声が小さい子供も明るく大きな声になれる!アイウエオ発声練習法
子供たちの大きく元気な挨拶は気持ちいいものです。「ただいま!」の声のトーンで機嫌がいいか悪いかも伝わってきますよね。
でも最近は、あまり騒がしいと近隣から注意を受けることもあるご時世だからか、声の小さい子も目立ちます。
口の開け方が足りないと何を言っているのか聞き取れないこともあります。ハキハキ元気な声になるアイウエオ発声練習法をご紹介します。
この記事の目次
声が小さい原因を探してみよう
子供の声が小さいのは何か原因があるものです。性格の問題、家庭環境の問題など原因がわかれば励まし方も変わってきますよね。
性格的に、大人しい、内気、恥ずかしがり、人見知り、怖がり、緊張症、自信がないなどいろいろ考えられますね。
家庭環境で言えば、きょうだいに赤ちゃんがいて大声を出したら怒られる、家が狭い、「静かにしなさい」といつも注意されている、病人がいるなども考えられます。
大人しい、内気で恥ずかしがりな子には、繰り返し練習することで声を出すことに慣れるのが一番です。
怖がりや緊張しやすい子、自信のない子には安心できるように「大丈夫」といつも声をかけてあげましょう。
家庭環境が原因の場合は仕方ないところもありますので、家の中ではなかなか大きな声は出せないけれど外では大きな声が良いということを子供に説明しておきましょう。
正しい声の出し方で性格も明るくなる!
私たちの「話し方」って結構いい加減で、ちゃんと習う機会はまずありません。大人になってから「話し方教室」なるものに通う方もいるようですね。
せいぜい国語の授業での音読・朗読で先生に教えられるくらいでしょうか。それでも口の開け方など細かいことは言われません。
小さな声の子供は、元気がないように見えますし、意見を言っても周囲の騒がしさにかき消されたりして、ちゃんと意志を伝えることが難しいように思えます。
大きな声で元気いっぱい話す子供は、性格も明るく積極的な印象を与えます。
小さな声も少し練習すれば言葉がハッキリ出せるようになります。
更に声を大きくするのに役立ちそうな習い事といえば、肺活量が必要な水泳や、大きな掛け声を出すサッカーや野球、バレーボールなんかもいいですね。
究極は、将来花開くかもと期待しつつ、思い切って子供の劇団に入団するという手もあります。かなり本格的になりますが…(笑)。
まずはこの簡単なアイウエオ発声練習法で、正しい口の開け方と出し方をお子さんと一緒に練習してみましょう。
アイウエオが基本!鏡を見ながら口の形を練習しよう!
アイウエオの口の形がちゃんと作れれば、そのあとに続くカ行サ行…も大丈夫ですよ。鏡に向かってまずはゆっくり形を作ってみましょう。
ア 自分の指が縦に2本はいる位大きく開けます
イ 横いっぱいに平たく開きます
ウ 口を前に突き出しすぼめます
エ 横いっぱいに開き縦に指が1本入るくらい開けます
オ オーイと呼ぶように開けます。中に空間ができる感じです
アーイーウーエーオーと声を出しながらやってみましょう。口の開け方をお母さんも一緒に見てあげてくださいね。
何を言っているかわかりにくい子は口の開け方が足りない
言葉が聞き取りにくくて何度も聞き直したりすると、話している本人も嫌になって途中で「もういい」となってしまいがちです。
お互い悪気は無いのですが親子の会話が減ったり、人前で話すことに自信をなくしたりしてしまいます。
自分はちゃんと話しているつもりなのに相手に伝わらないというのは気持ちも落ち込みますし、大きくなれば人間関係にも影響してきます。
口の形さえちゃんと正しく開ければ音はハッキリしてきます。あとは声の音量や出し方を訓練すれば声質もいい声に変わってきますよ。
大きい声を出すことが恥ずかしい子は短い音から始めよう
大きい声を出し慣れていない子は恥ずかしいかもしれませんね。そんなときは、「アッ!」「イッ!」「ウッ!」と短く勢いをつけて練習を始めましょう。
戦いごっこや空手の掛け声のように「ヤアッ!」といったイメージです。ママ相手に戦闘シーンをイメージトレーニング方法としてやってみてもいいですね。
音を短く区切ることで、一瞬力を入れるだけで大きな声が出たようになりますので、コツをつかみやすいと思います。
小さい子に教えにくい腹式呼吸は、お腹に力を入れて声を出させる程度でOKです。平仮名を覚えるときによく使う「あいうえお表」を壁などに貼りましょう。
この方法なら目線も定まりますし、平仮名の勉強にもなって一石二鳥です。
【 あいうえお表 】
声を出すときの正しい姿勢をマスターしよう!
練習する時はまず正しい姿勢から。声は口から出すのではなく体全体を使って出すものです。お腹や肺、喉、舌を使って出します。
- 肩幅に足を開いて立ちます
- 姿勢を正し、少し前傾に体重は足の親指にかかるような感じです
- 肩の力を抜きリラックスします
- 手がブラブラしないようにお腹に当てます
- 視線はまっすぐ前を見ます
あいうえお表は子供の目線より下にならないよう、同じ位置か少し上に貼りましょう。目線より下になるとうつむく形になり喉がよく開きません。
空気の漏れるサ行とハ行は母音を意識しよう
大人でもサ行とハ行は発声の時空気が漏れてしまい言いにくいものです。
さ「SA」の母音である「ア」を強めにする感じで発声してみましょう。
少し出しやすくなりませんか。ハ行も同じように一音ずつゆっくり丁寧に母音を意識して声を出してみましょう。
母音を少し伸ばす感じにするために、例えば「さあ!ごはんよ!」の「さあ」の感じで、「しい!ごはんよ!」「すう!ごはんよ!」…と練習してみましょう。
慣れたら「ごはんよ!」は言わずに「さあ!」「しい!」と声を出してみましょう。特に肺活量のいるサ行は大人でも難しいです。
サ行とハ行は他と違って空気が漏れることが原因で言いにくいため、一音一音お腹にキュッと力を入れましょう。
声は決めた目標に向かって出そう
声を出す時に、なにか目標を置いてそこに向かって声を出します。その場所にちゃんと聞こえるように届けるような気持ちで声を前に飛ばします。
「バキューンバキューン!」と鉄砲を撃つように、場所を狙って声を出しましょう。上手にイメージできればそれだけ早く上達します。
声を出す場所に向かって腕を伸ばして指鉄砲のポーズで「バキューン!アー!」でもいいかもしれません。
近くでも、遠くでも目標を狙って声を飛ばす感じで声を出してみましょう。これがちゃんとできると、いわゆる「よく通る声」になります。
「いい声の人」は「よく通る声」でもあるんです。その他大勢全体に話す時はまた違った声の飛ばし方になります。
口元にメガホンを当てているようなイメージで、幅の広さを確認しながら一番後ろにいる人に声が届くよう意識して声を出すと広がりのある声になります。
大きい声を出すことになれたら次は長く声を出す練習
大きい声を出すことに慣れてきたら、今度は「アー…」「イー…」と長く声を伸ばしてみましょう。ハッキリ口を開けて姿勢を正しく保ったまま声を出しましょう。
喉から叫んでしまうと喉が痛くなって「次の日声が出ない…」なんてことになりますから無理はしないでくださいね。
喉がイガイガ痛くなってきたり、子供が飽きてきたり疲れた様子なら切り上げて続きは次回にしましょう。
近所迷惑になりそうなら練習はカラオケボックスという手もある
マンションなど集合住宅なら近所迷惑になりそうで心配ですよね。初めのうちは家の窓を閉め切って出来る程度の声しか出ないかもしれません。
慣れて本格的な声が出始めると、カラオケボックスを利用したり、公園や河原、運動場などを使ってもいいでしょう。ストレス解消にもいいですよ。
自分で程よい音量の声が出せるようなら室内でもさほど問題ないと思います。
更にお風呂ですると少しマイクエコーがかかったような状態で、より上手に聞こえます。でも、頑張りすぎてのぼせないようくれぐれもご注意くださいね。
アイウエオができるようになったら挨拶言葉に挑戦
アイウエオがハッキリ言えるようになってきたら、普段の挨拶言葉も練習していきましょう。「おはよう」「いただきます」「ただいま」などです。
元気なハキハキした挨拶は気持ちいいですよね。コミュニケーション単語は感情が入りますので表情も大切です。
笑顔で挨拶してみましょう。口の端、口角をクイッと上に上げるよう気にすると、声が明るい声になります。
お子さんの話している口元を見てみてください。広角が下がっていることが多いと少し文句を言っているような陰気なこもった声になってしまいます。
アイウエオの基本の口の形を意識させましょう。ちゃんとした口の形は明るい声になります。
余裕が出てきたら楽しいリズムに合わせて「あいうえおのうた」を歌ってみましょう。口の形に気をつけてくださいね!
「あいうえおのうた」(Myu sings AIUEO)
人前での発表や歌唱もアイウエオ発声練習法で自信がつく!
小学校に上がると、クラスの友達の前で発表したり意見を言ったり、歌を歌ったりと注目されることが多くなります。
引っ込み思案や、人見知りタイプの子たちは慣れるまでどうしても下を向きがちで声も小さくなってしまいます。
クラスのリーダーや人気者の子は声が大きくハツラツとした特徴がありますよね。大きい声で話せるだけで自信が湧いてきます。
大人なら専門家についてボイストレーニングといったところでしょうが、このアイウエオ発声練習法で十分効果が得られます。
他にも家族の誰かが滑舌が悪くてお悩みの場合や、職場で緊張から仕事がうまくいかないなど、その理由を考えた時話すことに苦手意識がありませんか?
対処法をお探しでしたら、子どもと一緒にこの練習法を日常生活に取り入れてみてください。電話の対応なども良くなり上司の評価も上がる可能性もありますよ。
とにかくちゃんと口の形を開けることと、声を前に飛ばすように出すことを意識することがポイントです。
言葉がしっかりすると良い心理的効果も期待できる
声が小さくボソボソ話していると、自信がないようにも見えますしやる気も感じられません。正直なところあまり得することはないように思えます。
大きな声で話せるようになると、姿勢も良くなりますからねこ背の子供にはとてもいいと思いますよ。
周りからの評価も良くなりますし、何より本人の自信につながります。以前は大人しかったけど行動も活発になってきた…といったこともあるかもしれません。
小学校に上がるまでにハキハキ元気な挨拶ができると母親としても嬉しいですよね。
性格も明るくなり、何でも挑戦する元気で前向きな気持ちになる効果が出てくるはずですよ。
大人社会でも「声の大きな人に悪い人はいない」なんて言いますが、内緒話のできないおおらかな性格の良いイメージがあります。
私も演劇部にいたため声は大きいですが、それで人生得することはあっても損することはありません。明朗快活な印象になるようですよ。
ぜひ、アイウエオ発声練習法を使って、みんなに好かれる元気で明るい印象に変身しましょう!
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