クエン酸で家中の掃除を!子供がペタペタ触った鏡も綺麗になる効果的な使い方

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2017/12/09

クエン酸で掃除をしている様子

食品添加物やサプリメントとしてつかわれるクエン酸。

昔から健康食品としてつかわれてきましたが、近年安価で手に入るナチュラル洗剤として注目されています。

ナチュラル洗剤としては、重曹と並んで代表ともいえる存在なので、掃除につかったことのある方も多いのではないでしょうか。

でも、思ったよりも汚れが落ちなくて、結局専用の洗剤を使ってしまった、という経験はありませんか?

食品にも使われるクエン酸は、万能ではありませんが、コツをつかめば様々な場所の掃除に効果を発揮します。子育て中のご家庭でも安心してつかえるのが嬉しいですよね。

クエン酸の性質や特徴を理解して、正しい使い方で汚れを落としましょう。今回の記事では、クエン酸とはどんなものなのか、具体的にどんなふうにつかえばいいのかを場所別にご紹介します。

クエン酸の性質と特徴を知って掃除に生かそう

クエン酸を掃除に利用するために、まずはクエン酸の性質と特徴を理解しておくと効率的に汚れを落とすことができます。

クエン酸の得意とする掃除に加えて苦手な掃除についても知っておくと失敗が少なくなりますよ。

クエン酸の性質と特徴、得意な掃除

クエン酸の性質
  • 果物の酸味の成分
  • pH2.1の酸性
  • 無色無臭の粉末
  • 水に溶けやすい

クエン酸はかんきつ類や梅干しに多く含まれる酸っぱさの成分です。その酸味はサプリや食品添加物に利用されています。

またクエン酸は酸性です。同じ酸性の物質として酢がありますが、酢は独特なツーンとした刺激臭がありますよね。その点クエン酸は無臭なので酢よりも掃除に使いやすいです。

クエン酸の得意な掃除
  • 水周りの水垢・石鹸カス落とし
  • ポットの中の白い汚れ落とし
  • 洗濯漕に付いた炭酸カルシウム落とし
  • トイレのアンモニア臭を消す

クエン酸は酸性なのでアルカリ性の物質を中和させるはたらきがあります。トイレのアンモニア臭はアルカリ性なので、この嫌な臭いを消すことができます。

また、カルシウムなどを溶かすこともできるので、水周りについた白い水垢を落としたり、ポットの内側にかたくこびりついたガリガリした白い汚れを落とすことも得意です。

クエン酸には細菌の増殖を抑えるはたらきもあります。掃除に使えば、同時に消臭・除菌もできるので便利です。

クエン酸を使うときの注意点と向かない掃除

クエン酸はとても便利で安心なナチュラル洗剤ですが万能ではありません。向かない掃除と注意点があります。

まず酸性のクエン酸には、油脂やタンパク質などが原因の酸性の汚れを落とすことはできません。つまり洗濯には向いていません。

クエン酸を使う際の注意点
  • 塩素系漂白剤と一緒には絶対に使用しない
  • 鉄、セメント、大理石には使用しない
  • 乾燥した冷暗所で保存する
塩素系漂白剤と混ぜると、有毒なガスが発生し大変危険です。絶対に一緒に使わないようにしてください。

大理石には使わないでください。炭酸カルシウムが主成分の大理石にクエン酸を使うと、酸で溶けてしまいます。また、鉄やセメントに使用すると錆びたり傷ついたりしてしまうので素材を確認してから使用するようにしましょう。

クエン酸は非常に水に溶けやすい性質です。湿気に弱くカビがはえやすいので、乾燥した冷暗所で保存するようにしましょう。

目に入らないように注意しましょう。クエン酸は酸性なので目に入ると大変痛いです。万が一入ってしまったら、清潔な水でよくすすぎ流して、痛みが残る場合には医療機関を受診しましょう。

少しくらいなら口に入っても問題はありませんが、大量に飲み込んでしまったときは医療機関を受診してください。また、触れてもさほど問題はありませんが、肌の荒れやすい方はゴム手袋をして作業するようにしましょう。

酸性のクエン酸は水垢や石鹸カスなどのアルカリ性の汚れに強く、油脂やたんぱく室などの酸性の汚れは落とせないことを覚えておきましょう。使うときは素材を良く確かめてから。くれぐれも塩素系の洗剤と混ぜないように注意してください。

クエン酸スプレーをつくっておけば便利。色々な場所で使えます

クエン酸が得意とする汚れを落とすには、クエン酸を水に溶かしてクエン酸水にしておくと使いやすくて便利です。クエン酸水をスプレーボトルに入れておけば使いたいときにすぐに使えるので、常備しておくことをおすすめします。

クエン酸スプレーのつくり方
まず、以下の三点を用意します。

  • クエン酸
  • 空の清潔なスプレーボトル

スプレーボトルに水200mlに対してクエン酸を小さじ1程度入れ、よく振って溶かします。
500mlであれば小さじ2~2杯半程度になります。

※汚れの程度によってクエン酸の量を調節してください。頑固な汚れにはクエン酸を少し多めに入れると良いですよ。

クエン酸スプレーのつかい方
クエン酸スプレーは家の中の様々な場所でつかえます。基本的には、落としたい汚れに直接スプレーして時間をおき、水で洗い流すかウエスでふき取ります。

クエン酸には消臭効果もあるので、匂いの気になる部分につかうこともできますよ。詳しい使い方は後程ご説明しますので、ぜひ試してみてください。

重曹と混ぜれば発泡作用で洗浄力がアップ

アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸を混ぜると炭酸ガスが発生し、その発泡作用で汚れを効果的に落とすことができます。炭酸ガスの強力な洗浄効果で、ぬめりや皮脂汚れを落としてくれるのです。

重曹単体、クエン酸単体で使用するよりも、より汚れを落としやすくなります。このガスは無害ですので安心してください。

ぬめりの気になるキッチンやお風呂の排水溝での使用がおすすめです。

重曹との併用方法
  1. 重曹を粉のまま排水口などの汚れに振りかけます。
  2. その上からクエン酸スプレーを吹き付けます。
  3. 発泡するので、そのまましばらく放置します。
  4. 汚れが浮いてきたら水で流すか、ウエスや古歯ブラシなどでこすります。

汚れの状態によって、クエン酸スプレーと重曹を上手に併用しましょう。

それでは、クエン酸の具体的な使い方を、場所別に詳しくご紹介します。

クエン酸でリビング・ダイニングを掃除しよう

リビングには布製のものが多いので、汚れを落とすというよりは、匂いを落とすのにクエン酸が活躍します。頻繁に丸洗いするのは大変なクッションやカーテンなどの布製品にクエン酸スプレーをふきかけて、嫌な臭いを取っていきましょう。

ダイニングでは食べ物の匂いが付きやすいですよね。魚やたばこのにおいはアルカリ性なので、酸性のクエン酸がこの匂いを中和して消してくれます。

フローリングの床もクエン酸スプレーをして、固く絞った雑巾でふき取ればさっぱり除菌できます。裸足で歩いたり食べ物が落ちたりして繁殖しやすい雑菌を抑えてくれるからです。

家の中でペットを飼っている場合にも、ペットトイレの周りにクエン酸スプレーをして拭き取れば、アンモニア臭などを消してくれますよ。

クエン酸で浴室を掃除しよう

お風呂は毎日掃除して水気も拭き取らないと知らず知らずのうちに石鹸カスや水垢がたまりやすく、雑菌も繁殖しやすい場所です。クエン酸を使ってきれいにしましょう。

鏡や水栓の石鹸カスや水垢にはクエン酸パックがおすすめ

鏡や壁、蛇口やシャワーヘッドにうろこのようなあとが付いていませんか?水滴をそのままにしてしまったことによる水垢や、きちんと流し切れていない石鹸カスなどが白く固まってしまうことってよくありますよね。

そんな汚れにはクエン酸パックがおすすめです。

クエン酸パックのやり方
  1. クエン酸水を水垢や石鹸カスなどの汚れにスプレーし、そのうえからキッチンペーパーかティッシュをはりつけます。
  2. さらにクエン酸水をスプレーして、キッチンペーパーをびしょびしょに湿らせてください。
  3. 蒸発を防ぐため、その上からラップをかぶせます。
  4. そのまま1~2時間放置します。
  5. ラップとキッチンペーパーをはがし、スポンジなどで軽くこすって水でよく流しましょう。

あまりに長時間放置すると金具がさびてしまう恐れがあるのでスプレーした後は一晩置いたりせずに、2時間を限度にスポンジでこすって水で洗い流すようにしてください。

お風呂上りにスキージーなどで水滴を取っておくとひどい水垢がつかずに済みます。毎日少しの手間で、大変な掃除をする必要がなくなるので習慣にすると良いですよ。

それでもついてしまった石鹸カスや水垢も、クエン酸を使えばかなりきれいになるはずです。びくともしない頑固な汚れに発展する前に、定期的にクエン酸で掃除しましょう。

お風呂で使う道具は浴槽でまるごと漬け置き

浴室用の椅子や石鹸置き、棚などにも、石鹸カスや水垢がつきやすいです。そんな汚れは、浴槽の中で全部まとめて漬け置きしてしまいましょう。

浴槽にお湯をためてクエン酸を入れ、その中にバスチェアや石鹸置き、シャンプーラック、洗面器、お風呂用おもちゃなど、お風呂で使う小物をまとめて漬けます。

そのまま1~2時間放置して、汚れが浮いたらスポンジなどで軽くこすって水でよくすすぎます。白い石鹸カス汚れもだいぶ落ちるはずです。

排水口には重曹と併用して、発砲作用でぬめりをとりましょう。浴室内の汚れは石鹸カスや水垢だけでなく、皮脂汚れなどもありますが、クエン酸は皮脂汚れを落とせません。

酸性の皮脂汚れに効果を発揮する重曹も上手に利用しましょう。

クエン酸でキッチンや洗面所を掃除しよう

水周りには汚れがつきやすいもの。浴室と並んで、キッチン・洗面所も水が飛び散って汚れています。水周りの白い汚れには、クエン酸の出番です。

シンク周りや洗面台にもクエン酸スプレー

シンクや洗面台の水栓金具にも水垢がつきやすいですよね。毎日乾拭きできる方も少ないと思うので、気が付いたら白い汚れがついてしまった、ということがあるでしょう。

これは、水道水に含まれるカルシウムなどのミネラル分が残ってしまった跡です。浴室と同じように、水垢にはクエン酸スプレーが便利です。スプレーしながら掃除していきましょう。

蛇口など細かい部分には古歯ブラシを使うと良いですよ。軽い汚れなら、スプレーしながらこすれば簡単に取れます。頑固な汚れには浴室同様、クエン酸パックがおすすめです。

電気ポットの内側のガリガリとした汚れをクエン酸で落とそう

電気ポットの内側が白くなったり、がりがり・ざらざらとした汚れがついてくることがあります。これも、水に含まれるミネラル分が付着したものなので、クエン酸で落とすことが可能です。

電気ポットの掃除方法
  1. ポットに水を満水まで入れ、小さじ1程度のクエン酸を入れます。
  2. よく混ぜて溶かし、そのまま1時間ほど放置します。
  3. その後水を捨て、内部をこすって汚れをとってから良くすすぎます。

※お湯を使う場合は、捨てる際にやけどに注意しましょう。
※浄水フィルターは付いている場合は、先にフィルターを取り外してから掃除しましょう。

クエン酸でトイレを掃除しよう

トイレの汚れや臭いはアルカリ性のものが多いです。だから、酸性のクエン酸はトイレ掃除にぴったりのナチュラル洗剤なんですよ。

トイレの汚れや気になる臭い
  • 手洗い器の水垢
  • 便器内の尿石
  • 尿などのアンモニア臭

手洗い器の蛇口などには、どうしても水垢がついてしまいますし、便器の内側には尿石による黄ばみがつきやすいですよね。

便器のふたや壁、床にも知らず知らずのうちに尿汚れがついています。またトイレにこもる嫌な匂いの主な原因は、アルカリ性のアンモニア臭なので、クエン酸で消臭することができます。

トイレの壁や床、便器のふたの汚れにはクエン酸水

トイレの壁や床、便器のふたに尿が飛び散って匂いの原因となることが多いです。まずは掃除機などで目に見えるゴミやほこりを取り除きましょう。

次にクエン酸水を含ませた雑巾で床や壁、便器のふたを拭きあげます。仕上げに水拭きをして、クエン酸水の拭きあとが残らないようにしましょう。

手洗い器の水垢にはクエン酸パック

トイレのタンクの上や独立した手洗い器の蛇口や水受けは、しばらく掃除しないと水垢がついて白く固まったり、黄ばみや黒ずみになったりして気になりますよね。

そんな頑固な汚れには、クエン酸パックがおすすめ。トイレットペーパーを使えばすぐに掃除に取り掛かれます。

15分ほどの放置で汚れが浮いてきますので、トイレットペーパーや雑巾でふき取りましょう。

トイレタンクの上の手洗い器付近にクエン酸を使うときは、クエン酸がタンク内に入らないよう、しっかり拭き取ってから水を流すように注意してください。クエン酸がタンク内の部品を痛めてしまう恐れがあります。

便器内の汚れには重曹との併用が効果的

便器の中の水面部分やふち裏には、便器に付着した尿に含まれる成分が原因で尿石がたまりやすく、どうしても黄ばみや黒ずみがついてしまう部分です。そのままにしておくと雑菌が増殖し、見た目の汚れだけでなく嫌な臭いの原因となります。

黄ばみ汚れには、トイレットペーパーの上からクエン酸スプレーをふきかけて、1時間程クエン酸パックをしてから、ブラシでこすって水を流せばきれいになります。

クエン酸パックのあとは、重曹をふりかけてからこすれば、重曹の研磨作用でさらに汚れが落ちやすくなります。

また、黒ずみや輪じみにも重曹との併用がおすすめ。こちらは、まず汚れに重曹をふりかけてから、クエン酸スプレーをして発泡作用で汚れを浮かせます。

20分程放置してからブラシでこすって水を流してください。頑固な汚れも、かなりきれいになりますよ。重曹と一緒に使えば、クエン酸の除菌効果に重曹の消臭効果がプラスされて汚れや臭いをスッキリ落とせます。

トイレの汚れや臭いにはクエン酸がぴったり。タンク内には使わないよう注意が必要ですが、重曹と併用して綺麗を保ちましょう。

安心して使えるクエン酸で家中すっきり綺麗に

クエン酸の性質と、どんな汚れを落とすのに効果的なのかをご紹介してきましたが、いかがでしたか。クエン酸は食品にも使われる安心なナチュラル洗剤なので、特にお子さんのいるご家庭におすすめです。

万能ではありませんが、クエン酸が得意とする掃除がたくさんあります。クエン酸スプレーさえ作っておけば、どれも簡単ですぐにできることばかりですよね。

重曹と一緒に使えば、クエン酸が苦手な汚れも一緒に綺麗にすることもできます。掃除したい部分の素材に注意して、上手にクエン酸を活用させましょう。
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