何でも口に入れる赤ちゃん…とめるべき?リスク対処と解決法
赤ちゃんは手に触れるもの口元に触れるもの、何でも口に入れたり舐めたりします。何もない時は自分の手を口に入れて舐めていたりします。
赤ちゃんが何でも口に入れる行為はとめたほうがいいのでしょうか?また、その行為は一体いつまで続くのでしょうか?
赤ちゃんが何でも口に入れてしまう理由から対処法、リスクの有無についてご紹介します。
赤ちゃんが何でも口に入れる理由
赤ちゃんが何でも口に入れるのは主に2つの理由があります。
赤ちゃんは口の中に入れた感覚で学習しようとする
赤ちゃんが産まれた時から使いやすい機能は「口」です。胎児の頃から指しゃぶりをしているため、口に物を運ぶ動作には馴染みがあります。
そのため、生後間もない時からおっぱいを飲む事ができたりと、赤ちゃんの口はかなり発達しているのです。
何でも口に入れる動作は本能的な学習行為で、口に入れるだけで様々な情報を取得できるのです。
免疫力を高めるために何でも口に入れる
赤ちゃんがせっせと何でも口に入れるのは、自ら積極的に微量の病原体を体内に取り入れる事で免疫力を高めようとしているからとも言われています。
大きな病気にかかる前に少量の病原菌を体内に取り込み、抗体を作ることで重体になるのを防いでいると言います。
何でも口に入れる行為は無理にとめなくてもOK
このように、赤ちゃんが何でも口の中にいれるのは何も考えずにただの興味でやっているのではなく、成長する上で重要な行為なのです。
できるだけ赤ちゃんのやりたいようにさせる事が健やかな成長にも繋がります。
何でも口に入れる行為は1〜2歳まで
何でも口に入れるのは学習本能だと言われても、赤ちゃんが間違って汚いものを舐めたりしないか心配です。この不思議な行為はいつまで続くのでしょうか?
何でも口に入れる行為がピークの時期は生後6ヶ月~
赤ちゃんがズリバイやハイハイができるようになりうつ伏せで少しずつ動けるようになってくると、何でも口に入れる行為はますますヒートアップしていきます。
手に取るもの何でも興味を示し情報を取り入れようとしているのです。聴覚や視覚、口に入れた触感や温度などを確かめながら学習していきます。
離乳食を食べ始めると減少していく
離乳食を食べ始めると味覚が発達していきます。離乳食の種類が増えて好き嫌いがハッキリしてくる頃と同時に、何でも口に入れる行為も減少してくると言います。
食べ物を口に入れて「美味しい」「お腹いっぱい」という感覚を学ぶと、「おもちゃ食べるものではない」と感じられるようにもなるようです。
聴覚、視覚が発達するにつれて減少していく
生後1歳前後になると聴覚と視覚が発達し、以前よりも遠くのものや細かいものも認識できるようになってきます。脳の発達も著しく、ものの形や区別ができるようになってきます。
成長しても口に入れる行為が無くならないケースもある
口に入れたり舐めたりする頻度や期間には個人差があるため、2,3歳を過ぎても習慣化している子供もいます。その場合は、口に入れる目的が異なり安心感や興味本位だったりもします。
その場合は、無理にやめさせずに経過観察をします。自分でできる事が増えたり集中できる事が増えると自然となくなっていく子供がほとんどです。
さらに、成長しても口に物を入れる習慣がなくならず、手持ち無沙汰になるとタオルを加えていたり箸をガリガリ噛むなどの行為なら、不安やストレスを解放するためにやってしまっている可能性もあります。
口に入れたら危ない!誤飲のリスクについて
何でも口に入れる行為が当たり前だったとしても、赤ちゃんが薬やたばこを食べてしまったり、誤って小さな物を飲み込まないように見守る事も必要です。
誤飲のリスクは直径45㎜以下から
MPO法人保育の安全研究・教育センターの資料によると、誤飲のリスクがある大きさは45㎜以下のものという基準があります。
完全に飲み込めなくても口に入れて詰まってしまう危険がある大きさです。保育園や幼稚園でも基準とされる事が多く、口に入れる癖がある乳幼児・幼児全般に適用されます。
- 赤ちゃんに与えるおもちゃは45㎜以上
- 細かく分離しないもの
- 丸くツルツルしていて飲み込みやすいものは避ける
- 口の中で溶けるものやちぎれるもの避ける
- 尖ったものは避ける
また、おもちゃ以外で当たり前のように家にあって危険なものも多くあります。
- タバコ
- 薬
- 乾燥剤
- 鍵
- お金
- 紙クズ
- ヘアピン
- 輪ゴム
- ペットボトルの蓋
- ティッシュペーパー
- 床に落ちたピーナツなど
45㎜以上の大きな物でも部品が取れる可能性があるものは注意が必要です。
赤ちゃんの好きなタオルやリモコンですが、タオルに紐がついていたら引っ張って取れないかどうか確認しましょう。リモコンは電池が外れて出てこないようにしっかりとめましょう。
▼赤ちゃんの誤飲防止対策についてはコチラも参考にしてみて!
▼赤ちゃんが誤飲してしまった時の対処法についてはコチラも参考にしてみて!
赤ちゃんを危険から守る対処法
これらの誤飲や感染症などから身を守るためにどのように対処すればいいのでしょうか?口に入れる行為を過剰にとめる必要はありませんが、赤ちゃんが安全に過ごせるように最低限の対応は必要です。
口に入れても安全なおもちゃだけを与える
口に入れる行為は赤ちゃんにとって必要な行為なので、口に入れても安全なおもちゃを与えてあげましょう。
最近では、米を原料にして作られたおもちゃや着色料を使用していない木のおもちゃなども多いので、健康面が心配なお母さんにはおすすめです。
危険なものは見えない所にしまう
赤ちゃんがハイハイできたりつかまり立ちができるようになるとさらに危険が増します。誤飲のリスクがあるものは赤ちゃんの目につかない場所に仕舞っておきましょう。
ゴミ箱は高い所に設置し、引き出しや扉は赤ちゃんが開けられないようにガードしてきましょう。赤ちゃんがいる部屋は常に整理整頓をして掃除を怠らないようにしましょう。
過剰に消毒する必要はない
衛生面を考慮しておもちゃを除菌スプレーやアルコールで消毒する必要はほとんどないと言われています。
赤ちゃんが何でも口に入れる理由は先述した通り、免疫力を高めるために自ら少量の病原菌を体内に取り入れています。
除菌スプレーやアルコール消毒は、ウイルス感染や食中毒を予防するためのものです。感染の可能性がある環境でないのなら、ほぼ除菌の必要はないとしてよいでしょう。
▼赤ちゃんのおもちゃの除菌についてはコチラも参考にしてみて!
公共の場にあるおもちゃの感染リスクについて
児童館や支援センターなどにある、他の赤ちゃんが口に入れていたおもちゃで遊ばせる事に抵抗があるお母さんも多いようです。
公共の場で使われるおもちゃは確かに一般的な細菌の他、感染のリスクを伴う病原菌やウイルスが含まれる可能性はおおいにあります。
実際に、保育園や幼稚園に子供が通い出した途端に様々な病気にかかるのは、共有のおもちゃや赤ちゃん同士の接触が感染ルートになっているからです。
神経質になりすぎないのも赤ちゃんのため!
「赤ちゃんが何でも口にいれるのに抵抗がある…」というママも、”赤ちゃんが口に入れるのは学習するため”と分かれば、少し気持ちに余裕がでるはずです。
日々成長している赤ちゃんなら当然の行為。口に入れれば入れるほど、脳が刺激されているのです。
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