赤ちゃんのおもちゃの除菌!必要性と気になる際の除菌の仕方

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2017/11/01

おもちゃの除菌をしている様子

何でも口に入れる赤ちゃんを見ていると、「やっぱりおもちゃって除菌した方が良いのかな」と心配になることはありませんか?

しかし、あまりに除菌にこだわると、「免疫がつかない」「除菌にはきりがない」「肌が荒れるのでは?」と心配事も増えてしまいますよね。

そもそもおもちゃの除菌は必要なのでしょうか。除菌を心がけた方が良いシーンや方法も含め考えてみましょう。

日頃は水洗いや適度な手入れでOK!除菌しすぎは逆効果!

赤ちゃんは生後3ヶ月頃からさまざまなものを口に運びはじめ、生後6ヶ月頃には何でも口に運んで感触を楽しむ遊びが中心となってきます。

舐めてベタベタになったものを床に置き、それを踏んではまた口に運び…と「ばい菌が口に入って病気になってしまうのではないか…」と周りの大人は心配になってしまいますよね。

たしかに、ホコリや汚れのついたものを口に運んで体内に取り込んでしまうのは良くないため、部屋を清潔にしておくとともにおもちゃを適度にお手入れすることは必要です。

免疫力の低い赤ちゃんを異物から守ってあげる一つの方法として、おもちゃのお手入れをするのです。

除菌には赤ちゃんにとってデメリットもある

しかし、小児科医監修の情報によると、清潔にすることは大切だけれど「過度な除菌は赤ちゃんの正常な成長を妨げるため好ましくない」されています。

赤ちゃんは、さまざまなものに触れながら免疫力を高めていきます。

実際は難しいですがママが「無菌状態」を目指して何でも除菌をしすぎることは、赤ちゃんが少しの菌に対する耐性もつきにくくなるというデメリットがあるのです。

また、除菌グッズに配合されているアルコールで赤ちゃんがかぶれてしまう場合もあります。

おもちゃのお手入れの基本は「拭いて乾かす」でOK!

では、赤ちゃんを汚れの害から守りながら成長も促すためには、どのような方法をとれば良いのでしょうか。

実は、「おもちゃや素材にあった消毒を、アルコールや薬剤に頼らず水洗い・日光消毒等で行っていくこと」が、重要で最適なのです!

おもちゃは適度な洗浄・消毒は必要ですが、基本的には除菌にこだわる必要はありません。

除菌をした方が良いケースもある!外出・共有・病気の際は適宜取り入れて

上のように基本的に「簡単なお手入れは数日に一度、しっかりと消毒は汚れが気になったら」でOKなおもちゃのお手入れですが、除菌をした方が良いケースもあります。

以下の場合は、必須ではありませんが除菌グッズを用いてお手入れをしても良いでしょう。

  • 外出時長時間密封していた
  • お友だちと共有した
  • 病気の時使用した・使用する

詳しく紹介していきます。

外出時長時間密封していた場合

お出かけの際、赤ちゃんがぐずったり退屈しないよう、お気に入りのおもちゃを持参することもありますよね。

その際、チャック付食品保存袋やケースに入れて密封して持参される場合も多いかと思います。

取り出すまでは衛生的で良いのですが、出先で使用(口に入れて遊ぶ)後再度袋に入れると、通気性が悪く雑菌が繁殖し、放っておくとカビが生える原因にもなってしまいます。

短時間やほとんど使用していない場合はさっと水洗いでOKですが、何時間も密封していた場合には消毒液・除菌グッズ等でお手入れをしてあげると安心できますよね。

お友だちと共有した場合

基本的に「口に入れるおもちゃは我が子専用のものにしたい」と思いつつも、なかなか集団で遊んだり支援センター等に行くとそうも言っていられない雰囲気を感じますよね。

その場で共有(赤ちゃんが皆交互に口に入れていく)のは仕方ないとしても、この場合には自宅に戻ってから少し慎重にお手入れをするのが良いでしょう。

というのも、こちらも医師等の監修コメントで「感染症や虫歯菌がおもちゃを介してうつってしまうリスクもある」とされている通り、必要な免疫以上の感染リスクは減らしたいものですよね

もちろん体調不良時には集団の場を避けておくのがお互いマナーではありますが、特に不特定多数の赤ちゃんがいる公共の場で使ったおもちゃは、除菌を試みても良いでしょう。

神経質になりすぎる必要はありませんが、おもちゃとともに手(親子共)もしっかりと洗っておくようにしましょう。

外に出ず共有を避けることで感染のリスクは減らすことができますが、適度な外出やある程度のうつし合いは「子供を強くし、お互い様」という考え方もあります。

もちろん明らかに風邪をひいている子と共有をしたり、場所がかなり不衛生である場合等はお手入れも入念に必要ですが、一般的な範囲内では「ママが共有をどう捉えるか」で判断されると良いでしょう。

病気の時使用した・使用する場合

赤ちゃん自身の体調がすぐれない際に遊んだおもちゃは、こまめにきれいにしてあげた方が良いですね。

考え過ぎはもちろん禁物ですが、通院の際持参したおもちゃは帰宅後念のためお手入れをしておきましょう。

また、病院にあるおもちゃはスタッフの方が定期的に除菌・消毒してくれているかと思います。

しかし、罹患していたり抵抗力がさらに弱まっている子供たちが共有しているため、赤ちゃんが何でも口に入れてしまう時期には遊ばせるのを控えるのも一つの手です。

また家族が病気にかかっている際には、おもちゃを介して赤ちゃんにうつってしまう場合もあります。

マスクや手洗いとともに、赤ちゃんのおもちゃを極力触らない、触ったものはその後お手入れをしておく等の対策も必要ですね。

児童館や支援センターのおもちゃから病気をもらうことは?気になる際の対策!

上で紹介したように、たくさんの赤ちゃんが集まる児童館等のおもちゃから「感染症や虫歯がうつるのでは?」と気になる方も多いかもしれません。

「そもそもあのおもちゃ、衛生的なの?」というのが、ママたちの本音ですよね。

あくまで「場所や職員の方による」という前提ですが、筆者が以前数ヶ所の保育施設で勤務していた経験から述べると、0歳児を対象としている施設では以下のことはされているかと思います。

  • 日々日中や閉館後に、整理整頓やおもちゃの破損が無いか、保育士がチェック。その際広い汚れや濡れている場合は拭き取り等簡単なお手入れ
  • ソフトブロック等湿ったまま片付けるとカビが生えやすいものは毎日拭き取り・乾燥
  • その他のおもちゃも週に一度は丁寧に拭き取り・乾燥
  • トイレの失敗・ミルクの吐き戻し等で汚れた箇所・ものは即マニュアルに沿って徹底消毒

なお、感染症等の観点から最後の項目の場合は強い塩素系薬液も使用することがありますが、その他の除菌・消毒に使うものは拭きあげたものが口に入っても害が少ないものです。

使用グッズについては次の見出しで紹介します。

また、おもちゃの消毒・除菌基準やその様子を公式サイトや公式ブログで紹介している保育園や児童館もあります。

「公共の場のおもちゃの衛生管理ってどうなっているんだろう?」と気になる方は、そちらもチェックされてみてはいかがでしょうか。

おもちゃの除菌・消毒グッズ!「他用途のものを必要に応じて使う」でOK

「アルコールでかぶれてしまうかも」等やはり心配事はありますが、「除菌を優先したい!」・「できるだけ効果の高いグッズを使いたい!」という場合には、以下のようなグッズを用意してみてはいかがでしょうか。

  • アルコール配合ウェットティッシュ
  • アルコールスプレー
  • 哺乳瓶用消毒液

おもちゃの素材や種類によっては、アルコールや薬液厳禁なものもあります。関連記事の素材ごとのお手入れ方法とともに、各おもちゃの取扱説明書に従ってお手入れをしてくださいね。

▼赤ちゃんのおもちゃの消毒方法についてはコチラも参考にしてみて!

アルコール配合ウェットティッシュ

赤ちゃん用のお手拭として市販されているものはノンアルコールですが、大人用や食事の際の消毒用から清掃(除菌)用まで、ウェットティッシュはアルコール配合のものがメインですよね。

おもちゃを拭く場合には、お手拭きとしても使えるウェットティッシュを選んでおくと、より安心感が高まります。

10枚入り等コンパクトなものも多く、持ち運びにも便利なので外出先でもさっと使えます。

児童館等では、我が子が舐めたおもちゃをウェットティッシュで拭いてからおもちゃ箱に戻すと、お互い気持ち良く使えますよね。(施設から指示があればそれに従ってください。)

アルコールスプレー

テーブルを拭く等簡単な清掃から防カビまで、幅広く使用できるアルコールスプレーも、おもちゃの除菌に重宝します。

スプレーをする際は赤ちゃんにかからないよう注意し、また手が荒れやすいママはビニール手袋を着用してスプレーされると良いでしょう。

一度にたくさんのおもちゃの除菌ができるので便利です。比較的素早く乾きますが、しっかり乾燥させ残り香がきつすぎないかを確認してからおもちゃ箱に戻してあげてくださいね。

哺乳瓶用消毒液

雑貨品から医薬品まで、次亜鉛酸ナトリウムが配合された哺乳瓶用の消毒液も市販されています。

メインの用途はもちろん哺乳瓶や食具の消毒ですが、シリコン製等、一部のおもちゃも浸け込むことができます。

ベビー用品ですがノロウイルス対策にも活用できるほど、除菌効果が高いものもあります。

その他・ノンアルコールや天然由来成分でも多くの商品が出ている

今回は除菌の観点から薬液効果の高いものを紹介しましたが、「赤ちゃんやアレルギーの方にも使える」といった、ノンアルコールや天然由来成分の消毒グッズも多数出ています。

ベビー用品店やインターネットショップで簡単に入手できます。

しかし、先述の通り、赤ちゃんの免疫力を高めるためにも、基本的におもちゃのお手入れに除菌グッズは不要です。

どうしても取り入れたい場合に除菌のためだけに新商品を検討するのも悪くはありませんが、日常から別の目的で常備していることも多い、上3タイプのグッズで十分対応できるかと思います。

いろいろ口にして強くなる!無菌を目指さないのが我が子のため!

我が子の肌に触れるものでも十分気になるのに、口に入れるものとなると、「それはきれいなのか」とママはとてもハラハラしてしまいますよね。

しかし、どんなにきれいな環境を目指しても、空気中の菌やウイルスはゼロにはなりませんし、家から一歩も出ない生活にも限界があります。おもちゃの除菌も同様ですよね。

「保育園に入園すると初めは頻繁に熱を出す」という一般例に同じく、子供は皆早かれ遅かれ外の世界とつながる・人との触れ合いが増える過程で体調を崩すでしょう。そして、だんだんと強くなっていきますね。

これまでは除菌をしないと不安だった、というママも「無菌を目指さないのが我が子のため!」とお子さんの様子を見守ってみてはいかがでしょうか。

「ジメジメしたままだった」・「明らかに病気の子におもちゃを貸してあげた」等の場合にはグッズの力を借りて除菌するのが有効ですが、適度で留めておいた方が、子どもは強く・ママは心が楽になれますよ!

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