こんな時どうする!?子供が商品を破損してしまった時の対処法
子供にとって、スーパーは遊園地のようだと言っても過言ではないでしょう。広い店内には、魅力的な物がいっぱいです。大好きなお菓子はもちろん、お肉のパック一つにしても、手に取ってみたくて仕方がありません。
大人であれば「割れやすいから気をつける」ということが分かるのですが、子供はまだ分かりません。想像力がまだ完全ではなく、実際に目の前で割れるのを見て少しずつ学んでいきます。
善悪の区別を、きちんと教えましょう
子供が熱心に商品を眺めていて、うっかり落として壊してしまった!ということもあります。以前、私が子供と100円ショップで買い物をしていた時、そのようなことがありました。
なぜそうなってしまったのか、理由をその場で教えましょう
子供と一緒の買い物では、壊れやすい食器類が置いてある棚にはなるべく近づかないようにしているのですが、一角に季節の催事コーナーがあり、そこを通ってしまいました。
色とりどりの鍋物の食器類が並び、案の定、興味を示した子供が小さなレンゲを手にした途端、すべって落としてしまいました。
2つに割れてしまったレンゲを前に、子供も一瞬立ちすくみ、私も頭の中が真っ白になりました。他にお客さんがいたので、とっさに割れたレンゲを持ち子供の手を引いてレジに向かいました。
店員さんに事情を話し、「ごめんなさいって謝りなさい」と子供に言わせている自分がいました。他人の目を気にして、とりあえず何とかしないといけないということしか頭になく、子供のことは考えていませんでした。
子供は謝りましたが、訳が分からない様子でした。店員さんは、子供にケガがなかったか心配してくださり、割ってしまったレンゲの代金は受け取ってもらえませんでした。
店を出た後で、子供になぜレンゲを割ってしまったことがいけないのか、今度からは気をつけることなど教えましたが、子供には理解できない様子でした。
注意するならその場で、なぜこういうふうになってしまったのかと理由を簡潔に教え、今度からは気をつけようと伝えることがベストだと思います。
親の背中を、子供は見ています
わざとではなくても、商品を破損させてしまった場合は買い取りを前提とします。きちんと子供と一緒に店員さんに申し出て、子供と一緒に謝罪しましょう。子供と一緒に、というのがポイントです。
誰も見ていないからと、こっそり棚に戻したりするのはルール違反です。そのような親の姿を、子供はしっかり見ています。
言葉だけではなく親の背中から、子供は社会のルールを学んでいくのです。 親がしっかりしなくては、将来、同じように平気でルールを無視する大人になってしまいます。
同伴者が責任を持ち、未然に防ぎましょう
両親ではなく、祖父母などが一緒に買い物に行くこともあるでしょう。まずは同伴者がしっかりと、子供連れだという責任を自覚することが大切です。
カートに乗りたがらない子供には、お手伝いをしてもらいましょう
いつもはカートに乗ってくれるのに、今日は気分が違うのか、乗ってくれない時も当然あります。そのような時は、子供に目的を持たせると効果的です。お店に小さな子供用のカゴが置いてあればそれを持たせて、買う物を教えます。
「今日は、バナナを買うよ。○○ちゃん選んでね」
普段から何かとママの真似をしたがる子供には、特に効果的です。その際は、万が一落としたり、力が入りすぎて潰してしまっても影響が少ない物を選んでください。
- 子供が好きで、落としても潰れにくいバナナやりんごなどの果物
- 子供が好きな小さい紙パックの幼児用飲料
- スライスチーズや固形チーズなど、軽くて割と丈夫な物
- 流しの排水袋など、比較的重さが軽い生活雑貨
これらは比較的子供の目につきやすく、落としても影響が少ない物です。
反対に、トレーにのった生鮮食品や卵、パンなどは避けましょう。興味本位でラップに穴を開けてしまったり、加減の分からない子供の力では潰してしまう可能性もあります。好奇心から遠ざけてあげるのも、大人の大事な役割です。
最後にレジで清算を済ませれば、子供は自分で買い物ができ、お手伝いができたことにとても満足します。何より、ママに喜んでもらえることがとても嬉しいのです。
つい心配して「だめ、だめ!」ばかり言ってしまい、させないことが多いですが、一度経験させることで子供は満足しますし、そこから学んで成長していきます。
子供を見守るには、あらゆる事態をこちらが予想して、常にその責任を自覚するが大切ですね。