うんちだけできないを克服!トイレトレーニングのコツとお助けグッズ
おしっこのトイレトレーニングも順調に進み、このままうんちも上手にトイレでできるようになるかな?と思っていたら・・・できない。という子は多いようです。
どんな理由があるのか、そしてそれを克服し子供のうんちトレーニングを成功へを導くためのコツや注意点について説明します。
この記事の目次
発達の段階によるうんちの感じ方
言葉や行動が日々成長しているように、うんちの状態も発達の段階によって変化があります。
乳幼児期の子供はどのようにうんちを感じているのか、年齢別に見ていきましょう。
うんちの状態 | うんちの回数/1日 | うんちの感じ方 | |
---|---|---|---|
0~6カ月 | ・水っぽい ・ やわらかい |
2~10回 | ・腸はうんちを溜めることができない ・無意識にうんちを出している |
6~12カ月 | ・やわらかい ・少し固まる |
2~10回 | ・腸がうんちを溜められるようになる ・うんちが溜まったという感覚を感じる ・ 無意識にいきむ |
1~2歳 | ・少し固まる ・ 固い (大人と同じ) |
1~3回 | ・うんちが溜まったという感覚を感じる ・ 無意識にいきむ |
2~4歳 | 固い (大人と同じ) |
1~2回 | ・うんちが溜まったという感覚を感じる ・うんちがしたいとわかる ・意識をしていきむことができる |
4~6歳 | 固い (大人と同じ) |
1~2回 | ・意識をしていきむことができる ・生活の中にうんちの時間が定着する (ある程度決まった時間に排便できる) |
トイレでうんちをする為には、”意識をしていきむ”という感覚が大切です。
上の表を見ていただくと、この感覚が身につくのが2~4歳とかなりの個人差があるのがわかります。
うんちがしたい感覚や、いきむ感覚のわからない子供に、「うんちでる?」「頑張っていきんで!」等の声かけをしても、うんちトイトレを進めるのは難しいかもしれません。
そのような発達段階にいるお子さんがうんちトイトレをする場合は、以下のような補助が必要です。
- うんちがでそうな状況を、大人が察知してトイレに連れて行く
- お腹に力を入れて等の声掛けをして、いきむことを誘導する
どういった部分でトイレでうんちをする難しさを感じているのか?
うんちのトイレトレーニングが進まない子供たちは、どういったことに難しさを感じているのでしょうか。
おしっこをする時とは違う、うんち特有の難しさはどんなところにあるのでしょうか。
上手にふんばることができない
お子さんはどのようにオムツでうんちをしていますか?
何かにつかまって、うんちをする子。部屋の隅に行って、こそこそうんちをする子。
テレビを見ながら、リラックスしてうんちをする子。
また、小さな子供がトイレで用を足す場合、床に足はつきません。器用に自分でバランスをとっていきむ子もいますが、足がふらふらすることで踏ん張っていきめない子もいます。
便器に座ってうんちをする場合、オムツでうんちをする場合とあまりに体勢が違うので、違和感を覚える子は多いようです。
トイレに長時間いることが苦痛
場所見知りをしてしまうような繊細な子に多いのが、トイレがちょっと怖いという感覚です。
狭いこと、皆がいる場所ではないこと、他の部屋と電気が少し違うことなどから、トイレという場所へ恐怖心を持っている子は多いのではないでしょうか。
トイレが怖い子にとって、うんちをする為にトイレに長時間いることが苦痛になります。
また、男の子に多いのが遊びたいためにおしっこを我慢してしまうような子です。
我慢できてしまう
大人にもあてはまることですが、おしっこをしたいという感覚と違い、うんちがしたいという感覚は消えやすいですよね。
便意は消えやすいので、うんちはおしっこより我慢しやすいという性質をもっています。この性質が、トイレでうんちをすることへの苦手意識と繋がり、うんちトイトレを難しくしてしまいます。
そして時には、便秘という新たな問題に発展してしまうこともあるのです。
おしっこの時と何が違う?うんちのトイレトレーニングのコツと注意点
うんちのトイレトレーニングは、どういったことに気を付ければいいのでしょうか。
前述したうんちの特徴や難しさをふまえ、具体的な方法をご紹介していきたいと思います。
まずはトイレでうんちをする手順を教える
何をどうしていいかわからないという気持ちは、やりたくないという気持ちに繋がってしまいます。
うんちトイトレを前進させたいと思ったら、まずはトイレでうんちをする手順を教えましょう。
< トイレでうんちをする手順(補助便座利用の場合)>
1.補助便座に座って持ち手を握る
2.踏ん張ってうんちを出して、全部うんちがでたか聞く
3.お尻を拭く(お尻をふいてもらう)
4.流す
5.よく手を洗う
まれに、うんちが身体を離れて落ちる感覚が怖い、気持ち悪いという子もいるようです。
言葉で手順を伝えてもよく理解できない子は、うんちトイトレに関する絵本や動画を活用しましょう。
ちゃんと踏ん張れているかチェックする
お子さんがちゃんと踏ん張れていないかもと感じたら、足を下から包み込むように掴み支えてみましょう。
急にお腹や足に力をいれて踏ん張り始めたら、床に足がつかないことでちゃんと踏ん張れていなかったのかもしれません。
このような場合には、踏ん張りやすい環境をつくってあげることが有効です。踏み台になるものを2つ用意し、左右の足の下においてあげましょう。
トイレ専用の踏み台もたくさん発売されています。ご家庭に踏み台がない場合は、お気に入りを見つけて購入するのもいいですね。
リラックスできる環境をつくる
お子さんがトイレを怖がっているのかなと感じたら、リラックスできる環境を作ってあげましょう。
- トイレを楽しくデコレーションする
- 成功したらシールを貼るなどのご褒美を作り、トイレへの抵抗感を減らす
- トイレにいる間、おしゃべりをしたりしてとにかく楽しい雰囲気をつくる
おしっこのトイトレの時も、シールやポスターを活用した方は多いのではないでしょうか。その時使っていたアイテムを、うんちトイトレにむけて一新するのも一つの方法です。
「お兄ちゃんお姉ちゃんになったから、トイレの飾りも新しくしよう!」と気分を盛り上げていきましょう。
好きなキャラクターがいる子は、キャラクターのシールやポスターを活用するのも楽しいですね。
トイレにこだわらず、おまるでさせてみる
どんなに工夫してもトイレを怖がってしまう子は、おまるに挑戦してみましょう。
おまるを利用するメリットは以下のようなものがあります。
- 好きな場所でトイトレができる
- 足がしっかりついて安定する
- したい時にすぐできる
特に小さい子は、おまるの方が便利な点が多いでしょう。座りやすさに加え、まだ便意をはっきり伝えられない子でも、出そうだなというサインを察知したら、さっと座らせることができます。
おまるには座るタイプやまたぐタイプ等、色々な種類があります。お子様の好みにあわせて選ぶことができるので、うんちトイトレを抵抗なく始めやすいかもしれません。
とにかく焦らせない
うんちのトイトレは、おしっこの時よりさらに、焦らせないということが大切です。
うんちには以下のような特徴があります。
- リラックスしていないとでない
- 我慢できてしまう
胃や腸は、副交感神経の働きで動いています。副交感神経は、リラックスしている時に活発になります。
また、焦るあまりにオムツ等他の方法でうんちをすることを禁止することはやめましょう。トイレでうんちができていない状況で禁止してしまうと、便秘に繋がってしまいます。
うんちトイトレは、とにかく焦らせないことが大切です。時には便利グッズに頼るなどして、焦らず楽しくうんちトイトレをしましょう。
色々試してもうんちトイトレが進まない・・・幼稚園前にできるようにならなかった場合
幼稚園入園前にトイレトレーニングを完了しておきたいと思うママは多いと思ますが、なかなか思うようには進まないですよね。
入園前に少しの工夫をしておくことで、園生活をしながらうんちトイトレを進めることができます。
幼稚園に行く前後の時間に排便のリズムをつける
幼稚園前にうんちトイトレが完了しないと感じたら、排便時間を調整しておきましょう。
登園時間の前後いずれかに排便のリズムをつけておけば、「幼稚園でうんちしたくなったらどうしよう…」と焦ることもありませんし、入園後のうんちトイトレも進めやすくなります。
排便のリズムを朝食後に調整しておくのが理想的です。
理由はうんちがでる仕組みにあります。
- 空の胃に食べ物が入る
- 胃が刺激され、食べ物が入ったと脳に伝達される
- 脳が指令を出し、大腸が動く
- 大腸が、直腸に便を送る
- 直腸が刺激されて、いきむように脳に伝達される
- 便意が起こる
このような1~6の手順を経てうんちは身体の外に出されます。この手順をスムーズに進めるためには、1.の食べ物が入る時点で胃が空っぽの状態であることが重要です。
空っぽの胃に食べ物が入ることで、胃がはっきりと刺激され、その後の伝達がスムーズに働くようになるのです。
一日の中で、胃が一番空っぽの状態なのが朝ですよね。そこで、朝食後が一番うんちを出しやすい時間ということになります。
うんちのことを気にせず幼稚園を過ごすためにも、朝スッキリしておきましょう。排便のリズムを朝食後にするために、試していただきたいのは次の2点です。
- 朝食後、便意がなくてもトイレに行くようにする
- 2分程度トイレに座っている
- 朝食後、オムツを履かせる。または、おまるに座らせる
- 2分程度うんちをする体勢をとる
朝うんちが出ることが理想的ですが、おやつの後や夕食後でも、もちろん問題はありません。
園に対して緊張してしまう子や朝の準備に時間のかかる子は、登園前よりお家へ帰ってきてからの方が、ほっとしてうんちが出やすいという子もいます。
後園後の時間帯に排便リズムをつけたい場合は、なるべく胃を空っぽにした状態でおやつや夕食を食べるようにして、上記2点を試してください。
入園当初は幼稚園で疲れてうんちを出す力が無くなってしまう子もいるので、お昼寝を挟むなど工夫してあげてくださいね。
入園前にトイレでうんちができなくても大丈夫
年少さんの年齢である3~4歳は、発達の個人差もまだまだ大きい時期です。オムツでしかうんちができないという子もたくさんいます。
トイレでうんちができないことで、幼稚園でずっとうんちを我慢してしまうということがある場合は対処が必要ですが、お家でうんちをする子は入園後もお子様のペースでゆっくりとうんちトイトレを進めましょう。
幼稚園に入園したから、周りがこうだからという理由で焦ってしまうと、お子さんの状態や気持ちを見失いがちです。
そうなると、うんちトイトレもうまく進まなくなってしまいます。
先輩ママはどうしてる?うんちトイトレの成功体験談
うんちのトイトレに行き詰ってしまったら、先輩ママ達の成功談も参考にして、お子さんに合いそうなものがあれば取り入れてみましょう。
- トイレを怖がる娘の為に、トイレの電球をかなり明るいLED電球にしたら、すんなりうんちをするように。ただし、夜トイレに行くと眼が冴えて大変…(男女2児の母)
- トイトレ用のご褒美シールを用意して、うんちができた時だけ、特別なシールを貼れるようにした。(女2児の母)
- どんなに工夫をしても、うんちだけはオムツでしかしてくれなかった息子。ある日、「もうお兄ちゃんになって、うんちが大きくなったからオムツに入らなくなっちゃった」と伝えたらトイレでしてくれて拍子抜け。(男1児の母)
- 「うんちってどこでするんだっけ?」などの声がけをして、うんちはトイレでするものだということを教えて、1回でもトイレでのうんちに成功したら、とにかく褒める
- 「よくできたね」に始まり、「いい形だね~バナナみたいだね~!」ととにかく褒めて、いいことをしたと思わせる。(男4児の母)
- オムツが無くなったから、トイレでして欲しいと頼んだ(女1児の母)
うんちのトイレトレーニングは気持ちに寄り添うことが大切!
うんちのトイトレが進まない理由は、お子さんによって大きく違います。また、焦らせることがよくない為、無理なく進めることが大切です。
お子さんの気持ちに寄り添って、色々考えてみましょう。
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無記名さんさん
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