ボードゲームが幼児にもたらすメリット!おすすめの親子遊び
ゲーム好きな子どもは意外と多いですよね。スマホゲームや携帯型ゲーム機によるゲームに、夢中になる小さな子供をよく見かけるようになりました。
スマホゲームなどは、場所を選ばずどこでも遊べるので魅力的です。
ゲームしている間、ママも自分の時間ができる、病院などの待ち時間でも静かにしていてくれるなどのメリットもありますよね。
その一方、携帯型ゲームをする子どもが低年齢化してきていることによって、さまざまな弊害も発生しています。
同じゲームでも、幼児期の子どもには家族みんなで楽しめるボードゲームをお勧めします。デジタルなゲームからアナログなゲームにシフトしてみても、子どもは夢中になれますよ。
2人以上で楽しめるボードゲームはルールもシンプルなものが多く、幼児から大人までハマってしまう昔からある遊びです。
今、知育玩具として見直されてきているボードゲームが、幼児期の子どもにもたらすメリットを紹介します。
この記事の目次
携帯型ゲーム、スマホゲームによる弊害は意外に大きい!
赤ちゃんの時から、愚図るとついスマホに頼ってしまっていて、幼児期にはスマホの操作をかなり覚えてしまっているお子様もいますよね。
大人が教えなくても操作するのを見ているだけで、子どもはその操作を記憶して、実際にできるようになるのですから、すごい能力を持っていますよね。
私自身も子どもが後追いで何も手が付けられなかったとき、タブレットの画面を見せるだけで大人しくなったので、ついつい頼ってしまった時もあります。
最初に幼児期にスマホゲーム(タブレットも含む)や携帯型ゲームをさせることに何の問題があるのか、考えていきましょう。
- スマホゲーム依存!幼児期の体を動かす遊びが減少
- クレジットカードに多額の請求!いつの間にか有料アイテムを使用
- ゲームの中で知らない人と交流する可能性
- 実在の人とのコミュニケーション能力の低下
- 睡眠の質の低下による発達の問題
この5つについて説明しますね。
スマホゲーム依存!幼児期の体を動かす遊びが減少
最初は幼児向けの簡単なゲームをさせていても、習慣化していくとそれだけでは満足できなくなってきます。
より楽しいゲームがしたくなり、レベルアップして行きたいなどの要求が出てくると、時間を決めて短時間で終わらすことが出来なくなってしまいます。
また、依存症になってしまうとスマホゲームがないと落ち着かない、泣き叫ぶなど生活への支障も心配されます。
クレジットカードに多額の請求!いつの間にか有料アイテムを使用
オンラインの無料ゲームをさせているつもりだったのに、子どもが勝手に課金していて、高額なクレジットカードの請求が!なんてことも多く発生しています。
最初はパパやママと一緒にやっていても、少し慣れてくると自分でやり方を覚えてしまいます。静かに遊んでくれて楽なんて思っていては危険です。
また、大人が危機の機能やオンラインゲームの仕組みを知っておくこともトラブルを防ぐためには、重要になってきます。
スマートフォンの普及や携帯型・据置型ゲーム機の通信機能の搭載によって、従来よりもオンラインゲームが身近になってきています。一方、寄せられている相談から、決済にクレジットカードが使われ、クレジットカードの与信枠いっぱいまで課金しているケースも見られます。また、子どもの中でも低年齢化の傾向も見られます。
ゲームの中で知らない人と交流する可能性
ゲームの中で不特定多数の人との交流できるサイトもあり、子どもが危険に晒されることもあります。
ただし、文字の読み書きやキーボードの打ち込みができない幼児が、ゲームで知らない人と交流できる可能性は低いです。
実在の人とのコミュニケーション能力の低下
外出した時に人と直接会って会話する、遊ぶなどの機会を奪うことによるコミュニケーション能力低下も心配されます。
友達の家に遊びにいったり、家族で旅行に出かけたりした時もゲームがないと落ち着かず、旅行先でも子どもがゲームに夢中になってしまうのも寂しいですよね。
睡眠の質の低下による発達の問題
ゲーム依存症による睡眠不足、睡眠の質の低下になる可能性もあります。寝る前にゲームをしていると脳が興奮状態になり眠りにつきにくくなる可能性もあります。
画面の中で遊べるゲームアプリやオンラインゲームは、刺激が強く魅力的です。飽きることがなく遊べるので、子どもは夢中になります。
知育玩具としても見直されているボードゲームの魅力
ゲーム好きな子どもは多いですよね。特に家族のコミュニケーションのツールとして、考えながら遊ぶことができることから、知育玩具としてボードゲームはお勧めです。
ボードゲームは幼稚園の年長さんくらいになると、子供同士でも遊べるようになります。
最近では小さなオセロゲームなどは、百円ショップでも売られており、比較的安価で手に入るのも魅力の一つです。
ボードゲームにはどんな魅力があるのでしょう。
- 幼児でも簡単に覚えられる単純なルール!
- 小型で持ち運べる携帯型ボードゲームにも注目
- 知育玩具として見直されているボードゲームで能力アップ
- ゲームで負けて泣く!勝ち負けを経験しながらマナーを覚える
- ボードゲームで家族でふれあい…パパと子どものスキンシップにも有効的
この5つについて順番に説明していきますね。
幼児でも簡単に覚えられる単純なルール!
子どもにルール説明をしても分からないから、ボードゲームなんてまだできないと思っているママもいますよね。
でも、考えてみたらスマホの操作もすぐの覚える幼児は、実はボードゲームのルールなんて意外に早く理解してくれます。
オセロやすごろくはルールが単純で分かりやすいので何回か繰り返してやったら、すぐにルールを覚えてしまいます。
なんどかやっているうちに子どもは勝つ方法も分かってきて、大人が真剣にやっても負けてしまうなんてこともありますよ。
小型で持ち運べるマグネット型ボードゲームにも注目
スマホやタブレット・携帯型ゲームは待ち時間にすぐに見せることができるので、使っているママたちもいますよね。
小型で持ち運びができるマグネット型ボードゲームも、病院や飛行機で移動中など長時間、退屈することがあれば一つ鞄に入れておくと便利ですよ。
ただし、アイテムが小さいので落とさないように、鉄製の入れ物に入れておくなどの工夫も必要です。
知育玩具として見直されているボードゲームで能力アップ
今、子どもの知育玩具としてボードゲームの教育的効果が注目されています。
ヨーロッパでは幼児向けから年齢に合わせて教育プログラムが組まれており、日本でも私立の中学校の一部で教育の一環として導入され始めています。
- 自分の頭で考えてやる
- 負けたらどうして負けたか考える
- 手を替えてもう一度やる
ボードゲームは種類も多く、子どものレベルに合わせてステップアップできますし、じっくり時間をかけて考える癖を付けるのも大事ですよね。
ゲームで負けて泣く!勝ち負けを経験しながらマナーを覚える
幼児向けのボードゲームに書かれていたルールの中にこんなことが書いてありました。
はじめるとき
「よろしくおねがいします」とあいさつをする。
おわったとき
「ありがとうございました」とあいさつをする。
たかがボードゲームだと思っていましたが、挨拶をして始めるということまで書いてあることにびっくりしてしまいました。
子どもはゲームに負けると悔しくて泣き叫んだり、かんしゃくを起こしたりするときもあります。負けず嫌いだと尚更です。
うちの子どももその部類で、負けると悔しがり泣き叫びます。それが悪い事とはおもいませんが、毎回だとイライラしたりもしますよね。
そんな時はゲームが始まる前に、遊ぶときのルールとして伝えておくことも大切ですよね。覚えたてルールが定着するまでは、やっぱり泣いてしまうかもしれませんが…。
「勝っても負けても、きちんと挨拶して終わろうね。負けて悔しくて泣いても大丈夫だけど、それだけは守ろうね。」と伝えておく。
泣いて癇癪起こすんだったらやりたくないと思われる方は「負けて泣いて癇癪起こしたら遊べないから、楽しく遊ぼうね。」などと伝えておきましょう。
こんなことからも、ボードゲームのルールを守って遊ぶことで、協調性や社会性を身に着けることができるというのは、納得できますよね。
ボードゲームで家族でふれあい…パパと子どものスキンシップにも有効的
パパに子どもを見ててね!で、その間にママは家事を…。と思ったら、やっぱりテレビにスマホ、パソコンYouTube…そんな経験がある方もいますよね。
家事は進むけど全く会話もなく、二人で座って見ているだけの状況にちょっとイラっと来てしまう事も…。
そんな時もボードゲームなら、パパと子どもで遊ぶことができます。しかも、ボードゲームはパパが本気になって遊び始める可能性が大きいです。
パパだけでなく、おじいちゃんやおばあちゃんとも遊ぶことができるので、家族のコミュニケーションを取るには最適です。
自然に子どもとの会話も生まれてきて子どもとパパのスキンシップを取るツールとしてもお勧めです。
ボードゲームの起源は?ボードゲームの歴史
ボードゲームは昔からある遊びですが、一体どのくらい前からあると思いますか?江戸時代くらい?明治?昭和にはもうありましたよね。
実は古墳時代から飛鳥時代にはすでに雙六(盤すごろく)は伝わっていたと言われています。江戸時代には囲碁、将棋も盛んに行われるようになりました。
世界でいうと2013年に発掘された紀元前5000年に作られたトルコ南東部の古墳群から49種類のサイコロが見つかっており、これが世界最古のボードゲームと言われています。
紀元前3100年以降の古代エジプト時代に王族の間で人気の娯楽になった「セネト」と呼ばれるボードゲームがピラミッドから発見されています。
紀元前5000年から今まで続いてきたボードゲームは現在では分類できないほど、多く存在しています。
今は子どもも楽しめるボードゲームも昔は大人が楽しむ為のツールだったようですよ。
幼児も楽しめるボードゲーム!手作りもおすすめ
ボードゲームはお店に行ってもたくさんの種類があり、どれを買ってよいかわからないですよね。幼児がすぐに楽しめるおすすめのボードゲームを紹介しますね。
すぐに飽きるかもしれないし購入するのはちょっと…と思われている方には、ボードゲームを手作りしてみるのもお勧めですよ。
すぐにルールを覚えられるオセロゲーム マスを減らして手作りもお勧め
オセロは二人で楽しめるボードゲームです。相手の石を自分の石で挟むと相手の石が自分の石の色に変わり、最後に石が多い方が勝ちというゲームです。
実はオセロは日本人が考案したゲームです。チェス盤に牛乳瓶の蓋を使ってゲームをしていました。なので、最初に考案されたオセロの石は牛乳瓶の蓋と同じ大きさになっています。
オセロは8×8盤で64個の石を使ってゲームをします。挟んだら色が変わるゲームなので、ルールは簡単です。
幼児は大人に比べて視野が狭く、一つだけを挟んだ時は理解できるのですが、間にたくさん挟んだ時に、ずれが生じることがあります。
また、斜めが分かりにくいので、最初は定規を充てるなどして、斜めを見る練習をする方法もお勧めします。
子どもがルールを理解するまで、石の数と盤のマス目を減らした手作りのボードを作ってルール説明をするという方法もあります。
【6×6のオセロ】
- マス目が6×6の盤を作る
- 32個の石を作る(オセロがあれば石はそのまま使用してもOK)
- 最初はパパとママで対戦して子どもに見せる
- 子どもがやりたがったらパパ対ママ+子どもの対戦をする
- 慣れてきたら1対1の勝負をする
- 慣れてきたら8×8マスの盤で64個の石を使って勝負する
石を手作りする場合は、ペットボトルの蓋2個を重ねて、中にマグネット入れて色を塗ったり、盤もマグネットが引っつく鉄製の盤を使用すると、石がずれにくくなります。
手作りのボードゲームは作る段階から、子どもと一緒に楽しめます。家にある材料だけでも十分に遊べるので、工夫してみて下さいね。
【ペットボトルのフタの手作りオセロ】
石も白黒にこだわらずお子様の好きな色に塗ったり、紙粘土の中にマグネットを入れて、好きな模様の布を貼ったりするとかわいくなりますよ。
【オセロの効果】
- 指先で石をひっくり返す作業で指先の体操に
- 最後に石を数えて数え方の勉強
- 考えて石を置くことで集中力アップ
など
判断力、想像力が身につく将棋 幼児も覚えやすい12マス将棋
詰将棋となるとルールを知らないママも多いし、「幼児にはハードルが高いなぁ」なんて、思ってしまいますよね。
12マス将棋なら幼児でも比較的ルールも覚えやすく、大人も本気でハマってしまいます。子どもの好きなキャラクターを使った将棋の駒を作って手作りするのも良いですね。
将棋を知らないママでも、パパや子どもと将棋を楽しめるのでお勧めです。ここからステップアップしていけば、小学生になってから詰将棋のルールも覚えやすくなりますよ。
市販されている幼児向けの「どうぶつしょうぎ」も、木の温かみもあるお勧めの玩具です。手作りも良いですがやっぱり木の感触は捨てがたいです。
対象年齢3歳からになっていますが、大人でも十分に楽しめますよ。
【将棋の効果】
自分が打ったあと、相手がどう打つかそうなるとどうなるかなど、次の手をどんどん考えていくことにより、想像力や判断力が高まります。
前回、どうして負けたかなどを考えることから思考力と記憶力もアップできます。
- 相手の考えを読もうとする想像力、思考力が高まる
- 判断力が身につく
- 集中力が身につく
など
勝ち負けは運!自然に足し算も覚えられるすごろく
幼児が一番馴染みやすいのはすごろくです。勝ち負けはサイコロが決めてくれるので、大人も子どもも同じレベルから始めることができます。
2個のサイコロを転がして、出た数を足した数だけ進んでいくので、遊びながら足し算を理解することができます。
すごろくはいろんな種類のものが売られていますし、すごろくの盤もサイコロも子どもと一緒に手作りできます。
カレンダーの裏などに、手書きで作ったすごろく遊びから始めてみても良いですね。止まったところにカードを引くなどマスがあると盛り上がります。
カードにはお馴染みの「前のマスに戻る」「一回休み」「3マス進む」など、いろんな指令を書いてみてくださいね。
作っている時間も親子でどんなマスを作るのか、いろいろ想像して楽しめますよ。
最近、お店でプラレールすごろくを見つけました。盤がパズルになっていて、自由に組み替えることができるものです。これもなかなか面白いです。
すごろくの魅力は多人数でやるほど、面白いってこともあります。家族団らんで楽しめるので、お盆やお正月などたくさん人が集まる時の定番でもありますよね。
【すごろくの効果】
- 遊びながら数が覚えられる
- 大人数で楽しめる
- 大人でも子どもでもレベルの差がない
お正月の日本の文化を知る…みんなが笑顔の福笑い
福笑いは日本の伝統的な遊びですが、最近はあまり実施されないため、知らないお子様も多いのではないでしょうか?
紙に輪郭を描いて、切り取った顔のパーツを目隠しをした状態で貼っていくというものです。
お正月にすると言えば、お多福の福笑いですよね。お多福も良いですが子どもに馴染みのある動物版や人形版など、作っても楽しそうですね。
紙とペンがあればすぐに作れるので、やってみてくださいね。紙は少し厚めの方が、遊びやすいです。
- 厚手の紙に輪郭を描き、色を塗る
- 目、鼻、口、眉毛など顔のパーツを別の厚手の紙に描いて切り取る
- 目隠しをしてパーツを輪郭の中にパーツを並べる
- 目隠しをとってどんな顔になったか見る
勝ち負けを決めた方が盛り上がる場合は、たくさん笑わせたら勝ち、上手におけたら勝ちなど独自のルールを決めて楽しみましょう。
子どもには鼻だよ、目だよと言ってパーツを渡してあげてくださいね。顔パーツの英単語を教える教材としても、使用するのも良いですね。
小さなお子様がやる場合は、目隠しなしやってみましょう。顔パーツの認識や言葉を覚えるのに効果的です。
【福笑いの効果】
- 顔のパーツを認識する
- 低年齢からできる(1・2歳)
- 日本の伝統的文化を伝えることができる
- みんなで笑顔になれる
ママやパパ時間が不可欠…ボードゲームのデメリット
ボードゲームのメリットについて紹介してきましたが、考え方によってはデメリットもいくつかあります。
前項でも書かせて頂きましたが、負けず嫌いなお子様だと負けたことにより泣いたり、かんしゃくを起したりするとママもイライラすることもありますよね。
負けず嫌いは悪い事ではありません。何度かやっているうちに勝ったり負けたりすることはあることと知り、勝つためにはどうすれば良いか、考えるようになってきます。
考えるようになれば、自然とかんしゃくを起こす回数も減ってきます。
一番のデメリットと言えば、パパとママも一緒にしないといけないということです。子どもが遊んでいる間に用事を済ますということは、できなくなります。
ママが用事をしている間、パパとの遊びのツールとしては最適ですし、30分だけでも子どもと一緒に遊ぶ時間を作ってあげるのは子どもの心の成長のためには良い事です。
明日もまたしようね。と約束をしておくと子どもの楽しみにもなります。
子どもの心と頭を育てるボードゲームで家族時間を大切に
子どもとの会話、家族で会話する時間ってあるようで、意外と少なかったりします。ボードゲームをしていると、自然と家族同士の会話が増えてきます。
また、今回はボードゲームについて紹介しましたが、幼児からできる遊びとしてはトランプでババ抜きや神経衰弱、カルタなどもお勧めの室内遊びです。