赤ちゃんの辛い夜泣きの原因は?睡眠リズム・病気・刺激など様々
赤ちゃんが夜泣きすると、おむつ、おっぱい・ミルクを確かめて、背中をトントンなどの落ち着かせで寝てくれるというご家庭は多いと思います。
しかし、寝かしつけに時間がかかりすぎる・いつもと違う泣き方などの場合は、他の原因が考えられます。睡眠リズムが定まっていない・病気でつらい・昼間の刺激などです。
子供の夜泣きはママが育児ノイローゼになるかと思うほど辛い時があります。ただ耐えるだけでは赤ちゃんもママもまいってしまいます。
「おっぱいはさっきあげたのに」と途方にくれる前に、まずはお子さまの様子をみて他に夜泣きの原因がないか探ってみましょう。
この記事の目次
【睡眠リズムが理由】体内時計が未熟・間違った寝かしつけ
「夜〇時までに寝かしつけなくては」とプレッシャーに感じているママも多いと思います。どうして赤ちゃんが上手に眠れないのか、睡眠リズムの観点からみてみましょう。
1日は24時間、体内時計は24.5時間
人の体には「体内時計」があり、眠りのサイクルや変化をコントロールしています。1日は24時間ですが、体内時計は24.5時間と30分のズレが生じています。
30分のズレは朝日を浴びるとリセットされます。ただし、赤ちゃんはリセット機能が未熟です。
昼夜の区別がつくのは3~4ヶ月頃と言われています。
たとえ昼夜の区別がつかなくても、自然に合わせて昼は明るく、夜は暗く。部屋の照明で調節する。
体内時計と地球の24時間リズムのズレが広がっていくと、大人でも昼夜逆転の生活に陥ってしまいます。
子供の場合も昼夜逆転にならないよう注意しましょう。お昼寝している時は昼なので、部屋を暗くしすぎないように注意しましょう。
赤ちゃんの脳が未熟でお腹にいる時の睡眠リズムを繰り返して夜泣きに!
赤ちゃんの夜泣きは、赤ちゃんの脳が未熟であるため、お腹の中にいるときの睡眠リズムを繰り返して起こるということがわかってきたのです。
- 赤ちゃんの脳はどうして未熟なの?
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人間の赤ちゃんの脳が未熟な理由には、人間の進化の過程が関係しています。
人間は進化の過程で四足歩行から二足歩行に変化しました。二足歩行になることで、両手が使えるようになりメリットも生まれました。
しかしその結果、四足歩行の時よりも産道が狭くなり、脳が小さい状態でしか生まれてくることができなくなったのです。
人間以外の動物の子供は、脳が成熟した状態で生まれてきます。人間の赤ちゃんは生まれてから長い時間をかけて脳を成長させていきます。
夜遅くのパパとのコミュニケーションと明るい部屋での寝かしつけ
パパの仕事の帰りが遅いという家庭も多いのではないでしょうか。
パパの帰りが遅い場合、帰ってきてから遊びやお風呂などのコミュニケーションをとっていたり、電気をつけたままで寝かしつけをしていませんか?
明るい部屋での寝かしつけは、昼夜の区別がつきにくく、睡眠リズムを整えることができません。また夜遅いお風呂も生活パターンを崩してしまいがち。
パパはちょっと寂しいかもしれませんが、夜遅いコミュニケーションは控えましょう。朝にお風呂を入れる・休日に遊ぶなどすれば子供とふれあいが出来ます。
大人の時間に合わせるのではなく、赤ちゃんのリズムを優先しましょう。パパは普段は子供の寝顔を見るだけで、心が満たされますよ!
【病気が理由】熱・中耳炎・腸重積・皮膚トラブルなど
病気が理由で夜泣きすることがあります。機嫌が悪くて泣いているのと混同しないように、どのような症状があるのかみてみましょう。
病名 | 症状 | 対処法 |
---|---|---|
熱 | 体温が 37.5度以上 |
額に手を当てたり体温計をさして熱を確認 水分補給をする 39度をこえたら早急に病院を受診 |
手足口病 | 手、足、口に発疹 発疹の前に熱が出ることもある |
保育園で感染しやすい病気 幼児がかかりやすく夏に多い 病院を受診 自然治癒で経過をみることが多い |
中耳炎 | 菌が耳に入り腫れる 痛みや熱が出ることもある 寝かせると痛みが増して泣く |
うみが抜けると完治する 早くて1ヶ月 耳鼻科で痛み止めをもらう、治療する |
腸重積 | 5分~15分間隔で泣く・ 泣き止むを繰り返す 放置すると 腸が壊死してしまう |
生後3ヶ月から1歳の子供に多い 夜泣きと区別がつきにくいので 少しでも異変を感じたら病院を受診する |
皮膚トラブル おむつかぶれ 湿疹 |
腫れる かゆがる |
皮膚に異常がないかチェックする おむつかぶれはアンモニアを綺麗にふきとり ワセリンを塗る 治らない場合は医療機関に相談 湿疹は皮膚科を受診 |
熱がある場合は体がほてっていることが多く、抱っこをしたときに「熱い!」と気付くかもしれません。
最初の体温の確認で温度が平熱でも、30分~1時間で上がることがあります。根気よく様子をみましょう。
保育園に通っている子供が手足口病になった場合、いつ通園を再開できるか悩むママもいると思います。
「発熱がおさまり食欲があれば通園してよい」と医師に言われることが多いですが、発疹がおさまってから通園したほうが、周りの子供に感染させるリスクを防げます。
普段から万が一に備えて、夜間みてもらえる病院を探して電話番号を控えておく。
【昼間の刺激】保育園に通い出した・遠出をした
新しい環境に行くのは大人でも緊張します。保育園に通い出したら、慣れるまで1~2ヶ月くらいかかると思って見守りましょう。
この時期、子供が多少乱暴になってもママは気にしすぎないように。乱暴な性格になったわけではなく、言葉に出せずイライラしているだけだと思って見守りましょう。
実家に帰省した・旅行をした翌日なども、まだ興奮が残っていてなかなか寝ないことがあります。寝る時間になれば暗くして、いつも通りの寝かしつけを心がけましょう。
寝てくれないときは「そんな日もあるよね」と割り切ってストレスをためないように!
毎日使える安眠グッズを準備して、安心してもらいましょう。ぬいぐるみ・ぬいぐるみタオル・毛布などがあります。ぎゅっと握ると落ち着いてくれます。
寝かしつけが辛い時はSOSを!家族や地域社会に頼ってみる
寝かしつけをパパに任せられないというママも多いと思います。そんなときはパパが休日の日に子供と遊んでもらいましょう。その間、ママは日中に眠ることができます。
夜泣きでパパがサポートできることについてはこちらの記事に詳しく載っていますよ!
また、夜泣きや子育てが辛いと感じたら、全国に拠点がある「地域子育て支援拠点」を利用してみてはいかがでしょうか。厚生労働省の事業の一環として全国に拠点があります。
地域子育て支援拠点のいろいろな呼ばれ方
- 児童館
- 子育て支援センター
- 子育て支援施設
- 子育て広場 など
場所や利用時間などは、役所の子育て支援課で教えてもらうか「子育て支援拠点 お住いの地域」で検索して見つけてみてください。
0歳から3歳ぐらいの子供たちの利用が多いようです。保健師への相談を設けているところもあるので、夜泣きや子育ての具体的なアドバイスをもらうことができます。
睡眠不足は日中の育児にも影響します。寝かしつけや育児が辛いときは、家族や地域社会に頼ることも考えてみてくださいね。
夜泣き対策について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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