3人育児は辛い?メリット・デメリットを知って前向き育児をするコツ
昔は同居している家庭が多く、子供の面倒を見てもらえる環境があったので子供が3人、4人…と多くても特に問題はありませんでした。
しかし、現代は核家族化が進み共働き世帯が多いので実家が近くにない場合は子供が多いと母親の負担が大きくなります。
そんな体力的な問題、経済面について考えると3人目を躊躇するママも多いかもしれません。
3人育児のメリットデメリット、育児のコツや3人目の壁の乗り越え方を紹介します。
この記事の目次
3人育児のメリットとデメリット
年齢や性格も違う3人の子育ては大変そうなイメージもありますが、その時々で「3人いて良かった!」と思えることも多いはず。
そんな3人育児のメリットとデメリットについて調べてみました。
3人育児のメリット
子供の年齢も違うように、3人の子供の性格も違うので毎日が驚きや発見の連続で子育てが楽しくなりそうですね。
その他にあるメリットとしては、
- 1.上の子2人が下の子の面倒をみてくれる
- 3人目が生まれると上の子が赤ちゃんの面倒やお手伝いをするようになり急にお兄ちゃん、お姉ちゃんらしくなります。年齢差が開いてるほどその傾向が高くママも助かることが多くなります。
- 2.付き合い方を学びながら遊べる
- 兄弟の中で小さな社会ができます。ケンカしたり仲裁したり年上年下の付き合い方も学ぶことができます。また親が相手をしなくても遊び相手がいるので助かる面も多いです。
- 3.交友関係が広がる
- 3人それぞれのお友達ができるので、そこから年上も年下も関係なく交友ができ友達がたくさん増えることも。年齢関係なく一緒に遊ぶこともあるので顔見知りが多くなり子供もママも友達が増えます。
- 4.自分で何でもするようになる
- 3人目が生まれたら上の子に手が回らないので自分でやることを覚えます。年齢が近いとまだ難しいかもしれませんが、どうしても上の子は後回しになってしまうので必然的に自分でできるようになります。
3人育児のデメリット
反対にデメリットについてはどうでしょうか。
- 1.3人子育ては目が行き届きにくくなる
- ママが1人で子供3人を連れて外出すると、3番目が赤ちゃんのときは上の子を注意深く見ることができないのでお出かけも大変です。荷物も増え、上の子がぐずったときは1人で対応するのが難しくなります。
- 2.平等に考えなければいけない
- 2人育児もそうですが、子供が3人いれば3人平等の接し方を考える必要がでてきます。年の差の付き合い方を学ぶことも大事ですが、おやつの与え方や不公平にならない方法など、親がうまく考えながら接することが多いでしょう。
- 3.教育費・食費など金銭面での負担が多い
- 子供が小さいときは児童手当や乳幼児医療費など助成もありますが、中学生からは制服代や部活費、塾代など教育費が増えてきます。また男の子は食べ盛りでもあるので食費がかさみ家計を圧迫します。
- 4.行事ごとが増え1人に関わる時間が少ない
- 保育園、幼稚園、小学校と3人の学年が違えば行事ごとや役員なども増えて忙しくなります。3人共小学校に通っていれば授業参観も短時間しか見ることができませんし、じっくり1人に関わる時間は少なくなります。
その他にもメリット・デメリットはあると思いますが、小さいうちは育児が大変な分毎日が忙しく感じられることも多い3人育児ですが、大きくなったら3人で遊ぶようになるので手がかからず楽になりますね。
3人育児の辛い原因は?前向きな育児をするコツ
子供が小さいうちは、年齢が近ければちかいほど3人育児の大変さがあります。3人のワンオペ育児をしているママ、仕事と育児を両立しているママ、育児の仕方もそれぞれ違いますが実際どういう辛さがあるのか、前向きな育児をするコツを考えてみました。
デメリットでも3人育児の大変さを伝えてきましたが、実際3人の子育てをしているママたちの悩みや辛いことを見ていきます。
とにかく毎日やることが多すぎてママが疲れている状況がうかがえます。旦那さんの仕事が忙しいなど、ワンオペ育児に必然的になりやすく手助けを得られてない状況です。
仕事をしているママはさらに負担が大きく、精神的にも肉体的にも辛い状況が分かります。
やることが多すぎて自分の時間がとれないとイライラしたり子供に当たったり、ママの精神状態も心配です。少しでも育児が楽になるコツを紹介します。
一時保育・サポートママを利用してみる
実家が近くにありサポートが得られそうな環境なら祖父母にお願いすることもできますが、難しい場合は下の子を一時保育や託児所に預けてみる、上の子はサポートママにお願いするなど気分転換するのも良いでしょう。
一時保育はどうしても園の子供たちを優先するためお願いしたい日に利用できないこともありますが、全く休息がとれない状況なら利用してみるのも良いかもしれません。
家事や育児は手抜きでも子供はしっかり育つ!
子供3人分の洗濯物や食器、おもちゃの片付けや掃除もできていない…こんな状況でも「全部やらなきゃ!」と思わずに、少々のことは気にせず手抜きをするほうがイライラしません。
育児が大変なうちは上手に家事や子育ての手抜きをしながらやっていくほうがうまくいくことも多いです。それでもなんとか子供はしっかり育ちますよ!
上の子を味方にして家事・育児を手伝ってもらう
上の子たちが家事・育児を手伝えれるようになれば子どもたちもお兄ちゃん、お姉ちゃん意識が強くなりママがお願いしやすくなります。
上の子ができるようになれば2番目も競争心が生まれ、できるようになります。
就寝時間は下の子に合わせる
上の子たちが起きていると赤ちゃんもなかなか寝付くことができずママもイライラしてしまいます。3人の寝かしつけに苦労してるママも多いでしょう。
そんな時は、下の子の入眠タイムに合わせてみんなで布団に入りましょう。赤ちゃんの寝かしつけを上の子と一緒にしたり、静かに絵本を読んだり寝る態勢をつくることが大事です。
毎日同じ就寝時間に布団に入ることが理想なので、睡眠の妨げとなるテレビやDVDなどの遊びは避け、心を落ち着かせる入眠儀式を取り入れながら寝かしつけができるようにしましょう。
パパや実家など周りの協力も得よう!
パパがお休みの日は上の子2人を遊びに連れて行ってもらうだけでもママは助かります。赤ちゃんのペースに合わせてお昼寝をしたり、自分の時間も持てます。
サポートが得られる環境がないときは、ショッピングセンターに併設された一時預かりの託児所を利用してゆっくりショッピングを楽しんだり気分転換しながら自分の時間を持つのも良いでしょう。
「3人目の壁」を乗り越えた妊娠の考え方
2人の子供がいて3人目が欲しい…と考えるものの妊娠をためらってしまう「3人目の壁」というものがあります。実は「2人目の壁」というものも存在し、主に経済面、体力面で躊躇してしまうのが2人目の壁と言われてます。
2人目を乗り越えて「3人目が欲しいな…」と考えるようになったときに考える3人目の壁は、2人目の壁に「育児の壁」が加わります。
【3人目の壁】
- 経済的な壁
- 体力的(年齢)な壁
- 育児の壁
が大きなポイントとなるようです。ではもう少し詳しく見ていきましょう。
1.経済的な壁で悩む理由
3人目を考えたときに1番多い悩みが「経済的な理由」です。上の子たちにかかる教育費を考えるとママたちの負担が大きくなるので、将来のことを考えるとどうしても3人目は躊躇してしまうこともあるようです。
自治体によっては子育て世帯に手厚い助成があり、宮崎県では「すこやか祝金」といって2人目まで10万、3人目は50万、4人目以降は100万円の支給がされます。
また、茨城県大洗町の小中学校に2人以上在籍している場合学校給食費の一部を補助や、おむつ購入券、ゴミ袋無料配布など3人目の子育てに手厚い助成をする自治体があります。
子育てがしやすい地域であればどうにかやりくりできそう、と思うこともできますが子育てに手厚い地域はまだまだ少ないようです。
2.体力的(年齢)な壁で悩む理由
3人目の妊娠を考えたとき、ママの年齢が30~40代で体の負担を考えると1人目のときのように育児ができるのか、体力的についていけるのか色々考えてしまいます。
数時間起きのミルクに夜泣きや抱っこ…年齢的に育児ができるのか、あれこれ考えてしまうと3人目は難しい、と思ってしまいます。
子供が幼稚園・小学生になれば体力的に大丈夫か、祖父母に預けるにしても年齢的なものもあり厳しい…ということもあるでしょう。
3.育児の壁で悩む理由
同居や実家が近くなどサポートを得られる環境が整っていれば3人目も迷うことなく考えることができますが、そう考えてるうちに上の子が大きくなって学校行事、役員、部活の送迎など子供のことでどんどん忙しくなります。
上の子たちの行事が忙しくなりすぎて3人目は断念した、ということも少なくありません。
3人目の壁を乗り越えて妊娠を考える
実際、3人目の壁を分かっていながらも妊娠を決意したママたちはどのように気持ちを切り替えたのでしょうか。
- 自分や夫の年齢が若いうちに早く3人目が欲しかったので(30代ママ)
- 上の子が進級して手がかからなくなってきたので3人目を考えた(30代ママ)
- 仕事復帰を目指しているので年齢が開かないうちに産んでおきたかった(20代ママ)
- 自分も兄弟が多かったので兄弟は絶対多いほうが良いと決めていたから(30代ママ)
3人目の壁を乗り越えたママたちは、自分のライフプランを考えて、すでに「子供は3人欲しい」と決意している感じがします。
ママやパパの年齢が若く体力があるうちに3人目を生んで子供が大きくなったら仕事復帰を目指すママや、上の子の手がかかりにくい年齢の差でも3人目を考えるきっかけとなるようです。
幼稚園・小学校・中学校など進級が重ならないように2歳差、4歳差など子供の年齢でタイミングを決めるママもいます。
3人目を決意したママたちに共通するのは、年齢、仕事、体力面でもいつがベストタイミングなのかすでにライフプランを考えていることです。
「産んでみないと分からない何とかなる」という気持ちも持ち合わせているので、実際3人の子育ては大変だけど大きくなったら家族がにぎやかで楽しい、という意見がたくさんありました。
年収が低いと子供3人は難しい?家計管理や見直しも大切
「子供1人を育てるのに3000万が必要」と聞いたことはありませんか?進学状況によっては3000万が必要となる場合もありますが、経済的な状況は家庭によって違うので3000万という金額はちょっと大げさかな、という感じがします。
下記の「内閣府 平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査」のデータを見ると1人にかかる年間子育て費用は未就園児は84万円だったのに対し、中学生になると一気に倍の金額がかかることが分かります。
- 未就園児:84万円
- 保育園・幼稚園児:121万円
- 小学生:115万円
- 中学生:155万円
※ 内閣府「平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査」一部抜粋
未就園児3人いる家族では年間252万円、未就園児・幼稚園・小学生がいる家庭では320万円が必要となり子供の多い世帯は負担が大きくなります。
また小学校から塾や習い事を始める子供も多く、中学になってからは塾代以外にも学校研修費、部活費の教育費がかさみ、中学校までの子育て費用は1人1,700万を超えます。
年収が低いと3人目は諦めなきゃいけないのか…と思うかもしれませんが、実際低年収でも3人の子供を育てている家庭もあります。
もちろん子供にかかる費用は大きいですが、貯蓄もできるように家計管理や見直しも必要です。
家計簿・アプリでお金の管理
お金の管理として大切なのが、毎月どのくらいの支出があるのか把握することです。家計簿をつけるのが苦手なママも多いと思いますが、きっちり書かなくてもだいたいの金額が分かれば削れる部分も見えてきます。
今はアプリでレシートを写せば自動的に金額が入る家計簿アプリがあります。まずは支出がどれくらいあるのかチェックしてみましょう。
節約できそうなものを見極め支出を減らす
子供が3人いれば費用は倍かかるので、子供が小さいうちからなるべく支出を減らし、やりくりできるようにしていきましょう。
- 携帯電話の見直し→安いプランに変更する、格安スマホに替える
- 保険料の見直し→必要ないオプションは外す、保険料を下げる
- 教育費の見直し→習い事を減らす、将来の進学について話し合う
- 光熱費の見直し→電力会社やプラン変更について見直す
携帯電話や保険料は家計の中でも特に圧迫する支出です。保険料は掛け捨てにすれば安くできるので商品によってはいらないオプションが入ってることもあります。
携帯電話も格安スマホに替えれば基本料金が安くなるので見直しをしてみるのも良いでしょう。
パートや副業で収入を増やす
節約を頑張っているとストレスになったり夫婦喧嘩の元になることがあります。子供が大きくなってママがパートに出るだけでも家計は助かります。
子供が小さいうちは家でできる在宅の仕事をやってみたり、パート以外にも副収入を得られる仕事を探したり、不要なものはオークションやフリマサイトに出品してお小遣い稼をするのもおすすめです。
3人目の妊娠はタイミングや家計管理をしっかり見極めて!
3人目どうしようかな…と迷っているママもいるかもしれませんが、筆者も「どうしようかな」と迷っていた1人です。
どうしようかな…と思っているうちに子供はどんどん成長し、いつの間にか高齢出産の年齢となっていました。
今は3人目を考えることはありませんが、仕事や育児に追われていると3人目が欲しかったことも忘れ自由な時間が無くなること、またあの夜泣きが始まる、と考えるとなかなか勇気が持てませんでした。
結婚したときから「子供は3人欲しい」と夫婦で話し合っていればもしかしたら3人いたかもしれません。
そして子供が成長したとき、改めて3人の子供がいて良かったと思う時が来るかもしれません。
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