両親学級には行く?行かない?迷った時に判断をするためのポイント
自治体や産院など多くの場所で行われている両親学級やパパママ教室。以前に比べて認知度はだいぶ高くなりました。しかし実際にはまだ行くことを迷っている方もたくさんいます。
その際気になるのは、「参加しなくても無事に出産することができるのか?」「その後の育児に支障はあるのか?」などでしょう。
両親学級には必ず出席するべきなのかを迷っている場合に、判断するためのポイントを紹介します。
両親学級に参加できない主な理由
両親学級のような勉強会にはなるべく参加したいという方もいますが、反対に参加しなくて済むのであれば欠席したいと思っている人も意外と多いものです。
では具体的に参加しない理由にはどんなものがあるのでしょうか。一般に良く聞かれるものをいくつか挙げてみます。
- 仕事があり、休みも取りにくい
- 他の夫婦と顔を合わせることに対して抵抗感がある
- 両親学級での勉強が本当に必要なのか疑問がある
仕事があり、休みも取りにくい
夫婦共働きの家庭が増え、さらに妊娠中でも仕事を続けている女性が多い今、仕事を休んでまで行くべきものなのか?という声を聞くことはとても多いです。
特に女性は普段の妊婦健診でお休みや有休を取っていることが多く、それに加えて両親学級の日まで仕事を休むということに罪悪感を持ってしまう方もいます。
またパートナーである男性も、女性だけならまだしもわざわざ男が仕事を休んでまで行くほど重要な講義なのか?という気持ちを抱くことがあります。出産や育児に対してそれほど興味を持てないということもあるでしょう。
その疑問に答えが出ないまま時機を逃してしまうというパターンが見受けられます。
他の夫婦と顔を合わせることに対して抵抗感がある
多くの両親学級では妊娠中の夫婦同士が交流するための時間やフリータイムを設けていたりします。これは似た境遇の方々が意見交換をしたり、悩みを共有し合うことによって不安を解消することが目的です。
交流を通してママ友やパパ友を作って欲しいという意図があります。
しかしそもそも全員がそのような他人との交流を求めている訳ではありません。知らない人たちと言葉を交わすだけで気疲れすることもありますし、そもそも友達を敢えて作りたいと思わない方々ももちろんいます。
講義は聴きたいけれど、人との交流が疲れそう…という意見もあるのです。
両親学級での勉強が本当に必要なのか疑問がある
そもそも両親学級は自分にとって本当に必要なのか?という疑問がある方もいます。
知りたいことがあれば、健診の時や母親学級の時に医師に質問することも可能ですし、妊娠・育児に関する雑誌や本もたくさん存在します。インターネットでは思い立てばすぐに調べることが可能です。
そのような状態で、敢えて両親学級に行く必要性を感じることができないのです。
行けば分かるのかもしれないけれど、行った結果時間の無駄だったと後悔するのは避けたいという気持ちです。
▼母親学級と両親学級との違いについてはコチラも参考にしてみて!
両親学級に参加した方が良いのはこんな時
両親学級はあくまでも希望した夫婦が参加するものです。全ての夫婦に義務付けられている訳ではありません。よって両親学級に参加しなかったことが原因で出産に不都合が生じたり、育児に支障をきたすようなことは基本的にはあり得ません。
しかし、このような場合は参加した方が良いのではないか?というポイントはいくつかあります。それは以下のようなものです。
- 出産に対する不安が強い場合
- 似ている境遇の夫婦友達が欲しい方
- 男性が妊娠・出産・育児について学びたいと希望している場合
- 産院で両親学級に参加することが義務付けられている場合
ひとつずつ見ていきましょう。
出産に対する不安が強い場合
出産に対する不安が全くないという女性はいないと思いますが、その中に「どうしても不安が大きくて困っている」という方がいます。
特に初産の方によく見られますが、出産に対する恐怖心があったり、未知のことが多すぎて精神的に対処しきれない状態になってしまうなどです。
そのような時は両親学級に参加してみることをおすすめします。お産や妊婦の体についての知識を得ることが、不安の軽減につながる可能性があるからです。
何が起こるか分からない、何をすればいいのかも分からない…という状態では不安ばかりがつのります。
両親学級では、おしるしや破水があった時の具体的な対処法、陣痛がはじまったらどこに連絡をして誰から指示を仰げば良いのか、妊婦特有の体の不調にはどのようなものがあるのかなど、妊婦の悩みを解決するためのヒントが貰えます。
似ている境遇の夫婦友達が欲しい方
自分たちと近い週数で妊娠している夫婦や、子どもが同世代になる予定の近所の方々と友だちになりたい場合、両親学級に参加することが良いきっかけになることがあります。
はじめの方でも触れましたが、多くの両親学級では夫婦同士の交流の機会を設けてあります。なぜならそこで友だちが出来たおかげで、その後の出産や育児で助かった、ありがたかったという声が少なからずあるからです。
気の合う仲間が見つかるかどうかは運次第ですが、気軽に連絡を取り合う友だちができて心強かったという話はよく聞きます。
また引っ越してきたばかりの夫婦など、その地域に馴染みのない方が知り合いを増やしたい場合には、同じ地区に居住している方々が対象である自治体主催の両親学級に参加すると良いでしょう。
男性が妊娠・出産・育児について学びたいと希望している場合
両親学級がここまで普及してきたのには、男性が積極的に育児に参加するようになったからという状況があります。以前に比べるとそれだけ出産、育児に対して協力的で熱心な男性が増えたということです。
夫である男性が出産や育児について学びたいという希望がある場合は、両親学級に参加してみると良いでしょう。なぜなら男の人が具体的にお産や赤ちゃんのことを学べる機会は他にあまりないからです。
専用のジャケットやベルトを体やお腹に装着して妊婦体験をすることは、妻が妊娠中の時でない限りなかなかチャンスがありません。また出産後に看護師さんなどから新生児のお世話を直接教えて貰える女性に対し、男性にはその機会もほとんどありません。
男性が育児について勉強したいと思ったら、せっかくの両親学級というチャンスを上手に利用してみましょう。
産院で両親学級に参加することが義務付けられている場合
そのような時は夫婦で出席しておきましょう。その産院で出産する際の必要事項・注意事項の伝達が講義に含まれているからです。
- 産院毎にルールが違う!
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出産から入院中のルール、新生児のお世話の仕方までそのやり方は千差万別です。
立ち合い出産なら旦那様に求められる行動の仕方や心構えなどの説明もあります。入院する際に自分たちで準備をしておくべき荷物のお話があることもあります。
上の子の時に他の病院で立ち会ったことがあるから大丈夫、と油断していると思わぬところで迷惑をかけることにもなりかねません。病院によって細かいルールや禁止事項も違うからです。母子同室ひとつとってもそのタイミング、方法はさまざまですし、完全母乳を推進しているのか、すぐに粉ミルクをあげるのかなどいろいろなスタイルがあります。
立ち会った男性が産院の規則を知らずに分娩室内を歩き回ったり、写真を撮ったりしてお叱りを受けるトラブルもあります。
他の利点としては、陣痛室や分娩室などの院内見学を兼ねているところが多いので、出産時のイメージをしやすくなるということがあります。
都合がつかず産院主催の両親学級にどうしても参加できない時、「自治体主催の両親学級でも良いから参加しておいて欲しい」と言われることがあります。
そのような時には、「自治体主催の両親学級は多くの妊婦に共通する内容の講義だ」ということを心に留めておきましょう。
自治体主催の講義を聞いた後に疑問点が残ったり、より本番の行動に沿った説明などが欲しい場合は、出産を予定している産院に直接問い合わせをしておきましょう。
▼両親学級に参加することのメリットについてはコチラも参考にしてみて!
両親学級に参加なしでも出産はできるが自分達に必要かを話し合って!
両親学級は、それぞれが自分の意志で参加・不参加を決定して良いものです。
その講義で得た知識や体験が後に役立つ方もいれば、そうでない方もいます。参加して満足する方もいれば、しなくても良かったのでは?と疑問を持つ方もいます。
産まれてくる子どもたちの性格がそれぞれ異なるように、出産する女性にもパートナーの男性にもいろいろな個性があるからです。
女性が安心して健康的にお産に挑むためにできることはたくさんあります。その中のひとつの方法として両親学級を心に留めておいてはいかがでしょうか。
▼両親学級の内容についてはコチラも参考にしてみて!
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