見ているだけで苦しそう…赤ちゃんを救う鼻吸いの上手なやり方
小さな鼻穴から垂れる鼻水…本人は笑っていても、見ている方はやっぱりかわいそうです。何とか楽にしてあげたいから、鼻水を取ろう、もしくは拭いてあげようとするのですが、なかなかうまくいかないんですよね。
上手にとってあげる方法はあるのでしょうか。そのコツを探ってみましょう。
鼻水を放っておくとどうなる?
嫌がるからそのままにしておくしかない…というのは、ちょっと危険です。母乳やミルクが飲めなくなったり、咳が出たりといった症状が出る可能性があります。
なかでも最も心配されるのが、鼻水の細菌が耳に入りこむ「中耳炎」です。耳の痛みや、耳だれ、聴力の低下につながることもあるので注意が必要なのです。
鼻水はどうやってとればいいの?
・綿棒を使う方法
赤ちゃん用の細い綿棒を用いて、先の方を少しだけ鼻穴に入れるようにして鼻水をとってあげます。
赤ちゃんは粘膜が傷つきやすいため、強くこすったりしないように注意が必要です。また、奥まで突っ込み過ぎないよう短めに持つようにしましょう。
・市販の吸引器を使う方法
お母さんがストロー状の管を使って口で吸うタイプ、スポイトタイプ、電動タイプと種類も価格も様々です。
ストロー状の管の場合、コツを要しますが、よく取れて赤ちゃんはスッキリしてくれるみたいです。ただ、お母さんに風邪がうつってしまう心配があります。
スポイトタイプは、手軽にできますが吸える量が少ないのが難点です。電動タイプはちょっと値が張りますが、よく取れて風邪もうつりません。
・耳鼻科を頼る方法
これが一番確実です。専用の器具があり、数をこなしておられるので、手際の良さが違います。また、奥の方まできれいにとってもらえるのも、耳鼻科だからこそ。
中耳炎になっていないかどうかも確認してもらえます。近くにあるようなら、こまめに通って吸ってもらうと、改善もはやまります。
吸引器を使う際のコツ
・先端部はできるだけ奥へ押し込む
赤ちゃんに気を使って、鼻穴の入口に添えるだけでは意味がありません。綿棒とは違い、やわらかい素材になっていますから、しっかり吸えるよう、奥まで押し込んであげましょう。
・小刻みに吸ってあげる
チュッチュッと小刻みに吸ってあげることで、負担が軽くなります。一気にズズッといきたいところですが、赤ちゃんの鼓膜が破れる恐れもあるので、やさしく行うようにしましょう。
・方向をかえて吸ってあげる
ただまっすぐに先端を突っ込んだだけでは、吸えないこともあります。先端の角度を変えつつ、うまく吸えるポイントを探しましょう。
・お母さんはうがいを忘れずに
赤ちゃんの鼻を吸った後、風邪がうつらないようにするには、うがいが効果的です。鼻水を通して、菌やウィルスをとりこまないように、吸引器を使った後はうがいを忘れずに行いましょう。
ティッシュを使う際のコツ
鼻を拭かれるのは赤ちゃんにとって「嫌なこと」なのです。ただティッシュを当てて拭おうとしてもなかなかうまくいきませんよね。次のような方法を用いてはどうでしょうか。
1.ティッシュが2枚になっている場合、1枚ずつにはがして使う
2.赤ちゃんの鼻幅より少し広いくらいの細さにおりたたむ
3.鼻の下にティッシュの先端を当てて、鼻水を染み込ませるようにする
4.ティッシュの先端をそうっと引っ張る
すると、奥の方の鼻水までスルッと出てきます。こすれることもないので、鼻も赤くなりません。ネバネバした形状の鼻水にも有効です。
鼻を吸うタイミング
鼻水を吸ってあげるのに適したタイミングは、お風呂あがりです。鼻の穴の中まで、充分あたたまり、湿っているほうが吸いやすいようです。
それ以外のときでも、蒸しタオルなどで鼻をあたためたり、部屋をあたためて湿気を与えてから行うとスムーズに行えるようです。
赤ちゃんの嫌がり方は大きく、お母さんはひるむこともあるでしょう。しかし、鼻水がスッキリすれば、楽になるのです。思い切って、短時間に吸ってあげられるよう、鍛錬していきましょう。
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