子供の癖はよくある!特徴と対処法。病気の可能性もあるので注意…

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2017/10/30

指しゃぶりをしたり耳たぶを触る癖がある子供

「癖」とは、同じ行為を何度も繰り返すことで身に付いてしまう行動のことです。

子供だけでなく大人でも何らかの癖を持っている場合も。大人になっても残っている癖は治療が難しい場合も多く、子供の癖を見つけると親はとても心配になりますよね。

「いつまで続くのかしら?」「治らなかったら恥ずかしいのでは?」と不安が駆け巡ります…。

では、子供によく見受けられる「癖」とは主にどんなものがあるのかをご紹介します。

指をしゃぶる、手をくわえる

子供が指をしゃぶる行為はママのお腹にいる時からはじまっていて、人間の自然な行為と言われています。

大抵の子供は1~2歳になり行動範囲が広がると共に指しゃぶりは減少し、母子分離する6歳になる頃にはほとんどの子供がしなくなると言います。

指しゃぶりの原因は不安や緊張を和らげるため

産まれてすぐの乳幼児に見られる指しゃぶりは学習本能とされていますが、1~2歳の子供は退屈しのぎや眠い時などにやることが多いようです。

さらに3~5歳くらいになっても続ける子供は不安や緊張を感じた時に、心を落ち着かせるために指をしゃぶります。

ママのおっぱいを連想したり胎児の頃からの癖なので安心感があるのです。

▼指しゃぶりの原因についてはコチラも参考にしてみて!

無理に辞めさせなくて良いという意見が多い

日本小児歯科学会の資料によると、日本の小児科医の見解では「指しゃぶりは自然な生理的行為なので無理にやめさせなくて良い」という意見が多いようです。

ただ4~5歳になっても頻繁に続ける場合は、精神的問題を抱えていることも視野に入れます。親子間でのスキンシップが少なかったり遊ぶ時間が少なく、過剰なストレスや不安を抱えている可能性があります。

また、長時間の指しゃぶりは歯並びや顎の発達に影響を及ぼす恐れがあるため徐々に頻度を少なくしたほうがいいという小児歯科医の意見もあります。

さらに6歳以降も頻繁な指しゃぶりがあり心配な場合は、小児科医や臨床心理士に相談できます。

▼指しゃぶりをやめさせる方法についてはコチラも参考にしてみて!

爪を噛む

爪を噛む癖は、子供にとって珍しいことではありません。5~10歳くらいの子供に多く、何か考え事をしている時や退屈な時に無意識に爪を噛む癖を持っています。

ところが、爪を噛む癖はぼーっとしてしまったり噛みすぎて深爪になってしまったりするため、親が見ていて心配になってしまうケースが多いようです。

しかしほとんどの子供は、勉強や趣味・運動など夢中になれることが増えれば自然とやらなくなります。

▼爪噛みの癖を治す方法紙についてはコチラも参考にしてみて!

治らない場合は心療内科へ

中学生、高校生になっても治らない場合は成人になっても癖が続く可能性がおおいにあります。現に大人でも癖が治らず悩んでいる方は大勢います。

癖の原因は精神的なストレスにあるとされ、爪を噛むことで精神を安定させていると言います。

まだ子供が学童期の場合は、ストレスの原因を解決すると共に心の安定を図り、他に夢中になれる事や親子のスキンシップを増やす事、またはストレス発散方法を見つけることが重要です。

成人であるにもかかわらず爪を噛む癖が頻繁であることを「咬爪症(こうそうしょう)」といい、その場合は専門的な治療が必要になります。

治療法は安定剤の服用や漢方薬による治療法があります。

物を口に入れる、物を噛む

赤ちゃんは産まれた時から自然とおっぱいを口にふくむように、おもちゃやタオルなど手に取ったものを何でも口に入れたがります。

生後数ケ月して自分で手に取れるようになると、どんなものでも口に入れ床を舐めたりすることもあります。

これは赤ちゃんの本能的な行為で、視覚や聴覚の他に味覚や触感などあらゆる感覚を使って学習しようとしているためです。

また一説には、免疫力を高めるために自ら細菌を口の中に取り込んで抗体を作っているのだとも言われています。

物を口に言える行為は産まれてからすぐに現れ始める行動ですが、生後1歳くらいから少しずつ減っていく事が多いようです。

物を噛む癖はストレスや不安が原因

1,2歳以上になってもタオルをくわえるのが好きだったり、小学生くらいであれば鉛筆をガチガチ噛んだり箸がボロボロになっていたりと、物を噛む癖を持つ子供は決して少なくありません。

大人でもタオルを噛む癖が治らなかったり、いつの間にかストローを噛みすぎてぺったんこになっている人もいます。

物を噛む癖は指しゃぶりに似ていて、口に物が入っていると落ち着く効果があります。

成長してもなくならない場合はほとんどがストレスや不安を解消する行為または習慣化してしまっています。

しかし、就学前の子供であれば無理にやめさせる必要はないとされています。仮に、無理にやめさせようとすると、余計に執着してしまったりストレスを溜め込んでしまうこともあるので注意が必要です。

小学生高学年くらいになっても治らない時は、小児科医や臨床心理士と共に治療を行う場合もあります。

▼何でも口に入れる癖の解決法についてはコチラも参考にしてみて!

鼻をほじる、鼻くそを食べる

鼻をほじる行為が頻繁な子供の多くは、指しゃぶりと同じように自分の一部に触ることで安心感を覚えたり、習慣化してリラックスしている時に鼻をいじっていることが多いようです。

鼻をほじるようになる最初のきっかけは「鼻がくすぐったい」「鼻に手を入れたら何か取れてスッキリした!」という感覚から始まる事が多いと言います。

鼻をほじることに対して「鼻くそを取るのがおもしろい」「スッキリして気持ちいい」という感覚を感じると、その行為が習慣付いていき癖になります。

大人でも鼻をほじる人は大勢いるので過剰に心配する必要はありませんが、子供のうちから人前で鼻をほじったり鼻くそを食べてしまう癖は意識的に治していきたいところです。

▼鼻をほじる癖の原因や影響についてはコチラも参考にしてみて!

鼻くそを食べる理由は見解が様々

鼻をほじってそのまま鼻くそを食べる癖のある子供は珍しくありません。なぜ鼻くそを食べるのか?その理由については様々な意見があります。

海外のある研究では、鼻くそに含まれる細菌類を体内に摂取することで免疫力を向上させる効果や腸内環境を整える効果があると言います。

また、鼻くそには人体に必要な塩分がちょうど良く含まれているため美味しいと感じたり、体が欲していると思ってしまうため食べてしまうのではないかとも言われています。

現に、鼻くそを食べる行為はゴリラやチンパンジーにも見られることから、子供が鼻くそを食べるのは動物的本能であるという学者もいるようです。

一方で、鼻くそには大気中のホコリや体に害がある病原体も含まれていることから、体に有害であるとする見解もあります。

鼻くそを食べる癖は子供のうちに治すべき

鼻くそを食べる癖はよく見受けられることなので、子供のうちは過敏になる必要はないとされていますが、成長するにつれて清潔感や見た目の問題、社会的マナーの観点から鼻くそを食べる癖を治していきましょう。

子供の頃は「おもしろい!」「味がする!」という感覚で鼻をほじったり食べたりする行為が、大人になると「鼻をほじったら食べるのが当たり前」になって、完全に習慣化してしまい治しづらくなってしまいます。

子供の癖を治す時は、手にからしを塗ったり怒ったりと強制的に治そうとはせずに、やってはいけない理由を言い聞かせる方法がおすすめです。

  • 「鼻くそは鼻からでるうんちだから汚いよ」
  • 「鼻をほじると鼻血が出て病院に行かなきゃいけないよ」
  • 「鼻くそを食べると病気になるよ」
このように鼻くそを食べるデメリットを子供が理解できる範囲で教えてながら、少しずつ回数を減らしていきましょう。

髪の毛を抜く

生後数か月~2歳くらいの赤ちゃんで髪の毛をむしったり引っ張ったりすることがあります。

赤ちゃんはまだ力加減も分からない上に髪の毛が柔らかいので、時にバサッと抜けてしまいビックリするお母さんも少なくありません。

自分の髪の毛をむしる行為は珍しいことではなく、よくある一過性の行為であると見てよいでしょう。

原因は、単純に髪の毛というものが気になっていたり、無意識に手を伸ばした先に髪の毛があっただけの事が多いようです。

イライラしながら髪の毛を触っているような赤ちゃんは、頭にかゆみを伴っている可能性もあります。あせもや湿疹が理由で痒みがあり、不機嫌になっていると考えられます。

さらに2~3歳になっても行為がなくならない場合は小児科医に相談してみましょう。

▼髪の毛を口に入れる癖のやめさせ方についてはコチラも参考にしてみて!

小学生でも発症する抜毛症

何か考え事をしている時や手持ち無沙汰な時に、自分の髪の毛をプチプチと抜いてしまう行為が頻繁になると「抜毛症」と呼ばれます

多くは思春期に発症する例がほとんどですが、稀に小学生でも発症する可能性がある病気です。

行為が頻繁になると、毛が生えてこなくなってしまいカツラが必要な子もいます。

原因は今だ解明されていませんが、主には強いストレスや不安を解消する行為、また一部では遺伝の可能性も示唆されています。

抜毛症は、精神科や心療内科に受診します。非常にデリケートな病気なので、親が無理にやめさせたり叱ったりすると逆効果です。現在の治療法では認知行動療法と薬物療法になります。

親にベタベタとくっつく、親にずっと触っている

親にくっついて離れようとしない…親の耳をずっと触っている…などの習慣があり、お母さんが自由に行動できなくてイライラしてしまうケースも少なくありません。

生後1歳前後の赤ちゃんには「後追い」という習慣があり、お母さんの後を追いかけてくるほど執着があったり、1日中抱っこしていないと泣いてしまうケースも多々あります。

また、ずっとママの腕をスリスリしていたり、寝る時に耳たぶを触らないと寝付けない子供など特有のこだわりを持っている事もあります。

このように、母親と離れる事を異常に拒む子供の行動は「母子分離不安」というある種の自己防衛本能の現れだと言われています。

ママを触る行為は精神安定剤のようなもの

母親にくっついて離れなかったり何度もママに触ってくるという行動があると、愛情不足かしら?…精神障害があるのかしら?…と不安になってしまうお母さんも多いはずです。

しかし、このような行動はスキンシップが十分な子供にも起こり得る現象で「ママといれば安心」という気持ちが行動を引き起こしています。

異常な行動ではないので、温かく見守ることが大切。嫌がらずに対応していれば成長と共に少しずつ親から離れられるようになります。

無理に引き離したり冷たくあしらうと逆効果になるので、子供が求めている間はできるだけ対応してあげましょう。

▼ずっとくっついて離れない赤ちゃんの改善方法についてはコチラも参考にしてみて!

性器を触る、自慰行為

テレビを見ながらや寝る前にモゾモゾと性器を触っている子供や、ピンと足を突っ張って顔を赤らめながら自慰行為をする子供もいます。触るのではなく机の角にあてたり床で擦る子供もいます。

子供が小さい頃に行う自慰行為は、思春期頃の自慰行為とは全く異なり体と心が成長する上で自然な行為です。

心理学的一説では、自我の形成に重要な行為だとも言われています。

性器を触る癖は1~2歳から現れる事もあります。子供が性器を触り始める理由は、性的快感を目的にしているのではなく興味本位で触っていたり、痒みや違和感があって触り始める事がほとんどです。

寝る前または寝ている時にずっと触っている場合は、痒みや痛みが生じている可能性もあるので皮膚科や小児科で診てもらうのも良いでしょう。

成長するにつれて性器を触る事に「気持ちいい」という感覚が芽生えてきますが、性的な意味合いはありません。

しかし、人間にとって気持ちいい行為を繰り返したくなるのは当たり前な事なのです。

恥ずかしいからやめて!と叱らない

親が子供の自慰行為を見ると動揺する事もありますが、無理にやめさせる必要はないと言われています。

どうしても回数を減らしていきたい場合は、性への偏見や罪悪感を植えつけないように気を付けながらアドバイスします。

  • 「汚れた手でずっと触ってると痛くなっちゃうよ」
  • 「ここはバイ菌が入りやすいから大事にしようね」

このように、行為自体を否定せずに間接的なデメリットを教えてあげましょう。大切なのは、性器を清潔に保ち傷つけないように意識させることです。

「恥ずかしいでしょ!」「気持ち悪いからやめて!」などと子供自身を否定するような言い方はよくありません。

親に指摘されて羞恥心を感じたり偏見を持ってしまうと、子供の心が深く傷ついたり逆効果になって親に隠れてするようになります。

唇を舐める、唇を噛む

唇を舐めるのが癖でいつもカサカサに荒れて赤くなっていたり、唇を噛む癖があり皮が剥けたり腫れてしまう子供もいます。

主に3~4歳くらいから始まる子供が多く、原因はストレスや不安を感じた時に精神を安定させる行為です。指しゃぶりを我慢した子供が代替え行為として始める事もあるようです。

成長するにつれて少しずつなくなっていくケースがほとんどのようですが、口周りの皮膚が変色したり痛みを伴う時は、病院で治療した方が良い場合もあります。

小児歯科医の意見では、唇を吸ったり噛んだりする行為が頻繁であると噛み合わせが悪くなる事もあると言います。

頭を打ちつける

生後数か月後から、頭を床や壁にガンガンぶつける癖を持つ子供もいます。頭が赤くなるほど繰り返す子供もいるので、心配になるお母さんも多いようです。

原因は頭をぶつける感覚を楽しんでいる、かまってほしいアピールをしている、ストレスが溜まっていると様々です。

ほとんどは一過性のもので成長するにつれてなくなります。また欲求が満たされればすぐに落ち着く事もあります。

赤ちゃんは話せないから行動でアピールする

頭をぶつけて遊んでいる赤ちゃんは頻繁に頭を打ち付けることはありませんが、ストレスのある赤ちゃんは何度も繰り返す事があります。

例えば赤ちゃんのストレスは次のようなものです。

  • お腹空いたおむつが気持ち悪いなど生理的欲求が満たされない時
  • 狭い所にいたり身動きが取りづらい環境である時
  • 慣れない場所に長時間いたり知らぬ人がいる時
  • 家庭環境が悪くお母さんやその他保護者がイライラしている時

こまめに面倒を見てもらえないと赤ちゃんはストレスを抱えます。またいつも近くにいるママがストレスを抱えていても赤ちゃんにストレスが伝染します。

頭を打つ癖を治すには、これらのストレスを解決してあげましょう。

ストレスが原因でない場合は、マットやクッションを使って頭を傷つけないように気を付けながら様子を見ます。心配な場合はかかりつけの小児科医に相談してみましょう。

自分でやめられない無意識の動きはチック症の可能性

上記で取り上げた癖は「やめなさい」と声をかければ子供の意志で行為をやめる事ができます。しかし、癖なので忘れかけた頃にまた何度も繰り返したり親が見ていないところでこっそりやろうとします。

しかし、子供の意志ではやめられずに無意識に動いてしまう癖もあります。「チック症」と言い癖ではなく病気の一種です。

チック症の特徴と原因

チック症とは、無意識に繰り返される動きや発声があり、それは突発的で反復性がありやめたくても体が勝手に動いてしまう病気です。子供の10~20%に症状が見られ、決して珍しい病気ではありません。

チック症の種類は運動性チックと音声チックがあります。

「運動性チック」は、何度もまばたきをしたり、頭をねじったり肩を動かしたりを繰り返します。「音声チック」は何度も咳払いをしたり、奇声を発したりします。

周囲の人から見ると奇妙に見えてしまい注目されやすいため、本人も意識してしまってさらに症状が悪化する事もあります。

チック症は4歳~11歳頃に発症例が多く、ほとんどは一過性で時間の経過と共に改善していきます。

しかし、症状が1年以上続き複数の動きを伴う場合は「トゥレット症候群」と言い、専門的な治療を施すケースもあります。

▼チックと癖との見分け方についてはコチラも参考にしてみて!

▼チック行動についてはコチラも参考にしてみて!

子供のチック症に気づいたら…チックの原因と治療法

原因については様々な研究がされていていまだ確定されていません。かつては心理的なものが原因とされ、ストレスや子育て環境が問題視されてきましたが今ではそうとは限りません。

チック症は神経系の病気であると言われており、子供の発症例が多いのは脳が発達段階にあるためだとされています。

最近では、チックを発症しやすい家系がある事から遺伝的側面も検討されています。

とはいえ心理的な要因も否定しづらく、行為を我慢すると症状がひどくなったり緊張感やストレスが溜まると動きが激しくなる事から、心理面も影響しやすいとされています。

チック症の治療は、家族や周囲の人にチック症の知識を深めてもらい正しく対応できるようにするところから始めます。

まず一番近くにいる家族が過敏に反応しないように努め、発症している子供のストレスにならないようにします。

しかし、生活に支障がでたり外を出歩けなくなってしまった場合には薬物療法や心理療法、行動療法が行われます。

▼チックの原因についてはコチラも参考にしてみて!

▼チック症の対処法や治療法についてはコチラも参考にしてみて!

癖は成長する上で自然な行為、心配しすぎは逆効果

親であれば心配になるのは当たり前です。しかし、子供の癖は成長過程で自然に見られる事であり、経過観察で改善する場合がほとんどです。

とはいえ、癖が重症化していたり長期化している場合は専門的な治療が必要な時もあります。

例えば、癖が頻繁で体に傷ができたり痛みを伴っている場合、生活に支障が出た場合、保育園や学校の対人関係に影響がでた場合などは、子供のためにも病院で治療を受けましょう。

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