幼稚園PTA役員は楽しい事も!仕事内容や子どもへの影響
皆さんのお子さんが通う幼稚園にはPTAはありますか?母の会などという名前で運営されている場合もあります。
子どもが幼稚園に入園してから親としての最初の関門がPTAの役員決めです。上に兄姉がいる家庭なら要領がわかっていますが、初めての方だと身構えてしまう方もいらっしゃると思います。
確かに「大変そう」や「めんどくさそう」というマイナスなイメージが強いPTA役員ですが実際にやってみると楽しいこともありますし、子どもにも良い影響があることも。
園によって園児数や行事内容によって役割に差はありますが、3年間のPTA役員(会長もやりましたよ!)の経験も交えながら、PTAとはどんなところなのかを参考にしてもらえればと思います。
まずは、園のPTAが何をしているのかを知ろう!
初めての方にとってPTAってどんな所?何をするの?と疑問に思うことが山ほどあると思います。園によって違いがあるものの、PTAはこんな感じのところです。
PTAは「園のお手伝い係」のためにある
PTAって何の略かご存知ですか?
Parent-Teacher Associationの頭文字を取ったもので、直訳すると”親と先生の組織”です。
ちなみにPTAは海外にもあります。そもそもPTAはアメリカ由来で戦後GHQが各学校にPTAを設置することを奨励したのが始まりとか。
そしてPTAの理念や立ち位置はだいたいどこも一緒で、「園の円滑な運営を助けて、園児が健やかなよりよい保育環境を整えること」でもっと簡単に言うと、幼稚園のお手伝い役です。
運動会の事前準備や当日の進行・放送役・お遊戯会の出し物をPTA役員さんが行う幼稚園もあります。
役職や、活動内容などは幼稚園によって違うから情報収集をしてみよう
園によって特徴は異なり、人数や役職、活動内容や負担の度合いも様々。PTA会長と副会長×2名、会計、会計監査(事)はどこでもあると思います。
園庭の清掃活動を行ったり、運動会やお遊戯会のときに駐車場係を任されたりする環境整備部や園の文集などを発行する広報部、夕涼み会やバザーを企画する事業部など園によっては”専門部”に分かれていることが多いです。
専門部の名前や内容は園によってさまざまなので近くに先輩ママさんがいる方は聞いてみるとおもしろいですよ。
さらに、クラス毎に学級会長、副会長の役職が設けられている園もあり、クラスのお茶会や親子レクを企画・実行するという役割があります。
選出方法は、ジャンケン、根回し、くじ引きなど色々です
どうやって役員を決めているのかも園によってさまざまです。前年度のうちに水面下で前任者の方が次の方に根回しをしていたり、会長や部長は基本的に年長組のみで決められていたり、じゃんけんやくじ引きで決めちゃうこともあります。
園全体の人数が少ないところだと、絶対に1人一役何かしらやらなければならないということもあります。
本来は「私がやります!」と積極的に参加してほしいPTA役員ですが、そんなこんなでほとんどは最初のPTA総会で「事務局一任」や「承認する方は拍手で~」という感じで決まってしまいます。
筆者も役員になったときは前任者の方から事前に「役員になってくれ」というお誘いがきっかけでした。
「目立つようなことはちょっと…」や「自分よりもふさわしい方がいっぱいいる」と思うのが本音。また、仕事や家庭の都合上PTA活動まで手が回らずできない理由がある方もいますよね。
色々な人が集まるのがPTAです!
当たり前ですが、PTAには色々な人が集まってきます。人が集まるということはそれだけそれぞれがそれぞれの立場でそれぞれの思いでPTA活動をします。
役員全員がママさんで構成されているという所もあれば、パパさんの割合が多いところもあったり、半々というところもあります。
「人間関係が面倒くさそう」という牽制する方もいると思いますが、確かにメンバーによっては「ちょっと…」となることもあります。
しかし、最近では、LINEやメールをフル活用して会議の回数を減らしている園も多いようです。また、効率よくできるように無駄な作業を見直したりとそもそも役員同士でも会う機会が減っている傾向にあります。
それに、PTA役員をやろうという人のほとんどは「子どものためにお手伝いしよう」と思っている方々なので、正直ドラマのようなドロドロのPTAは少数派なのではないかと思います。
知っておこう!PTA役員で大変だと感じること
PTAについて何となく輪郭だけでもおわかりいただけたと思いますが、実際の細かいニュアンスや活動内容、大変さはどうなの?という方が皆さん気になる所だと思います。
時間のやりくりが大変なことは事実です
役員の何が1番大変かというと「時間のやりくり」です。仕事や家庭の事情で役員会等の時間に集まることができない、幼稚園に何時間も拘束されるのは厳しい、という方もいらっしゃると思います。
9時だろうが18時半だろうが集まることになればそこに向けて家族のご飯の支度や自分の化粧や身だしなみなど色々準備することがあるので大変ですよね。
また、「会議は1時間半程度を目指して」や「平日の昼間に集まるのは年間4回」、「園庭整備も30分でもいい」など、ある程度の時間基準はありますが、結局ケースバイケースとなってしまうことも多いです。
役職によって負担の度合いが違う
役職によっては大変な役職や、逆に「こんなんでいいの?」と拍子抜けするぐらい楽な役職というのがやはり存在します。この負担の度合いも役職によって、園によって様々です。
一概に「これがこのぐらいの仕事量だから…」と客観的に大変さに点数をつけてということはできませんが、度合いに差が出ることはあります。そこで何も知らずに引き受けたら大変な思いをした、という方も少なくありません。
もし、引き受けることになりそうなら先に自分ができる範囲をしっかりと伝えておくことが必要ですね。
「これぐらいなら自分はできるけど、これは無理」という内容をはっきり示しておくといいでしょう。
また、スキルを持っている方が役員になり頑張りすぎてしまうと「次の人が困る」と言われることがあります。
例えば、絵が漫画家みたいに上手でパソコンもばっちりという方がPTA通信を作ったら、すご過ぎた!という感じです。
PTAはもちろんボランティアなので、そのスキルを活かすかどうかも役員さん次第ですが、スキルの差が出て敬遠されることも無きにしも非ずなので難しい所です…。
「大変だったけど、やってよかった」という声が多数
筆者の周りでは「大変だったけど、やってよかった、楽しかった」という声が多数。
- 自動的に園に足を運ぶ機会が増えて子どもの様子が近くで見える
- 学生時代のようでおもしろかった
- 育児の相談など色々な情報交換の場にもなった
- 自分自身が少し明るく前向きになった気がする
- 社会復帰する自信になりそう
- 今まで知り合いでなかった人と知り合いになれるなど人の輪が広がった
楽しいからと言って最初から最後まで全部に参加しなくともいいと思いますし、仕事や家庭の事情で参加できないことがあっても当たり前です。
できないときに無理にやる必要ないのです。「できそうな時にできることはやります!」という姿勢で十分です。
また、「子どものためだから…」とあまり気負い過ぎないこともPTAを楽しくやるコツだと思います。
親がPTAをやることで子どもに良い影響が
小学校の校長先生まで務めて退職した先生が以前、「幼稚園で一生懸命PTAをやる親御さんのお子さんは将来必ず伸びる」とおっしゃっていました。
将来、小学校・中学校でリーダーになるとかそういうことももちろんありますが、家庭の中でもいいことがあります。
「パパが頑張っているから僕もかけっこ頑張る!」
など、子どもなりに親の頑張りを見ているのでしょう。自分も何かやってみようという意欲が高まっていくことが多く感じます。実際に筆者の周りのご家庭を見てもそういう子が多いですね。
自分の子どもだけではなく、「○○ちゃんのママ、こんにちは!」とお友達が積極的に挨拶してくれたり、話かけてくれたりすると嬉しいものです。
子どもが親や先生以外の大人と外で遭遇することも大切。自分がその一役を担っているかもしれないと思うとまんざら悪い気持ちでもありませんよ。
難しく考えないで、楽しくやろうと思うことが大切!
正直、役員をやってこれほどまで子ども達と近い距離で接することができた筆者は恵まれた環境にいると思います。読者の中には役員になって本当にご苦労されている方もいらっしゃると思います。
PTAの活動は「幼稚園のお手伝い」が基本なので、なかなか中身が見えなかったり、成果が目に見えにくかったりすることが多く、「PTAは何をしているの?」とPTAの存在自体に疑問を持つ方も少なくありません。
役員をやらないかとお声がかかっている方、そろそろ順番が回ってきそうという方、既に来期の役員に決まっている方などいらっしゃると思いますが、あまり難しく考えないでください。やって良かったと思えることはきっとあるはずです。
まずは自分の子どもが通う幼稚園PTAはどういうことをしているのか先輩ママさんやパパさんにじっくり聞いてみてはいかがでしょうか?
自分の気持ち次第で良くも悪くもなると思ってください。「いい感じ」「楽しい」など前向きに思っている時は、結構どんな事でも上手くいったりしますよね。逆に、「嫌だ」「つまらない」と思っているとあまり良いことがなかったり…。
どんなに面倒くさい事でも前向きに捉えていけば、きっと自分に良い形で返ってくるのではないでしょうか。PTAの役員をすることで子どもさんと一緒に楽しい園生活を送れるといいですね。
子どもたちは意外にもしっかり親の働きを見ています。親が楽しそうにしていないのに、子どもたちは楽しくしなさいというのは無理があります。我が子に良い影響があることを楽しみに前向きな気持で頑張ってくださいね。
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