戦いシーンなど戦隊ものが子供に与える影響を好影響に変える見せ方
2~3歳くらいの頃から、ヒーローもの・戦隊ものに興味を持ち始める男の子も多いですよね。女の子向けの番組でも、戦いのシーンがあるものもあります。
好きなキャラクターに変身するなりきり遊びは幼児期に必ず通る道で、思い思いのヒーローになりきってキラキラ目を輝かせている姿を見るのは、微笑ましいですよね。
一方、戦隊ものには戦闘シーンがあり、小さな子供への悪影響を考えて、見せることをためらわれるママも多いのではないでしょうか?
確かに暴力を肯定している気がして、小さな子供が戦隊ものを見た後の反応も気になります。
子どもに戦隊ものを見せるときの悪影響な部分を抑えて、好影響に変えるコツを紹介します。
この記事の目次
戦隊ものに興味を示すのは男の子が多い理由
戦隊ものに興味を示す女の子もいますが、圧倒的にヒーロー好きは男の子の方が多いですよね。
私の息子の場合は、アンパンマンがバイキンマンを倒す場面にすら、恐怖を覚えていたので、戦隊ものなんてまだ見ないだろうと思っていました。
テレビをつけているとたまたまウルトラマンが映っていたので、私は息子が怖いと言い出すに違いないと考えて、チャンネルを変える準備をしていました。
ところが息子が発した言葉は…。
「かっこいい!!」その日から息子のウルトラマンブームが始まりました。息子が2歳の時でした。
もともと男の子は動きのあるもの、かっこいいものに興味を持つ傾向にあります。
女の子は会話でのやり取りを主とした遊びを好み、おままごとや人形遊びなど、現実の世界に沿ったシチュエーションで遊んでいるのをよく見かけます。
まずは男の子と女の子で、好む遊びが違う理由を見ていきましょう。
動きのある遊びを好みヒーローになりきる幼児期の男の子
幼児期の男の子の遊びを見てみると、現実に沿って言葉を使った遊びよりも、動きのある遊びを好みます。それには男の子の脳の働き方の影響があるようです。
- テストステロンと左脳
- テストステロンは男性ホルモンで、胎内にいるときに分泌されると左脳の発達を抑える働きがあります。左脳は言語、思考を司どっています。
男の子が女の子よりも言葉の発達が遅いのは、男の子の方がテストステロンの影響を多く受けるためと考えられています。
左脳の発達が抑えられた男の子は、右脳が発達していきます。右脳は視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚などの五感を司どっています。
複数のことを同時にこなすよりは、一つのことに集中することが得意で、他人の感情の変化を感じるのが苦手などの特徴を持っています。
男性は狩猟をしていた時代に相手の距離を正確に把握し、どのようにしてその相手を捕らえるかを集中して考える必要がありました。
そのため、空間能力に長けていて、一点集中型の脳に発達したと言われています。
【男の子の特徴】
- 複雑な言葉のいらない遊びを好む
- 虫や電車、車、飛行機など、動くものに興味を持つ
- 直観力に優れ、物事を立体的に捉えるのが得意
- 空気を読むのは苦手(周りが見えなくなる)
戦隊ものは動きが多く、ビジュアル、変身ポーズもかっこいいので、一度見たらハマってしまう男の子が多いのも納得できますよね。
男の子は現実と空想の狭間で遊んでいて、ママからしたら「うちの子は本当に大丈夫なのかしら?」と思うくらい、ヒーローになりきってしまう場合もありますよね。
それも、幼児期の男の子の特性の一つです。身に覚えのあるパパたちも多いのではないでしょうか?
段ボールやブロックを敵に見立てて攻撃させてあげるなど、男の子のなりきり遊びに、たまには付き合ってあげてくださいね。
男の子は戦いながら、自分とヒーローを1ミリも区別していません。周りから見てもなりきって見えるのは、男の子たちが本気だからです。ー中略ー自分の好きなものになり切り、自分の思いどおりの世界で遊べるなんてこと、幼い時代にしか体験できない至福の時です。
「いつまでふざけてるの!早くお風呂に入りなさい!」そんなことを言ったら、男の子に失礼過ぎます。彼らの世界観を大切にして、一緒に遊び、「ヒーローごっこ」に乗ってあげてください。引用…うちの息子ってヘンですか? 小﨑 恭弘 著
現実世界に沿った遊びを好む幼児期の女の子
幼児期の女の子は一般的に、同時期の男の子よりも言葉を覚えるのが早いですよね。それは、言語、思考を司る左脳が女の子は発達しているためです。
男性は右脳と左脳毎で、脳を前後に使って情報を処理しているため、一点集中型になることが多く、右脳と左脳を同時に使って処理することを、苦手としています。
それに対し、女性は脳梁(左脳と右脳を結ぶ交連線維の太い束)が男性よりも太いため、右脳と左脳で情報を行き来させています。
生活の中で女の人は会話をしながら料理をして、次の段取りを考えるなど、物事を同時に行うことに長けています。
女の子が人形遊びをしている様子を見ていると、会話をしながら、人形の着せ替えをし、着せた後はベビーカーに乗せて買い物に行って、ご飯を作って…。
なんて、段取りをしながら遊んでいますよね。
【女の子の特徴】
- ママゴト、人形遊びなど会話が発生する遊びを好む
- 草や砂をご飯に見立てた料理遊びなど、現実に沿った遊びを好む
- 同時にいろんな要素を含む遊びができる
- コミュニケーション能力に長けている
戦いごっこを好きな女の子、ママゴトが好きな男の子
上記で男の子の遊びの特徴、女の子の遊びの特徴に分けて説明しましたが、中には戦いごっこが好きな女の子、ママゴトが好きな男の子もいます。
女の子でもテストステロンの影響を多く受けた女の子は、男の子っぽい遊びを好むこともあります。
同じ男の子の兄弟でも、お兄ちゃんはヒーローものにハマったのに、同じ番組を見せても弟は全く興味を示さなかったなんてこともありますよね。
女性もテストステロンを持っています。テストステロンというのは男性ホルモンですが、男性ホルモンであるテストステロンが酵素で変わってエストロゲンという女性ホルモンになります。女性の卵巣は少しずつテストステロンを出しています。
戦隊ものが与える影響…悪影響と好影響について考える
戦隊ものに興味を持つ子どもと持たない子ども。興味を持つものは性別に関わらず、子どもの性格、育ってきた環境によっても左右されます。
戦隊ものが好きな子どもの中でも、ウルトラマンが好きな子、仮面ライダーが好きな子、プリキュアが好きな子。
それが戦いごっこに発展する子ども、戦士の名前を覚えることに集中する子。ロボット収集に走る子…。同じ戦隊もの好きな子どもでも、遊び方や興味の持ち方は様々です。
ママたちとしては戦隊ものが、子どもに良い影響があるなんて思えない…。極力、争いもなく戦いもなく、平和に過ごしたいという思いもありますよね。
戦隊ものが子どもに与える影響を、悪影響と好影響の両方の意見を踏まえて、見ていきましょう。
戦いごっこで子どもが凶暴に?子どもに戦隊ものを見せたくない
実際に幼稚園や保育園によっては、戦隊ものの視聴を控えて欲しいと保護者に通達しているところもあります。
戦隊ものを見た子どもが「暴力的な遊びしかしない」という理由もあるようですね。子どもに戦隊ものを見せたくない理由としては…。
- 明け暮れても戦いごっこばかりをしていて、遊びの幅が広がらない
- 力の加減が分からず、ケガをさせる…またはケガをするかもしれない
- 高額なおもちゃを買わされてしまう
- 戦隊もの、ヒーローもののテレビばかり見たがる
- 戦いごっこを好まない子が、仲間に入れない
などが挙げられます。
戦隊ものを見ていると、まねっこ遊びから戦いごっこに発展し、見ている大人の方がハラハラしてしまうこともありますよね。
戦隊ものを見ている子どもは、その番組ばかり繰り返しみたがるというのもありますね。確かにテレビの見すぎは良くないですし、そればかり見ているのは心配です。
また、男の子たちが戦いごっこを始めていると、戦いごっこを好まない子どもが仲間に入れないというのも問題ですよね。
子どもたちが好きな戦隊ものを見せない・戦いごっこをさせない選択
ご家庭の方針、園の方針でケガなどの影響を考えて「戦隊ものを見せない」「戦いごっこを禁止する」などを取り決められる方もいますよね。
戦いごっこのルールを決めて実施したとしても、小さな子供はまだまだ加減を知りません。
戦いごっこ=戦争、幼い子供が訳も分からず銃を人に向けるイメージがあり、連想してしまうと気持ちの良いものではありませんよね。
海外ではアニメでも、武器の映像にモザイクを掛けている国もあります。子どもが銃を撃つマネをするのもNGです。
それは銃社会において、銃による事件を連想しやすいからという理由があります。戦いごっこのルールに対して比較的大らかなのは、日本が平和だからということも考えられます。
戦いごっこは子どもの通る道だから禁止するのはおかしい、と考えているママやパパもいる一方、完全に禁止している方もいます。
柔道、剣道、空手などの格闘技を習わすことで、ルールの基で戦うことを選択し、子どもの興味を否定しない方法もあります。
体と体がぶつかり合うことで手加減やルールを覚える
昔はチャンバラごっこ遊びが子どもたちの間で、盛んに行われていました。てんでに棒切れを拾い棒と棒をぶつけ合って、刀での戦いをまねした遊びです。
仮面ライダーやウルトラマンが放映されていない時代も、やっぱり子どもたちは、戦いごっこをしていたみたいですね。
テレビを見せても見せなくても、戦いごっこが好きな子どもは戦いごっこをやるということも考えられます。
子どもが戦隊ものを見ることの利点は…。
- 戦いごっこで力加減を覚えていく
- 友達を大切にするという意識ができる
- 本当にやってはいけないことのルールを知る
- 好きなヒーローの名前からカタカナを覚える
- なりきり遊びで想像力を養う
戦隊もののカッコ良さから戦いごっこを始める子どもたちは、実際に手が当たると痛い、どのくらいだと仲良く遊べなくなるなどの力加減を、体を使って覚えていきます。
もちろん、戦いごっこが本気の喧嘩になることもあります。小さな子供だと「やられる側」「やる側」どちらかになってしまう可能性が高くなりますよね。
いろんなトラブルを経験することで、相手の気持ちを想像することができるようになります。
戦隊ものはなんとなく、悪い敵をやっつけるというイメージを抱きやすいですが、仲間を大切にするというメッセージを、子どもに与えています。
勧善懲悪だけに囚われやすいですが、自分にとっての正義が完全な正義とは限らない、なぜ敵は戦っているのかと、逆の立場から考える要素も含まれています。
戦隊もののリスクを考えることでトラブルは事前に回避
戦隊ものを見て、ヒーローに興味を持つ子、カードを集めることに興味を持つ子、ロボットに興味を持つ子…。戦隊もの好きな子でも興味の持ち方は様々です。
一人遊びで人形通しを戦わせている場合は良いのですが、友達と戦いごっこをして遊びだすと、ハラハラする場面にも出会いますよね。
ママの中には戦隊ものを避けていて、戦いごっこもさせたくない方もいます。
戦いごっこでのケガ、いじめの可能性、高額なおもちゃで子どもを金儲けの対象と考えているなど、戦隊ものに対するマイナスイメージもありますよね。
戦隊もののリスクを考えておくことで、トラブルを事前に回避する方法も考えておきましょう。
ママ友の価値観を否定しないで…戦いごっこする時は合意のもとで
お子様がテレビの影響を受けて、いきなり「変身!」して、戦いごっこが始まることもありますよね。戦いごっこをすることに関しては、大人たちの間でも意見が分かれています。
私は兄弟げんか、友達と戦いごっこもしていましたし、叩いたり叩かれたりしながら育ちました。
自分の経験から考えると、子ども時代にある程度は戦いごっこをするのも良いと思っていますが、自分の持つ価値観であって、全ての人に当てはまるわけではありません。
「子どもは戦いごっこぐらいするものだし、少しのケガぐらいはお互い様」と思うのは自分だけで、相手のママは戦いごっこをして欲しくないと思っている可能性もあります。
確かに自分の子どもが優勢でも劣勢でも、気持ちの良いものではありませんよね。価値観は人によって違います。子育ての正解は分からないもの…と思う柔軟な対応も必要です。
戦いごっこの時のトラブル…子どもが理解する形での解決が大切
相手を一方的に叩いたり、もみ合いでのケガ、戦いごっこを好きでない子に戦いを挑んで泣かせてしまったりと、相手に嫌な思いをさせてしまうこともありますよね。
小さな子どもは状況が分からず、謝ることができない、相手も悪いのに自分だけ謝らされることが納得できない場合もあります。
そんな時に子どもに謝ることを強要するのは逆効果です。まずは、相手の子の言い分、お子様の言い分、両方を聞いてあげましょう。
その上で自分の子どもに非がある場合は、その理由をお子様に伝えましょう。
- 子どもが謝る理由を理解している→一緒に謝る
- 子どもが謝る理由を理解していない→親が相手に誠意を持って謝る
謝るときも理由を言いながら謝ると、子どもは何がいけなかったのか理解します。親の姿勢を見て、子どもも善悪を学んでいきます。
友達通しのトラブルはあるものですが、良く遊ぶ友達のママと雑談の中で、気軽に話をできる関係を築いておくことも必要です。
戦隊もののおもちゃをねだられたら…時期を決めるなどの対応
戦隊もののおもちゃは高額なものが多いですよね。変身ベルトなども高額ですが、それを買うと、それに付随するおもちゃを買い続ける羽目に陥ります。
他の子は買ってもらっているから、うちの子にも買ってあげなくては、なんて思う必要はないです。
誕生日プレゼントになら、クリスマスなら、お年玉の範囲で買うなら…。戦隊ものを見ても良いけどおもちゃは買わない、本気度を見て考えるなどで決めても良いですよね。
私の息子は買わなければ買わないで、新聞紙などでベルトや剣を作って遊んでいました。欲しがるけど手に入れてしまうとすぐに飽きたり、友達が来たときだけ遊んだり…。
戦隊ものに興味を持ったら…プラスイメージで学びに繋げる
お子様が戦隊ものに興味を持ち、パパやママが子どもに見せることを許容できるのであれば、戦隊ものをプラスイメージにする方法を考えてみましょう。
- 戦隊ものを見せるときの声掛けで暴力肯定を回避
- 戦いごっこにもルールは必要!トラブルから答えを導く
- 子どもに思う存分遊ばせることで養われる独創性
- 絵本でヒーローに親しむ…寄り添う形でヒーローについて考える
この4つについて見ていきましょう
戦隊ものを見せるときの声掛けで暴力肯定を回避
戦隊ものを見せるときは見せっぱなしではなく、親子で一緒に見てみましょう。戦隊ものでも決して、暴力を肯定しているわけではないことも分かります。
でも、小さな子供には暴力的な場面ばかり、印象に残ることもありますよね。たまに声掛けをして、どんな印象を持っているのか確認してみることをお勧めします。
- 「これはどんな話なの?」
- 「この人が敵なの?」
などと質問形式でテレビの内容を話してもらうのも良いですね。
仮面ライダーやウルトラマンも、自分と考え方が合わなかったら敵だなんて、単純な話ではないですよ。主人公は戦っている相手を救おうともしています。
「悪い奴はやっつけても良いんだよ。」という言葉が子どもから出てきた時には…。
何もしていない人を攻撃している悪物には、「何もしていない人に攻撃しているのは、嫌な気分がするね。」など、場面に応じて声掛けしてみてくださいね。
あまり、頻繁に声をかけると「ママ静かに見て!」なんて逆に言われてしまうかもしれないので、注意してくださいね。
戦いごっこにもルールは必要!トラブルから答えを導く
戦いごっこは、相手の立場を考えることができないとトラブルも発生しやすいです。戦いごっこをしているのか喧嘩をしているのか、一見分からない場合もあります。
3歳以下の子どもの場合は、他人との関りを余り持たず、ポーズを一人で決めて遊んでいることが多く、時と場所をわきまえず唐突に始める、といった傾向があります。
保護者が様子をみてコントロールする必要があります。「かっこよく変身できたね…。」とポーズを決めている時は褒めてあげる…。
ご飯の途中などに突然、変身スィッチが入った場合は「今は、何の時間かな?」などの声掛けをすることで、自分のやっていることに、気付かせてあげることも大切です。
ヒーローのまねをして攻撃をしかけた時も「本当にはしないよ。真似だけね。」と諭しましょう。
4歳以上になると徐々に子ども同士で話し合いができるようになってきます。役割分担や戦いの環境を自分たちで設定して、始める場合もあります。
戦いごっこが喧嘩になった場合も、なぜそうなってしまったのかを気付かせることで、子どもたち自身で答えを導くことができるようになります。
年齢の低い子と高い子、体格など、明らかに力の差がある場合は、大きなケガになることもあるので、止めさせるという判断も大切です。
大人が介入しすぎると、子ども自身が体感して気付ける折角の機会を、逃してしまいます。ルールを決める場合も、子どもと一緒にルールを考えましょう。
- 顔から上は狙わない
- 基本的には武器を持たない…もしくは新聞紙など丸めたものにする
- 広い場所、安全な場所を選んでする
- 嫌がる相手に無理やり仕掛けない
- 一人対多数ではやらない
- 「止めて」といったらおしまいにする
痛かった、もうやりたくないと感じたら「止めて」と相手に伝える…危険を感じたら大人に告げるなどの、意思表示ができるようになることも必要です。
そういったトラブルを重ねることで、本当に叩いたら痛いし、遊びではなくて喧嘩になるということを学んでいきます。
ただし、中にはどうしても意思表示ができない子どももいますよね。毎回、何も言えないようなら「戦いごっこは楽しい?」など、その子の意思を確認してみてくださいね。
2~3歳から小学校の3~4年ごろまで、男の子の好きな遊びの王様と言えば「戦いごっこ」です。これを一方的に禁じることは、男の子が本来持っているさまざまな能力をつぶすことになります。~中略~戦いごっこによって人と関わる能力やコミュニケーション能力を身につけることができます。
引用…ー男の子の伸ばし方ー諸富祥彦 著
子どもに思う存分遊ばせることで養われる独創性
うちの子は戦隊ものにしか興味を示さず、遊びと言ったら戦いごっこ、ヒーローの人形やカードを並べて遊んでいて、勉強するようになるのかなぁ…。
ママの心配をよそに今日もヒーローの人形を、床いっぱいに並べて遊んでいる子どもたち。
実は好きな遊びに集中していることで、子どもたちの能力は様々な形で鍛えられています。なので、できる限りで良いので邪魔をしないであげてくださいね。
自分の持っている限られたカードや人形で、どうやって遊ぶか考えることは探求心、構想力を培うことにも繋がります。
何人かで集まっても大人に聞かないと、「何をして遊べば良いのか分からない」という子どもたちも増えています。
子どもが興味を持ったことを大人の都合で止めさせてばかりいると、子どもは自分に自信が持てず、自分で考えて遊ぶことを止めてしまうようになる可能性があります。
お子さんが「何かに熱中している」ときこそ、水面下では、さまざまな才能が育まれています。「熱中力」「提案力」「集中力」「独創力」「好奇心」といった、お子さんの才能がグングン伸びる貴重な時間を過ごしているのです。ー中略ー十分に遊べなかった男の子は「言われたことはちゃんとやるけど、自分で考えた企画が上がってこない」タイプの、独創性のない社会人になりかねませんよ。
引用…ー男の子の伸ばし方ー諸富祥彦 著
絵本でヒーローに親しむ…寄り添う形でヒーローについて考える
お子さまが暴力的な部分にだけ興味を持っている時も、どう話をして良いのか分からないパパやママもいますよね。
そんな時は絵本を用いて寄り添う形で、ヒーローについてお子さまと考える方法をとってみてくださいね。
いくつかお勧めの絵本を紹介します。
- ぼく仮面ライダーになる!ゴースト編 のぶみ作 講談社
- 誕生日にゴーストのベルトを買って貰ったかんたろうですが、一生懸命練習してもなかなか変身ができません。子どもの夢を壊さない形でヒーローって何?を教えてくれるお話です。
- ジュウオウジャーかぞく のぶみ作 講談社
- ひろとはなんでもママにやってと頼みます。「ひろとの大好きなジュウオウジャーはおしっこ一人でいけないなんていうかな?」とママが質問。ひろとはヒーローに変身して、自分でできるようになることを決意します。
- おとうさんはウルトラマン みやにしたつや作 学研
- いつも家族のために戦っているお父さんはウルトラマン。本当のヒーローは子どもをいつも大切に思っていてくれるお父さんです。お父さんの人間味あふれる物語で、時々ほろりとくる場面もあります。シリーズでお勧めの作品です。
悪影響とは言わせない…子どもと戦隊ものを楽しむ
子どもが興味を持った戦隊もの…。乱暴になるなどの理由で封印してしまう前に、子どもの興味を理解しながら遊べる方法を考えみましょう。
子どものイマジネーションが広がっているこの時期に、子どもの興味に寄り添いながら楽しめる方法で、お子さまと遊んでくださいね。