幼稚園の2年保育はお家ママにおすすめ!心配事を徹底チェック

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2018/07/30

2年保育とは、4歳で入園して小学校入学までの2年間幼稚園に通うことで、自由に選択することができます。

3歳まではお家で見た方がいいとも聞くし、早く入園させて慣れさせた方がいいとも聞くし…と迷う方もいるのではないでしょうか。

また、2年保育を選択する上で、お子様の成長や幼稚園での様子、入園前の生活やママ友の心配もあるかもしれません。

心配事をなくして、お子様とご家庭に合った選択ができるよう、2年保育についてお伝えします。

2年保育って何?3年保育との違い

5歳になる年度の4月に入園し、卒園までの2年間幼稚園に通うことを2年保育と呼んでいます。

公立幼稚園やお受験幼稚園では、2年保育しかしていない園もあり、どちらが良いということはありません。因みに、1年でも良いですし、通う義務もありません。

2年保育には、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

メリット
  • お家の方と過ごす期間が長く、情緒が安定する
  • お子様のタイミングで社会性を身に着けられ、過度のストレスがない
  • 幼稚園を理解して入園できる
  • 経済的な負担が少ない
  • 幼稚園トラブル(子ども同士・ママ友関係・園や先生との衝突)を避けられる
  • 保護者の理想の育児ができる
  • 園の行事や時間に追われない
デメリット
  • 同年齢児とのコミニュケーションの場が少ない
  • 3年保育の子より幼稚園に慣れるのが遅い
  • 子ども・ママ友にお友達の輪に入れない
  • 集団生活ができない
  • 24時間母子で過ごす負担がある
  • 親の教育力が問われる
デメリットを回避する方法もありますし、お子様や家庭によっては当てはまらないこともあります。ご自分に照らし合わせてみると、2年保育も3年保育も見直すきっかけになるかもしれません。

経済的にどう違う?就園奨励費も知って比較を

2年保育にすると、単純に1年分の利用料等が浮きます。幼稚園では、多くが私立で独自の料金設定になっています。

月々の保育料、教材費、行事費、PTA費、給食費…(トータル数万円)を1年分と考えるとかなり高額になります。

でも、経済的な理由だけで2年保育に決めてしまうのはちょっと待って!

幼稚園には、「私立幼稚園就園奨励費」という助成金があるのをご存知ですか?兄弟関係や所得で異なりますが、3年保育でも実質保育料が全額返ってくるということもあります。

ぜひ、一度自治体や幼稚園に問い合わせてみてください。

3年保育と差がつく?幼稚園で身に着ける力5領域とは?

3歳くらいまではお家で見る方が良いと聞いたことはありますか?逆に、早く集団に入れないと社会性や自立心が育たないなどという話もあり、ママは不安になってしまいますね。

実際に年少の一年間での差はあっても、2年間幼稚園で過ごす中で卒園の時につく力に差はないと考えられます。

「三つ子の魂百まで」というように、人間形成の大切な時期。だからこそ、「お家が良い」「幼稚園が良い」ではなく、お子さんに合った環境を用意してあげましょう。

実際に3年保育の場合、幼稚園の先生は教育要領という国の指針「5領域」と呼ばれるを基本として園児と関わっています。

家庭保育の中で心掛けてみると、差も少し気にならなくなるかもしれません。

【幼児教育の5領域】

  • 健康
  • 人間関係
  • 環境
  • 言葉
  • 表現

以上の5点を中心に年少児は、全体的な流れの中で成長を促すとともに、一人一人の発達や家庭環境等によって個別にアプローチをしていきます。

健康

日頃ママがお家でしている身体的ケアが主になります。元気に遊んだり、お家では当たり前の体調管理です。

多くのママの悩みの種である「トイレトレーニング」もこの領域に入りますが、3年保育でも1年の月齢の差がありますから、入園児におむつが取れていない子もいます。

多くの子は3年保育入園児におむつがとれており、心身に問題の無い子はほとんどが年少の内におむつが取れます。

おむつが取れていないから、と3年保育に躊躇したり2年保育を検討している方もいるかもしれません。

3年保育を諦める必要はなく、幼稚園で、お家でのトイレトレーニングのアドバイスをもらったり、入園希望時に連絡事項として伝えることも、ママの負担軽減になると思います。

幼稚園ならではの内容をあげると、例えば6月には「虫歯の日」にちなんで歯磨きの大切さを教えます。

紙芝居や歌、歯の模型を使って歯磨きの練習もします。そして当然、2年保育でも触れます。

人間関係

まずは保護者からの愛情がベースとなり、「自分のことは自分でする」「身近な人と親しみ、愛情や信頼感を持つ」「社会性を身に着ける」ことへとつながっていきます。

園では特に、同じものでも名前が書いてあり、自分のものは自分のロッカーに入れます。無くして困る経験から大切にすることや片付けることができていきます。

また、誰かが困っているから「貸してあげる」「探してあげる」といった行動もできるようになっていきます。

これは、周りに多くのお友達がいるメリットも大きく、2年保育の懸念材料にもなるでしょう。社会性を心配する声は多く、以下のようなものがあります。

  • うまく言葉で伝えられず、「乱暴な子」と位置付けられる
  • 消極的で一人ぼっちで過ごしている
  • 一人遊びが多くお友達と遊ばない
  • わがままで人のものを取ってしまう
  • 自分より小さい子にも譲ってあげられない
  • 困るとすぐに泣く

こういった育ちは、幼稚園に入れば身につくというものではなく、あくまでお子さんの育つタイミングだということになります。

年少時に幼稚園にいることで、先生がうまく誘導したり育ちを促すことはできます。しかし、お母さんが家庭で丁寧に関わることも大切な導きです。

幼稚園では先生任せで何事もなく思えるかもしれませんが、「ケンカ」の経験も、大事な育ちにつながります。

家庭保育でも、時々お友だちと関わり喧嘩や仲直りは心が育つ大切な経験になります。

環境

好奇心、探求心を育て、「学ぶ力」を育むよう、環境を作ります。

幼稚園では、子どもたちの育ちを仕組む形で環境整備がされています。例えば絵本一冊置くだけでも、子どもの「読みたい」を仕掛けて計算されています。

自然の中で体を動かすために場所を移動したり、お散歩や遠足もあります。園庭遊びも、お家にはない環境で遊びの幅を広げます。

また、より教育的な要素としては、ひらがなや数字に触れる環境づくり、色彩や芸術、音楽と、多岐にわたり「様々なものに触れる」環境を作っています。

年少児で同じ環境にいても、文字に一切興味を示さない子もいます。反対に、漢字をどんどん覚える子もいます。一人一人の興味を刺激して、小さなステップを用意しています。

子どもの育ちのタイミングは、それぞれなので、「早ければいい」ものでもなく、「与えても無駄」なものでもないのです。

家庭保育でも様々なものに触れる機会を仕掛けてあげることでお子さんの才能開花や興味関心が広がる効果が大きくなります。

言葉

年少児の中でも、3歳になったばかりの子たちには言葉が出ない子も多く、発音もままならない子がいます。

年齢相応の構音の機能的な面も大きく、入園するかどうかではあまり変わりません。

中には、言語的な刺激を同世代のお友達の中で浴びることが発する意欲につながることもありますので、3年保育のメリットも0ではありません。

絵本や先生の言葉かけの中で、「言葉遣い」に触れる機会も家庭より多くなるかもしれません。

年少時には、「先生の話を聞く」機会も増え、この経験で育てられる力は大きいです。年少の1年間で、心身に問題の無い子はほとんどが座ってじっと話を聞くことができるようになります。
表現

感性を育て、表現を楽しむことが、この領域の狙いです。特に意識されない保護者が多い面で、幼稚園生活の特性と考えられる部分かもしれません。

幼稚園では、日頃の保育の中で音楽活動や制作を通して遊びの幅を広げていきます。その中で、想像力も表現力も大きく育っていきます。

年少の1年の間で手先も器用になっていきますし、はさみを使った活動などは経験しただけ伸びます。

園行事には運動会や発表会もあり、多くの人に見てもらう喜びを味わうこともあります。

同時に、まだ心が成長過程の年少児には、表現が負担になったり苦痛になったりする子も少なからずいます。

ご家庭でも幼稚園でも、3歳くらいのお子様には、しっかり寄り添って力を育んでいくことが大切です。

幼稚園では、このようなねらいをベースに、一人一人のお子さんやご家庭に合わせて個別の指導計画を作っています。

3年保育でも2年保育でも、卒園時には同じように小学校入学に十分な力がつきます。心配な親御さんは、以上のような点を意識しながら家庭でお子様と楽しく過ごせたら良いですね。

我が子に合うのは?2年保育についてママの気になる項目をチェック

具体的にママたちの気になる項目をピックアップしました。

「入園式に違いはあるの?」

基本的にほとんどの幼稚園で、保育年数で参加の仕方に違いはありません。3年保育しか受け入れていない園など特例もあるので、気になる場合は園に問い合わせてみてくださいね。

月齢の差で、やはり2年保育のお子さんの方が泣く子も少なく落ち着いています。お子様の性格によっては、2年保育の方が保護者もゆっくり撮影できるかもしれません。

卒園式では、修了証書に保育年数の記載があり、呼ばれる順番が気になる子も時々います。勿論、小学校入学には影響はありません。

「お友達関係が心配。輪に入れる?」

3年保育が多い中、少数の2年保育を選択する場合、お友達関係で心配になりますよね。子どもの人間関係では、2年保育の入園時には男女に差が出始めています。

男の子はまだまだ一人遊びの延長で、「たたかいごっこ」や「おにごっこ」といった遊びたいモノ中心で集団になることの方が多いです。

女の子は、遊びも約束をして決めたり、何をするかより誰と遊ぶかという感覚が出てきます。年中さんになるとグループを作ることがあります。

もちろんまだまだ幼く、メンバーもコロコロ入れ替わることがほとんどです。

同時に、まだあまり他者に関心のない男児と比べて、2年保育の新しいお友だちに寄って来るのも女の子が多いです。

入園当初は、口が達者な子たちの女子トークに圧倒されることもあるかもしれませんね。

心配な場合は先生にご相談を。入園前に「引っ込み思案で…」などと伝えておくと、うまく声をかけたり注意してみてくれます。

入園後も、もしお子様が不安等を抱えているときにも、すぐに先生が上手に対処します。

「ママ友作りが不安。友達できるかな」

ママにとっても不安な要素がママ友の輪に入れるか。

3年保育でも2年保育でも、ママ友は「上の子の時」からつながっていることも多いです。

2年保育で新しく入ると、「教えてあげたい」ママさんに囲まれるかもしれません。お子さんも同様でしょうから、ゆっくりお友達を作っていけば心配ありません。

1年のブランクがあっても、行事などに参加するたびに知っている保護者が増え、少しずつ広がっていくのできっと大丈夫。

謙虚に「教えてもらう」というスタンスで、構えすぎずにニコニコしていると、印象が良いかもしれません。

2年保育が少ない園では、2年保育ママ同士が結束することもよくあります。気の合うママ友を探しているママは結構多いので、あまり気負わずに付き合ってはいかがでしょうか。

もしも悩んだ時には、ママも先生に相談してみてください。先生は、保護者の人間関係にもアンテナを張っています。お話のきっかけを作ってくれることもありますよ。

「うちの子の性格は2年保育向き?」

一概には言えませんが、2年保育を選ぶ方がお子様にとって負担がすくないだろうという子はいます。

「入れてしまえば慣れる」というのも一理あるのですが、泣きながら登園するのは、子どもに大きなストレスを与えます。

そして、いつまでも覚えている子が多く、幼稚園が楽しい場所である前に怖いところとインプットされることもあります。

必ずしも早く入れた方がいいということではないということは知っておいていただけると良いかもしれません。

【どんなお子さんに3年保育が負担になりやすい?】

  • 人見知りが強く、保護者以外とのかかわりへの恐怖が強い
  • 大きな音や急な状況に驚きパニックになることがある
  • 言葉が全く出ず、意思表示で手を出す(叩く、噛む)
  • ふいに走り出したり、大声をあげることが頻繁にある
  • 保護者の話を聞けず、目が合わない
  • 5分以上椅子に座っていることが極端に難しい
  • 衣服の着脱や食事を全く自分でしない

こういった場合は、少なくとも協調性を問われる園生活でお子様の負担になることも多いかと予想されます。

「暴れん坊で先生に迷惑をかけるかも…」というのは判断基準にしなくて大丈夫ですよ。比較的少々元気な子ややんちゃな子は、園生活も楽しめる子が多いです。

「早生まれは2年保育にした方が良い?」

性格の向き不向き同様、月齢だけで判断はできません。4月生まれのおっとりさんもいれば、3月生まれのちゃきちゃきっ子もいます。

相対的に、早生まれのお子さんが3年保育で困ることは以下のようなものが挙げられます。

  • おむつが外れていなくてトイレの失敗をする
  • 体が小さい
  • 身の回りのこと(衣服の着脱など)をするのが遅い
  • 体力面(睡眠時間等)で無理をする
  • 運動能力の差があり、かけっこなどで負ける

早生まれのお子さんは、お家で過ごすもう1年も、とても貴重な時間ですし良いと思います。ママも、3歳になった途端に手放すのは淋しいかもしれませんね。

同時に、早生まれだからといって3年保育を諦める必要はありません。先生は、早生まれのお子さんももちろん受け入れ態勢ですから、安心してくださいね。

ママのストレスを最小限に

家庭育児も、楽ではありません。ママのストレスを園ママと比べると、人間関係のトラブルに巻き込まれるよりは少ないかもしれません。

でも、24時間一人になれないことで溜まるものもあるかもしれません。

無理は禁物。保育園には一時預かりと言って数時間から半日以上預けられます。「保育ママ」や「ファミリーサポート」といったベビーシッターのような制度も利用できます。

プレ保育の上手な利用法

我が子の様子だけ見ていると、不安になることも多いでしょう。そんな時には地域の幼稚園や保育園を利用してください。

多くの幼稚園では、時々未就園児さん向けのプレ保育を実施しています。保護者も一緒に参加して、お子様の様子を見ながら集団社会を体験することができます。

また、園の先生に悩みを相談することもできます。不安なことを抱え込まないことは、家庭保育を選択するときに一番大切なことです。

プレ保育に参加することで、同じような環境のママ友も見つかるかもしれませんし、入園に向けての情報収集もできます。

プレに通うのに、入園の確約等は不要です。色んな園のプレ体験をして、園選びにも役立てると良いのではないでしょうか。

途中入園という選択肢

お子さんの月齢やご家庭の状況等で2年保育のつもりでも、家庭保育が難しくなることだってあります。その時には、途中入園だってできます。

多くは転勤等で途中入園する子ばかりなので、知られてはいませんが、必ずしも4月入園でなくても良いのです。

いざとなったら途中入園できるという気持ちの余裕をもって家庭育児にトライするのも良いのではないでしょうか。

ご家庭とお子様が無理なく楽しめる幼稚園生活を

幼稚園選びと同様、ご家庭の状況やお子様に合った入園時期を選択できたら良いですね。

幼稚園は、子どもたち、ママたちの力になれるよう勉強していますし、サポートしたいと思っています。2年保育でも、十分な力がつくのでご心配なく。

多くの幼稚園では、初夏から秋口に体験入園や説明会があり、11月ごろから願書を受け付けています。じっくり考えて、困ったときは、いつでもなんでも相談してみてくださいね。
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