学年別子供手帳の書き方とは?続くポイントとメリットやデメリット
指示がなくても行動ができるように、子供の自主性・自律性を伸ばす「子供手帳」。この子供手帳は小さいうちから使用ができ、子供の成長に役立つと言います。
「手帳」と聞くと大人が管理してるイメージですが、実はこの手帳効果は子供にも有効で、次の行動を視覚化することでスムーズに行動ができ、1つずつ課題をクリアすることで達成感を感じ、自信につながります。
これから子供手帳を取り入れようとしてるママにも、学年別の子供手帳の使い方や書き方のポイント、メリットやデメリットを紹介します。
この記事の目次
子供手帳とはどういうもの?
子供手帳はスケジュール帳に1日のやることや、準備するものなどを分かりやすく明記して達成したら1つずつ消していく、という管理方法です。
幼児期では「できること」を増やすのが目的ですが、小学生、中学生になるとやるべきことが増えてくるので子供手帳で管理をすれば忘れ物や時間の使い方も身に付きます。
目標を決めて、達成できなかったところは「今度はこうやってみようか」と親子で振り返りながらコミュニケーションをとっていきましょう。
子供手帳の準備をしよう!ポイント制にするとやる気もアップ!
では早速、子供手帳を準備していきましょう。子供手帳は手作りもできますし、100均の手帳を使うこともできます。
手帳に色々貼りつけたり、学校のお便りやポイント券など何か収納したい場合は小さいクリアファイルを併用してもOKです。
子供手帳を使うにあたって大切なことは、
- 子供が楽しいと感じること
- 子供のお気に入りの手帳にすること
- 持ち運びができるもの
が理想です。
ポイント制にするとやる気もアップ!
子供手帳を作ったときにママが悩むのがご褒美をどうするかかどうか。幼児期は「自分でできるようになる」ことが目的で、生活習慣を身に付けさせたい場合は「ご褒美は必要ない」というママもいるかもしれません。
しかし、できるようになるためには達成感も必要です。
例えば、幼児の場合は好きなお菓子1個追加、ママと〇分遊べる券など子供が喜びそうなものが良いですね。
高学年では、ゲームやおもちゃなど子供の欲しい物をご褒美に設定してしまうと、目標到達したらモチベーションが下がってしまうこともあるので、子供がリクエストする外食に行ったり、欲しい文房具や洋服など目標にすると良いかもしれません。
学年別子供手帳の目的と使い方
学年によって子供手帳の目的や使い方が違ってきますが、何をできるようになりたいのか、子供自身が自分で決めさせることも重要です。
学年別でどのように違うのか、確認してみましょう。
【幼児期】子供手帳の目的と使い方
幼児期はママが声をかけずに1人で洋服を着替える、園バックからお便りを出すなど、1個でも達成できればOKです。1つ1つクリアすることで自信につながります。
気を付けたいことは、初めにたくさんの目標を作ってしまうと達成がほとんど出来なかった場合、やる気を失ってしまいます。
初めは3、4個やることを作ってみる、できそうだったら朝やることだけ設定してみてクリアできたら徐々に増やしていきます。
【幼児期の目標設定例】
(朝やること)
- 〇時に起きる
- トイレに行く
- 顔を洗う
- ハミガキをする
- 朝ごはんを食べる
- 着替え
- 〇時まで自由時間
時間の使い方が分からない幼児期は、ママが「早くして」とせかしても何をしたらいいか優先順位が分かりません。まずは朝の準備から園に行くまでの「やること」ができるようになればOKです。
まだ時間を見ながら動くことはできないので、ママの声かけや、タイマーを使うのも良いと思います。
朝の準備がクリアできたら、家に帰ってからの「やること」を追加していきましょう。
- 手をあらう・うがいをする
- 着替えをする(園服がある場合)
- おやつを食べる
- れんらくちょう、お便りを出す
- 習い事の準備をする(何が必要かも明記)
- ポイント
- 字が読めない子はイラストを描いて教えてあげましょう。1つできたら付箋やシールを自分で貼ります。クリアできた喜びが増えると次の行動に移れるようになりますよ。
【こども(学校・幼稚園)のイラスト無料ダウンロード】
http://kids.wanpug.com/top_kids.html
【小学生】子供手帳の目的と使い方
幼稚園の頃とは全く違う環境の小学校生活、ついていくのも必至な低学年はまず学校生活に慣れるのが目的です。
手帳には低学年、高学年に応じたスケジュールや目標を子供と一緒に決めましょう。
興味を持ってくれることが大事なのでアニメやゲームのイラスト、シールなど子供がデコレーションしてお気に入りの手帳にします。
できたものはマーカーで消して、できなかったものはそもままにして1週間単位でポイントの計算、1ヶ月で集計してみましょう。
時間割、給食献立、九九表、漢字、地図など手帳に貼りつけたりファイルに閉じたりするのもOK!
【小学生の目標設定例】
- 手洗い・うがいをする
- 宿題をする
- 音読〇分する
- 提出物を出す
- 明日の準備をする
- ゲームは〇時~〇時まで
達成できるようになったらハードルを上げても良いですね!その時はポイント数を増やしてあげましょう。
- 宿題以外の勉強〇時間
- お手伝いをした
- テストで100点取る
- ポイント
- 小学生ではお金の使い方を身に付けさせる良い機会でもあります。ポイントが溜まったらお小遣いをご褒美に設定して、自分で買ってお金を払うという勉強もできます。自分がポイントで貯めたお金だからこそ、お金の大切さも分かるようになります。
【中学生】子供手帳の目的と使い方
中学生になると勉強に部活に習い事、やるべきことが多すぎて朝一で慌てて準備する…なんてことも。そんな中、中間・期末テストも入り勉強時間も自分で計画を立ててスケジュール管理をする、というのはとても過酷なことです。
とくに1年生は小学校と違う中学校生活の忙しさに疲れながら少しずつ慣れていく、というのが正しいかもしれません。
不規則な生活になりがちな中学生にも、子供手帳は有効です。忙しさは増えたけど、生活習慣を身に付けさせるためには小学校と同じように決まり事を増やしていきます。
特に、中学生では宿題忘れ、提出物、忘れ物は厳しくチェックされます。宿題を忘れた場合部活に参加できず放課後やるはめになったり、忘れ物が数回続くとペナルティがつき、通知表や進路に響くのでしっかり身に付けさせたいところです。
【中学生の目標設定例】
- 提出物を出す
- 明日の準備を済ませる
- 宿題を終わらせる
- テスト勉強をする
- ゲームやスマホは〇時まで
- 乱暴な言葉は使わない
中学生はオプションの追加をしましょう。
- テスト勉強で〇点以上取った
- 検定試験に合格した
- お手伝いをする
- ポイント
- 中学生は思春期でイライラも増えるので親が声掛けをすると嫌がられることも。そんな時は徹底してやってほしい事(宿題・忘れ物など)は手帳で管理させ、親が後からチェックするだけでもOKです。また、あまり学校のことを話さなくなるので手帳を日記として使わせるのも良いですよ。
子供手帳が続かない?メリットやデメリット
小さいうちからスケジュールの管理をし、できることを増やしながら自主性・自律性を伸ばす子供手帳ですが「飽きてしまう」「続かない」ということもあります。
どういうところに注意していけばよいのか、続かないときはどういう風にすればよいのか、考えていきましょう。
まずはメリットとデメリットを確認します。
【子供手帳を使うメリット】
- 視覚的に分かりやすい
- ゲーム感覚で楽しめる
- 今までできなかったことができるようになる
- ポイントが貯まるごとに意欲がわく
- 目標に到達すると自信がつく
【子供手帳を使うデメリット】
- 兄弟で差が出てくる
- 報酬を決めるのが大変(毎回何にするか迷う)
- 途中で飽きてしまう
スケジュールや目標を決めるときに注意
歳が近い兄弟、できることとできないことの差が兄弟で違えば競争心が生まれる反面、自信をなくしてしまいます。
ポイント数が大幅に違い、自分だけご褒美がもらえなかったら一気にやる気をなくしてしまうでしょう。
スケジュールや目標を決めるときは、
- 子供が自分でやることを決める
- 兄弟でできるお手伝いを含める
- 必要なければご褒美の設定はしない
ご褒美を無理に設定する必要はありません。兄弟に差が出てきたらスケジュールやルールを見直し、なるべく達成しやすいものに変えてみましょう。
親が1日1回チェックする
途中で飽きてしまい続かないときは親も忙しくチェックを怠り、なかなか手帳管理ができてない場合が多いです。
子供と話し合う時間、振り返り、次のスケジュールなどついつい後回しにして習慣化できない場合は子供もやる気がなくなります。
チェックしたら一言コメントを付けてあげるのも良いですね。
子供手帳は上手く使えばしっかり効果が!ママも管理を怠らずに…
子供手帳は使い続ければとても効果があるものです。毎日子供に「早くしなさい」と口うるさく言うこともなく、子供も自ら手帳で確認しながら進められます。
時間の概念がない幼児期から子供手帳で管理ができれば、やらなきゃいけない優先順位も分かりやすくなります。
また、子供が高学年になると親の指示はうっとおしく感じるのでそんな時に子供手帳があればお互いイライラせずに済みますよね。
子供が手帳を投げ出さないようにするには、ママの管理が重要になってきます。
ママが1日1回チェックする、できなかったことはアドバイスする、1週間の様子を見る、できそうだったらできることを増やしてみる、まずはこれを日課にできるようにやっていきましょう。