子どもに絵の具の使い方はどう教える?絵の具デビューを成功させよう!

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2019/01/24

子どもたちは成長するに従って、次々と新しいことができるようになっていきますね。「えっ!こんなことできるようになっていたの?!」とパパママに嬉しい驚きをくれることも多い幼児期。

その中のひとつが「お絵かき」ではないでしょうか?色鉛筆やクレヨンを使って、お花や動物の絵を描く姿はとっても可愛らしいですよね!

「そろそろ絵の具を使わせてみようかな…?」と思っているのなら、きっとこの記事がお役に立つはず。絵画教室での指導経験をもとに、「はじめての絵の具」で「絵がもっと好きになる」方法をお伝えしていきます!
さあ、大好きな我が子にはじめて絵の具を使うワクワクを体験させてあげましょう!

何を用意すればいいの?準備すべきものリスト

クレヨンや色鉛筆と違って、絵の具は使わせるのに少しハードルが高いと感じている方も多いはず。何と言っても「汚れやすい」「準備が大変」というのが最大のネックではないでしょうか?

ここでは、少しでもパパママの負担を和らげるために「準備物リスト」を作成しておきました!ぜひご活用くださいね。

最初は安いものでOK!100円ショップを活用しよう

「近くに画材屋さんもないし、色々買いに行く時間もないのよね…」という方でも大丈夫!100円ショップで十分道具は揃えられます。

絵の具というのは金額もピンキリで、本当に高価なものでは絵の具のチューブが1本1000円近くするものもあるんです…。でも、はじめての絵の具で高いものを使う必要はないです。

なぜなら、最初はぐちゃぐちゃになるのがお決まりパターンだから(笑) 絵画教室でも、必ずどの子も通る道です。

最初はパパママも気軽に見ていられる100円ショップの絵の具から。ちゃんとしたセットを買うのは、だんだん慣れてきて「本格的にやりたい!」となってからで十分ですよ!

100円ショップで揃えられるアイテムは以下の通り。1000円以下で揃えられるところがお財布にも優しい…!

絵の具遊びデビューする時に揃えたいアイテムで100均で手に入るアイテムのイラスト

コレがあればさらに便利!お役立ちグッズのご紹介

汚れにくくしたり、片付けやすくしたり…。あれば便利なグッズをご紹介!

  • 新聞紙(テーブルに敷きましょう)
  • エプロンやスモック(服の汚れ防止)
  • 輪ゴム(使用後の筆をまとめます)
  • ヘアゴム(髪の長い女の子はまとめましょう)
  • ビニールシート(床に敷いて汚れを防止)

ちょっとした事前準備で、パパママが汚れにウンザリ…ということもなくなります!絵の具デビューはパパママも快適にスタートしたいですね。

はじめては失敗して当たり前!効果的な声掛けをチェック!

「さて、準備もカンペキ!あとは始めるだけ…!」ちょっと待ってください、「パパママの心の準備」は万全でしょうか?

どんなにステキな道具よりも、子どもたちが自信をを持って表現できるようになるためには「パパママの励まし」が必要不可欠!ここでは、事前にパパママに知っておいてほしいお子さんへのアプローチの仕方をお伝えしていきます。

初めてのことで失敗するのは当たり前!どんな子どもも失敗しながら上手に絵の具を使えるようになっていくものです。

思い出そう!自分がはじめて絵の具を使ったときの記憶…

絵の具デビューでよくある失敗といえば、パパママがお叱りモードになってしまって子どもがしょんぼり…というケース。パパママも「こんなはずでは…」と残念な気持ちに。

決して怒りたかったわけではないのに、ぐちゃぐちゃに混ざった絵の具やそれで埋め尽くされたパレットを見ると、「もっとこうして…!」とあれこれ言いたくなってしまうもの。

でも、ちょっと思い出してみてください。自分が初めて絵の具を使ったときのこと。色とりどりの絵の具や、それが混ざったときの魔法のような不思議さ…。そして、なかなか思い通りにいかないもどかしさ。

子どもたちの感じていることを知っておこう!

筆者は絵画教室の子どもクラスで絵を教えていますが、体験などではじめて絵の具を使うときの子どもたちの様子と言ったら本当に様々です。

そろーり慎重に絵の具を扱う子、とにかく絵の具を混ぜるのが楽しくてしょうがない子。色々な反応が新鮮でステキなものですが、よくある子どもたちの反応をまとめました。

子どもの気持ちを理解することで、広い心で接してあげる余裕が出てきます!

  

 

  

 

色が混ざる感覚が面白い! はじめてだらけ、分からないことだらけ! ドキドキ、少し心配… ちから加減が難しい!
こんな行動につながる 絵の具が黒っぽくなるまで混ぜすぎちゃう 筆が上手く洗えない・絵の具を出しすぎる 画用紙の画面を大きく使えない 筆でキレイな形を描けない、上手くできなくてやりたがらなくなる

とにかく大切なのは、お子さんの「楽しい!」という感情をしぼませないこと。最初は好きなようにやらせるくらいがちょうどいいです。

絵の具がぐちゃぐちゃに混ざってどす黒くなる…なんていうのは絵画教室でも日常茶飯事!むしろ楽しめている証拠です。何回かトライして落ち着いてきたら、徐々に扱いを覚えてキレイな色合いで絵を描くことができるようになってきますよ!

その声掛けが運命の分かれ道!プラスのアプローチが表現力を育む!

子どもたちの気持ちが分かったところで、次は「子どもが絵を好きになるアプローチ」をお教えします!

  • 基本は「好きなようにさせる」
  • できていることをどんどん褒める
  • 状況を言葉にして伝えてあげる
  • 自信がなければ一緒にやってあげる

「絵の具」という未知の道具に、子どもたちはワクワクしながらも手探り状態。まずは心ゆくまで好きにさせてみてあげることも大切なことです。

よーく観察してあげると、失敗や試行錯誤の中に小さな成功が隠れているはず!そこですかさず「上手に筆を洗えたね」「筆で丸が描けたね」など、たくさんの褒め言葉を掛けてあげましょう!自信をつけさせることができますよ。

以下のように状況を言葉にして伝えてあげることも効果的。絵の具の使い方や知識に関しての理解を深めてあげられます。

ママ「あ、筆で色を混ぜているんだね!何色と何色を混ぜているの?」
子ども「赤と黄色~。」
ママ「あっ!色が変わった!コレは何色かな?」
子ども「オレンジ!」
ママ「すごいね、赤と黄色を混ぜるとオレンジができるんだね~!」

ところで、あなたのお子さんの性格はどんなタイプでしょうか。慎重派?それとも、物怖じしないタイプ?

子供の性格は様々。おっかなびっくり、なかなか1人ではできない様子があればパパママが手を添えて一緒にやってあげましょう。

「楽しい!」という気持ちと、「自分でできるかも」という自信がつけば自然と1人でできるようになってきます。時間がかかっても焦らないこと。お子さんのペースでゆっくり自信を育てていきましょう!

シンプルなルールで上手くいく!絵の具や道具の使い方を簡単に教えるポイント4つ

「お子さんの好きなようにやらせてあげることが大切」とお伝えしてきました。ですが、何も教えず道具だけ与えて「さあ、やってごらん!」では、グッチャグチャの大惨事になってしまいそうで心配かもしれませんね。

ここでは、はじめて絵の具を使うお子さんに必ず教えている「基本的なルール」をご紹介していきます!筆者が絵画教室で実際にやっているものばかりですので、効果は折り紙付きですよ!

では、イラストを使ってさっそく見ていきましょう!

ポイントは絵の具を出す位置&混ぜる位置!パレットの使い方

パレットの使い方NG.例のイラスト

パレットの使い方OK例のイラスト

まずはパレットの使い方。何も教えずにいると、子どもたちはパレットの広い部分にどんどん色を出してグチャ混ぜにしてしまいがち。

必ず、以下の2つのルールを教えてあげましょう。きれいに色を作りやすくなるので、子どもたちの「すごい!楽しい!」に繋がります。

  • 小さな部屋には1色ずつ出す
  • 混ぜるときは大きなスペースで

お部屋を決めさせましょう!絵の具バケツの使い方

絵の具を使う時の道具の使い方のイラスト

絵の具を使うとき、パパママを困らせるのが「お水がこぼしてしまう」こと。特にバケツに水をくんで運んでいる最中、フラフラ~っとよろめいた拍子に水が床にバシャッ…!

できればこんな事態は避けたいもの。バケツの水は半分まで、というルールをあらかじめ伝えておいてあげましょう!バケツの内側にマーカーで目安の線を引いてあげると、見た目で分かるのでGOODです。

絵の具を使う時の道具の使い方のイラスト

バケツのお水も、何も考えずに洗っているとすぐに濁って何度も水を交換するハメに…。イラストのように、「最初に筆をすすぐ部屋」「2番目に筆をすすぐ部屋」…と場所を決めてあげましょう!

そうすることで、小さなお子さんでも無理なく筆をキレイにすることができますよ!

2本で十分!筆の選び方

絵の具を使う時の道具の使い方のイラスト

筆の種類はいくつもありますが、何を何本用意すればいいのでしょうか?絵の具デビューのお子さんであれば、筆は「丸筆2本」がオススメです!

何本も与えても使い分けられないだけでなく、絵の具で汚れた筆が増えて後片付けにも時間がかかってしまいます。また、平筆は向きによって上手く描けないことが。

絵の具を使う時の道具の使い方のイラスト

丸筆の方がスムーズに描くことができます。太めの丸筆と、細めの丸筆を用意してあげましょう!

それでも失敗するときはする!広い心で見守ってあげることの大切さ

ここまででお子さんに教えてあげたいルールをご紹介してきましたが、忘れてはいけないことが1つ。それは、「それでも失敗するときはする」ということ。

特に幼い子どもたちは、「先のことを予測する力」が未発達な状態。大人はたくさんの経験を積み重ねているからこそ「〇〇したら失敗する」ということが分かるのです。

「失敗」も子どもたちにとっては大切な経験!ピリピリした気持ちは深呼吸で落ち着けて、広い心で見守ってあげてくださいね。

絵の具でのお絵かきは自立を促すチャンス!お片付けもやらせてみましょう

絵の具遊びをすると、どんな力がつくのでしょうか?以下にまとめてみたので、ご覧ください!

  • 色彩感覚
  • 創造力
  • イメージする力
  • 工夫する力
  • 自立心

「色彩感覚」などはイメージが付きやすいかと思いますが、なんと「自立心」まで育めてしまうのです。ただし、それにはちょっとした働きかけがポイント。

そのポイントとは、「できるかぎり子ども自身にやらせてみる」ということです。筆で描くときの繊細な手の使い方や、色を混ぜる喜びはもちろんのこと、ぜひ「お片付け」をさせてみてください!

机を拭いたり、筆を洗ったりと様々なアクションを通して「自分のことは自分でする」という経験をさせてあげられます。その後に「1人でできたね!」と認めてあげることで、自己肯定感や達成感を感じてもらうことができますよ!

パパママも一緒に楽しもう!絵の具デビューはニコニコリラックス

小さな子どもたちにとって、絵の具はまさに魔法のような体験。カラフルな色、それを混ぜたときの変化、筆でスゥーッと描くときのなんとも言えない心地よさ。

そんな魅力に溢れた絵の具ですから、ぜひパパママも童心に返って楽しんじゃいましょう!取りとめもなく絵の具で模様を描いたりしているだけで、ストレス解消効果も期待できます。

お子さんが描き終わった作品は、リビングに飾ってあげるのはどうでしょう?近頃は、お子さんの写真や作品を目のつくところに飾ってあげることで、「存在を認めてもらえている」という気持ちを育める、という効果が注目されています。

ぜひぜひ、絵の具デビューを親子の素敵な思い出にしてくださいね!

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