解熱剤は使わない方がいい?子供の熱を上手にコントロール!
お子さんの急な発熱には本当に困ってしまいますよね。そして熱で辛い思いをしている我が子を見て、どうすれば早く熱が下がるのかと試行錯誤したり、調べてみたりするのでは?
そんな熱への対処法の中でお医者さんでも意見が分かれるのが「解熱剤を使うかどうか」ではないでしょうか。
ある病院では使うなと言われ、ある病院では処方され…それでは看病する時に迷ってしまうのは当たり前。今回は子供が熱を出した時に解熱剤とどう付き合っていけばいいのかを考えます!
なぜ解熱剤を使わない?
「解熱剤は使うべきではない!」というお医者さんは結構いらっしゃいます。これは熱が出るというのは病気を治すための体の正しい反応だから。
実際に熱が出ると
- 風邪の原因となるウイルスは低温で繁殖しやすく、熱が出ることで増えにくくなる
- 病原菌をやっつける白血球の働きが活発になる
- 体に入った異物を攻撃する免疫反応が高まる
といったことが体の中で起こっています。病原菌が体に入ることで熱を出せ!という指令が脳から送られているんですね。
昔はとにかく熱は下げるべきだと何でもかんでも解熱剤を使っていたようですが、今は発熱する意味が分かっているため解熱剤は使うべきではないという考え方があるわけです。
じゃあ使っちゃダメなの?
うちの子供のかかりつけのお医者さんはいつも「一応解熱剤出しておくね」と言って処方してくださいます。でもうちの子供たちの場合は結局、今まで一度も使ったことはありません。
なぜ使わなかったのか?それは高い熱でも苦しそうではなく、よく眠り、水分も摂れていたからです。結果的に使ったことはありませんが、子供の状態によっては使ったと思います。
その「使うべき状態」は
- 熱が高い(38.5度以上)
- 機嫌が悪くよく眠れない
- 水分もなかなか摂れない
というような心配な状態。子供がぐずってしまっては看病する方も本当に気疲れしてしまいますから、解熱剤を使ってぐっすり眠らせてその間に家事をしたり、体をゆっくり休めればいいんです。
また解熱剤を使うことで子供自身が楽になり、水分をしっかり摂れてよく眠れるようになれば、結果的に病気を治すための体力を回復させることが出来るに違いないですよね。
解熱剤の使い方
熱の時は温かくして、よく眠るようにと言われますよね。だからといって厚着をさせて布団をかけて…と暑い状態にしてしまうと、ぐずったり脱水になったりする原因となってしまいます。
結構この布団の掛け過ぎが、子供を眠れなくさせている可能性がありますので気をつけましょう。
これで夕方まではぐっすり眠ることが出来るでしょう。
目が覚めたら少しずつで構わないので水分補給と、汗をかいていたら汗を拭いて着替えをさせましょう。脱ぎ着しやすいものを着せておくといいですね。温かいタオルで体を拭くとスッキリしますよ。
19時前後(お昼の解熱剤から6時間以上あけて)でまた少し食事と水分補給、必要なら解熱剤を使います。着替えも同じように。
このまま朝までぐっすり眠ってくれるといいのですが、そうもいかないかもしれませんね。
またインフルエンザの疑いが少しでもある場合はすぐに受診して、自己判断で解熱剤を使わないでくださいね。
熱をコントロールする!
子供が熱を出すとどうしてもその上がり下がりに振り回されてしまいますよね。解熱剤はその状態から抜け出して、うまく熱をコントロールして子供を楽な状態にさせてあげることができるものです。
機嫌が悪く水分も摂れず苦しそうな我が子を見るのは本当に辛いですよね。体も心も看病疲れしないように、上手に解熱剤を使ってみてはいかがですか?