伝え方で変わる!子供に優しさと思いやりを育む声掛け・行動例

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2017/12/15

優しいという言葉にはとても多くの意味があり、「優しい」と「思いやりがある」は違う意味だと捉えている方も多いかと思いますが、ここでは同義語として扱っていきます。

思いやりのある人というと、相手の気持ちや立場を考えて行動できる人ということですよね。

自分がもし相手の立場だったらどう思うだろう?あの人は今どんな気持ちだろう?と想像することができ、その上で行動できる人。子供にとってはなかなか難しいことです。

どうしていいか分からないだけかも!行動に移すための手助けをしてあげて

お友達や小さい子が泣いていても黙って見ていたりする場面がよくあります。

ヨシヨシしてあげたり、「大丈夫?」ってお友達に言ってあげればいいのに…と思いますが、子供の場合、お友達が泣いていることに心配していてもどう行動すればいいのかが分からないという事も十分にあり得ます。

そういうときは、大人が「どうしたらいいと思う?」や「こうしてみたらどうかなぁ?」と提案してあげて下さい。

何か手立てやヒントがあれば、優しく思いやりのある行動が取れるようになってきます。

また、どうすればいいのかわからないときは、親や先生、周りの人にどうしたらいいのか助け船を出してみるという方法もあるよと伝えていきましょう。

自分の気持ちを汲み取ってもらえたという経験がとても重要!

自分の気持ちを大事にしてもらった子供は、他の人の気持ちを大事にできるようになっていきます。

結局はできないことでも、『そうしたかった!』という気持ちを受け止めて欲しいのです。

でもこれは子供がこうしたいと言ったら、その気持ちを汲んでその通りにしなさいということではありません。子供の要求を通すようにするのは単なる甘やかしで、わがままを許すことになるので子供の思いやりは育っていきません。

▼子供の気持ちへの共感方法についてはコチラも参考にしてみて!

周りの大人が他の人を思いやる行動を積極的に子供に見せよう

パパが家事を手伝ってくれない!と子供の前でブーブー文句を言っていませんか?自分の要求の前に、まず相手がどういう立場にあるかを考えるようにしていきましょう。

子供は本当に親をよく見て学んでいます。「思いやりのある人になりなさい」と教えて、そう育っていくわけではありませんよね。

子供に思いやりのある人にと願う前に、自分自身を見つめてみることが大切かも。

子供の「思いやりの心」や「優しさ」を育むのに1番影響力があるのはやはり親御さんです。

「子は親の鏡」とはよく言いますが、やはり親の行動を子供はよく見て真似をします。
  • 家の中で人の悪口は言わない
  • ちょっとしたことでも「ありがとう」と伝える
  • 子供が困っているときは「どうしたの?」と聞く

ごくごく当たり前のことですが、その何でもないようなことが重要なのです。

子供がお友達や自分以外の相手に優しくするのを期待しすぎると、見ている親がヤキモキしてイライラしてしまいます。

自発的に行動できるようになるのは小学生以降。それまでは、子供に人を手助けできるような手立てを徐々に教えていくことに専念しましょう。

効果的な関わり方・伝え方

具体的に、どのように子供と関わっていけばいいのかを考えていきましょう。

声掛け例

例えば休日、まだ寝ているパパと遊びたい子供が「パパと一緒に遊びたい!」と寝ているところを邪魔しているとします。

でも昨夜帰りが遅かったので、もう少し寝かせてあげたいママは、どのように声をかければ良いでしょうか?

「ダメ!やめなさい!」と叱る
→ これは子供が可哀想ですよね。一緒に遊びたいという気持ちが無視されてしまっています。
「仕方ないね、起こしちゃっていいよ」と子供の要求を通す
→ 今度はパパが可哀想。子供のわがままが無条件に通されてしまっています。
「そうね、遊びたいよね。でもパパ昨日遅かったから、あと1時間寝かせてあげてね。その後起こすのお願いしていい?」
→ このように、子供の遊びたい気持ちを受け止めつつ、理由とその後どうするかを伝えるといいのではないでしょうか。

この時子供は、ママに自分がパパと遊びたい気持ちを分かってもらえたので、簡単に「いいよ」と言えると思います。

パパの立場を考えて起こさない理由を伝えたことで、パパに対しての思いやりも子供の中で育っていきますね。

男の子と女の子では伝え方を変えてみる

最近テレビや雑誌で、男と女では物事の捉え方や考え方が違う、などということをよく耳にします。それは大人だけではなく子供でも通ずることがあります。

例えば、お友達が一緒に遊びたそうにしているけど、「入れて」って言えない子がいるとします。

男の子の場合

男の子は論理的に話すほうが伝わりやすいみたいです。

「○○君と一緒に遊びたいみたいだから、『一緒に遊ぼう』って言おう」という具合です。
女の子の場合

女の子は情緒に訴えかけたほうが伝わります。

「○○ちゃん寂しそうだよ、『一緒に遊ぼう』って言ってみたらどうかなぁ?」という具合です。

諭される優しさで子供は成長していく

例えば、お友達に「バカ!」などとキツイ言い方をしてしまっても「そんなこと言っちゃダメでしょ!」と即叱るのは、ちょっと待って下さい。

「どうしてそんなこと言ったの?」とまずは理由を聞き、そのあとに「そういう理由だったのね、でも『バカ』はよくなかったね。○○君が言われたらいやだよね」というように、諭されることを繰り返すことで、子供も成長していきます。

最初からケンカを回避してしまっては思いやりの心が育ちにくくなってしまいます。

ケガをしない程度であるならケンカが始まってもしばらく見守ってキリのいいところで大人が仲介に入って双方の言い分を聞いてあげましょう。

家のお手伝いを子供にお願いしてみましょう

本当に簡単なことでいいので、子供に家のお手伝いをしてもらいます。

  • 靴を並べる
  • テーブルを拭く
  • お花にお水をあげる
お手伝いができたら「ありがとう」や「助かった、嬉しい」などと褒めてあげて下さい。褒められたことで「自分も人の役に立つのが嬉しい!」という気持ちが出てきて思いやりの心につながります。

しかし、お手伝いを強制するようなことはしないで下さい。遊びに集中しているときに「手伝いなさい!」と言われると気分と損ねてしまいますし、子供なりに疲れていることもあります。

あくまでも楽しくお手伝いすることが大切なので、1度お手伝いを頼んでみて無理そうなときは次の機会を待ちましょう。

まず「一緒に」が子供に勇気を与える

年中さんくらいになると、お友達とのトラブルも増えてきます。おもちゃの取り合いなんてよくあることですが、トラブルの時こそ、子供の思いやりをもっと育てて実践していくチャンス。

「早く〇〇しなさい!」「お友達に優しくしなきゃダメでしょ!」すぐに叱ってしまうのではなく「どうしたらいいかな?」と、まず子供の考えを聞いてみるといいですね。

そして行動に移す勇気が出ないようなら「それいいね!一緒に行こうか」と誘ってみましょう。

少しずつ子供の中で思いやりの心が育っていても、それを行動に移すのはなかなか難しいこともあるでしょう。

こうした方がいいのは分かっているんだけど、恥ずかしかったり、自分の考えに自信が持てなくて迷っていたり、勇気が出なかったりするのかも。

最初は「一緒に」でいいんです。1度行動できると、それが自信となってだんだん自分から行動できるようになっていきます。

「どうすればいいか分かってるなら、ちゃんとできるでしょ?」と突き放してしまうと、余計にプレッシャーになり行動できなくなるので注意しましょうね。

少しでも思いやりのある行動が見られた時には、そのことを褒めてください。自分を認めてもらえることは子供の自信を大きく育て、思いやりの心を行動に移せるようになっていきますよ。

▼思いやりの心を育む努力話についてはコチラも参考にしてみて!

▼思いやりのある優しい子に育てるコツについてはコチラも参考にしてみて!

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