安全安心で子育て家庭の掃除におすすめ!ナチュラル洗剤で家中綺麗に!

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2017/11/25

ママが安心安全のナチュラル洗剤で家の中を掃除している様子

汚れやすい水周りや毎日の洗濯物を綺麗にするのに、市販では専用の洗剤がたくさん売られています。でも、お子さんのいる家庭ではなるべく使いたくないような、ちょっと危険なものの多いですよね。

子どものためにも、なるべく肌や環境にやさしい洗剤で家中をきれいに保ちたいと思いませんか?だったらナチュラル洗剤がおすすめです。

ナチュラル洗剤とはどんなものがあって、どんなふうに使うのか。今回の記事では、薬局やスーパー、100円均一ショップなどで簡単に手に入るナチュラル洗剤の種類と使い方をお伝えします。

汚れの特徴と落とし方を知れば、もう汚れごとに専用の洗剤を買わなくても大丈夫!すぐに実践できるものばかりですので、皆さんもぜひ試してみてくださいね。

ナチュラル洗剤の種類と特徴・注意点

合成洗剤を使わずにする掃除のことをナチュラルクリーニングと言います。そのとき合成洗剤に代わって使う洗剤をナチュラル洗剤と呼びます。

ナチュラル洗剤と呼ばれるものには以下のようなものがあります。家の中の汚れのほとんどは、この4種類のナチュラル洗剤できれいにできてしまいますよ。

でも、ナチュラル洗剤は、使い方を誤ると逆に汚れてしまう場合もあるので、つかう際の注意点も覚えておきたいですね。それぞれの特徴を生かして使い分けましょう。

重曹

重曹は膨らまし粉や凝固剤として使われる食品でもありますが、優秀な洗剤にもなるナチュラル洗剤の代表です。TVや雑誌などでも多く取り上げられているのですでに使っている方も多いでしょう。

重曹の特徴

  • pHは8.2の弱アルカリ性
  • 細かい粒子で水に溶けにくい
  • 人体に無害
  • 加熱すると炭酸ガスを発生する
重曹の得意とする掃除

  • ペーストはクレンザーとして使える
  • 鍋の焦げ落とし

ほこりや油汚れにも使えますが、弱アルカリ性という性質から、ギトギトした油汚れをきれいにするほどの力はありません。また水に溶けにくいので、溶かして使う掃除や洗濯には向かないので注意しましょう。

酸性の汚れには使えますが、石鹸カスや水アカなどのアルカリ性の汚れ・匂いは取ることができません。アルカリ性の汚れには酸性でしか中和できないからです。

重曹の粒子が手の表面をこすってしまうので、手荒れしやすい方は炊事用のゴム手袋をつけるようにしましょう。また、重曹は湿気を吸って固まりやすいので、密封できる容器で保存してください。

重曹を掃除に使用するときには、対象の素材に注意してください。アルミ素材の鍋や、畳などの天然素材に重曹を使うと黒く変色してしまいます。

また重曹には研磨作用があるので、木製品や竹製品、漆塗りに使用すると表面が削れたり傷ついたりしてしまう恐れがありますので避けましょう。

セスキ炭酸ソーダ(アルカリウォッシュ)

ナチュラル洗剤として最もポピュラーなものは重曹だと思いますが、実は重曹よりも使い道が多いアルカリ剤がセスキ炭酸ソーダです。

セスキ炭酸ソーダの特徴

  • pH9.8の弱アルカリ性で、重曹と酸素系漂白剤の中間的な性質
  • サラサラとした結晶状で扱いやすく、水に溶けやすい
  • 常温で長期保存しても変質しない
  • 洗浄力の割に手荒れしにくい
  • 無機物なので環境に負担をかけにくい
セスキ炭酸ソーダの得意とする掃除

  • 皮脂やアカの汚れ
  • ひどい油汚れの下処理
  • 血液汚れ
  • 取っ手やスイッチについた手垢汚れ

重曹よりも若干強いアルカリ性で、多少の油汚れなら落とすことができます。皮脂汚れにも強いので日常の洗濯物程度ならセスキ炭酸ソーダだけで洗濯することもできます。

でも、泥汚れや頑固な油汚れなど、本格的な汚れを落とすほどの洗浄力はありませんので、激しい汚れの洗濯物には石鹸などの界面活性剤を使う必要が出てきます。

また、衣類のシミも落とすには十分でななく、シミを落とすには漂白剤を使った方が良いでしょう。

重曹よりも強いアルカリ性ですので、手荒れしやすい方はゴム手袋をつけるのを忘れずに。手などについて、水で洗い流してもぬるつきが気になる場合には、クエン酸を少しふりかけて中和させてから再度洗い流しましょう。

酸素系漂白剤

一般に売られている酸素系漂白剤の主成分は「過炭酸ナトリウム」です。酸素系漂白剤は、その名の通り漂白剤の他、除菌剤、消臭剤として使われることが多いです。

洗濯の際に漂白剤として使うためだけに持っている方も多いはず。でも他にもたくさんの効果的な使い道がありますよ。

酸素系漂白剤の特徴

  • pH10.5の弱アルカリ性
  • 加熱すると酸化力があり、色素を分解して無色の物質に変える
  • 漂白剤として、絹・毛以外のすべての繊維に使用でき、色柄物や樹脂加工品にも使える
  • 使った後は生分解の必要がなく、環境にかかる負荷が小さい
酸素系漂白剤の得意とする掃除

  • 布製品などの殺菌・漂白
  • 洗濯漕や排水管パイプの汚れ・カビ取り
  • 食器の汚れやくすみ取り
  • 食器洗い機用の洗剤として
  • タイル目地やコーキング剤のカビ取り

酸素系漂白剤は水分と反応すると漂白力を失うので、水のかからない容器で保存しましょう。ただし、完全密封状態で長期間保存すると、容器が破損することがあるので注意が必要です。

また、ステンレス以外の金属と反応するので、ステンレス以外の金属容器での保存や、金属製品のついた衣類・草木染の布製品には使えません。変色や劣化の原因となります。

色柄物にも使える酸素系漂白剤。でも、絹や毛はアルカリに弱いのでセスキ炭酸ソーダも酸素系漂白剤も使うことができませんのでご注意を。

重曹・セスキ炭酸ソーダよりさらに強いアルカリ性ですので、ゴム手袋をして作業するようにしましょう。皮膚についてヌルヌルするときは、水で洗い流し、クエン酸で中和させてから再度洗い流してください。

塩素系漂白剤と違ってツーンとした匂いもなく、小さなお子さんのいる家庭でも比較的安心して使うことができます。

クエン酸

クエン酸と聞いてまず先に思い浮かべるのは、健康食品やサプリメントのイメージではないでしょうか。クエン酸は梅干しやレモンなどの酸味の元の成分で、昔から疲労回復や食欲増進、ミネラルの吸収促進のために使われてきました。

そんなクエン酸はお掃除にも大きな効果を発揮します。

クエン酸の特徴

  • pH2.1の酸性
  • 無色無臭の粉末で水に溶けやすい
  • アルカリ性の物質を中和したり、カルシウムを溶かしたりする働きがある
クエン酸の得意とする掃除

  • 水垢・カルキ汚れ
  • 洗濯漕についた炭酸カルシウムの除去
  • アンモニアなどアルカリ性の匂いを消す
  • アルカリ性の物の中和(石鹸・重曹・セスキ炭酸ソーダ・酸素系漂白剤など)

よく、酢を使っての掃除が紹介されていますが、酢は独特のツーンとした匂いがあり苦手な方も多いですよね。酢の代わりにクエン酸なら無臭なのでその心配なく使えます。

ステンレスやグラスなどは、ちゃんと水分を拭かないと水道水に含まれるミネラルで白い水滴のあとが残ってしまったり、ポットの中に白いガリガリとした汚れが固まってしまったりしますよね。クエン酸は、これらの汚れを効果的に落とすことができます。

食品にも使われるクエン酸なら子育て家庭でも安心して掃除に使うことができます。ただしこちらも、手荒れしやすい方はゴム手袋をした方が無難です。

ナチュラル洗剤の特徴と得意な汚れまとめ

これら4種類のナチュラル洗剤を、代表的な掃除別に得意・不得意でまとめると、次の表のようになります。

  重曹   セスキ炭酸ソーダ 酸素系漂白剤  クエン酸 
油汚れ    △     ◎    ◎    ×
鍋のコゲ    ◎     ○    ×    ×
消臭    ◎     ◎    ◎    ◎
水垢    ×     ×    ×    ◎

アルカリ剤である重曹、セスキ炭酸ソーダ、酸素系漂白剤のうち、重曹が最も弱いアルカリ性ですが、高いアルカリ性であればどの汚れにも効果的かと言えば、そうではなく、それぞれの性質によって得意・不得意があります。

そして同じナチュラル洗剤と言っても、クエン酸は酸性なので、アルカリ性のナチュラル洗剤と全く違う性質を持っています。そのため、落とせる汚れ、消せる匂いもアルカリ剤とは違うのです。

ナチュラル洗剤をつかうときには、それぞれの性質と特徴を知り、得意分野に絞る必要があります。効果的に使えば合成洗剤に負けない威力を発揮しますが、使い方を間違えてしまうと思うような効果が得られません。

子育て家庭にナチュラル洗剤がおすすめのワケ

合成洗剤と聞くと、なんとなく危険なイメージを持ち、ナチュラル洗剤と聞けば安心安全なイメージを持つ方が多いのではないでしょうか?でも、その理由まではわからない、という方がほとんどだと思います。

合成洗剤は本当に危険なのでしょうか。なぜナチュラル洗剤がおすすめなのでしょうか。

ナチュラル洗剤と合成洗剤の違い

ナチュラル洗剤と合成洗剤の大きな違いは、ナチュラル洗剤は無機化合物で、合成洗剤は有機化合物であるということです。有機化合物は微生物の力を借りなければ自然に戻りません。

有機化合物は大量に排水すると、分解してくれる微生物が死滅してしまい、環境への負荷が大きいとされています。一方で無機化合物であるナチュラル洗剤は、そのまま自然に返るので、環境にやさしいと言われているのです。

体にも環境にもやさしいからナチュラル洗剤がおすすめ

合成洗剤は人体にどんな悪影響があるかわからなかったり、分解に時間がかかり環境に負荷がかかってしまうので、できるなら体にも環境にもやさしい洗剤で掃除や洗濯をしたいですよね。

その点、ナチュラル洗剤は、微生物の力を借りなくても自然に返るので、排水でも環境破壊の心配がありません。しかも重曹やクエン酸は食品にも使われるくらいですから、安心だと言えます。

カビ取りなどでおなじみの塩素系漂白剤は、強い酸化力と殺菌力で非常に強力な洗浄力があります。でも、「まぜるな危険」の文字通り、酸性の洗剤などと混ぜると塩素ガスが発生し重大な事故につながる可能性もあり、危険性を伴います。

ナチュラル洗剤である酸素系漂白剤は、たしかに漂白力は塩素系に劣りますが、嫌な臭いや有毒ガス発生の危険性もなく、安心して使うことができます。

色柄物の漂白にも使えるうえに、カビ取りや排水パイプの掃除にも十分な効果が得られます。

そして何より、キッチン用、トイレ用、お風呂用・・・とたくさんの専用洗剤を持たなくても、たった4種類のナチュラル洗剤だけで様々な汚れに対応できるのです。

環境やお子さんへの悪影響を心配せずに汚れを落とせるなら、合成洗剤よりもナチュラル洗剤を上手に使いこなして家中きれいにしたいですよね。

汚れの種類を知れば、使うべきナチュラル洗剤がわかる

汚れには、大きく分けて酸性の汚れとアルカリ性の汚れの2種類の汚れがあります。汚れの性質がわかれば、適した洗剤の種類がわかってきます。

酸性の汚れ

酸性の汚れには、次のようなものが挙げられます。

  • 油汚れ
  • 皮脂汚れ
  • こげの汚れ
  • たばこのヤニ

これら酸性の汚れには、アルカリ性の重曹やセスキ炭酸ソーダ、酸素系漂白剤をつかうと良いです。酸性の汚れの中でも、皮脂汚れやたばこのヤニなどは比較的弱い酸性なので、弱アルカリ性の重曹やセスキ炭酸ソーダを使います。

またしつこい油汚れやシミなどには、強いアルカリ性である酸素系漂白剤が適しています。

アルカリ性の汚れ

アルカリ性の汚れには次のようなものが挙げられます。

  • 水アカ
  • 石鹸カス
  • 尿汚れ

これらアルカリ性の汚れには、逆の性質を持つ酸性のクエン酸を使うと良いでしょう。

掃除をする際には、落としたい汚れがどんな性質のものなのかをまず見極めましょう。そうすれば、どのナチュラル洗剤をつかえば良いのか自然とわかります。

一見便利そうな洗剤の広告に惑わされず、汚れの種類と性質から使う洗剤を選びましょう。場所ごとに専用の洗剤を持たなくても、少ない種類のナチュラル洗剤でも十分ですよ。

ナチュラル洗剤を正しく使って家中きれいにしよう

いかがでしたか。ナチュラル洗剤の種類や特徴などをご紹介してきました。

冒頭でも述べたとおり、これら4種類のナチュラル洗剤は薬局・スーパー・100円ショップなどで売られていますので、どなたでもすぐに手に入れることができます。そして家にあるものを使って、簡単に掃除ができます。

ナチュラル洗剤と汚れの性質がわかれば、もう専用の洗剤を場所ごとにいくつも持つ必要がなくなります。そして、手肌や環境にもやさしく汚れを落とすことができます。

これまで、ゴム手袋、マスク、眼鏡と完全防備で挑んでいたカビ取りなどの掃除も、安心してすることができるので子育て中のママさんたちにもおすすめです。

なんと言っても、ナチュラル洗剤は価格も安く、幅広く使えますのでコストパフォーマンスに優れ、お財布にもやさしいですね。

使用する素材などに注意して、ナチュラル洗剤を使いこなし、家中ピカピカにしましょう。

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