生後2ヶ月の赤ちゃんの遊び!感性豊かな子供になるあやし方
日に日に成長して愛らしい姿を見せてくれる赤ちゃんは、パパ・ママにとって自慢の種ですよね。ちょっとした笑顔だけで、幸せになれるものです。
一方で、毎日のほとんどの時間をしゃべらない赤ちゃんふたりきりで過ごすママは、孤独を強めていることがあります。
赤ちゃんを心豊かに育てるためには、ママの心をケアすることがとても重要です。また、遊び方やあやし方を学ぶことも大切ですね。
ここでは、生後2か月の赤ちゃんについて以下のような内容をご紹介していきます。
夫婦はもちろん、実家や義実家とも協力し、さまざまなサービスも活用しながら赤ちゃんと楽しく過ごしていきましょう。
この記事の目次
2ヶ月の赤ちゃんの体と心の発達…体も一回り大きくなる!
生後2ヶ月の赤ちゃんは、体重・身長はもちろん心や脳もしっかり発達しています。2ヶ月の赤ちゃんの状態を簡単に把握してみましょう。
体の発達…体の大きさだけじゃない!視覚も手足も発達する
2ヶ月の赤ちゃんは生まれた時よりも1~2キロ、身長も5cm以上成長しています。また視覚・身体・動作も発達していますよ。
- 視力…動くものを少しずつ追えるように。耳で聞いたものを確認する動きも
- 運動…手足がバタバタ元気に動かせるようになる
- 手先…短い時間ならラトル(がらがら)なども握れるようになる
- 首据わり…かなりしっかりし、うつぶせから首をあげようとする子も出てくる
- その他…満腹中枢が発達し、お腹いっぱいと感じられるようになる
これまでも抱っこしてくれるママの顔はぼんやり見えていましたが、顔の前で動くものを左右に目で追ったり、聴覚と連動して聞こえた音のした方を確認したりするようになってきます。
あやしてあげたり、声掛けに対しても反応が返ってくればママもパパも嬉しくなってしまいますよね。
おもちゃが活躍し始めるのも、このころからです。
首や背中にも筋肉がついてきて、腹這いから首が少しあがるようになってきます。こうした運動を重ねることで、首据わりもしっかりしてきますよ。
2ヶ月の赤ちゃんの心・脳の発達…微笑んだり声を出したり!
2ヶ月の赤ちゃんは、心や表現についても成長し、可能性の幅が広がってくるころです。
- 表情…笑顔を見せてくれるようになる
- 表現…あー、うぅ、といった喃語(なんご)が出始める
あやしたり、いないいないばあなどで笑顔を見せるようになってきます。また好奇心も旺盛になり、楽しいこと・面白いことを喜べる心も育ちつつあります。
喃語「なんご」という、赤ちゃん言葉の走りも出始めます。泣き声とは違う、赤ちゃんの表現です。
昼夜逆転やたそがれ泣きなど2ヶ月の困り事と関わり方のコツ
ひとり遊びが上手になり、お庭デビューから1ヶ月経った生後2か月の赤ちゃん。成長を感じると同時に、新生児期とは違った困りごとも出てきます。
- 昼夜逆転
- たそがれ泣き
- サイレントベビー
それぞれの原因や遊び・関わり方を通じた対処法、いつごろまで続くのかなど、気になるポイントについてピックアップしていきましょう。
昼夜逆転は卒業したい時期!生活リズムを遊び方で整えよう
昼夜逆転は、生後すぐから2~3ヶ月頃まで続くことが多い現象です。昼間はぐっすり寝て、夜はぐずりがちなります。
赤ちゃんによっても状況は異なり、夜中はすっかり起きている子・夜泣きのようにぐずる・ギャン泣きし続ける子などさまざまです。
2ヶ月になったら、生後3ヶ月に向けてそろそろ昼夜逆転は卒業したいですね。しっかり生活リズムを整えていきましょう。
昼夜逆転を過ごし方や遊び方から解消してみましょう。
- 昼間は明るい部屋でにぎやかに過ごす
- 午前・午後にお散歩など外遊びを入れる
- 夜は早めにテレビを消す・スマホを見せないなど興奮させない
昼と夜の区別をつけ、昼は活動・夜は休息というメリハリをつけることで昼夜逆転は解消されます。昼間はたくさん関わり、にぎやかに遊んであげましょう。
大人にとってスマホはそんなに興奮するものではありませんが、赤ちゃんにとってブルーライトは寝つきを妨げる刺激になります。
スマホは赤ちゃんが寝ている間に楽しみ、寝かし付けの1時間前はテレビを消すといった簡単な配慮でも違ってきますよ。
たそがれ泣き…心の成長の証し!あやして安心させてあげよう
黄昏泣き(たそがれ泣き)は、生後3ヶ月くらいから始まる「夕方になるとぐずって泣く」現象です。
2ヶ月ではまだ本格的に始まることは少ないですが、そろそろ3ヶ月を迎える赤ちゃんは「始まるかもしれない」とあらかじめ理解しておいた方が安心できますね。
たそがれ泣きは、英語では「コリック」と呼ばれ、欧米はもちろん世界各国で見られる現象と言われています。
夕方になって疲れや興奮が出たり、薄暗くなってきたのに家事でママが忙しく構ってくれない…といったことが原因と言われています。
赤ちゃんの脳・心の発達によって起きるものです。ママにとっては「家事ができない」とお悩みのタネになってしまいますよね。
たそがれ泣きが本格的になるのは3ヶ月頃からですが、おかしいなと感じたらこんな対処をしてみましょう。
- 家事は夕方前にある程度済ませておく
- たそがれ泣きが始まったら、抱っこしてあやしてあげる
- 入浴タイムやお散歩タイムにする
不安や疲れで泣いているので安心感を与えてあげたり、気分転換になるお散歩・お風呂タイムを組み込むなどが効果的です。
たそがれ泣きは、だいたい3ヶ月前後から1ヶ月間ほど続くとされています。ほんの短期間なので、深刻にならず大らかに受け止めてあげましょう。
サイレントベビー…無表情・無反応を防ぐ「生身」の育児
サイレントベビーとは、泣かない・笑わない無表情・無反応の赤ちゃんです。最近注目されています。
耳も聞こえていて、情緒の面でも問題がないのにサイレントベビーになってしまうことがあります。それは、愛情のキャッチボール不足が原因と言われています。
- 笑いかけ・話しかけをせずに育てる
- 赤ちゃんが泣いてもあやしたり構ってあげない
- 赤ちゃんが笑っても笑顔を返さない
- テレビ・スマホ・タブレットなどだけで赤ちゃんをあやす・相手をさせる
赤ちゃんは自分が泣くことであやしてもらえたり、笑うことで笑いかけてもらうことを知り「社会性」を学んでいきます。
自分が泣いても笑っても反応が返ってこないと、だんだん無反応・無表情になってきてしまいます。テレビやスマホなども、反応が一方通行ですよね。
どんなに機器やアプリが便利になった時代でも、赤ちゃんが泣いたらあやす・笑ったら笑いかける・声に返事をするという生身の育児が大切なのです。
赤ちゃんが泣いてもつらくて抱っこできない・笑っても笑いかけてあげられない…そんな時は、マタニティブルーかもしれません。
子育てに一生懸命になりすぎて、ママ自身の心や表情が固まってしまっていませんか。気付いたら、パパや育児支援など周囲の人に助けを求めてみましょう。
しゃべらない赤ちゃんに話しかける事がネタ切れしてしまうという場合は、喃語に返事をしてみましょう。
次項から、2ヶ月の赤ちゃんの心を豊かに育てるための遊び方や話しかけ方などについてご紹介します。
窒息・誤飲・やけどなど家庭内で起きる事故と、未然に防ぐ方法
2ヶ月くらいになると、赤ちゃんは脚力や握力もついてきます。自分で布団を蹴飛ばしたり、壁を蹴って少し移動することもあります。
- 窒息
- 誤飲
- やけど
こういったことに注意が必要です。家庭内で起こりやすい事故と、防ぐためのコツをご紹介します。
【窒息】…うつぶせ寝や顔周辺に物を置くことを避けましょう
窒息は、赤ちゃんの鼻や口がふさがることで起こります。
赤ちゃんは首の力が弱く、鼻も扁平なので窒息しやすいのです。
布団やタオル・クッションなどを自分で動いて移動させてしまい、口や鼻をふさぐ窒息事故は少なくありません。
赤ちゃんは決してうつぶせ寝させず仰向けに寝かせ、お昼寝をしている時もこまめに様子を見るようにしてあげましょう。
【誤飲】…床や赤ちゃんの周囲に物を置かない習慣を付けて
誤飲は、赤ちゃんが誤って物を飲んでしまうことです。さまざまな危険が潜む怖い事故のひとつです。
赤ちゃんの世界は床から10センチほどです。寝返りする前でも、大人が気付かない落とし物をひょいっと握り、口に入れてしまうこともあります。
薬やタバコなど、飲み込んでしまっただけでも大事故になるものもありますし、気管に詰まって窒息を起こすものもあります。
- 飲食が問題になる物…薬・タバコ・灰皿の水・ボタン電池・防虫剤など
- のどに詰まって窒息を起こすもの…紙・ボール・おもちゃ・コインなど
赤ちゃんが生まれたら、月齢に関わらず「床に物を置かない」「こまめに掃除し、物を落としたらすぐ拾う」習慣をつけましょう。
【やけど】…意外と多い!キッチン・ホットカーペットに注意
自分では動けない新生児期から、やけどは起こります。まずはホットカーペットや湯たんぽによるやけどです。
絶対にホットカーペットの上には寝かせず、湯たんぽは必ずタオルなどでくるんで足元から30cmは離して使いましょう。
危険なので、電気毛布などは使用してはいけません。またカイロも不要です。低温やけどは気付きにくいので要注意です。
もうひとつ多いのが、おんぶ・抱っこ時に手足を伸ばしてストーブややかん・鍋に触れてしまうやけどです。
キッチンにおんぶで入るのは危険と背中合わせ!という事を常に頭に置いておきましょう。
まだ本格的に動かない赤ちゃんも、2ヶ月のころから気を付けることで本当に危険な月齢になったときにパパママ・同居家族の「うっかり」を防ぐことができます。
2ヶ月の赤ちゃんと遊ぼう!心を豊かにはぐくむ遊び・あやし方
2ヶ月の赤ちゃんは、遊んであげればあげるほど楽しい反応を返してくれるようになります。赤ちゃんの心を豊かに育てるために、いっぱい遊んであげましょう。
赤ちゃんとたくさんお話をしよう!あやすと喜ぶ楽しい時期
赤ちゃんの中には「あーう」「うーうう」など喃語(なんご)が出てくる子もいます。赤ちゃんから声が出たら、お返事してあげましょう。
喃語が出たらシチュエーションに合わせていろいろな声掛けを工夫してみましょう。
- 「なあに?」「どうしたの?」など訊き返してあげる
- 「お花さんきれいね」「風が気持ちいいね」など語りかける
- 「お風呂気持ちいいね」「おもちゃ大好きね」など気持ちを代弁してみる
挨拶を含めたくさん声をかけ続けることは、しつけの基礎にもなります。お世話の時も引き続き声をかけ続けましょう。
声をたくさんかけ続けることは、赤ちゃんに愛情を伝えるとても大切な方法です。コミュニケーション能力を伸ばし、感受性を豊かに育てることに大いに役立ちます。
一人遊びが上手になってきたといっても、少し遊ぶと飽きてしまいます。たくさん抱いてあやして、ママとのスキンシップもたっぷり楽しみましょう。
抱っこしてあやす時や遊んであげるときは、できる限りたくさん喃語にお返事してあげるようにしたいですね。
手遊び歌やいないいないばあ!遊びで、興味や好奇心を育てよう
そろそろ動くもの・聞こえる音に興味を持ち始めます。手遊び歌やいないいないばあ!などもやってみましょう。
手遊びの童謡にはこんなものがあります。
- とんとんとんとんアンパンマン
- むすんでひらいて
- パンパンパン屋さん
- いとまきの歌
- げんこつやまのタヌキさん
- こぶた・たぬき・きつね・ねこ
今は動画サイトでも紹介されていますし、CDつきの本も販売されています。男の子も女の子もこの時期はあまり好みが分かれませんので、いろいろやってみましょう。
「いないいないばあ!」も人気があります。童心社の松谷みよ子作「いないいないばあ」という絵本も人気があります。
2ヶ月の赤ちゃんは、手遊びやいないいないばあ!に反応が返せないこともあります。でも、ちゃんと見て興味や好奇心を持っています。
もし笑ったり、喃語が出てこなくても気にする必要はありません。いろいろな遊びを繰り返しているうちに、ふと笑顔や喃語が出てくることもありますよ。
赤ちゃんによって、遊びがツボにはまる月齢が違ってきます。我が家の子が好きな手遊び・いないいないばあ!バリエーションが見つかるまでいろいろ試してみましょう。
おもちゃを上手に利用して赤ちゃんの興味と発達を伸ばそう
生後2ヶ月の赤ちゃんは、動くものや耳で聞こえたものを目で追ったり、手足に触れるものに興味を持ち始めます。
ラトルなどはすぐに落としてしまいますが、それでも短時間握れるようになってきます。持って落とすことが面白い子もいます。
蹴っ飛ばすと音が出たり光るベビージム(プレイジム)など、赤ちゃんおもちゃや知育玩具もいろいろ使ってみましょう。メリーにも興味を示し始めますよ。
パパと赤ちゃんが遊ぶ方法…パパ大好きっ子に育てるコツ
赤ちゃんは、パパが大好き!男性に対して興奮すると言われているんです。遊んでもらうと嬉しいと感じていますよ。もっとたくさん関われるように、遊ぶコツをご紹介します。
赤ちゃんに体操をさせてみよう!優しくそっと扱って運動させて
赤ちゃんは、自分の手足をバタバタさせて楽しんでいます。パパは、赤ちゃんの可愛いあんよを優しく持って、体操をさせてみませんか。
体操前の注意事項です。
- 赤ちゃんは首が完全に据わっていません
-
赤ちゃんは2~3ヶ月くらいに首が据わってきますが、完全ではありません。抱っこ・動かす際は必ず首や頭を支えてあげましょう。
- 赤ちゃんの股関節はガニマタにしか開きません
-
赤ちゃんの股関節はカエルのようにガニマタ状が普通です。無理に動かすと脱臼してしまうので注意しましょう。
- 手足のひじ・ひざ・手首・足首もデリケートです
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股関節だけでなく、すべての関節はデリケートで未発達です。大人と同じようには動きません。
- 赤ちゃんの腰も自立できません
-
赤ちゃんは首だけでなく、腰も据わっていません。
基本的に首・腰は据わっていまませんし、股関節・腕や膝など関節は無理に動かすと脱臼の恐れがあります。
このころの運動遊びはゆっくりそーっと優しく動かす、が原則です。
- おなか・手足・背中・お尻・ほっぺなど全身を優しく撫でてマッサージする
- 両手を持って優しくバンザイ・下すを繰り返す
- 両足を持って優しく持ち上げ・下すを繰り返す
- お腹や脇の下を両方の人差し指と中指でコチョコチョしてみる
慣れてきたら、リズミカルにやってみましょう。我が家のパパは「うさぎのダンス」に合わせてよくダンスをさせていました。
お風呂に一緒に入ろう!ママも大助かりの触れ合いタイム
普段の日はお仕事で帰りが遅いパパも、お休みの日は赤ちゃんとゆっくりお風呂を楽しみましょう。
赤ちゃんは日に日にしっかりしてきます。最初は扱いに慣れず怖くても、すぐに慣れて上手に入れられるようになりますよ。
赤ちゃんもパパがリラックスして入れられるようになれば、緊張せずお風呂を楽しめるようになってきます。またママも大助かりですよね。
パパが赤ちゃんを上手に入浴させるためのコツは、こちらの記事でも紹介されています。準備からわかりますので、参考にしてみてくださいね。
【パパと赤ちゃんのお風呂タイム!入れ方や準備を身につけて】
http://kosodate-march.jp/wp/papaofuro0721/
赤ちゃんとパパ、二人っきりで2~3時間過ごしてみよう!
授乳と授乳の間の数時間を、赤ちゃんとパパだけで過ごしてみましょう。ミルク派の赤ちゃんなら、授乳を1度はさんでみましょう。
お腹がいっぱいの状態で預かり、次の授乳までの時間を二人で乗り切ってみます。泣いてもすぐにママを呼び戻さず、パパができるだけ対処してみましょう。
最初は難しいようなら、お昼寝で寝付いたところからスタートすることがおすすめです。預かっている時間は、こんな風に過ごしてみましょう。
- お外・近所の公園などに散歩に行ってみる
- ダンスやマッサージ・お歌・音楽など、お家遊びで遊んであげる
- ひとり遊びを見守る
- お昼寝の寝かし付けをしてみる
- オムツ替え・ミルク授乳にトライしてみる
泣いてしまったらおむつ替えをしたり、お外に散歩に行ってみましょう。ご機嫌ならお家遊びをしてあげたり、声をかけつつひとり遊びを見守るだけでも良いのです。
たった3時間でも、「お母さん」の大変さはたぶん伝わります。ママは毎日頑張っているんだと感じられるのではないでしょうか。
最初は2~3時間、次は半日というように少しずつ時間を長くしていきます。パパも慣れ、赤ちゃんも慣れてくれば楽に過ごせるようになってきますよ。
お出かけの時にパパができることをチェック!外出を楽しもう
赤ちゃんと一緒に家族で出かける時、かなりの量の荷物が必要になりますし、時間も自由にはなりません。パパの協力は不可欠です。
- 荷物を持つ
- 赤ちゃんを抱っこする
- ベビーカーを押す
- 上の子の世話をする
- 授乳室・オムツ替えスペースを探す
荷物を持ってあげたり赤ちゃんを抱っこしてあげれば、産後の不調が続くママにとってはありがたいですよね。
抱っこひもは赤ちゃんの月齢に合ったもので、更にパパの体格も考慮したものを選びましょう。
またママに代わって上の子と手をつないだり、上の子から目を離さないなどの配慮もパパができる大きな協力のひとつです。
事前に行く先々の授乳室やオムツ替えスペースを調べておいたり、ママが赤ちゃんと休んでいる間に探してあげるなどの心遣いも大切ですね。
赤ちゃんとの関わりにつまずきや孤独・息苦しさを感じたら
産後のママの心は不安定になってしまうことがあります。また生後間もないねんね期赤ちゃんの育児は、幸せなイメージに反して孤独が強いものです。
- マタニティブルーを専門家に相談しよう
- パパにマタニティブルーを理解してもらおう
- 赤ちゃんを預かってもらって外で息抜きしてみよう
- 同じ境遇で苦しむママと交流してみよう
孤独から抜け出すために、是非これらを試してみてください。
マタニティブルーを産婦人科・保健師さんなどに相談しよう
マタニティブルーは「気の持ちよう」で片付くものではありません。ひどくなってしまう前に、専門家に相談しましょう。
産婦人科を受診したり、保健師さんの訪問を受けるなどしてみましょう。今は多くのママが同じようにつらい気持ちを抱えています。
決して特別な事ではありません。孤独感が強かったり、なんでもないのに泣けてしまうなどの症状があったら気軽に受診・相談してみましょう。
パパなど周りの人にマタニティブルーを理解してもらおう
マタニティブルーは、正しく理解してもらうことで孤独感を和らげることが可能になります。
育児雑誌や育児書・産婦人科のホームページの特集やセミナーなど、一番理解してほしい人と一緒に学び「今のつらさ・苦しさ」を感じてもらいましょう。
また、言われてつらいこと・悲しいことを伝えることも役立ちます。
- 完全母乳・母乳育児を強く推さないで欲しい
- 否定的な言葉をかけないで欲しい
- 「可愛いわね」「幸せでしょ」など決めつけないでほしい
おっぱいの出が思わしくないママもいます。でも母乳育児が最上と考える家族から心無い一言をかけられることは少なくないようです。
人によって、つらいと感じる言葉は違います。あまりにつらくて赤ちゃんを可愛いと感じられないママにとって、「幸せね」と言われることも嫌みや罪悪感になりますよね。
マタニティブルーには個人差があり、人によっては非常に重いことがあります。そのまま産後うつに進んでしまうこともあります。
「ミルクには母乳で補えないメリットもあるんです」「不安定な気分になるのは今だけだと思うので、赤ちゃんのためにも協力をお願いします」と伝えてみましょう。
パパや託児に赤ちゃんを預かってもらい外出で息抜きをしよう
赤ちゃんとパパが1時間でもふたりきりで過ごせるようになった家庭なら、ママは外出して外で息抜きをしてみましょう。
ノンカフェインのコーヒーをカフェでゆったり飲むだけでも気持ちが安らぐものです。赤ちゃんを24時間見ていなくていいんだと感じるだけで心が軽くなりますよ。
パパがどうしても非協力的なら、実家にお願いしたり、民間の託児施設・育児支援センターなどの託児サービス・シッターサービスを活用してみましょう。
母親も人間です。いつでも赤ちゃんを無条件で可愛いと感じていないといけないというわけでは決してありません。
むしろ、可愛いと思えなくなっているほど追い詰められているサインと考え、ある程度自分を甘やかすことで赤ちゃんへの愛情に還元していきましょう。
マタニティブルーや育児の孤独に苦しむママと交流してみよう
児童館や保健センター・保育園など、いろいろな場所で新米ママや赤ちゃんのための交流の場が設けられています。
中には同じように育児の孤独を感じていたり、マタニティブルーで苦しんでいるママたちもいるかもしれません。
育児は、ひとりきりで頑張らなければならないわけではありません。家族が理解してくれなくても、行政・ママ友もいますよ。
孤独じゃないんだ、みんな同じように苦しんでいるんだと感じるだけでも気持ちが楽になることがあります。一歩踏み出して、外へ出てみましょう。
たくさん話しかけてあやそう!孤独を感じたらすぐに対処して
2ヶ月前後の赤ちゃんは、上手に表情や表現を返せなくても脳や心が目覚ましく発達しています。たくさんあやし、遊んで感情や感性を育ててあげましょう。
とはいえ、ほとんど返事や反応が返ってこない相手にずっと話しかけ続けるのは難しいですよね。喃語に返事をする・歌や絵本・おもちゃを使うなど工夫してみましょう。
孤独がつらい時は、大人ときちんとした会話を少しでもする時間を持つと心が落ち着きます。パパに気持ちを理解してもらい、話を聞いてもらいましょう。
ねんね期の育児をつらいと感じているママは少なくありません。でも赤ちゃんが心豊かに育ち、幼児・児童と育っていくと、あとになって「頑張ったな、私」と良い思い出になっていきます。
でも、孤独感を放置したままとことん傷ついてしまうと、心の回復が遅くなり赤ちゃんとの信頼関係を築くことも難しくなる可能性があります。
「私笑えていないな」「赤ちゃんが可愛いと思えない」「授乳がつらい」など、サインの形は人それぞれです。
そしてつらい気持ちは恥ずかしいものではありません。見逃さないようにして、パパや家族・公的機関や医療機関などに助けを求めましょう。