絵本の選び方次第!本嫌いな子どもにも読んでもらえるポイント
絵本は子供にとって良いものと言われています。親としては子供の将来を考えて、出来る限り絵本をたくさん選んであげたい!と思う気持ちはよくわかります。
しかし中には「本が好きではなく、ちょっと眺めておしまい」「手に取るのも憚られる」というお子さんがいます。絵本が苦手な子供に対してはどんな本を選んだら良いのでしょうか。
なぜ絵本が苦手になってしまっているのか?
子供が絵本嫌いになるにはいくつか理由があります。その理由がわかれば、それぞれに応じた対処法が実践出来ますので、まずはどうして絵本が苦手なのかを知る事から始めましょう。
- 文字が読めない
- 途中で飽きる
- 字が小さい
- 読みたがらない
- 文字と絵が苦手
- じっとするより動きたい
この6つのポイントに分類して紹介しています。どうやって絵本が少しでも好きになってもらえるのか、ぜひ試してください。
本が苦手な子には、まずは薄い・文字の大きな本から選んであげて
本が苦手な子はいくつか理由があります。大体は、絵本の面白さがわからないという気持ちがあって避けている気がします。今はゲームやテレビといった”絵本より魅力的な楽しい物”が巷に溢れています。
絵本がワクワクするものと思わなくても仕方がないのかもしれません。しかしそこで終わらせてはいけませんから、まずは薄くて文字が大きい、そして絵が中心の絵本から読み聞かせをしてあげてください。
お勧めの本
「くっついた」三浦 太郎 (著)
文字が読めない…字がほとんどないもの
小さい子は文字が読めなくて当然です。上に兄弟がいる子は自然に覚えたり、もしくは兄弟から教わる事もあるので比較的文字を読むのが早い子もいるのですが、問題は絵本が嫌いだからと本を読みたがらない子です。
文字が読めずに絵本を読みたがらないという子には、字がほとんどなくて絵がたくさんの本を読んであげましょう。もしくは文字が出来る限り少ないもので、絵本が嫌いにならないように選んであげてください。
「だるまさんが」かがくい ひろし (著)
途中で飽きる…薄くてあっという間に終わるもの
絵本によってはつまらない、という気持ちから、途中で「もういいや」と見てくれなくなるタイプの子供もいます。いくら面白い絵本でも盛り上がりの前に飽きられてしまったら、もうその本の面白さを伝える事が出来ません。
最初はなるべく薄くて「え?もう終わりなの?」と思うような絵本を選ぶと良いでしょう。「え?もう終わり?」が続いていけば、少しずつ長い本にも慣れていきます。
「ごぶごぶ ごぼごぼ」駒形 克己 (著)
字が小さい…大きくてカラフルなもの
絵本の中には、本自体が小さいなどの理由からか文字も小さい物があります。文字が小さいとどうしても絵本が苦手な子の場合、とっつきにくいと感じて本を読まなくなります。これは小さい子ばかりでなく、本が嫌いな大人にも言える事です。
また、小さい子は黒と白のモノクロの絵本より、カラフルな絵本がいいという子もいますので、字が大きくかつ絵本自体がカラフルな色彩の本がお勧めです。
「つみき」中川 ひろたか (著)平田 利之 (イラスト)
内容や形態もチェック。漫画やアニメ作家のものは入り込みやすい
子供に良い絵本をと思うと、自然に感動する物語を手にとってはいませんか?私も普段小学校で読み聞かせをしていて、本をどう選んだら良いのかと迷うのですが、メッセージ性の強い内容は本が好きな子向けだと思います。
つまり絵本が苦手な子には、内容や形態を調べてから選んだ方が良いでしょう。絵が面白いという事で、漫画やアニメ作家の絵本を選ぶというのも一つの手です。
絵本の中ではストーリーと同じくらい絵が大切です。絵がいまひとつの作品だと、どうしても子供も飽きてしまうとか、食いつきが悪くなります。
「はなかっぱ」あきやま ただし (著)
読みたがらない…そんな時は子供が爆笑するものを!
絵本を読みたがらない、という理由には「絵本がつまらない」という気持ちをもっているからではないでしょうか。
確かに絵本を探していると、全てがいい絵本とは言えずつまらないと思う内容もありますし、逆に言うととても印象深くてずっと読み続けたいものもあります。
ただし、一般的にみんながいいという絵本もありつつ、個人的に「自分はこれがいい」と思うものもあるので、良い絵本と言われているもの以外が全て悪いものとは言えません。一番子供が喜んでくれる絵本は、子供が笑えるストーリーである事です。
笑える絵本は小学生の読み聞かせでも盛り上がります。本が好きではなく、いつも下を向いている子たちも興味を示してくれるので、爆笑する絵本を探してみましょう。
「おならうた」谷川 俊太郎 (著)、飯野 和好 (イラスト)
文字と絵が苦手…音の出るもの、触れるもの
絵本はどうしても文字と絵を見て楽しむ事になるのですが、単調すぎて苦手という子もいます。そんな時は聴覚や視覚を刺激してあげるように心掛けてみませんか?音の出る絵本も昔より種類が増えています。
例えばボタンを押すと動物の鳴き声がするもの、などは楽しくて何度も繰り返して押す子もいます。またふわふわの布絵本は赤ちゃんからも人気があり、手触りで何かを感じ取る事が出来ます。
手や耳で触れたり聞いたりする事も子供の成長には大切な事です。絵本は紙だけでない、という事を教えてあげましょう。
「おとがでる どうぶつ・のりものずかん (おととあそぼうシリーズ) 」
小賀野 実 (著)、今泉 忠明 (監修)、 内山晟動物写真事務所 (写真)
じっとするより動きたい!しかけ絵本でびっくりさせる
座って聞くのが苦手という子供にとっては絵本の時間は苦痛に感じる事があります。それならば、その子供が主役になる絵本を考えてみませんか?
しかけ絵本は金額が高い事と、乱暴に扱うと壊れてしまう事もあるので扱いが難しいのですが、しかけ絵本は子供も大人もはっとする感動を味わえます。予想外の展開を味わえるので、絵本の虜になる可能性もあります。
ただし、単純な仕掛け絵本だと飽きてしまうかもしれないので、出来れば何冊もしかけ絵本をストックしておくほうが安心です。
「おめん」わだ ことみ (著)、ささき ようこ (イラスト)
大人の力量が試される!楽しそうにゆっくりと読むのがコツ
子供はとても素直です。
上手に読み聞かせをしてくれる大人が読めば食いつくように見てくれる場合でも、読むのが下手な大人の読み聞かせだと、絵本を見ようともしない事があります。
では、どうしたら子供が興味を持ってくれるでしょうか。
子供一人に対しての読み聞かせに対しては、大人の声の大きさよりも楽しさを出して読むことが大事になります。
ゆっくりと読んであげたり、キャラによって声の感じを変えたり、内容によって抑揚をつける事が大切です。
会話が出る話で使ってみるといいですね。誰が話しているのかがわかるとより内容が理解しやすいからです。
私も時々やるのですが、読み聞かせをする際に録音して、どのくらいのスピードで読んでいるのかは確認しておきましょう。
絵本は高価…だからまずは図書館で触れ合ってみて
絵本は素晴らしいものではあるのですが、1冊だけで済むわけにもいかずにトータルで考えるとかなりお金がかかってしまいます。そのために買い控えしたくなる気持ちもわからなくないのですが、そうするとますます子供は絵本に触れる事が出来なくなります。
そんな庶民の味方が図書館です。図書館は私たちが堂々と使える市民向けのサービスです。せっかくですから積極的に利用してください。
図書館にいるスタッフはプロばかり。年齢に向く本を相談しよう
図書館では司書という資格を持って働いている方がほとんどです。司書の資格を持っている方は本選びのスペシャリストなので、困った場合に頼りになる方々でもあります。素人では本選びにはどうしても限度があります。
知っている本は自分で昔読んだ本、インターネットなどで知った本が中心でよほど昔読書をしていた方を別にすれば、そうそう絵本をたくさん読んだり記憶に残ったりしていないのではないでしょうか。
子供の年齢に向いている絵本はこれ!と選ぶのが難しいのも事実です。困ったときは司書の方に相談してみましょう。
また、最近の図書館は検索機能のついたコンピューターも備えている所が多く、私の住んでいる自治体の図書館のサイトでは、ベストリーダーとベストオーダーという項目があり、そこから人気のある絵本が選べます。
みんなが注目しているのがオーダー。たくさん読まれているのがリーダーです。参考にしてみてくださいね。
本を選ぶには出来る限り本物を手に取って決める!
読み聞かせの本を読む際にはインターネットで検索してみるのですが、残念ながら期待を裏切られる事も多々あります。
やはり最終的には自分の手に取って読んでみて面白いかどうかを判断しなくては、その本が子供にとって合うかがわかりません。
つまりインターネットの情報や口コミはある程度参考になるものの、最終判断にはならないというわけです。たくさんの本をふるいにかけるためにはインターネットを使い、それを図書館などで探してみて、必ず本物を手に取って選ぶようにしましょう。
子供を目の前にパラパラめくり、子供の対応をチェックしよう
絵本が苦手な子は、絵本のジャンルやイラストだけですぐに反応を示してくれる事が多いです。まずは気になる絵本を子供の前でパラパラーっとめくってみましょう。
パラパラめくって好きな感じの内容やイラストならば食いついて見てくれるかもしれませんよ。
逆に興味がわかないものには、プイとそっぽを向く事があります。
特にテーマが重いと嫌がられる可能性が高くなるので、子供が動物好きならば動物が主人公の絵本にしてあげると、引き込まれてくれると思います。
親が選ぶだけにしないで!子供と相談して選ぶ事も大切です
親としては良い絵本を必死に選びたいと思うのですが、子供の気持ちもしっかりと確認しなくてはなりません。親から見ると「えー、どうしてこの本なの」とちょっとがっかりする絵本を選ばれる事もあるでしょう。
でも子供には子供なりの考え方があって、選んだ理由があるはずです。頭ごなしに否定するのではなく、子供が選んだ絵本も認めてあげて、親としてお勧めの絵本も混ぜてたくさん読んでもらえるようにしましょう。
「どの本を読んだらいいのか」と探す場合、たくさんの本から選ぶのは困難です。
インターネットのサイトで評価が高くなっているものを選んだり、図書館などで「お勧め」の棚にある物、司書の方のアドバイスをもらうなどすれば、はずれるというケースが少ないように思えます。
好きな作家が見つかったらシリーズで選ぶのも良いですし、子供と面白い絵本選びごっこするのもお勧めです。絵
絵本を内容などだけで真面目に選ぶのではなくて、多少の遊び心も持ち合わせてチョイスしてあげましょう。少しでも子供が絵本に目を向けてくれるといいですね。
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