【離乳食期別】だしの取り方。注意点や保存方法とおすすめレシピ
離乳食のレシピに、「だし・出汁」とよく出てきます。しかし、この「だし」って何を使えばいいの?と疑問に思うママも多いのではないでしょうか。
離乳食に大人用のだしの素を使うのは基本はNGです。
離乳食期別におすすめのだしの取り方や注意点、活用したレシピの紹介です。
この記事の目次
離乳食期に向いている和風だしと野菜だしについて
離乳食期は、自然素材を使っただしを使うことが推奨されています。
- 和風だし:昆布やかつおぶし
- 洋風だし:野菜をコトコト煮るだけの野菜スープ
これが基本です。だしを使うことで、素材の味が引き立ち、調味料を使わなくても美味しくなります。
離乳食初期:昆布だしがおすすめ!取り方を紹介
離乳食初期は、食材本来の味だけでも赤ちゃんは十分美味しく感じるので、そのまま食べてくれるのであれば、この時期にだしはまだ使う必要はありません。
離乳食初期に使えるだしは、昆布だしです。昆布はアレルギーの心配がなく、昆布の旨味であるグルタミン酸は母乳にも含まれる成分で、赤ちゃんの体にとても良いのです。
- 昆布 5㎝×1㎝
- 水 1カップ(200cc)
- 昆布だし(煮出し)の作り方
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- 濡らしたキッチンペーパーで昆布の表面を軽く拭きます。
- 分量の水を入れた鍋に昆布を入れて、20~30分浸けます。
- 昆布が大きく厚く膨らんできたら取り出して、ひと煮立ちさせたら完成です。
ひと煮立ちさせるときは鍋の蓋はしないようにしましょう。昆布の匂いがだしに付き過ぎると美味しくなくなってしまうからです。煮立たせずに、水からでもだしが取れます。昆布の旨味はゆっくり水に溶けだしていく性質があるので、水出しの方がおすすめです。
- 昆布だし(水出し)の作り方
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- 分量の水に昆布を3時間以上浸けます。一晩つけておいてもOKです。
- 昆布を取り出して、完成です。
昆布はそのまま浸けておくと腐敗しやすくなるので、必ず取り出してください。だしがらの昆布は捨てずに、出るたびに取っておいて冷凍して、佃煮などに活用できますよ。
離乳食初期:洋風だしは野菜スープを利用!
離乳食初期の洋風だしには野菜スープを利用します。基本の野菜は人参、玉ねぎ、キャベツですが、カブやじゃがいもなど甘味のある他の野菜を混ぜても美味しくなりますよ。
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材料
- 人参 1/2本
- 玉ねぎ1/2個
- キャベツ1枚
- 材料をすべて小さく刻み、鍋に入れます。
- 野菜がひたひたに浸かるくらいの水を鍋に入れて、火にかけます。
- 沸騰したら弱火にして、アクを取りながら20分ほど煮ます。
- 万能こし器でこして、完成です。
離乳食中期:かつおだしと干し椎茸だしを取り入れてみよう!
離乳食中期に入るとかつおだしが使えます。かつおだしを早くから摂ると、消化器官未熟な赤ちゃんは便が緩くなったりするので、7か月以降が推奨されています。
かつおだしの作り方(鍋での調理方法)
- 材料
- 削り節 10g
- 水 3カップ(600㏄)
- 鍋に分量の水を入れて沸騰させます。
- 削り節を加えたら、火を止めて、削り節が沈むまで待ちます。
- 削り節が沈んだら、ザルなどでこして、完成です。
かつおだしの作り方(お湯をかけるだけの調理方法)
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材料
- 削り節 2つかみ
- お湯 3/4カップ(150㏄)
- 削り節を茶こしに入れます。
- お湯をゆっくりと、まんべんなく回しかけます。
- お湯を注ぎ終わったら、スプーンの背で削り節を茶こしの目に押し付けて、だしの味を出して完成です。
かつお昆布だしを使ってみよう
昆布だしにもかつおだしにも慣れたら、この2つを合わせただしを使ってみましょう。
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材料
- 昆布 5㎝×1㎝
- 削り節 2つかみ
- 水 1カップ(200㏄)
- 分量の水を入れた鍋に昆布を入れて、20~30分浸けます。
- 昆布が大きく厚く膨らんできたら取り出して、火にかけます。
- 沸騰したら昆布を取り出して削り節を入れます。
- もう一度沸騰したら火を止めます。
- 削り節が沈んだら、すくい取って完成です。
干し椎茸だしの作り方
野菜に慣れてきたら干し椎茸だしも使えるようになります。椎茸はミネラルが多く含まれ、低カロリーなので体にも良く、干し椎茸には普通の椎茸よりも旨味成分が凝縮されているので、離乳食にぜひ取り入れたいだしの1つです。
椎茸そのものは離乳食後期から使えますが、弾力があって赤ちゃんは食べにくいので、出汁を上手に使って栄養を摂れるようにしてあげましょう。稀にアレルギーが出る場合があるので、最初は少量からスタートしてみてください。
- 干し椎茸 5個
- 水 1.5カップ(300㏄)
- 干し椎茸を分量の水につけて、冷蔵庫で一晩ゆっくり柔らかくなるまで戻します。
- 翌日、鍋に戻した水と椎茸を鍋に入れて沸騰させて、完成です。
- 干し椎茸だし+昆布だし
- 別々にだしを取っておいて、調理中に混ぜて使います。昆布だしを水出しで取るときは、干し椎茸と一緒に浸けて戻し、沸騰させたら完成です。
- 干し椎茸だし+かつおだし
- 別々に取っておいて、調理の際に混ぜて使います。かつお昆布だしと干し椎茸だしを混ぜても美味しいだしが取れますよ。
離乳食中期:洋風だしに鶏ささみを加えてチキンスープに!
離乳食中期になると、野菜スープに鶏ささみを加えたチキンスープが使えるようになります。野菜スープを作るときに鶏ささみ2本を加えて、同じように煮るだけです。
離乳食後期:煮干しだしやホタテ缶のだしで味の幅を持たせて!
離乳食後期になると、いろいろなだしが使えるようになります。まずおすすめしたいのは煮干しだしです。
煮干しだしの作り方
- 煮干し 30g(10尾ほど)
- 水 1リットル
- 煮干しの頭とはらわたを取り除き、水に30分つけます。
- 火にかけて、10分煮出したら、煮干しを取り出して、完成です。
ホタテ缶のだし
離乳食後期には、ホタテ貝柱の水煮缶の汁をだしとして使うことができます。ホタテ缶の汁には旨味がたっぷり含まれており、味にクセがなく好む赤ちゃんが多いようです。
どんな料理にも使いやすく、玉子焼きや炊き込みご飯のだしとして使うと美味しいです。
だしは冷凍保存できて便利!たくさん作って冷凍する方法
だしは冷蔵庫では日持ちしないので、1度にたくさん作って冷凍しておくと便利で効率的!蓋つきの製氷皿に入れて、凍ったらジッパー付きの保存袋に移し替えておくと、使いたい分だけ取り出せます。
離乳食初期ならば赤ちゃんの食事量もまだ少なく、氷1個分がちょうど1食の分量にぴったりです。ドロドロの野菜ペーストをなめらかに伸ばしたいときなどに、使うと便利です。
市販のだしを使用するときの注意点…だしパックはベビー用や無添加のものを選ぼう
ベビーフードには、5ヵ月~使用できるベビー用だしや野菜スープが数多く販売されています。規定量のお湯で溶くだけなので、時間のないときに重宝します。
- 原材料が国産の自然素材のみ
- 塩分不使用
完全無添加のだしも販売されているので、赤ちゃんの体のことを考えて安全安心なものを選ぶようにしましょう。
色々なだしを使えば離乳食のレパートリーも増えて赤ちゃんも喜ぶ!
離乳食のメニューは2回食、3回食になるにつれてマンネリ化しがちですが、色々なだしを使って味を変えれば、レパートリーも増え、赤ちゃんも喜びます。
子供の味覚は離乳食期から形成されていくとも言われています。
子供の離乳食期は、実は親の食生活を見直す良い機会です。離乳食を卒業してもだしを上手に使って薄味を心がけ、私たち大人も調味料に頼らずだしを使って素材の味を活かした料理を作っていけるといいですね。
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