子供が発達障害かもしれない…検査前に相談できる場所や人に聞いてもらおう

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2018/03/16

発達障害かもしれない子供の相談をしているママ

乳児健診や幼稚園で発達の遅れを指摘されたりすると、相談機関の受診を勧められることが多くなりました。

不安だとは思いますが、相談をするだけでも子供に対するママの捉 え方や悩みも和らぎます。気になったら積極的に相談窓口を利用してみるのもお勧めですよ。

どういった機関でどういった相談を受けてくれるのか、そしてどう 相談していけばいいのかについて見ていきましょう。

発達検査や療育は1年以上待ちのところもある!

近年、「発達障害」という言葉が当たり前の時代になったと共に子供の発達障害を心配し、検査を受ける方が増えてきました。

地域によってばらつきがありますが、発達障害の検査や療育はすぐに受けられる状況ではなく、半年から1年以上待ちがほとんどです。

「療育は今すぐ受けさせたい」と思う保護者の方も多いので療育期間が決まっている場合が多く、就学前までというところもあります。

しかし、「待っている間に就学前が過ぎてしまいほとんど受けられなかった…」という言葉も少なくありません。

療育についてはこちらに詳しく載っています。

療育などの相談をする前に準備したいもの

実際に相談するとなると、子供の状況を詳しく聞かれます。事前に色々とまとめておく方が話もスムーズです。

  • 母子手帳:分娩異常や健診時の発達状況、〇ヶ月頃の様子などを書き込んでおきましょう
  • 育児日記や保育園、幼稚園の連絡帳など:普段の生活が分かるようにしておきましょう

過去のデータや日頃の様子をチェック

過去の病気や入院の記録、生まれてから現在までの様子を細かく聞かれます。

普段の様子を身近にいるママやパパがチェックして、気になるところをメモしていると相談するときに役立ちます。

それ以外にも園で指摘されたこと、乳児健診で指摘されたことなどをまとめておきましょう。

障害かどうかわからないしがっつり相談するのも…と思っている場合、ちょっと相談だけでもOK。こちらの場合も事前に話をまとめておくほうがスムーズです。

相談前に気になる事柄をチェックリストにしておくといいと思います。チェックリストについてはこちらを参考にしてみてください。

まずは身近にある相談窓口を利用してみて!

診断は無いけれど、発達の遅れが気になって「もしかしたら発達障害かも?」と思ったら、子供に関しての育児相談や専門的な悩みについて自治体の福祉サービスを利用することができます。

  • 市町村の役所の福祉課・子ども課
  • 市町村保健センター
  • 児童相談所
  • 子育て支援センター
  • 発達障害者支援センター
  • 保育園・幼稚園

初めてだとどこで相談したらいいのか迷ってしまいますよね。それぞれの機関の特徴を紹介します。

【市町村の役所の福祉課・子ども課】子供の支援やサービスについて聞こう!

身近な存在で、誰もが利用する役所は一番初めの窓口という位置づけでOKです。福祉課やこども課などの窓口があります。

初めて訪れる際には、「子供の発達に関して相談があるのですが、どこに行けばいいですか?」と伝えましょう。

相談窓口を紹介してくれたり、必要であれば専門機関や医療機関なども紹介してもらえます。

児童デイサービスの紹介や障害福祉の担当医が園や学校に出向き、障害をもつご家族の生きづらさをサポートするため園や学校との連携をはかっています。

子育てサポートに関するリーフレットやサポートブックなども置いてありますので、持ち帰って自分に合う機関を探すのもおすすめです。

【市町村保健センター】どんな療育があるのかチェック!

保健センターには保健師、看護師、栄養士、心理発達相談員などが配置され、地域に住んでいる人たちに総合的なサービスを提供しています。

母子保健の健康づくり、母子手帳交付や予防接種、乳児健診など様々なサービスが受けられます。保健センターでは「親子はみがき教室」や「料理教室」など子供から高齢者まで利用できるのが特徴です。

発達障害を持つお子さんの中には、歯磨きが苦手なお子さんもいますので、磨き方のコツを教えてもらったり、アドバイスを受けることができます。

子育ての支援相談も行っており、育児の不安や発達の心配などを相談できますよ。対面で相談をするのはいや」という場合は電話で相談することもできます。

【児童相談所】子供の生活や進路相談など幅広い分野が充実!

一都道府県に対し一つ以上の児童相談所が設置されています。近年では虐待や育児放棄などのニュースで児童相談所の名前を耳にすることが多くなりました。

児相は、主に子供(0才~17才)の家庭問題や相談、受付、一時保護など子供の支援をしています。

それ以外にも不登校やいじめの問題、発達の相談や進路相談など様々なサポートをしており、地域によっては障害の子供をもつ親の集まりやセミナーが開催していたりと、幅広い分野のサポートをしています。

また、知的障害を伴う発達障害の診断があり療育手帳をとる場合の判定は児童相談所で行われています。電話で困っていることを伝え、そこから個人相談という形になることが多いです。

【子育て支援センター】子供と遊びに行くついでに気軽に相談してみよう!

遊具や絵本、おもちゃや運動する広場があり、主に子供を遊ばせたり親同士の交流場として機能しています。

絵本の読み聞かせ、スポーツ交流や季節の行事などのイベントも充実しています。

保育士や看護師、栄養士、児童相談員などが配置されており、子供を遊びに連れて行くついでに個人的な相談や悩みを話す人も多いです。

発達障害の相談をした後、医療機関や専門機関を紹介してくれます。ママが気軽に話せる環境なので利用しやすいのも特徴です。

【発達障害者支援センター】療育やママサロンなど手厚くサポート!

発達障害者やご家族が豊かな生活を送れるように、保健、福祉、教育、医療、労働などの機関と連携し、ネットワークを構築しながら支援をしている施設になります。

子供たちの発達に不安を抱える保護者の「なぜ?」や「どうして?」をスタッフと一緒にする療育、園や小学校に通うときに子供の個別支援計画として「サポートブック」を作成したりします。

障害をもつご家族が参加するママサロンやリトミック、手遊び運動など、楽しく参加できるようなサポートが特徴です。

【保育園・幼稚園】身近な相談者!まずは日頃の様子を聞いてみよう!

保育園や幼稚園で先生から「ちょっとお子様の行動が気になります」と言われることがあります。

保育園や幼稚園では、子供の発達について保育士の勉強会や研修などが行われていますので、先生が一番初めに気づくということも多いでしょう。

また、園には特別支援教育支援員の先生がいます。「相談ができない」という場合は支援員が進級する小学校に出向いて助言してもらいます。

毎日子供の様子を見てくれているので一番身近な存在だと言えます。ママやパパも気軽に相談できるのがいいですね。

相談した後は専門機関へ足を運んでみよう!

相談内容によって、保健師さんや専門員の先生からアドバイスをいただき療育センターや医療機関の受診などを勧められます。

受診予約時に保護者だけで来所するように勧められることが多く、話を聞いた後日に子供と一緒に訪れることになることが多いです。

もちろんパパやママ、祖父母の方などと一緒にという方もいます。

みんなで医師の説明を聞くほうが、子供の気持ちに寄り添うことができ、ご家族のサポートも早くから進められ安心だからのようです。

発達障害の診断についてはこちらを参考にしてみてください。

相談機関へ持参したほうがいいもの

相談後の専門機関への受診時に、発育状況や、病気の有無、乳児健診の情報や日頃の生活を詳しく聞かれますので以下の物を持参しましょう。

  • 母子手帳
  • 保育園・幼稚園の連絡帳
  • 育児日記
  • 過去にあった病気の記録や診断書など
  • 日頃気になっている様子をまとめたメモなど
母子手帳や保育園・幼稚園でやりとりしている連絡帳の記入漏れがないかの確認、そして日頃気になっている様子もまとめていくと話がスムーズに進められます。

自分では見ることができない『子供の園での様子』については、先生に聞いておきましょう。

結果より前向きに相談する気持ちが大切

相談するだけでもどうしようか…、と悩む、そしてその気持ちを乗り越えさらに専門機関に受診…不安でたまらないと思います。

しかし、専門の医師に相談するだけでも子供の接し方や自分の気持ちも軽くなり、ご家族や祖父母、お世話になっている園の先生にも子供の詳しい情報を伝えることができるというメリットもありますよ。

何より、そのお子さんにあったサポートをいち早く始めることにも繋がります。

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