子育て支援センターにはいつからデビュー?遊び場プラスα活用術
最近活発に動くようになった赤ちゃんを思いっきり遊ばせたいけれど、まだ公園は早いみたい…赤ちゃんとの一対一の育児に疲れた…。
全国で5000ヵ所以上もあり、厚生労働省の支援事業として国から活動資金が交付されているされているため、利用は基本的に無料です。
赤ちゃんの発育にいい影響があり、ママの心も軽くなる、子育て支援センターの上手な活用方法を見ていきましょう。
この記事の目次
ハイハイやよちよち歩きの子も安心して遊ばせられる「子育て支援センター」
子育て支援センターとは、厚生労働省が推進する「地域子育て支援拠点事業」を実施する拠点です。
分かりやすく言うと、子育てをするママ・パパの負担が軽くなるようなサポートを地域単位で提供している施設ということです。
同じく公共の育児支援施設である認可保育園を利用するには審査がありますが、こちらは保護者同伴を前提としている以外には利用条件は特にありません。
そして国が支援しているだけあり、広さや設備などの施設の要件、職員の人数といった基準もきちんとあります。
この基準に基づき、どの支援センターでも1度に最低でも10組程度の親子が利用できる広さが確保され、授乳スペース、ベビーベッド、遊具、手を洗うための流し台が備えられています。
スペースの余裕があるところでは、0~1歳児のための赤ちゃんルームを専用に設けていることもあります。
ハイハイ時期、よちよち歩きを始めたばかりの危なっかしい時期に、自宅よりも安全なよい遊び場を提供してくれる。これは利用しない手はありませんね。
利用可能な月齢は何ヶ月から?
早くても、大体の赤ちゃんがお出かけデビューをし、予防接種も始まる生後2ヶ月からが無難でしょう。
赤ちゃんを遊ばせる目的ならば、一人でお座りができる、またはハイハイができるようになってからが、赤ちゃんも楽しめて、ママも適度にリラックスできます。
ちなみに、私と娘が通っている子育て支援センターでは、一番多い月齢層は10ヶ月~1歳半くらいです。
ママがママ友や話し相手が欲しい、気分転換がしたい、育児についてスタッフに相談したいという場合なら、赤ちゃんの月齢はあまり気にしなくても大丈夫です。
まだねんね期で寝返りが打てない赤ちゃんでも、マットの上でゴロゴロさせておくか、ベビーベッドに寝かせておくことができます。
ただやはり、赤ちゃんが小さいうちは、インフルエンザや風邪など感染症が流行っている時期は控えたほうがいいかもしれません。
妊婦だけれど、行ってもいいの?
1人目の赤ちゃんを妊娠中なら、妊婦向けの講座やマタニティヨガ、プレママと先輩ママの交流会を企画しているところも少なくないので、その時に参加してみてはいかがでしょうか。
フリーで行くと、活発に遊んでいる2、3歳児に出くわして危ない思いをすることもあるかもしれません。
まず子供たちの遊び場の外で職員さんに声をかけて、出産後に参加できそうなイベントの情報などを仕入れておくといいでしょう。
上の子も一緒に連れて行って大丈夫?
もちろんOKです。2人または3人の子供を連れてきている人もたまに見かけます。
ただし、イベントカレンダーを確認して、対象年齢が決まっている日は、それを守るようにしましょう。
必要に応じて上の子を遊ばせながら下の子を抱っこできるよう、抱っこひもを持っていくといいでしょう。
お兄ちゃん、お姉ちゃんの使命感が芽生えて、意外にいい子にしているものです。
あなたの近所にあるのは、どのタイプ?運営形態はさまざま
市町村が直接運営しているものと、市町村の委託を受けて社会福祉法人やNPO法人が運営しているものがあり、大まかに次の3タイプに分かれます。
- ひろば型
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開設日・時間 週3日以上、1日5時間以上 場所 公共施設、空き店舗、学校や幼稚園の空きスペース、民家など スタッフ 非常勤を含む子育ての知識と経験のある専任のスタッフ2名以上。中・高・大学生のボランティアもスタッフとして受け入れている 特徴 運営体制に最もバリエーションがあるのがこのタイプ。特に地元住民との連携が密。
常設の活動施設を持たず、公共施設などに間借りして開催される「出張ひろば」というものもあり、開設日は週1~2日、1日5時間以上です。
- センター型
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開設日・時間 週5日以上、1日5時間以上 場所 保育園、その他公共施設 スタッフ 主に保育士、看護師などの資格を持つ専任のスタッフを2名以上 特徴 園庭などの設備が充実。スタッフは施設の外に出向いて子育て支援をすることもあり。
- 児童館型
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開設日・時間 週3日以上、1日3時間以上 場所 児童館、こどもセンター スタッフ 子育ての知識と経験のある専任のスタッフ1名以上+児童館職員 特徴 同じ施設に小中学生の出入りもあり、開設時間帯は学校の授業があり比較的すいている午前中に設定されていることが多い。
ただし、これはあくまで行政上の分類。例えば同じ「ひろば型」でも、開設場所が公共施設と民家では運営内容も異なりますし、雰囲気も違います。
シニアや学生のボランティアを積極的に受け入れているところでは、赤ちゃんは「近所のおばちゃん、お姉さんと遊ぶ」という体験もできます。
また、ママ達のための学びの場を積極的に提供しているところ、親子同士の交流を特に大切にしているところ、一時保育も実施しているところなど、それぞれに特色があります。
最初に登録が必要なところもありますが、それで料金がかかるわけではありませんし、登録したところにずっと通い続けなくてはいけないというわけでもありません。
どんなことができるの?子育て支援センターの活用術
子育て支援センターでは、主に以下のようなことができます。
- 赤ちゃんを遊ばせる
- ママ同士が交流する
- 他の赤ちゃん、ママと一緒に季節ごとのイベントなどを体験する
- 子育てに役立つ講座を受講したり、情報を仕入れる
- 専門家に子育てについて相談する
上記で説明したように、運営形態によって活動内容にも幅があり、施設の広さや園庭のある・なしも大きなポイントです。
一般に、広くて園庭があるほうがいろいろなことができますが、赤ちゃんが小さいうちに安全に遊ばせたいのならば、広さや園庭の有無はあまり重要ではないでしょう。
おもちゃもたくさんあり、「赤ちゃんを遊ばせる」という目的では、スタッフの方に教えてもらう手遊びなども、お家で赤ちゃんと遊ぶときの参考にもなります。
月間スケジュールを入手して、デビュー時期を決めよう
知らない人に話しかけるのが苦手なママが初めて行くなら、講座やイベントのある時がおすすめです。スタッフが場を仕切ってくれますので、無理に話そうとしなくても大丈夫。
まずは、行ってみようと思っている子育て支援センターの月間スケジュールを入手して、参加できそう、または興味があるイベントを見つけましょう。
ホームページを持っているところなら、ネットでイベントの参加を予約できることもありますので、チェックしてみましょう。
例えば、次のようなイベントが見つかるかもしれません。
- お誕生会
- 同じ月齢のお友達をつくるチャンスです。
- 子育てに関する講座
- 赤ちゃんの成長にあわせて知っておくべきこと、日頃の子育てでママ自身が疑問に思っていることを学べます。
- 季節ごとのイベント
- 保育園に通っていなくても、子供を季節の行事に触れさせる機会をもつことができます。
- 親子のクラフト教室
- 少し年齢が上の子向けですが、「作品」と共に、親子のいい思い出が残ります。
- 体験講座
- ベビーマッサージ、リトミックなど、通常はお金のかかる習い事なども、無料で体験できます。
- デビュー前に知っておきたい、利用上の注意点
- 初めて来た人には、スタッフの方から説明があるはずですが、子育て支援センターを利用するときの一般的な注意点は以下の通りです。
- 保護者が付き添うことを前提にした施設なので、自分の子供から目を離さない。
- 飲食は原則的に禁止または決まった場所でのみ。
- 使用済みのオムツやゴミは持ち帰る。
- 自宅からおもちゃを持ち込まない。
- 帰る前に、遊んだおもちゃや本は自分たちで片づける。
- ママも赤ちゃんも、発熱や下痢、ウイルス感染症、その他感染力の強い病気の症状が出ている時は、利用を控える。
どれも、公共の場に出かけるときのマナーができているママなら、今さら言うまでもないことですね。
歯磨き、離乳食、発育…様々な分野の専門家に相談できる、学べる
新米ママでも、2人目、3人目でも、不安や悩みは尽きない…それが子育てというもの。ママ一人で抱え込まず、子育て支援センターのシステムを利用して、相談しましょう。
より専門的なアドバイスが欲しいなら、支援センターの有資格の職員さんに聞いたり、専門家による講座に参加するといいでしょう。
歯磨き、離乳食、イヤイヤ期など、すべてのママが経験するであろう育児の壁をテーマに、多くの支援センターが定期的に講座を開催しています。
妊娠、出産したからといって、自動的に完璧な子育てができる人などいません。いろいろな人からサポートやアドバイスを受けながら、少しずつ「お母さん」になっていけばいいのです。
遠足、運動会、お誕生会などの行事で、保育園・幼稚園を疑似体験
保育園に通っていなくても、似たような経験をする機会があるのも、子育て支援センターを利用するメリットです。
大体のところではその月に誕生日を迎える子供のお誕生会をやっていますが、それ以外にも、遠足、移動子供動物園、運動会などのイベントを企画しているところもあります。
そのほとんどが、無料または安い料金で楽しめるようになっています。
保育所開放により、保育園児に混ざって遊べる体験保育を実施しているところもあります。
ママが専業主婦で、保育園や保育所を利用する必要も機会もないけれど、他の子達と遊ぶ機会を持ちたい場合に活用してみるのもいいでしょう。
その場にいる時には何も変わらないように見えても、帰った後や翌日にハイハイやあんよが上手になった、という話もよく聞きます。
- うちの子、人見知りが激しいけれど、連れて行く意味があるの?
- 人見知りで他のお友達とうまく遊べないと、連れて行っても意味がないと思うかもしれません。でも、人見知りな子ほど、周りをよく観察しているものです。
ママからはただ固まっているだけに見えても、他の子の様子を見ながら、その子なりにいろいろなことを感じ、ドキドキして、その場にいることを楽しんでいるかもしれません。
実際には人見知りのある・なしにかかわらず、子供が集団で遊べるようになるのは4、5歳くらいからと言われています。
それでも、もっと早い時期から赤ちゃんは他の子を見て刺激をうけているのです。
けんかをすることも人間関係を学ぶうえで重要。集団生活の中でしかできない貴重な経験です。
近くに住んでいるママと知り合い、情報交換をする場にしよう!
子育て支援センターは子ども同士の刺激はもちろん、母親同士でも刺激を受けることのできる場です。
大体の親子は自宅からそう遠くないところから来ていますから、いわばご近所同士の集まり。仲良くなれば、子どものこと以外にもいろいろ話すことはあるでしょう。
例えば、おむつはあそこが安いとか、近所の小児科医の評判とか、地元に密着した話題で盛り上がれるのは、やはりママ同士ならでは。
他のママから、情報だけでなく、洋服やベビー用品のお古が手に入ることもあります。
母乳問題や産後の体のことなど、ご主人に言っても分かってもらえないことや、実両親・義両親とは避けたい話題でも、同時期に子育てをしているママになら話せそうです。
ママ友作りをしよう!と気負わなくても大丈夫。
まずは挨拶してみて、もっと話せそうな雰囲気の人なら、どこに住んでいるとか、ありきたりですが、天気のこととか、当たり障りのない会話から始めればいいのです。
すでにママ友グループができていて入りにくい場合の対処法
子育て支援センターに行ったことのあるママからよく聞く悩みがすでにママ友グループができていて、1人でポツンといるのがつらいというもの。
特に、人見知りで知らない人に話しかけるのが苦手なママは、ママ友同士の輪に入れないことを苦痛に感じて、それだけで足が遠のいてしまうかもしれません。
スタッフが少し気が利きそうな人だったら下記のように振ってみれば、他のママを紹介してくれるかもしれません。
- 「○○に住んでいるんですけれど、近くの人っていますか?」
- 「うちの子と同じくらいの月齢のお友達が欲しいと思っているんですけれど、今日来ているなかにはいますか?」
すでにママ友がいる人は友達親子同士で一緒に行ってみるのもいいですが、そこでグループができてしまうと、他のグループとは混ざりにくいものです。
その日の赤ちゃんのコンディションにもよりますが、できれば一番乗りで到着するようにしましょう。
先にその場にいれば、後から来た人には挨拶がしやすいし、笑顔で挨拶ができれば、そこから話しやすい雰囲気も生まれます。
ママ友グループに入ろうとするのではなく、まずは一対一で話ができる相手を見つけるのがいいでしょう。
そのうちの誰かにすでに仲の良いママがいるのなら、自然に輪の中に入っていけますし、そうでなくても、1人か2人でも話す相手がいれば、それで十分です。
育児サークルには参加したほうがいいの?
ママの間でも賛否両論の育児サークル。
人付き合いが面倒に感じるようなら、無理に入る必要はありませんが、エネルギーと時間があるのなら、参加することを検討してみてもいいでしょう。
育児サークルに参加すると、以下のようなメリットがあります。
- ママ友が増える
- 子供にいろいろな体験をさせることができる
- 親子の外出機会が増えて、ストレス発散できる
引っ越してきたばかりで周りに知り合いがいないママにも、育児サークルはおすすめです。
サークルの活動を通じて近所に知り合いができるし、今住んでいる地域の情報もいろいろ入ってきます。
保育園、幼稚園についての情報を仕入れよう
子育て支援センターは保育園、幼稚園の情報を仕入れる際にも役立ちます。保育園入園についての説明会を定期的に行っているところもあります。
もう一つの役立つ情報源は、すでに保育園、幼稚園に通っているお子さんのいるママです。保育園・幼稚園側が開催する説明会とは違った、本音の意見が聞けます。
幼稚園なんてまだ先の話…なんて思っているうちに、あっという間に子供は大きくなってしまうもの。
または、苦労してやっと入れた保育園がママや子供に合わないところだと、がっかりどころではありませんね。
普段から聞き耳をたてて、情報収集をしておきましょう。知りたいことを自分から聞いてみるのもいいですが、たまたま耳に入る情報も貴重です。
行く?行かない?迷ったら、まずは足を運んでみて!
この記事を読んだあなたは、子育て支援センターに行くかどうかを迷っているママかもしれませんね。
家庭内だけでは関わりが少なすぎて発達が遅れるのではないかと心配して、それを子育て支援センターに行く第一の理由にするママもいます。
それよりも心配なのは、ママが笑顔でいられなくなることです。そしてママと赤ちゃんの笑顔を守るために、子育て支援センターのようなサポートの仕組みがあるといっても、過言ではありません。
赤ちゃん連れで出かけても誰の迷惑になる心配もなく、ママと赤ちゃんが安心して過ごせる場所です。
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