イクメンへの近道!子供とパパの絆をグッと深める父旅のススメ

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2015/08/29

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子どもと触れ合う時間をもっと持ちたい、できればイクメンと呼ばれるパパになりたい、そう思っているパパは少なくありませんよね。

でも、実際は仕事に追われて、なかなかゆっくり触れ合う余裕も時間も持てないことが多いでしょう。

そこで、ギュッと凝縮した時間に、いっぱい子どもと触れ合える、「父旅」を始めてみませんか。

父旅ってなに?パパと子どもがゆっくり向き合う、のんびり二人旅

「父旅」って、いったいどんな旅なのでしょうか。我が家で実践している父旅を参考に、ご紹介します。

パパが子どもを知り、子どもがパパを独占するための「父旅」

「父旅」…聞きなれない言葉ですよね。実は、私の造語です。我が家では子どもが全員男の子なので、「男旅」とも呼んでいます。

父旅とは、パパと子どもがふたりっきりで出かける特別な旅行のことです。

日帰りではなく、一泊二日で出かける本格的な旅行です。また、きょうだいも同行しません。パパと、子どもひとりひとりが出かける二人旅です。

ではなぜ二人旅なのでしょうか。それは、子どもがパパをしっかり独り占めできる時間を持つためなのです。

子どもにとって、パパは「外でお仕事をしてくる人」。朝早くから夜遅くまで家にいないことがほとんどなので、会える時間はごくわずかですよね。

休日もパパは家事を手伝ったり、他のきょうだいの面倒をみたりと、ひとりの子どもが独占できる時間はほとんどありません。

そこで、全ての子どもがそれぞれパパを独占し、パパも子どもそれぞれとじっくり向き合う時間を作るために、ふたりっきりの「父旅」がおススメなのです。

父旅が生まれたきっかけとは?古い失敗から得た教訓が産みの親

我が家では、長男が生まれた時からパパと「ある程度成長したら、パパとふたりっきりで旅行に行かせよう」と話していました。

父旅を思い付いたきっかけは、私の両親がしたある失敗です。私の父はあまり話し合いを重視するタイプではなく、母も気が強かったため、喧嘩も多い夫婦でした。

あるとき、父ができたばかりの博物館に出かけようと提案したそうです。しかし、その時母はどうしても行けなかったので、反対しました。

すると夫婦喧嘩になり、父が無理やり私と弟を連れて博物館へ出かけてしまったのです。母もへそを曲げていたので、そのまま送り出してしまいました。

この時点で、私の両親は3つの大失敗をおかしています。

  • 父は育児にほとんど協力していなかったので、子どもを理解していなかった
  • 夫婦喧嘩の後、子どもを不安なまま送り出してしまった
  • 計画を全くせずに出かけてしまった

オープンしたばかりの博物館は、当然のことながら非常に混雑していました。幼い私は必死に弟を追いかけていましたが、一瞬目を離したすきに、弟が迷子になってしまったのです。

父は、弟が迷子になりやすい性格だということをまったく知りませんでした。そこで、私にほとんど任せきりになっていたのです。

私自身、出がけに夫婦喧嘩を目撃していたので、とても不安でした。「弟を迷子にしちゃった、叱られる!」と焦り、パニックにおちいりました。

結局弟はその後無事見つかりましたが、その時の恐怖は私の中に非常に強く残りました。30年経つ今でもありありと思い出すことができます。

その時の恐怖が、私に「父旅」を思いつくきっかけを与えてくれました。父親が育児に積極的に参加するためには、必要な準備が山ほどあるのだとさとったのです。

その時から得た教訓は、以下のようなものです。

  • 父親が育児に参加するためには、子どもを知る必要がある
  • 子どもを理解するためには、より密接に関わる機会が必要
  • 短い時間でしっかり関わるためには、母親の工夫が不可欠

私自身、弟を迷子にしてしまったという大失敗と、その時の恐怖心がいつまでも忘れられなかったため、この経験を自分の育児に生かさなければとずっと考えていました。

子どもを妊娠した時から、パパとこの失敗経験について何度も語り合いました。そこで誕生したのが「父旅」なのです。

我が家で定義する父旅とは?父旅に必要な準備をチェックしよう

「父旅」は、父親が子どもを理解し、日頃の育児担当をほとんど担っている母親の苦労や努力を身を持って体験することが目的のひとつです。

ママと一緒に出かけると、パパは意外と子どもから目を離しています。でも、ママは、一瞬たりとも気を抜くことなく、子どもから目を離すことがありません。

それに気付かないパパは、ママの苦労や努力を理解していないのと同じこと。それでは、ママも報われませんよね。

私の両親の場合も、父は母の努力をまったく認めず、苦労もまったく理解していませんでした。だからこそ、いきなり1人で子どもを混雑の中に連れていくという暴挙に出られたのです。

母も、父の無理解に普段から腹を立てていたため、売り言葉に買い言葉で思わず送り出してしまいました。後で迷子にしたことがわかったときは、はらわたが煮えくり返ったそうです。

これは、父に対してもそうでしょうが、考えなしに送り出してしまった自分自身にも腹が立ったのでしょう。これでは、せっかくの1日が悲しい経験で終わってしまいますよね。

「父旅」は、入念な準備もセットで、パパに「育児の大変さ」を理解してもらうための壮大なプロジェクトです。


まずは、パパが父旅について正しく理解することが大切です。さらに、ママから見て「絶対に気をつけて欲しいこと」をあらかじめしぼっておきましょう。

一瞬でも目や手を離すと走ってどこかへ行ってしまう子もいます。トイレを限界まで我慢してしまう子も、寒さ・暑さに弱い子もいます。

「絶対に注意するべきポイント」をいくつかしぼり、パパに伝えます。できれば箇条書きにして渡しておくとわかりやすいですね。「今日はパパが長男の係りね。目を離さないでね。」など、日頃から家族で出かける際に実地で父旅の練習をすることもおすすめです。どう注意すべきかも実践で伝えておきましょう。

父旅に出かけるタイミングは?父旅OKのサインを見分ける

父旅には、出かけるのにおすすめしたいタイミングがあります。パパと子どもが楽しめる時期をしっかり見極めましょう。

子どももパパも楽しめるようになってから、冒険をスタートしよう

父旅を楽しめるようになるには、子どもがある程度成長していることがポイントになります。幼い子だと、パパの負担も大きくなるからです。

一泊旅行になるため、ある程度大人と同じものを食べることができて、体力もそれなりについてきたころがよいでしょう。

我が家で一番大きな指標にしたのが、「トイレトレーニング」です。トイレトレーニングが完了したときが、父旅に出るタイミングになりました。

おむつが取れていない子どもとの旅行は、荷物が増えます。また、男性用トイレにはまだおむつ替えスペースがついていない場所も多いですよね。

さらに、夜のおむつもしっかり卒業できていることがポイントです。おねしょがひんぱんにある時期は、まだ旅行は難しいでしょう。

夜のおむつも卒業して、さらに朝までおしっこに起きない状態になれば、パパでも安心して一泊旅行に出かけられますね。

子どもの世話に慣れていて、夜間のトイレにいつも付き合ってあげるというパパなら、夜のおむつ卒業のタイミングで父旅もスタートできるでしょう。

ママの意見を中心に、話し合って父旅のタイミングを見極めよう

父旅に出かけることを目標において、普段から生活し始めるだけでも、パパの父親力はアップしていきます。

父旅に出るために、ママにまとめてもらった注意事項を頭においておくと、子どもの行動がよく目につくようになります。

「もじもじして、前に手をあてることが増えたらトイレのサインだな」「交差点前では絶対に手をつながないと危ないな」など、気付くことも増えていきます。

こういったサインは、ママと一緒に出掛けることが当たり前の生活の中ではなかなか気付くことができませんよね。

パパがある程度子どもの「絶対に気を付けるべきこと」を理解し、また子どものサインに気付けるようになったら、ママも安心できるのではないでしょうか。

パパの「行ける」という自信と、ママの「行かせられる」という信頼をはかって、父旅のタイミングを決めるとよいでしょう。

非常に暑い時期や寒い季節は避けた方が無難です。暑い時期は子どもも疲れやすく、寒い時期はインフルエンザやロタウイルスなども流行します。

さらにお盆やゴールデンウィークなど、どこも混雑する時期も避けた方がよいでしょう。トイレも混みあい、迷子になる危険度も高まります。

プランを立てよう!実際に父旅の計画を立てる時のポイント

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父親と子どもの二人旅というと、みなさんはどんな旅行を想像しますか?上手な父旅プランの立て方をご紹介します。

忘れてはいけないポイント!それは「主役は子ども」ということ

父旅という言葉には、とてもワイルドな響きがあります。いかにもアウトドアで野性的な旅、というイメージが大きいのではないでしょうか。

でも実際は、そういったRV車のCMのようなワイルドな旅は、初めての父旅には向いていません。

父旅を計画する際に気をつけなければならない点をピックアップしてみましょう。

  • 主役は子ども
  • 失敗せず、楽しく帰ってこられることが目標
  • パパにも子供にも余裕が必要

一番忘れてはいけないのは、主役は子どもという点です。子どもが楽しい旅を想定して、プランを決めましょう。

パパとしては、せっかくの父旅なら、自分の趣味を子どもに伝えたいと思うかもしれません。得意な釣りやアウトドアレジャーに連れ出したいと思うかもしれませんね。

でも、子どもに自分の趣味を伝えることは、父旅の目的ではありません。父旅の目的は、父親が子どもにじっくり向き合い、子どもが父親の愛情を独占することです。

もしもパパが自分の趣味に走ったプランを立ててしまうと、自分が楽しむことに夢中になる可能性もあります。また、子どもに趣味を味わわせることが目的になってしまい、子ども自身への注意がどうしても散漫になりがちです。

子どもがパパの趣味を同じように楽しく思ってくれるとは限りません。趣味が合わなかった場合、子どもにとってはかなりつまらない、飽き飽きした旅になってしまいます。

始めの一歩は、子どもの趣味に合わせたプランを立てることが無難です。子どもが一番喜びそうな場所を目的地にして、旅行の計画を立てましょう。

失敗せずに楽しめる旅を計画しよう!無理をせず、余裕を持って

父旅を親子で楽しむためには、失敗せずにゆったり終わることができる計画を立てることが大切です。

実際に旅行のプランを立てる上でのポイントを紹介します。

  • 一番のお目当ての目的地
  • 宿泊施設
  • 食事をとる場所
  • あまった時間に楽しめる候補地

一番のお目当ての目的地は、子どもが一番好きなことから割り出します。とはいえ、子どもが行きたいと言ったからといって、いきなり混雑極まるディズニーランドやUSJはハードルが高いですね。

待ち時間の長さなどを考慮すると、あまりオススメとは言えません。それなら、地方のあまり混雑しないテーマパークや遊園地からスタートするとよいでしょう。

動物が好きな子であれば、触れ合いコーナーが充実した動物園もよいでしょう。飛行機が好きなら、羽田空港やセントレアの見学、電車好きには鉄道博物館がおすすめです。

親にとっての満足できる旅行と、子どもの好奇心が満たされる旅行は違います。子どもが今一番何に興味を持っているか、どこなら楽しめそうかを夫婦で話し合って決めましょう。

次に宿泊施設ですね。小さな子どもの場合は布団で眠れる旅館か、セミダブル以上のホテルでの添い寝が安心でしょう。

土日の場合、早めに予約しなければ取れない場合もあります。目的地が決まったら、できるだけ早めに手を打っておくと良いですよ。

旅行には、ツアーのようにしっかり計画を立てていくものと、気が向くままに転々とするものがあります。

大人であればぶらりと出かける気ままな旅も楽しいのですが、小さな子どもの場合はそうはいきません。空いているホテルを探して夜間に何時間も歩き回ることは無理ですよね。

そこで、宿泊施設と往復の交通機関の座席は、きちんと押さえておくと安心できます。子どもに無理をさせないことが大切です。

食事をとる場所も、食べログなどである程度目星をつけておくとよいでしょう。冒険をせず、確実に喜んで食べそうな場所を選んでおくと安心です。

特に好き嫌いが激しい子どもや、気分の立て直しが苦手な子の場合は、ママともよく相談し、どういったオーダーをすれば安全かリサーチしておきたいですね。

最後に、時間が余った際に立ち寄れる場所をいくつかピックアップしておきます。といっても、欲張る必要はありません。

一番のお目当ての目的地しか行けなかった、という旅行になっても構わないのです。時間と体力に余裕があるときに立ち寄れる場所を、予備として考えておくだけでも良いでしょう。

子どもの歩くスピードが遅くなったり、「のどが渇いた」と訴え始めたら、疲れのサインです。早めに休ませて、水分を補給してあげましょう。早めに切り上げることも大切です。

旅行中にパパが子どもを叱ったり、キレてしまったりすると、子どもも落ち込んでしまいます。ふたりとも笑って帰ってこられるよう、余裕を持って計画を立てましょう。

父旅にはパパも子ども、そしてママにも嬉しいメリットが沢山!

実際に、父旅にはどんなメリットがあるのでしょうか。ママにとっても嬉しいメリットがたくさんあるんですよ。

父旅で得た父親力が、ママとの愛情も育む…その理由を探ろう

父旅の大きなメリットは、パパが子どもと向き合う訓練を積み、父親力をアップさせることでしょう。父旅はもちろん、その準備段階で子どもを観察することが増えていくうちに、子どもが発するさまざまなサインを見抜けるようになります。

子どもの何気ないサインに気付くことが増えれば、ママの苦労や努力も理解できるようになり、さらに子どもの成長にも気付けるようになります。

「子ども全員に同じだけの注意力を払っているのか」「会社と違って365日24時間営業なんて、自分にはできない」など、ママの偉大さにも気付いてもらえるようになりますよね。

ママも、パパが育児の大変さを理解してくれれば嬉しいですよね。パパが積極的に育児に参加してくれるようになれば、生活もぐんとラクになります。

ママにとって女性としてパパに愛されていることも喜びですが、人間として認め、尊敬されることも大きな喜びです。

自分は何も協力せず、子どもひとり面倒を見ることができないパパから「育児なんてどこの母親でもやっている当たり前のこと」と言われれば、プライドが傷つきます。

でも、パパが主体的に実地で子どもの面倒を見て、子どもと遊ぶことや育児の大変さを理解すれば、そういった無理解な言葉は出て来なくなります。

父旅計画は父親力だけでなく、夫力もアップさせてくれるんですよ。さらに、パパの育児もぐんと魅力的なものに変えてくれます。

これまではママから説明されなくてはわからなかった子どもの成長を、自分の肌でも実感できるようになります。ちょっとしたサインでしか伝わらなかった感情を言葉で伝えられるようになったり、父旅ではできなかったことが半年後にできるようになっていたり…パパも感動しますよね。

ママに任せきりでは知ることのできなかった育児の喜びは、まさに「百聞は一見にしかず」。園行事や学校行事での視点も、ちょっと違った鋭いものになっていくのではないでしょうか。

帰宅したら、ママは子どもの話をじっくり聞いてあげたいですね。それと同時に、パパの武勇伝もしっかり聞いてあげましょう。

「お疲れ様、ありがとう。子どもも楽しかったみたいだし、私も嬉しいわ」と声をかければ、パパも苦労が報われます。また父旅に行きたい!と思ってくれるようになるのではないでしょうか。

私は、帰宅後のパパに「少しは私のことを見直した?」ときいてみました。大いに見直し、尊敬したそうですよ。

子どもがパパの愛情を再確認できる大切な時間!独占できる旅

子どもにとっては、普段忙しいパパを独り占めできる大切な二日間になります。旅行中はもちろんですが、それだけではありません。

パパと二人だけの秘密を共有することも、子どもにとっては大きな宝物になります。できれば写真を残して、パパと二人で思い出話をする機会も作ってあげましょう。

子どもが幼い時に行った旅行は、成長とともに忘れてしまうこともあります。それでも、何度も写真を見て思い出話をするうちに、記憶が上書きされていきます。

「パパと一緒に旅をした」という記憶は、愛された証しとなって、人生に行き詰まりを感じる思春期になっても「もう一度行きたい」と思ってくれるきっかけになるかもしれません。

また、じっくりと向き合う姿勢を見せることで、「パパなら話せばわかってくれるかもしれない」と子どもが信頼してくれるきっかけになる可能性もあります。

親と子どもは、家族といっても丁寧に人間関係を築いていくことが必要ですよね。父旅は、その土台固めになる大きなチャンスです。

実際の父旅プランを紹介!実践する際、気をつけたいことは?

我が家では、子どもたちとパパが父旅に出かけています。実際のプランを紹介しつつ、注意点もチェックしていきましょう。

4歳の長男と出かけたデビュープラン!どきどきのパパ初陣旅

我が家の最初の父旅は、長男が4歳の時でした。計画にはかなりの時間を割き、夫婦で4年間話し合って決めました。出発は晩秋のころです。

大まかなプランをご紹介します。

  • 名古屋市でひつまぶしを食べる
  • セントレアで飛行機見学
  • ホテルに宿泊
  • トヨタ産業技術記念館見学

この旅行では、長男の一番の好物がうなぎだったこと、乗り物全般が非常に好きで、好きなことのためなら5時間程度平気で歩ける子だったことがポイントになりました。

無理をせずに目的地を決めて、移動手段の電車も子どもが楽しめるように工夫しました。大成功に終わって無事に帰ってきました。

最後に自宅近くの駅で気が抜けたのか子どもが転び、大きなコブを作ったことと、ひつまぶし屋さんの障子に指で穴をあけてしまったことが、この旅のポイントです。

その時、パパは非常に焦り、うなぎ屋さんでは平謝りに謝ったそうですが、今となってはどちらも良い思い出で、笑い話になっています。

長男はこの時のことを全く覚えていないそうですが、今でも写真を見て話をしているため、「旅行に行ったんだ」という認識はあるようですよ。

パパにも余裕が?三男と出かけた「男二人の女子旅」プラン

次に出かけたのは、現在小学校二年生、7歳の三男です。つい先日、でかけたばかりのプランになります。

  • 神戸の老舗洋食屋さんで素敵なランチ
  • 神戸ハーバーランドで観覧車に乗る
  • 甲子園キッザニアで職業体験
  • 尼崎の高層ホテルで夜景を堪能
  • 大阪のキルフェボンあべのHoop店で季節のタルトを堪能
  • あべのハルカス見学

まるっきり女子が喜ぶデートコースですが、れっきとした男の子の「父旅」です。このプランは、夫婦の話し合い、そして三男本人の希望で決めました。

最初、息子はUSJに行きたいと言っていたのですが、5分とじっと立っていられない性格のため、「たくさん並ぶ」ことを説明して諦めました。

そのかわり、かねてから行かせたいと思っていたキッザニアを提案し、一緒に公式サイトを見てみました。三男も大いに興味を持って、このプランに決まりました。

三男の甘いものと洋食が好き、高い場所が好き、好奇心が非常に強いという性格を反映したプランになりました。

パパは高いところが非常に苦手なので、かなりの苦行だったようですが、旅行は大成功でした。三男はいまでも「楽しかった、また行きたい!」と話してくれます。

4歳の長男が出かけた時にくらべると、はるかにハードなスケジュールになっています。パパも手馴れて自信がついたから実現した、子どもの特性や体力に合わせたプランです。

2度目の父旅!体力勝負の「子どもの趣味を味わい尽くす」プラン

この秋には、11歳に成長した長男とパパとの2度目の父旅を計画しています。キノコ研究に夢中になっている息子は、地域のキノコ愛好家の方たちとも交流をもっています。

そこで、キノコ愛好家のつどいに親子で参加することに決定しました。2日間山歩きをしてキノコの採取と研究会に参加するという、ハードな旅行です。

今回は子どもの趣味につき合う形になりましたが、ここまでパパと子どもの信頼関係が確立し、ふたりとも旅行に慣れてきたら、今度はパパの趣味に参加することもおすすめです。

スキーやスノーボードにふたりでチャレンジしたり、マンツーマンで教える機会をもうけても楽しいですよね。パパを見直すチャンスになるかもしれません。

また、この旅行が楽しい思い出になれば、長男にとってとても大きな成長につながると私たち夫婦は考えています。

そろそろ思春期にさしかかり、親にもあまり思ったことをストレートに話してくれなくなる時期がやってくるかもしれません。

でも、父旅が楽しい思い出としてきずなになれば、またふたりで出かける機会もできるかもしれませんよね。

我が家では、今後子どもが中高生、思春期まっさかりになった時期にも、父旅を実践したいと考えています。

パパの悲願…障がいのある子どもとも、二人で思い出に残る旅を

我が家の次男は、自閉症スペクトラムで知的障がいを持っています。現在、地域の特別支援学校に通学している、小学校二年生です。

とはいえ、我が家では基本的にきょうだいに分け隔てはありません。勉強の点ではできないことが多くても、身辺自立やしつけの点ではきょうだいを同じように育てています。

しかし、次男がきょうだいと同じように身の回りのことをこなすためには、特別な支援が必要です。

我が家にはそのための工夫がたくさんありますが、逆をいえば支援があれば次男もいろいろなことが可能になり、チャレンジできるのです。

パパもまた、きょうだいと分け隔てなく次男に愛情を注いでいます。そこで、パパの悲願は、次男と父旅に出かけることなのです。

私たち夫婦は、そう難しいことでも、遠い未来のことでもないと想定しています。次男に合ったプランと、出かけるのに適したタイミングを、現在楽しく考えている最中です。

父旅で注意したいポイントをチェック!どんな事が問題になるの?

父旅で注意したいポイントをいくつかご紹介しましょう。まず、写真は残した方がおススメですが、撮影にはあまりこだわらないことが大切です。

写真やムービー撮影に夢中になると、子どもから目を離す危険も高まります。写真は上手に残すのではなく、子どもとのふり返りの資料として残せばいい、くらいの感覚でいましょう。

旅の途中、何か事件が起きないかママは気が気ではありませんよね。でも何度もLINEやメールを送ると、やはりパパの注意力が散漫になります。

便りが無いのは無事な証拠。そう割り切って、パパからの連絡があるまでひんぱんな連絡はひかえた方が安心です。

ただし、気をつけたい点などはメールやLINEで送ってあげると良いですね。パパが緊張しすぎないように、励ましてあげましょう。

子どもが女の子の場合は、トイレなどパパが一緒に入れない場所も増えます。幼いころは多目的トイレを活用するなど、時間に余裕を持って工夫しましょう。

また温泉や海水浴などの更衣室も要注意です。ある年齢以上になると、男女一緒に入れない場所も増えるので、そう言った場合は子どもの身辺自立度を見て目的地を決めましょう。

笑って終わればそれが成功!楽しい記憶を重ねて、愛情を深めよう

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父旅は成功で終わらせることが大切ですが、それは「計画を完璧に遂行すること」ではありません。

計画していた場所に行けなかったとしても、子どもが楽しんでくれればそれが成功です。子どもが楽しめて、その笑顔を見て親が笑えれば、それで大成功なのです。

「また行きたいね!」とお互いに笑える旅するには、やはり余裕と理解が不可欠ですね。楽しい思い出をたくさん重ねて、親子の愛情を深めましょう。

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