保育園や幼稚園の個人面談で何を話すの?質問の方法と当日のマナー
幼稚園や保育園で行われる個人面談は、普段見えない子どもの園での様子を知ることのできる大切な機会です。
どんな風に生活しているのか、どんなことをしているのか、気になるママやパパは多いことでしょう。
面談の時担任の先生にどんな質問をするべきなのでしょうか。また服装など園を訪れる際のマナーについても考えていきましょう。
この記事の目次
年少さんは特に大切!家庭と園の情報交換
幼稚園や保育園では、場所にもよりますが1年に2回ほど個人面談が開かれます。この目的は何なのでしょうか。
それは、園側と家庭側の両方から子どもに対する情報を出しあって共有することにあります。通園している間は園も子育てに携わるからです。
その子に合った接し方を探るためにも、家庭での様子と園での様子に違いがあるのか知っておかなくてはいけません。
逆に、先生にどんな質問をすればいいのか分からない方もあるようです。面談で上手く情報共有するために、知りたい事と伝えたい事をまとめましょう。
生活態度、人間関係から見えてくる発達の様子
園の先生に聞いてみるべき項目です。
- 友達とは仲良く出来ているか
- 先生の伝えた事が理解できているか
- 部屋の中ではどんな遊びをしているか
- 外ではどんな遊びをしているか
- 遊びに対して積極的か
- 給食をよく食べているか
- ぐずったりかんしゃくを起こすことはないか
これらの内容を押さえておくと、自分の子どもの発達の度合が見えてきます。発達とは心と体の力を上手く使えるようになることです。
外でボールなどの器具を使って遊ぶ、部屋の中でつみ木を使ったり絵を描くことを見ていれば、身体能力の発達具合が分かります。
道具を使う能力は、指先など体の末端の神経が育っていることが前提となります。そのため、道具遊びが苦手な子は積極的に取り組むことが訓練になります。
遅れ、発達障害が気になる場合はぜひ相談を
保育園に通っているお子さんの場合は、おむつがなかなか取れない、1人でご飯を食べられるようにならないなどの不安を抱えている場合もあるのでは。
家庭での様子で、物への興味の示し方、家族とのコミュニケーションの方法、語彙の変化など「ちょっと遅れがちなのでは…」と気になる事もあるでしょう。
その遅れが個人差によるものか、障害の予兆なのかを判断してくださるでしょう。どうしても不安な場合は提携している病院や発達センターなどを教えてもらえます。
家庭では自分の子どもしか見ていませんが、園の先生たちは複数の子どもを一度に見ますね。だから必然的に1人1人の発達を比較し合うことができるのです。
悩んでいることは園に伝えましょう
面談は話を聞くだけでなく、思っていること、悩んでいることを伝える場でもあります。先生から「何かお話したいことは?」と促される場合も。
子育ての悩みならどんどん先生に伝えましょう。子どもを預かる園としては、ママがストレスなく子どもと向き合えているかも大切な情報です。
家庭での生活が充実していれば、園での過ごし方も変化が見えてきますから。
- 反抗ばかりされてどうしたらいいのか分からない
- 父親が子育てに参加しない
- 祖父母の干渉が辛い
- 自分は母親失格なのでは
このような悩みがあれば是非話してください。言葉にすることは自分自身を見つめ直すと同時に大きなストレス解消法になります。
年齢別保育園の個人面談で聞いておくべき事
幼稚園は3歳からの入園ですが、保育園に預ける場合はもっと低年齢からです。早い方は生後6ヶ月程度で園に預けて職場復帰しなくてはならないでしょう。
生後間もない赤ちゃんや、まだよちよち歩きの1歳児を預けるのは不安がいっぱいですし、園としても対応するための情報が必要です。
0、1、2歳を保育園に預けている時、個人面談でどのようなことを聞き、伝えればいいのかについて見ていきましょう。
0歳の間は生活リズムを中心に訊いていきましょう
0歳の赤ちゃんはまだ自分で出来ることが少ないので、先生に任せきりになってしまいます。そのためどんなリズムで1日を過ごしているのか確認します。
- ミルクの回数
- 屋内遊び、外気浴のタイミング
- 離乳食をよく食べているか?
- お昼寝のタイミングや回数
- うんちやおしっこの回数
- おやつはもらっているか?
0歳児でもお座りができたりはいはいができるようになると、手遊びや簡単なおもちゃを使った遊びをします。
体を使った遊びは脳の発達も刺激するので、園生活の中でどんな遊びをしているのかチェックしておくことは大切です。
食物アレルギーがあるか調べなくてはならないので、いつどんな物を食べたのかについて先生とよく話し合っておく必要もあります。
1歳児は人間関係や語彙の習得を確認しましょう
1歳半健診でも聞かれることですが、1歳を過ぎると徐々に言語能力の発達が注目されるようになります。そこで園生活でも言葉が出ているのか確認します。
「ぶーぶー」「わんわん」など、おもちゃに対して言葉で表現できているかどうか。保育士の指示する言葉がどの程度理解できているのかを聞いてみましょう。
逆に保育園の先生から1歳半健診の結果を訊ねられたり、家庭での言葉の使い方を質問されることもあります。
その場合にきちんと答えられるように、普段から子どもの語彙がどのくらい発達しているのか注目しておきましょう。
園ではどんな絵本をどのタイミングで、どのくらいの頻度で読み聞かせているのか、家庭での読み聞かせのコツは、など質問するのもいいですね。
2歳児はイヤイヤ期の対処について聞いてみる
2歳になると、第一次反抗期、いわゆるイヤイヤ期が始り、子どもは急に我が強くなってなんでも反抗したがるようになります。
それだけ欲求や要望を主張する力が備わってきたと言うことで、正常な発達です。とは言え毎日ぐずられるとママは本当に参ってしまいます。
そこでイヤイヤ期の乗り越え方を先生に相談してみると、解決の方法が見えてくるかもしれませんね。
- ぐずりだしたらどうしたらいいのか
- 言うことを聞かないのはどうしてか
- かんしゃくを起こした時どうしたらいいか
- いつ頃までイヤイヤ期は続くのか
- 子育てに疲れてしまってどうしたらいいか分からない
など、普段の家での様子を交えて園に伝えてみてください。先生は毎日2歳の子ども数十人を相手に生活しています。対応のしかたもご存じのはずです。
3歳以上児は日常生活動作の成長を確認しましょう
3歳以降の子どもの成長はめざましく、自分で出来ることが増えてきてぐっと大人に近づいて行きます。
そこで面談ではトイレが1人で出来るか、服の脱ぎ着が自分で出来るのかなどを確認しましょう。
家庭ではうまくいっていなくても、集団生活の中で友達がやっているのを見ていればおのずと出来ている場合もあります。
【関連記事】幼稚園が行う家庭訪問の目的は?先生に対する質問とおもてなしのマナー
気遣いも重要!面談のマナー
個人面談では1日の間に何人ものパパママと先生が話し合わなくてはなりません。遅れていったり話が長くなると他のお宅に迷惑になってしまいます。
また、お世話になっている先生に話を聞くのですから、失礼にあたらない服装をしていることも大切です。
面談に行く際に気をつけておくべきマナーを押さえておきましょう。子どもたちは普通に生活をしているので、そのことを忘れずに。
服装は堅苦しくないのが無難
面談は式典の日の様な物ではありません。むしろ先生と打ち解けて話をする場です。スーツやフォーマルウェアで出かける必要はありません。
ただ私立の幼稚園など、制服が決まっている場所に普段着で出掛けると、少し浮いてしまうかもしれませんね。
セミフォーマルな服装にするコツ
- 清潔感のある落ち着いた色合いを選ぶ
- ジーンズボトムにはきちんとしたジャケットを合わせる
- ヒールは低めを選ぶ
- 派手すぎないアクセサリーを1つ着ける
- 裸の露出を避ける
- 夏でも靴下やストッキングを履く
相手に悪印象を与えないために、部屋着の様なスウェットは避けたりきちんと洗濯した物を用意しておくようにしましょう。
特に清潔感を意識するのは人と会うときの最低限の常識ですから、身だしなみも気をつけて準備をしてください。
面談の時間を守ること!
個人面談で1人あたりに割り振られている時間はおよそ10分程度です。その短い間のために仕事をやりくりしなくてはならないママも居ます。
先生は話すべきことをあらかじめまとめているはずなので、質問されたら簡潔に答え、自分の聞きたいこともまとめておきましょう。
時間が超過してしまうと、次のママが迷惑に感じるでしょうし、最悪の場合は日を改めなくてはならなくなってしまいます。
質問をスムーズにするポイントです
- 母子手帳を確認、または持参
- 聞きたいことメモを作る
- 面談前1週間程度の食事や睡眠の記録をつける
自分のためだけの面談時間ではありません。どのご家庭も同じように子どもについて知りたいと思ってやってくるのです。話しすぎには要注意です。
園に対して言いたいことがある場合
残念ながら保育士の子どもに対する虐待の事例は今もあります。子どもの安全のために、園に対して要求したいことははっきりさせるべきですね。
怪我や事故を避けるだけでなく、子どもへの態度が悪い保育士は教育上悪影響です。担任に相談出来ない場合は、園長先生に直接話す方法もあります。
また、遊具が古くなっていたり、防犯上不安に感じる、送り迎えの混雑で困っているなど設備の面でも気掛りなことがあれば話してみましょう。
聞かれても困らないように事前に準備を
面談の時間は限られていますし、先生も知りたいことが多いでしょうから聞かれたことにはすぐ答えられなくてはいけませんね。
その上で自分も知りたいことをちゃんとまとめておきましょう。普段から育児日記をつけていると便利です。スマホアプリもあります。
保育園や幼稚園は第二の家庭とも言える場所です。先生たちと上手く連携できるように、スムーズな情報交換に努めましょう。
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