の判明に時間がかかるばかりか、同じく検査を受けている妻には不誠実と受け取られ、夫婦関係の亀裂に繋がる場合もあります。

女性の方は痛みを伴う検査も含めて何度も通院することになります。不妊治療は夫婦二人で乗り越えるものですので、互いの気持ちを労りながら検査を進めていきましょう。

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