セスキ炭酸ソーダで掃除でスッキリ!油汚れに強い上にカビ予防もできる!
セスキ炭酸ソーダをご存じですか。セスキ炭酸ソーダは重曹と同じアルカリ性ですが、重曹では落とせなかった汚れも落とせる力を持っています。
重曹をお掃除に取り入れている方は多いと思いますが、セスキ炭酸ソーダを使いこなしている方は少ないかもしれませんね。
セスキ炭酸ソーダの特徴を知り、重曹と使い分けたり併用してお掃除の幅を広げてみませんか。
この記事の目次
セスキ炭酸ソーダとは?性質や特徴を知って掃除に生かそう
セスキ炭酸ソーダは、重曹と同じアルカリ剤。重曹と同様使いやすく用途もたくさんあります。
重曹とどこが違い、どんな掃除に向いているのでしょうか。
セスキ炭酸ソーダと重曹の違い
同じアルカリ性のセスキ炭酸ソーダと重曹。このふたつのナチュラル洗剤にはどのような違いがあるのでしょうか。
まず、大きな違いのひとつは「水への溶けやすさ」。重曹は水に溶けにくいですが、セスキ炭酸ソーダはとても水に溶けやすいです。
そのため、重曹には不向きな洗濯も、セスキ炭酸ソーダなら効果的に使うことができます。
また、重曹は「とても弱いアルカリ性」ですが、セスキ炭酸ソーダは「弱いアルカリ性」です。セスキ炭酸ソーダの方が重曹よりも強いアルカリ性ということになります。
そのため、油汚れやタンパク質汚れに対しても、セスキ炭酸ソーダの方が落とす力が強いのです。
- セスキ炭酸ソーダは重曹より水に溶けやすく洗濯に使える
- セスキ炭酸ソーダは重曹よりも強いアルカリ性なので、油汚れやタンパク質汚れをより効果的に落とすことができる
ただし、鍋やコンロの焦げ落としには、研磨作用のある重曹の方が向いています。セスキ炭酸ソーダは重曹より優れた効果を発揮しますが、重曹の方が向いている掃除もあるので、使い分けが大事です。
セスキ炭酸ソーダの性質と特徴
次にセスキ炭酸ソーダの性質と特徴を見ていきましょう。
- セスキ炭酸ソーダの性質・特徴
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- 水溶液はpH9.8の弱アルカリ性
- 重曹と炭酸ナトリウムの中間の性質で比較的肌にもやさしい
- 水に溶けやすい
- サラサラした結晶状で扱いやすい
- 変質しにくく、常温で長期間保存可能
セスキ炭酸ソーダの得意な掃除
セスキ炭酸ソーダは、油脂をある程度乳化したり、たんぱく質をある程度分解する力があります。このセスキ炭酸ソーダのアルカリ剤としての特徴から、得意な掃除は以下のようなものがあります。
- セスキ炭酸ソーダで落とせる汚れ
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- キッチンの油汚れ
- お風呂の水垢家具やドアノブ、スイッチなどの手垢
- 布ナプキンなどの血液汚れ
- ワイシャツやTシャツなどの襟汚れ
セスキ炭酸ソーダを掃除に使う時の注意点と向かない掃除
セスキ炭酸ソーダは比較的手肌にやさしいとされていますが、手荒れしやすい方は短時間の作業でもゴム手袋をつけましょう。
常温で長期間保存が可能ですが、湿気で固まってしまうことがあります。保存はきっちりと閉まる蓋の付いている容器でしてください。
セスキ炭酸ソーダは血液汚れや、軽い汚れの洗濯には向いていますが、頑固な油汚れや激しい泥汚れ、衣類についたシミを綺麗にするほどの力はありません。
セスキ炭酸ソーダで洗濯しよう
セスキ炭酸ソーダは油汚れやタンパク質汚れを落とす力があり、水に溶けやすいことから軽い汚れの洗濯に適しています。石鹸や合成洗剤を使うときと違い、すすぎ回数や水量も少なくて済むという利点があります。
- セスキ炭酸ソーダでの洗濯方法
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- 襟の油汚れや靴下の黒ずみなどは石鹸で予洗いして軽くすすいでおきましょう
- 水30リットルに対してセスキ炭酸ソーダ小さじ2~大さじ3を洗濯物と同時に入れて、1分程度撹拌します
- そのまま3時間~一晩浸け置きします
- 浸け置き後、通常通り洗濯機に任せて洗濯をします
色落ちしやすいもの、化繊、絹やウールなどアルカリに弱い繊維は浸け置きに向かないものもあるので素材に注意しましょう。洗いは3分程度で十分です。すすぎも1回で大丈夫です。
セスキ炭酸ソーダをたくさん入れすぎるとヌルヌルしてしまうので、入れすぎには気を付けましょう。すすぎ水に残ったセスキ炭酸ソーダが気になるときは、すすぎ時に酸性のクエン酸を少量入れて中和させると良いですよ。
布おむつのうんち汚れにもセスキ炭酸ソーダが効果的
子育て中の方の中には、赤ちゃんのお肌のことを考えて布おむつを使っている方もいるでしょう。布おむつは肌にやさしく経済的ですが、やっぱり洗濯が大変ですよね。
洗っても黄色く残ってしまううんち汚れ。こちらも、セスキ炭酸ソーダが効果的に汚れを落としてくれます。
まずトイレに流せるうんちは流して、石鹸で予洗いします。その後、セスキ炭酸ソーダ水に浸け置きしましょう。
それから通常通り洗濯機で洗濯します。石鹸で手洗いしただけでは残ってしまう染みも綺麗になり、気になる臭いもすっきり落とせます。
この方法は布おむつだけでなく、布ナプキンの汚れや臭いにも効果的です。セスキ炭酸ソーダ水に浸け置きするひと手間で、汚れ落ちはだいぶ変わりますので、ぜひ試してみてください。
キッチンのお手入れはセスキスプレーを作っておくと便利
キッチンは油汚れが最も付きやすい場所。油汚れに強いセスキ炭酸ソーダでスプレーを作っておけば、すぐに掃除ができてとっても便利です。
セスキスプレーのつくり方と保存方法
セスキスプレーはとても簡単につくれます。以下の材料を用意しましょう。
- セスキスプレーの材料
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- 空のスプレーボトル
- 水
- セスキ炭酸ソーダ
つくり方は、空のスプレーボトルに水とセスキ炭酸ソーダを入れてよくかき混ぜて溶かすだけです。
分量は水500mlに対してセスキ炭酸ソーダ小さじ1程度ですが、汚れの程度によって濃さを調整しましょう。セスキスプレーは直射日光と高温を避けて保存し、2~3か月以内に使い切るようにしましょう。
コンロ周りや換気扇もセスキスプレーで綺麗に
コンロ周りは料理をして油ですぐに汚れてしまいますよね。こんな場所にはセスキスプレーを吹きかけて、しばらく放置して汚れを浮かせてから、ボロ布や雑巾で汚れを拭き取りましょう。拭き取った後は水拭きします。
それでも取れない頑固な汚れには、セスキスプレーをキッチンペーパーの上から吹きかけて、パック状態にして放置した後拭き取るか、五徳など外せる部品ならスプレー液をバケツや洗い桶に溜めて浸け置きしてみましょう。
また、ひどい汚れの場合は、セスキ炭酸ソーダの濃度を高くしてみるのも手です。
換気扇も、コンロ周りと同じように、セスキスプレーで油汚れを効果的に落とせます。方法は同じですので試してみてください。
洗い物にもセスキスプレーを使ってみよう
プラスチックのお弁当箱や保存容器は、よく洗ったつもりでもべたつきや臭いが残っていたりします。こんなときにもセスキスプレーが活躍します。
プラスチック容器にセスキスプレーを拭きつけて、しばらく置いてから通常通りスポンジやブラシで洗ってみましょう。べたつきや臭いが取れてすっきりしますよ。
また、食事に使ったお皿や調理器具なども油でべとべとになっている場合がありますが、この場合も洗剤で洗う前にセスキスプレーしてから洗うとべたつきが気にならなくなります。
トイレ掃除はクエン酸と併用して
キッチンの掃除で便利なセスキスプレーはトイレ掃除にも使えます。
トイレの壁や床、便座、便器などにセスキスプレーをふきかけ、雑巾などでこすればスッキリ。トイレットペーパーを使えば、そのまま流せて便利です。
特に手垢の付きやすいトイレットペーパーホルダーや、手洗のレバーなどには効果的です。
ただし、便器周りに付きやすい尿汚れや水垢は、アルカリ性のセスキ炭酸ソーダよりも酸性のクエン酸の方が汚れを落としやすいです。クエン酸には消臭効果もあり、トイレにこもりがちなアンモニア臭も消してくれます。
バスルームや居室の掃除にもセスキ炭酸ソーダを使ってすっきり
キッチンだけでなく、バスルームやリビングなどでもセスキ炭酸ソーダが活躍します。
リビングなどの壁やスイッチの手垢は、セスキスプレーを拭きつけた雑巾で拭いた後、固く絞ったボロ布や雑巾で仕上げ拭きすれば綺麗に落とすことができます。
便利なセスキ炭酸ソーダで家中すっきりさせよう
このようにセスキ炭酸ソーダは万能ではありませんが、とても幅広く使えるナチュラル洗剤で、使いやすさや汚れ落ちは重曹以上である部分も多いです。
子育て家庭でも安心して使えるのが嬉しいところです。重曹やクエン酸など、他のナチュラル洗剤と上手に組み合わせて、家中すっきり綺麗にしましょう。
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