赤ちゃんの首すわりに効果あり!うつ伏せの練習のやり方紹介

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2016/09/14

うつ伏せの練習をしている赤ちゃん

首のすわらない赤ちゃんの抱っこは肩も凝って大変ですよね。首がすわってくると縦抱っこが出来るので随分楽になるという声をよく聞きます。

実は赤ちゃんの首すわりを鍛える方法があるのです。それはうつ伏せ練習です。

うつ伏せ練習って何?どんな風にやるの?赤ちゃんをうつ伏せにしても大丈夫なの? 

様々な疑問が沸いてきますよね。その心配を解消するために赤ちゃんとうつ伏せについてしっかりと説明していきます。

赤ちゃんの首すわりとは、首の筋肉の発達です

生後すぐの赤ちゃんはまだ自分で体を自由に動かすことが出来ません。重たい自分の頭を自分の力で支えることができずに、ぐらぐらしてしまってとても危険です。

その状態から少しずつ首の筋力が発達してくると、自分の力で自分の頭を安定させることが出来るようになります。これが首のすわり始めです。

赤ちゃんが自分で自分の身体を支えてくれるようになると、抱っこをした際などはママの負担も少し軽くなるので、抱っこひもを使ってお出かけするのも楽になりますね。

出来れば早く首がすわってほしいものだなと思ってしまいますよね。では赤ちゃんの首がすわるのはどのくらいの月齢からなのでしょうか。

首がすわり始める時期の目安は大体生後3ヶ月~6ヶ月頃

首がすわりだす時期は個人差が大きく、標準時期を特定するのは難しいようです。早い子供もいればのんびりの子もいるのでマニュアル通りにはいきません。

自分の子が平均的な時期に首が座らなくても不安に感じることはありません。2ヶ月から6ヶ月までの間に首がしっかりすれば大丈夫と健師さんから伺いました。

多くの赤ちゃんは月齢3ヶ月から4ヶ月のうちに首がしっかりしてくるようです。なかなか首がすわらないのが悩みという場合は6ヶ月健診の時に医師の先生が相談のってくれます。

首がすわってくると赤ちゃんは自分で首を動かせるようになります

赤ちゃんの頭がぐらぐらしなくなったら”首がすわった”と考えているお母さんが多いようですが、実際にはちょっと違います。

完全に首がすわったと言える状態とは、赤ちゃんが自分でキョロキョロと頭の方向を変えることが出来るようになってからを言います。

赤ちゃんの首がすわったかどうか不安で確かめたい時には、大きく二つの確認方法が考えられています。

一つは赤ちゃんの脇に手を入れて縦抱っこをして、体をわずかに後ろ向きに傾けて見ることです。赤ちゃんが自分で首を起こそうとすれば、首の運動機能が育っている証拠です。

もう一つは赤ちゃんを布団などに寝かせてから、両手を持って引き起こすことです。この時も赤ちゃんの首が後ろに反らずに起き上がってくれば首の筋肉が発達してきています。

なかなか首がすわらないときは、赤ちゃんの発達に心配がある可能性も

月齢6ヶ月頃をすぎてもなかなか首周りがしっかりしてこない赤ちゃんもいます。自分の子がそんな様子だと子育て中の皆さんはとても心配ですよね。

赤ちゃんの首がなかなかすわらないとき、赤ちゃんの体はどのような状態になっているのでしょうか。

一般的には6ヶ月頃までにすわるという赤ちゃんの首がなかなか安定しない場合、赤ちゃんの他の部分についても目を向けてみてください。

表情が硬い、身体にいつも力が入っているなどの状態などはありませんか?

もしそんな場合には脳性麻痺、筋肉の病気、乳幼児発症SMAという”遺伝子に関わる病気”の可能性が考えられます。もちろんすべての赤ちゃんがそうではありません。

でももし赤ちゃんの様子が気になったら、小児科を受診して検査をしてもらいましょう。血液検査を通じて病気の有無を判断してもらえます。

発達を促すためにも生活の中にうつ伏せ練習を取り入れて

赤ちゃんの首のすわりを促すための運動方法として、うつ伏せにさせる練習をすすめている病院もあるようです。

赤ちゃんをうつ伏せにすると、新生児突然死症候群などの心配があるので、首がすわらない赤ちゃんをうつ伏せにはできないと以前は考えられていました。

ですが短時間のうつ伏せ練習ならば赤ちゃんの筋力を鍛える方法として効果的なのだと見方が変わってきているようです。

では赤ちゃんをうつ伏せにさせる練習とはどんなものなのでしょうか。注意点なども踏まえ、以下の見出しで詳しく説明していきます。

首すわりを促すうつ伏せ練習ってどんなもの?

赤ちゃんをうつ伏せに寝かせる練習をすることで首のすわりを促す効果が期待出来ます。

ですがうつ伏せ寝にさせることへの心配や不安も多いと思います。

うつ伏せ練習とはどんなものなのか、赤ちゃんにどんな姿勢をとらせたらいいのかなど、安全なやり方と注意点をまとめてみました。

赤ちゃんをうつ伏せにすることで背中の筋肉を鍛えます

まずうつ伏せ練習の目的として、赤ちゃんの背中と首の筋肉を鍛えるというものがあります。

うつ伏せのされることは赤ちゃんにとって不自然な体勢ですよね。

そのような姿勢にされると赤ちゃんでも無意識に自分の身体のバランスをとろうとする動きが始まりますので、運動機能が刺激されて筋肉が鍛えられるのです。

これは生後すぐから赤ちゃんが体力をつけるための運動方法にもなり、産婦人科によっては入院中からベッドでうつ伏せにすることを勧めている院もあるようです。

是非参考に!赤ちゃんのうつ伏せ練習のやり方

それでは実際に、うつ伏せの練習はどうやって進めてけばいいのかの手順について説明します。

1.仰向けに寝ている赤ちゃんの首と頭をママの手でしっかりと支える

赤ちゃんのうつ伏せ練習のやり方 0914-1

2.反対の手を赤ちゃんの脇に入れる

赤ちゃんのうつ伏せ練習のやり方 0914-2

3.脇に入れた手の方の腕で赤ちゃんを受けるようにして体を反転させる

赤ちゃんのうつ伏せ練習のやり方 0914-3

赤ちゃんをうつ伏せにするには、まず仰向けで寝ている赤ちゃんの首と頭をぐらぐらしないようにママの手でしっかりと支えます。

そこから反対の手を赤ちゃんの脇(右手で首を支えていたら、赤ちゃんの右脇に)に入れて、腕で受けるようにしつつ首を支えながら身体を反転させます。

丁度沐浴をしている時に背中を洗うために赤ちゃんの上半身を腕に受けてひっくり返す状態と同じ仕草です。

最後は首を支えていた手で赤ちゃんのお腹を持ち、ゆっくりと腹ばいにさせて息がしやすいように首を左右片方に向かせます。

基本は赤ちゃんの首がぐらぐらしないようにしっかり固定しながらゆっくりとひっくり返す、ということです。

元に戻す時は同じように首の下に手を入れて赤ちゃんの体重を受けながら今度は背中を支えて元の姿勢に戻します。

注意すべきことは両脇に手を入れて、持ち上げながらひっくり返そうとすることです。あくまでも片手で首を支え、もう片方の手で反転する赤ちゃんの身体を受け取ります。

赤ちゃんをうつ伏せにしてしまっても大丈夫なの?

弱々しい赤ちゃんの姿を見ていると、愛おしいのと同時に無事に育つか不安だらけでなるべく危険な動きはさせたくないというのが親として当然の気持ちですよね。

だからこそうつ伏せ寝で新生児が亡くなるという可能性については無視できません。うつ伏せ練習に対しても不安な気持ちになるのだと思います。

ではどうすれば安全に練習ができて、どんな時と場合にうつ伏せ練習が危険になってくるのか、以下に説明をしていきましょう。

うつ伏せ寝とうつ伏せ練習は違います

赤ちゃんをうつ伏せにするのが心配になるのは、うつ伏せ寝による赤ちゃんの窒息などが心配になるからだと思います。

でもうつ伏せ練習とうつ伏せ寝は違うものなのです。うつ伏せ寝は赤ちゃんをうつ伏せにしたまま放置してしまうことです。

でもうつ伏せ練習をするときは、絶対に赤ちゃんの傍を離れないようにします。そして長い時間を練習に費やすものではありません。

間違っても赤ちゃんをうつ伏せに寝かせたまま家事をしたりなどは避けてください。うつ伏せの間の赤ちゃんからは目を離してはいけません。

基本的に赤ちゃんの首がすわっていないということが前提のうつ伏せ練習ですから、長い時間うつ伏せにしたままというのは適していません。

うつ伏せにしながら赤ちゃんの様子を観察し、変化があるようならすぐに元に戻してください。これなら危険を少なく練習することが出来ます。

機嫌が悪い時は無理にうつ伏せにしないようにしましょう

大切なポイントとして、赤ちゃんの機嫌が悪い時に無理にうつ伏せにしようとしないことです。

機嫌が悪い時にうつ伏せにしようとすると赤ちゃんはとにかく嫌がって泣きます。

そうなると赤ちゃんはうつ伏せにされることに嫌だ、怖いというイメージが出来てしまいますから、その後でまた練習しようとしてもますます嫌がって泣いてしまいます。

こうなると赤ちゃんがうつ伏せになることを抵抗するようになってしまいますから、練習どころではなくなってしまいます。

窒息の危険も!顔のまわりには物を置かないで

赤ちゃんをうつ伏せにするときにもっとも注意を払わないといけないことは、あかちゃんがちゃんと呼吸が出来ているか、窒息の危険がないかです。

絶対確認を怠らないようにしてください。

うつ伏せ練習をするときは、赤ちゃんの顔の周りにまくらやクッションなどを置かないようにしましょう。赤ちゃんの顔が沈んでしまうので危険です。

同様にお布団もあまりふかふかしたものを使うのは避けてください。ふっくらしているは顔が沈んで鼻や口を塞いでしまうのです。

こういったことを避けるためには、カーペットの上にタオルケットを敷いてみるくらいの硬さが丁度よいでしょう。

呼吸に大切な鼻と口がしっかり露出している状態を確認しながら、呼吸をしている気配を確かめつつ行うと安全に練習が出来ますよ。

うつ伏せ練習で、赤ちゃんの首すわりに効果が出ますように

赤ちゃんの筋力が早くから鍛えられることで、抱っこが楽になったりママと赤ちゃんがスキンシップをとりやすくなるなど、いいことがたくさんあります。

また赤ちゃんもうつ伏せにされることで自分の身体を支える訓練をし、小さいうちからの体力作りが出来ます。

ただ首のすわりは早ければ早いほどいい、というものでもありませんし、病院で不安を指摘されない限り遅いといっても心配なものではありません。

うつ伏せ練習は赤ちゃんのペースを大事にして、機嫌が良い時体調がよい時を選んで焦らずに取り組んでいきましょう。

うつ伏せ練習自体はママが赤ちゃんに声かけをしながら行えて、親子のコミュニケーションの方法になるのが理想です。

二人して楽しい気持ちで取り組むことによって、首の筋肉を鍛えるためのよい効果が得られますように。

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