初めて子供に字を練習させる時に、使う道具や方法のあれこれ
子供が絵本をすらすらと読むようになってきた頃、そろそろひらがなの書き方を教えてみようと思いました。小さな子供が書く、ちょっといびつなひらがなってとっても可愛い!というのが、その時の気持ちでした。
それに、ひらがなでも字が書ければお手紙なども書くことができます。おじいちゃんおばあちゃんに絵をプレゼントする子だったので、メッセージが書ければ尚喜ばれるのではとも思いました。
学力向上!などという欲はなく、もし身につけばラッキー!くらいの軽い気持ちで練習を始めたのが3歳中頃でした。その頃に使って良かった道具や、書かせ方などをご紹介します。
やりたいという気持ちにさせる
字を書く練習をしようと、誘っても「うーん、今遊んでいるからあとでー」とあまり気乗りしない様子です。
まず取り組むために目的が合ったほうがいいと思います。積み木で遊ぼうと誘うよりも、積み木でお城を作ろうと誘ったほうが面白そうなのと同じです。
まずは、自分の名前を書かせてみました。もちろん簡単な文字から取り組むなら1画の字「つ」「く」「し」などから始めることもできます。せっかくだから意味を持つ字を選んで「言葉」を書かせてあげたいものです。
名前を書いてみようでも、「やるやる!」となりましたが、お手紙の最後に「◯◯より」って書こうよなどと名前の使い道を提示するともっと興味を示してくれます。名前の使い道としてはお手紙や持ち物の記名、サインなどがあります。
持ち方が簡単な水習字
初めは書き方鉛筆を・・・と考える人も多いと思います。しかし、鉛筆は細く扱いが難しいかもしれません。我が家でもまずは鉛筆を持たせましたが、まだ指先が器用でないので変に力が入ったり、持ち方が悪く変な癖をつけてしまいそうでした。
そこで、持ち方が簡単で少し大きい筆記用具を考えたところ「筆」がいいかもしれないと思い筆を持たせてみたところ上手に持つことができます。しかも力をかけすぎずとも筆がなめらかに動くのです。
しかし、墨汁はとても扱いにくいです。こぼれたり、服につけたりすると気分も最悪です。エプロンなどの汚れてもいい服というのは工夫できるものの、カーペットやテーブルも覚悟が必要です。顔や手にもベタベタつくし、そちらに興味が惹かれてしまうことも。
それで、学校などで先生がお手本に使っていた水習字を使ってみました。少し大きな文房具店や書店、ネット通販でも購入することができます。水であればこぼしてもお手入れは簡単なので、イライラすることもありません。
水習字は、書いた字が残りませんが、乾かせば何度でも練習することができます。気軽に取り組める、何度でも繰り返せることが魅力的です。毎日干して、毎日練習できます。
乾くまでは少し時間がかかるので、煮詰まる前に「全部書いたのでまた明日!」と引き上げる事ができたことも、しつこく練習させすぎないためにはよかったかもしれません。あまりムキになって、子供が嫌だなと感じると続かないものです。
筆は小筆でも大筆でもいいですが、大きいほうが曲線などが書きやすいので用紙いっぱいに書かせてあげられると良いでしょう。鉛筆と違って、筆を立てて書かせると上手に書けます。鉛筆よりは持ち方が簡単です。練習して正しく持たせてあげると良いです。
書き心地良!水性マジックペン
鉛筆よりも書き心地がなめらかなのが特徴です。紙に引っかかって、ガギガギにならずにきゅきゅっと書くことができます。太いマジックだと鉛筆よりも安定します。細いペンだと力のかけ方や支え方が難しかったです。
書いたものを残しておくことができるので、初めに書いた字と練習した後の字を比べて上達を見せてあげることもできるし、もちろん記念にとっておくことも出来ます。お手紙や持ち物の記名をするときにはペンや鉛筆を使うのでより本番に近い感覚で取り組めました。
また、親が下書きした鉛筆線をなぞる練習には最適です。薄く書いた鉛筆の線は、上手に重ねると、すっかりと隠れてしまうので完成品が美しいです。下書き線を消さずとも、お手紙などはそのまま出しても大丈夫です。
ノートや書き方の練習帳だと、裏のページに透けてしまったり、染みてしまうこともあるので、チラシの裏やコピー用紙など、バラ紙との方が相性が良かったです。
失敗しても消せないのが若干ネックでした。紙も大量に使ってしまうので、何となく無駄遣いをしても良いというような感覚が芽生えたりもしました。(ちょっと書いてすぐ次の紙を使いたがったり)紙や資源は大切に使おうという、声がけも必要になりました。
書き方のスタンダードな鉛筆
基本の筆記用具「鉛筆」は、良いも悪いも何も王道でしょ?といった感じでしょうか。
まずは握らせてみてください。持ち方も出来るだけ正しく持たせてあげたいものですが、3~4歳なら雰囲気で握れていれば十分かと思います。
細い書き線なので、ノートや練習帳に書く小さな文字でも書きやすいです。裏写りもなく、日々の練習をノートに記録したい場合や、ドリルなどを使う場合にはマジックなどよりも適していると思います。消しゴムが使えることも、大きいでしょう。
鉛筆は絶対にB以上がお勧めです。子供はまだ力加減が上手ではないので、字が薄いと必要以上に握りに力が入ります。すると指が曲がるなどの持ち方の不都合が起こりやすくなります。また、薄いと芯が硬いので紙に引っかかりやすく滑りが悪いです。
最近の鉛筆はB以上でも可愛いデザインやキャラクターの物が揃っており、子供も喜んで使いたがりました。けれど、ジャラジャラ飾りが付いているものは字の練習には向きません。また、長さも買ったばかりの長いものより6割くらいに減ったものが使いやすいです。
飾りのある鉛筆は可愛いのですが、バランスが悪いです。そういったものはお絵かきなどには使わせますが、字の練習にはシンプルで上手に書きやすいものを使わせたいと思っています。
文字練習で身に付く力は色々
字を書くと一言でいっても色々で、線を書く・形を覚える・バランスを整えるなど色々な力が必要になります。なので何を目的とするかを親は考えておく必要があります。そうでないと、あれもこれも指導してしまい子供もウンザリしてしまいます。
線を書く練習をメインとするならば、大きめに字を下書きしてあげて、なぞらせてあげるのが効果的です。曲線やハネなどの力加減を少しずつ体得していってくれます。
字の形や筆順を覚える場合は、お手本を見せることが重要です。筆順は目で覚えるのが早いようです。横、縦、などは言葉は理解するものの、言われてすぐに判断して書くというのはまだ出来ないようでした。
絵描き歌感覚で、筆順を覚えさせてあげるのも良いようです。てんてん、などは特に覚えやすかったです。多少のバランスの悪さには目をつむり、一人で解読できるレベルの字を書ければ大げさに褒めてあげてください。
文字の書き方がだいたい分かり、文字のバランスを整える段階になったら、書き方帳など一文字のマスが点線で4文字に分かれているものを使ってあげると効果的です。入筆がどの位置からはじまるのか、長さはどのくらいかなどを教える目安になります。
小学生が使うノートの一番マスの大きい物を選んであげるとよいと思います。
楽しく気長に取り組みたい練習
早く書けるようにしてあげたい!と思うのは親心ですが、幼児の段階ではまだ勉強と言うよりは遊びの一貫として取り組ませたいと思いました。そのためには、できなくても焦らない、無理させないということが重要になります。
出来なくても、集中力が続かなくても、イライラしたり強要したりすると影響は翌日に現れます。子供が楽しんで取り組もうとしなくなってしまっては意味がありません。また、大人と違うので、何日も繰り返すことで少しずつ身につけていければ良いでしょう。
まだ小学校に上がったわけではないのですし、お受験等がないのであれば、焦る必要も特にはありません。周りのお子さんと比べることもないでしょう。
楽しく取り組める工夫はたくさんして、そしてママ自身も無理をしないで、ちょっぴりのんきに練習を続けていけると良いでしょう。
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