卵管閉塞は自覚症状がない…不妊原因かどうか調べられる検査のすすめ!

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2017/05/27

生理は順調、基礎体温も低温期と高温期に分かれている、排卵期にタイミング法も試している、なのに妊娠に至らないなら[『卵管が詰まっている』可能性があります。

不妊症の原因のひとつに、卵管が詰まってしまう卵管閉塞という症状があるのですが、卵管閉塞は自覚症状が無いので検査で調べることが必要です。

卵管閉塞の診断を受けるにはどのような検査が必要なのか詳しく解説します。

自覚症状のない卵管閉塞。自覚症状がない、妊娠できない理由は?

卵管が詰まってしまう卵管閉塞は不妊症の中でも自覚症状が無く、検査を受けなければ知ることができない不妊の原因です。

卵管が閉塞していても生理不順・不正出血・酷い生理痛や吐き気などの原因に繋がることがない為自覚症状がなく、むしろ基礎体温や生理に問題がないことが少なくありません。

ですが妊娠する為には、精子が卵管を通過し卵子と出会って受精する必要があります。卵管が詰まっている状態では精子が通ることができず、物理的に妊娠に至ることが不可能になってしまいます。

不妊の原因が思い当たらない場合は卵管閉塞の可能性もあるので一度検査を受けてみましょう。

卵管閉塞は卵管造影剤検査で診断可能!閉塞のタイプで治療法も決められる

卵管閉塞かどうかを診断するためには卵管造影剤による検査が主な診断方法となります。卵管造影剤検査とは卵管以外にも子宮の形に問題が無いかどうかもわかる検査です。

卵管造影検査では、卵管に詰まりがある場合はどの位置で閉鎖しているのか、両側なのか片側なのかを診断することが可能です。また、卵管が極端に狭い卵管狭窄の場合も診断することができます。

卵管が閉鎖している場合、卵管造影剤の検査が激痛になることがあります。卵管造影剤の痛みの有無や強さには個人差や医師の腕も影響します。

卵管が開通していれば造影剤はそのまま流れるので強い痛みを感じにくいのに対して、卵管が閉鎖している場合、造影剤の圧がかかり強い痛みを感じやすい傾向にあります。

逆に卵管に異常がない場合は卵管造影剤検査を受けることで卵管の通りが良くなり、検査後の妊娠率が上がるといわれています。そして、軽い詰まりや狭窄の場合は卵管造影剤の検査によって卵管が広がることもあります。

そして筆者は実際に卵管造影剤での検査を受けました。結果、両側卵管閉塞で検査中は激痛でした。

検査後、医師から開通するかもしれないので圧をかけたので痛みが強くなってしまった、と説明を受けましたが、筆者の場合は痛みが強くなっただけで、卵管造影剤で開通することはできませんでした。

卵管造影検査の流れは?通水検査、通気検査との違い

それでは卵管造影剤検査の流れを説明します。

  1. 下着を外し検査台に仰向けに寝る
  2. 造影剤を注入する前に膣からバルーンカテーテルを子宮内に挿入し、膨らませておく
  3. 専用の器具を使い、子宮口から造影剤を注入する
  4. 造影剤が子宮や卵管に広がっているかをレントゲンで撮影する
検査時間としては準備を合わせて10~15分程度でした。また、卵管造影検査後は卵管の通りがよくなり妊娠確率も上がることから、検査のベストタイミングは排卵前とされています。

そして卵管の詰まりをチェックする手段としては造影剤以外にも、通水検査、通気検査があります。

通水検査
抗生物質を含んだ生理食塩水を子宮に注入し、入った水の量で卵管の詰まりや通り具合を判断する検査方法です。
通気検査
カテーテルを使用し、子宮内に炭酸ガスを入れます。炭酸ガスを入れながら卵管が通っているかどうか聴診器でガスの音を確認し、子宮内の圧力を測定して判断する検査方法です。

先述したように卵管造影剤の検査後は妊娠率があがるといわれていますが、通水検査・通気検査も同じ効果を期待することができます。ですが、卵管造影剤のようにX線で可視できるわけではないので、精度は落ちてしまいます。

そのため通水検査や通気検査は卵管の通りをよくする治療を目的とすることもありますが、卵管の検査には卵管造影剤での検査が主流とされています。

検査を受ける時の注意点

卵管造影剤検査を受ける場合、いくつか注意しなければならないことがあります。

  • 生理開始から検査日までは必ず避妊する
  • 検査当日は食事を控える
  • 検査当日は入浴を控えシャワーのみで済ます

卵管造影剤は子宮や卵管に液を注入することになるので、妊娠してると流産の原因になります。検査日までは必ず避妊が必要です。

食事も検査前は控えるように指示されました。食事制限については病院によって方針も異なるようで、食事制限はない場合もあるようです。

そして、検査後は感染症を防ぐため入浴を控える必要があります。また、抗生物質の服用もあります。

卵管閉塞と診断されたら?現状を受け入れて治療方針を相談

両方の卵管が閉鎖していると、いくらタイミング法や人工授精にチャレンジしていても妊娠に至る確率はほぼゼロになってしまいます。

妊娠を希望している女性や夫婦にとって、卵管閉塞と診断された時のショックは相当なものです。

筆者も診断後は何かの間違いではないかと思いました。ですが、卵管など子宮以外が全く写っていない卵管造影剤の検査結果写真を見て現実を受け入れるしかありませんでした。

ですが、検査に付き添いしてくれていた主人と一緒に検査後すぐに医師と今後の治療方針を話し合いました。そして卵管形成手術であるFT手術をし、ありがたいことに自然妊娠することができました。

▼FT手術についてはコチラも参考にしてみて!

妊娠を望むなら早めに検査を受けておくと安心!

不妊の原因が卵管閉塞のみの場合、排卵に問題がなく、生理が順調であったり、基礎体温も正常であることがほとんどです。その為、不妊の原因がわからないまま時間が過ぎてしまうことも少なくありません。

年齢的にも自然妊娠が難しくない、タイミング法を毎月試みているにも関わらず妊娠に至らない場合は、卵管閉塞の可能性もある為、早めの検査が必要です。

妊娠は時間との勝負でもあります。今は卵管閉塞であっても妊娠が可能性なのでまずは治療方針を相談してみましょう。

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