赤ちゃんと猫の同居はできる?注意点をおさえて楽しく暮らすコツ

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2018/02/02

赤ちゃんと猫が同居している様子

猫を飼っている家庭に赤ちゃんがやって来ると、猫が大好きなママでも、赤ちゃんと同居しても問題ないのか、気になりますよね。

中には、赤ちゃんの病気・怪我やアレルギーの原因になるから猫は手放したほうがいいと言う人もいて、心配になることもあると思います。

ですが、猫が家にいることが直接赤ちゃんの病気やアレルギーにつながることはなく、ちゃんと対策を取れば同居はできます。

そこで今回は、猫を飼っている家庭が赤ちゃんを迎えるにあたって気をつけたい注意点を紹介します。

猫は赤ちゃんにはほとんど手は出さないが対策は必要

私自身、猫を買っていて、子供の新生児期から同じ部屋で同居しています。自分の経験や、慎重な性格のことが多い猫の習性をふまえると、猫が自分から赤ちゃんに手を出すことはまずありません。

匂いを嗅いだり、じっと不思議そうに見つめていることはあっても、危害を加えることはありませんでした。

特に私の家の猫はとても臆病なので、自分からトラブルを起こすようなことはなく、むしろ、慣れるまで赤ちゃんと距離を置いていました。

その後、子供がハイハイして動き回るようになり、猫のしっぽを掴んだり、体にのしかかったりした時は、さすがに迷惑そうに鳴いたり猫パンチをしていましたが、自分から飛びかかったりすることはありませんでした。

ですが、非常に攻撃的な性格の猫や、変化に敏感な猫もいると思います。飼っている猫がふだんから人間に攻撃を加えたりするような場合は、赤ちゃんと猫の過ごす部屋を分けるなどの対策を取りましょう。

猫と赤ちゃんが同居するときの注意点6つ

初めてのことだらけの育児に関しては、いろいろなことが心配になりますよね。今まで当たり前に一緒に過ごしていたペットの猫についても、赤ちゃんに悪影響がないか気になってしまうと思います。

少しでも不安をなくして楽しく猫と赤ちゃんの同居生活に臨むために、気をつけたいポイントは以下の6つです。

  1. ベビーベッドで高さを確保すると安心
  2. ブラッシングや空気清浄機で抜け毛対策を
  3. 常に猫の爪は短く切っておく
  4. エサやトイレはケージなどで囲う
  5. 猫の心のケアも忘れずに
  6. 妊娠中はトキソプラズマ対策を

それでは、ひとつずつ詳しく紹介していきます。

1.ベビーベッドで高さを確保すると安心

猫を飼っている家庭は、赤ちゃんの新生児期は特にベビーベッドを用意しておくと安心です。

猫がいる家は、どうしても床に猫の毛やフケなどが溜まりがちです。ハウスダストなどと同様に、赤ちゃんへの影響が気になる方は、高さのあるベビーベッドに赤ちゃんを寝かせておきましょう。

赤ちゃんが、猫が普段行き来している床より高い位置で、柵に囲われた場所で過ごしていれば、赤ちゃんと猫の間に一定の距離を置けるので安心です。

2.ブラッシングや空気清浄機で抜け毛対策を

猫の毛やフケを赤ちゃんにあまり吸わせたくないという方は、猫のブラッシングなどでこまめに抜け毛をケアしましょう。猫が嫌がらない場合は、お風呂でシャンプーをするのも効果的です。

また、気付いた時にフローリングシートや掃除機でこまめに部屋の掃除をしましょう。また、ペットから出るダストを吸い込む機能を強化したペット用の空気清浄機も販売されていますので、こちらもおすすめです。

とはいえ、猫の毛やフケをたくさん吸い込んだからといって、すぐにアレルギーになるというわけではありません。

赤ちゃんが猫アレルギーかどうかということは、他の食品アレルギーなどと同様に注意深く見てあげる必要がありますが、あまり神経質になりすぎるとママにも猫にもストレスになりますので、無理のない程度に抜け毛対策をしましょう。

3.常に猫の爪は短く切っておく

それまでは特に気にしていなかったという人も、赤ちゃんが産まれてからは、猫の爪のケアを欠かさずにしましょう。

猫は自分から赤ちゃんを引っ掻いたりすることはほとんどありませんが、遊んでいる間や、猫に間違って踏まれたりして、尖った爪が赤ちゃんにたまたま触れてしまうこともあるかもしれません。

猫の爪は尖ったままにせずに、猫用の爪切りでこまめに切ってあげましょう。

爪切りをしたことがないという猫は、赤ちゃんが産まれる前に練習して慣れておくと安心です。

4.エサやトイレはケージなどで囲う

赤ちゃんがハイハイやあんよで動き回るようになると、なんでも掴んで口に入れてしまいます。

そのため、猫のエサやうんち、トイレの砂などを誤って赤ちゃんが食べてしまわないように、手の届かないところに置いておくことが大切です。

エサやトイレは赤ちゃんが過ごしている部屋と別の部屋に置いたり、ケージで囲うなどして、赤ちゃんが近づかないようにしておきましょう。

5.猫の心のケアも忘れずに

家に赤ちゃんが来ることがわかったら、猫の心のケアも欠かさずにしましょう。それまで、夫婦の子供のようにかわいがってもらっていたのに、赤ちゃんが来てから構ってもらえなくなり、ストレスを感じる猫もいます。

猫は特に匂いに敏感なので、それまで家になかった匂いをさせる赤ちゃんのことが気になります。赤ちゃんが来たら、まずは赤ちゃんを包んでいるおくるみや洋服の匂いを嗅がせてあげるなどして、少しずつ赤ちゃんに慣らしていきましょう。

また、猫によっては、ママがつきっきりの赤ちゃんに嫉妬して、敵対心を抱いてしまうこともあるかもしれません。

これから一緒に暮らす赤ちゃんと猫がいい関係を築くためにも、赤ちゃんのお世話をしながらも、猫と遊んであげたり、声をかけてあげることも忘れずにしましょう。

6.妊娠中はトキソプラズマ対策を

トキソプラズマは寄生虫のひとつで、生の肉や、トキソプラズマに感染した猫のうんちなどから感染します。

妊娠中のママが初めてかかると、流産や死産の原因になったり、脳や目に障害のある赤ちゃんが産まれることがありますので、注意が必要です。

妊娠したら、まずはトキソプラズマ抗体価検査を受けましょう。その結果が陽性だった場合は、ママが過去にトキソプラズマ感染症にかかっていて抗体ができているので、心配ありません。

陰性だった場合は、これから妊娠中に初感染するリスクもありますので下記の点に注意しましょう。

猫からの感染経路は次のとおりです。トキソプラズマに初めて感染したか、免疫が落ちて再感染している猫が、感染してから約1~数週間の間にしたうんちで、かつ排出されて24時間以上放置されたものに含まれているトキソプラズマを、人が直接、口に入れた場合に感染します。

そのため、まずは猫がトキソプラズマ感染症にかからないように外へ出さないこと、猫がうんちをしたらなるべく早く、直接触らないように片付けること、その後に手を丁寧に洗うことが重要です。心配な人は、猫のうんちの片付けは家族に頼むといいでしょう。

とはいえ、トキソプラズマに感染したばかりの猫のうんちを、24時間以上経ってから直接口に入れなければトキソプラズマには感染しませんので、猫と普通に生活している限りは、感染する可能性はとても低いと言えます。

また、トキソプラズマは、生の肉を食べることで感染することもあります。また、土いじりなどをして、ペットではなく、外にいる猫の糞を触ることもあるかもしれません。

そのため、妊娠したら生肉は加熱して食べること、また、土いじりをするときは手袋をつけて、触った後は手をしっかり洗うことを心がけましょう。

猫との同居はメリットもたくさん!

紹介してきたように、猫と赤ちゃんの同居は、気をつけなければいけないこともありますが、家族や赤ちゃんにとってのメリットもたくさんあります。

主なメリットは次のとおりです。

  1. ペットが子育て中のパパ・ママのストレスを軽減する
  2. ペットと赤ちゃんが兄弟のように仲良くなる
  3. 子供が命の大切さを学べる
  4. 子供に動物を育てることに対する責任感が沸く

猫などのペットと赤ちゃんが同居することの利点について、具体的に紹介していきます。

1.ペットが子育て中のパパ・ママのストレスを軽減する

まず、家族の一員であるペットも新しい家族と一緒に暮らせることが、パパやママのストレス軽減につながります。

私自身、コミュニケーションがまだとれない子供とふたりきりで家に籠もっていた数ヶ月の間、猫が一緒にいてくれたことが心の支えになりました。

子供が産まれる前から癒しと安らぎを与えてくれたペットと共に、新しい家族を迎えることは、大きな喜びになるでしょう。

2. ペットと赤ちゃんが兄弟のように仲良くなる

猫と赤ちゃんの同居がスムーズにできれば、兄弟のように仲良くなれます。

子供がハイハイやあんよができるようになると、猫の身体を触ったり、一緒に遊んだりもするようになります。

子供にとっては家の中に、パパやママのほかに小さな友達がいるような感覚なので、とても楽しく過ごすことができます。

3. 子供が命の大切さを学べる

子供にとって、動物と一緒に暮らすことは、命の大切さを学ぶことができる貴重な経験です。

ペットは人間より寿命が短いため、歳をとったり、病気になったり、残念ながら先に旅立ってしまうこともあります。そんな時、命の大切さや、自分や家族が日々元気に生きていることの尊さを学ぶことができます。

ペットが子供を産めば、新たな命の誕生という瞬間を目の当たりにすることもできるでしょう。子供が赤ちゃんの頃から動物と暮らすことは、子供の大きな成長や学びにもつながります。

4. 子供に動物を育てることに対する責任感が沸く

動物には、エサをあげたりトイレの掃除をしたりという毎日のお世話が必要です。

小さい頃から動物と接していると、自分より小さいものや、手助けが必要な動物のお世話をしてあげようという思いやりが身につきます。

また、猫はとても気まぐれなので、赤ちゃんが構ってほしい時にそっぽを向いてしまったりすることもあるでしょう。また、猫は乱暴に接すると機嫌を損ねてしまいます。

自分の思い通りにいかない動物と一緒に暮らすことも、子供にとってコミュニケーションを学ぶきっかけになります。

猫と赤ちゃんの同居は注意点をおさえればとても楽しい!

今まで一緒に暮らしていた猫が、赤ちゃんにどんな反応を示すのか、赤ちゃんに悪い影響はないのかとても不安だと思いますが、注意点さえしっかり押さえれば、猫との同居はとても楽しめます。

猫も赤ちゃんもお互いに慣れてきて、子供と猫が猫じゃらしで遊んだり、一緒にゴロゴロしている姿を見るのはとても嬉しいものです。

猫と赤ちゃんの同居の準備をしっかり整えて、楽しく家族の時間を過ごしましょう!

▼赤ちゃんと猫を共存させたお話についてはコチラも参考にしてみて!

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