離乳食の思わぬ効用!赤ちゃんの言葉と脳の発育を促す噛む力
ご飯を食べるという行為は、私達にとって当たり前の行為であり、特別気にする事もなく、咀嚼して食べ物を飲み込んでいます。
しかし、私達が普段当たり前のように行っている食事では、唇を動かし、舌を使ってあごを使い、口周りの筋肉を器用に使い分けて物を食べているのです。
そのため、赤ちゃんにとっての離乳食は、様々な食材が食べられるようになるためだけに行うものではなく、口周りを中心に体を鍛える役目もあるのです。
言葉を話すには離乳食が重要!
食事の時に知らず知らずに使っている口周りの筋肉は、言葉を話す為にも必要な筋肉です。つまり、ご飯を食べながら言葉を発声するために必要な筋肉を鍛えている事になるという事です。
日本語を発音する時にはあまり意識されていませんが、英語の発音をする時を考えてみると分かりやすいと思います。英語の発音の中には、唇や舌を器用に使わなければ発せられない音があります。
分かりにくいだけで、日本語も同様です。どんな言葉を発するにも、口周りの筋肉が発達していなければ話せないのです。
離乳食はミルクでなく食材から栄養を摂れるようになるための第一歩として見られる事が多いのですが、実は言葉を話す第一歩としての役目もあるのです。
離乳食のステップアップの役割
離乳食を始める時はお米も野菜もペースト状で、ほとんど水に近い状態からスタートします。
そしてだんだんと離乳食に慣れてきたら水っぽい食事からドロドロとした状態に変わり、粒々の触感を残して、次第に固形物へとステップアップしていきます。
この、離乳食のステップアップは、実は口周りの筋肉トレーニングのレベルアップにも繋がっているのです。
- 水っぽい離乳食の時は、まず口の中の食べ物を舌で押して喉へと運ぶ練習になります。
- 次の段階では舌で押しつぶす動きを練習し、さらに固くなると歯茎で押しつぶす動きを学びます。
そして顎を使って咀嚼する動きへとステップアップしています。
このように、離乳食のステップアップは、口周りの筋肉を徐々に鍛えるトレーニングメニューにもなっていて、離乳食を進めるに従い言葉を発する事の出来る口周りへと鍛えられているのです。
離乳食について考える時、栄養面ばかりに注目してしまいがちですが、触感や固さの違いにも目を向け、唇や舌、顎を器用に使い分けながら食べられるメニュー作りというのも考えてみる事が大切です。
見落としがちな離乳食のもう一つの役割
離乳食の凄さはこれだけではありません。
「これがにんじんだよ。これはじゃがいもだよ。」などと、食材の単語を教えてあげるだけでなく、「温かいスープだよ。冷たい麦茶だよ。」などと温度感覚の学び、色の学びなどあげればきりがないほど。
離乳食を食べさせる時間はお勉強の時間になっているのです。このように、離乳食を食べさせるという行為には、隠れた学びがたくさんあるのです。
食事から栄養を摂るという事だけでなく、他にも様々な役目があるという事を意識しながら離乳食を進めていきましょう。
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