赤ちゃん最適なエアコン設定温度と上手な冷房の使い方!暑い夏も安心

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2016/07/15

エアコンで快適な夏を送っている赤ちゃんとママ

暑い夏になると、おもわず冷房の設定を「強」にして涼しい風に当たりたくなる方もいるかと思います。

しかし中には「体を冷やすと良くない」という理由や、「エアコンが苦手」という理由でクーラーを使わない方もいらっしゃいます。

昔は、エアコンなどを使わなくても、窓を開けていれば、暑いなりにも気持ちよく過ごせていましたが、どんどん夏は暑くなってきており、40℃ちかくになるなど体温よりも高い日もあります。

それでも、やはり赤ちゃんにエアコンを使いすぎると良くないのではないか?と心配がよぎることがあります。

エアコンは、上手に使えば赤ちゃんを守るお助けアイテムとして活躍してくれます。ここでは、赤ちゃんが健康に育つためにも、エアコンの上手な使い方をご紹介します。

赤ちゃんは脱水症状になりやすい!クーラーを使う事も必要

「クーラーは、できるだけ使わないで過ごしたい。」赤ちゃんの体を思えばこそ、そういう考えのママもいる事でしょう。

たしかに、冷房の使いすぎは赤ちゃんに風邪をひかせてしまう可能性があります。ところが、夏の暑い日に冷房を使わずに過ごすと赤ちゃんは、どうなるのでしょうか?

1歳未満の子供の体は、約8割が水分でできていると言われています。つまり、暑くてたくさん汗をかくような部屋にいると、思っている以上に早く脱水症状になってしまうのです。

また高温多湿・日差しの強い部屋では、熱中症になる可能性があります。赤ちゃんは、体も小さく未発達なので重症化するのも早いという事も忘れてはいけません。

38℃を超すような猛暑のある夏。人の体温より高くなるような日に、クーラーを使う事は、決して体に悪いとは言えないと思います。

赤ちゃんを守るためにも、熱中症対策や脱水症状対策として上手にエアコンを使いこなしましょう。

ただし赤ちゃんも夏バテになる…過剰なエアコン利用は控えて

意外かもしれませんが、赤ちゃんも夏バテになる事があります。赤ちゃんが夏バテになる主な原因は下記のような場合です。

  • 夜ぐっすりと眠れていない
  • クーラーを過剰に使いすぎている
  • 消化機能が低下してしまっている

猛暑で大人が暑さに耐えきれず、冷房をかけすぎてしまうと、赤ちゃんが夏バテになってしまう事もあるのです。

大人にとっては、快適な温度でも赤ちゃんにとっては寒すぎる。なんて事もあります。

一日のほとんどを、室内で過ごす赤ちゃん。赤ちゃんにとって快適な方法でエアコンを使う様にしましょう。

赤ちゃんに負担のない、風邪をひかせないエアコンの使い方!

クーラーは、いくつかの使い方を守れば赤ちゃんにとって強い味方になります。

赤ちゃんにクーラーの風があたっても大丈夫か?設定温度は、どれくらいにすると夏バテせずに快適に過ごせるのか?

赤ちゃんに負担のないエアコンの使い方には、いくつかの注意点があります。

赤ちゃんに負担のない冷房の使い方は主に下記8つのポイントを心がけることで、赤ちゃんへの負担を減らすことができます。

  • 外気と室内の温度差は3℃から5℃に!設定温度は27℃から28℃にしよう
  • 湿度は、40%~60%がベスト。温度が高くても湿度で快適に
  • 暑すぎる場合は、扇風機で空気を循環させてみて
  • 直接冷房風が赤ちゃんにあたらないように、風向きを工夫して!
  • 赤ちゃんが汗をかいたら、風邪をひかないように着換えを
  • クーラーを使う時の赤ちゃんの服装は、大人より1枚少な目で
  • 夜間のエアコンのおすすめの設定
  • 夏と同じ環境はNG。冬にエアコンを使う時に注意しておきたい点
  • エアコンが原因?赤ちゃんの鼻がつまった!咳が出始めた場合考えられること

赤ちゃんが元気に快適に過ごすためのクーラーの使い方を紹介します。

外気と室内の温度差は3℃から5℃に!設定温度は27℃から28℃にしよう

外気との温度差があまり大きいと、体調をくずしやすくなります。赤ちゃんが夏バテにならないためにも、外気との温度差は3℃~5℃にとどめておきましょう。

暑い猛暑日でも27℃~28℃くらいに設定し、部屋の中を冷やしすぎない様に注意しましょう。

次は設定温度です。外気との差が3℃~5℃程度までが好ましい温度とされています。それでも暑い猛暑の日には27℃~28℃度程度に設定するといいでしょう。温度はあかちゃんのそばに室温計をおいてきちんと測ってください。

赤ちゃんは大人と比べて体重あたりの体表面積が大きく、温度の影響を受けやすいです。よって体が冷えすぎてしまいがちです。

大人が快適!と感じる温度より少し高い温度にすることがポイントです!

時間帯によっても外気の温度は変わります。また、お部屋の場所でも温度が変わりますので、赤ちゃんの側には、常に室温計を置くなど、こまめに設定温度をかえましょう。

大人の体感温度ではなく、赤ちゃんにとってベストな温度で環境づくりをする事が大切です

湿度は、40%~60%がベスト。温度が高くても湿度で快適に

涼しく快適に過ごすためには、温度を低くすることばかりを考えてしまいますが、湿度を程よく保つと、気温が高くても過ごしやすくなります。

梅雨や夏・冬と季節によって湿度は変化しますが、季節に関係なく部屋の湿度を40%~60%にすると、快適に赤ちゃんも過ごす事ができると言われています。

除湿・ドライ機能を上手に活用し、快適な環境づくりをしてくさい。

また締め切りの部屋では空気も悪くなってしまいますので、2~3時間おきに窓を開けて換気をしましょう。

暑すぎる場合は、扇風機で空気を循環させてみて

室内が暑いと感じる場合は、扇風機を活用しましょう。

冷気は下へ下へと下がる性質がありますので、扇風機を回して空気を循環させて部屋の温度を下げましょう。

扇風機を使う際は、赤ちゃんに風が直接あたる事の無いようにしましょう。扇風機は、天井に向けて回して、エアコンからは対角線上に置くと効果的です。

直接冷房風が赤ちゃんにあたらないように、風向きを工夫して!

赤ちゃんにクーラーを使う時、絶対に注意しておきたい事が直接エアコンの風をあてない。という事です。これは、扇風機についても述べましたよね。

直接赤ちゃんに風が当たってしまうと、体の水分が奪われ脱水症状を引き起こしてしまう可能性もあります。エアコンの風の向きには注意しましょう。

また、冷房を使っている時は、腸の働きを低下させないように、赤ちゃんにタオルケットをかけてあげましょう。

赤ちゃんが汗をかいたら、風邪をひかないように着替えを

程よい汗は、赤ちゃんを健康に育てます。エアコンをつけていても、外気との温度差を3℃~5℃にすると汗をかく事があるかもしれません。

汗をかいてしまった場合は、すぐに洋服を取りかえてあげましょう。

汗をかいたままにして、冷房をつけた状態にすると風邪をひいてしまう可能性があります。

クーラーを使う時の赤ちゃんの服装は、大人より1枚少な目で!

赤ちゃんの場合、大人より1枚少ないくらいの洋服の着方がベストです。例えば、生後1.2カ月であれば、短肌着・長肌着くらいが良いでしょう。

赤ちゃんが汗をかいて、お腹をだしてしまうとお腹を冷やしてしまうので、できれば薄手の綿100%の肌着に腹巻をつけてあげると良いでしょう。

また、汗をかいたり洋服が湿っぽくなってしまった場合は、なるべく早く服を着替える必要があります。

お着換えを嫌がる子や、ママに余裕がない場合は 汗取りパットを背中に入れて簡単に変えられるようにすると便利です。

夜間のエアコンのおすすめの設定

冷房を使う際に悩むのが夜間。朝まで赤ちゃんの様子を見ている事ができないので、寝ている間に寒くて風邪をひいてしまうのではないか?と心配になります。

多くの方がタイマー機能を利用して、できるだけ寝苦しくない環境をつくりたいと考えていると思います。

赤ちゃんがいるご家庭で、夜間クーラーを使う場合は、就寝前に涼しめと感じる28℃位まで室内温度を下げておきましょう。

そして寝るときには、29℃で風量を「自動」または、「弱」にしてタイマーをかけます。

タイマーは1~2時間で設定しておきましょう。1~2時のタイマーで冷房が切れてしまい、暑くて赤ちゃんがぐずる…汗を大量にかく…という場合は、温度を1℃下げてみてください。

ただし、くれぐれも冷えすぎないように使用しましょう。

29℃で暑い場合は、1℃下げるのもいいですが、扇風機で室内の空気を循環させると良いでしょう。冷気が循環して、体感温度も下がります。

この様に赤ちゃんにエアコンを使う場合は、こまめな温度調節が必要になります。

夏と同じ環境はNG!冬にエアコンを使う時に注意しておきたい点

エアコンの使い方は、冷房にする時と暖房で使う時では注意しておきたい点が異なってきます。同じように使わないようにしましょう。

参考までに、赤ちゃんに暖房を使うときに気を付けたいポイントについてを入れておきます。赤ちゃんが快適に過ごせるよにしてあげましょう。

  • 赤ちゃんのいるご家庭の暖房の適正温度は、20℃~23℃
  • 冬の湿度は、40%~60%
  • 冷房と同じく、直接風があたらないように注意しましょう。
  • 暖房は乾燥しやすい。赤ちゃんの肌はデリケートです。乾燥し過ぎて赤ちゃんの肌がカサカサにならない様に、加湿器を使う等 注意をしましょう。
  • 冬服の重ね着はNG。風邪をひくかもと、靴下も帽子もかぶせたまま寝させるのはやめましょう。汗をかいて風邪をひく原因になります。
  • 暖房のつけっぱなしはやめましょう。乳幼児突然死症候群の原因になります。

エアコンが原因?赤ちゃんの鼻がつまった!咳が出始めた場合考えられること

風邪でもないのに、赤ちゃんの鼻が詰まったり咳が出始めたりする場合、エアコンが関わっているのかもしれません。

設定温度が低すぎる事により起こる、体調不良や鼻への刺激や お掃除が行き届いていないエアコンからのハウスダスト。

目に見えない刺激が、赤ちゃんの体調に変化を与えている可能性があります。赤ちゃんの症状の変化は、急激に悪化する事もあります。注意しておきたいですよね。

  • 室外と室内の温度や湿度の差が大きいと風邪をひいてしまう
  • 快適すぎるエアコン環境は、体温調節機能の発達の妨げに
  • 熱が無いのに鼻が詰まってしまったら、冷房の効かせすぎかも…
  • エアコンのカビが赤ちゃんのアレルギーやアトピー原因にもなりう
  • エアコン掃除は3年~5年。エアフィルターの掃除も欠かさずに
  • エアコンのつけっぱなし。電気代がきになるところですが

これらのエアコンが原因で引き起こす赤ちゃんの体への影響やトラブルを確認しておきましょう。

室外と室内の温度や湿度の差が大きいと風邪をひいてしまう!

暑い日に、思わずガンガンにお部屋を冷やしたくなってしまいますが、室内と室外の温度差が大きすぎると自律神経が乱れ夏バテの原因になってしまいます。

自律神経が乱れてしまうと、体温調節が上手くできなくなってしまい免疫力が低下してしまいます。

免疫力が低下をしてしまうと、風邪をひきやすい体になってしまうので注意が必要です。

快適すぎるエアコン環境は、体温調節機能の発達の妨げに

汗をかかないくらい涼しい環境で育つ事は、赤ちゃんの成長の妨げになってしまいます。

体温調節が苦手な赤ちゃんは、汗をかく事で汗腺を発達させます。それと同時に体温調節機能を発達させていきます。

ところが、汗をかかないような涼しい環境で育ってしまっては、その機能が上手く発達しないまま成長してしまいます。

そうすると汗をかいて体温を下げたり、体をふるわせ体温を上げる事がうまくできない体になってしまう可能性があります。

人間が汗をかくことは、とても自然な事であり、自分の体を守るための機能だという事を忘れないようにしましょう。

熱が無いのに鼻が詰まってしまったら、冷房の効かせすぎかも…

赤ちゃんの鼻はとても小さいです。鼻の粘膜も敏感なので、ちょっとした気温の変化にも反応します。

ですから、冷房をかけすぎて空気が乾燥してしまうと、気が付いたら、風邪でもないのに鼻水がでていたなんて事になりまねません。

また冷房で鼻がつまってしまい、おっぱいが上手く飲めなくて赤ちゃんが不機嫌になってしまう。なんてことも起こります。

既に鼻水が出てしまっている場合、冷房で空気が乾燥すると鼻詰まりが悪化してしまうので、部屋が乾燥しすぎないようにしたり、また冷やしすぎないように注意しましょう。

エアコンのカビが赤ちゃんのアレルギーやアトピー原因にもなりうる

意外と盲点なのがエアコンのお掃除です。エアコンの内部には、カビが生えてしまう事があります。

エアコンの内部にカビが生えてしまったのを放置していると、クーラーをつけた時に部屋中にカビの胞子やハウスダストがばらまかれてしまいます。

部屋中に散乱したカビの胞子・ハウスダストなどのアレルゲンの影響を受けてしまうのは赤ちゃんです。

見えないくらい小さなカビの胞子を赤ちゃんが吸い込むと、肺にまで入ってしまう可能性があります。

「風邪ではないけど、咳がでてしまう」という症状があったら、エアコンが汚れている事が原因で起こす”喘息や気管支炎”の可能性もあるのです。

アレルゲンは咳だけでなく、皮膚がかゆくなってしまったり、アトピーの原因にもなるものです。

アレルゲンの原因の第一位が「ダニ」 第二位が「カビ」と言われているほど、カビの影響は大きいのです。

エアコンには、アレルゲンが溜まってしまう可能性があるので、清潔に保ちたいですね。

エアコン掃除は3年~5年。エアフィルターの掃除も欠かさずに

カビの胞子やハウスダストを吸わないためにも、エアコンの掃除は欠かせません。

エアコンを内部から掃除する場合、業者にお願いする事もあるかと思います。目安は3年~5年と言われています。

エアコンは使う頻度と設置する場所によって汚れ具合も変わってきますので、エアコンの内部を外から見て、カビが生えていたり 匂いが出てきたらお大掃除の目安にしましょう。

例えば使用頻度の高いリビングや油を使うキッチンでは、汚れやすくなります。特にキッチンは、油を吸ってしまうので汚れやすくなります。

ただ、寝室の様な寝るときだけ使う様な場所では、使用頻度も少ないので業者に掃除を依頼する間隔は長くなります。

ただし寝室はほこりが多い場所なので、こまめにエアフィルターの掃除は欠かせません。

エアフィルターは、プロでなくても簡単に説明書を読むことで掃除ができる場所になります。

カビの胞子やハウスダストが部屋に広まらないようにするためにも、2週間に1回を目安にエアフィルターの掃除をしましょう。

エアコンのつけっぱなし…電気代がきになるところです!

エアコンの使いすぎは、電気代が気になるところですが、エアフィルターのほこりをとる事で、電気代を安くすることができます。

更に、1℃上げると13%の消費電力が削減できると言われています。

汚れた冷房でガンガンに冷やした部屋より、清潔なエアコンで設定温度を28℃程度に保つ方が、電気代の節約にもつながります。

赤ちゃんに優しい冷房の使い方のポイントと同じですね!つまり赤ちゃんに優しい使い方=お財布にも優しい使い方なのですね。

クーラーを上手に使って暑い夏から赤ちゃんを守ろう

いかがでしたか?

クーラーの過剰な使い方は、確かに赤ちゃんの体に良くありませんが、紹介してきた使い方のポイント次第で赤ちゃんの体への負担を減らす事ができます。

  • 設定温度は、27℃~28℃室温と湿度は、40%~60%に調整
  • 外気との温度差3℃~5℃
  • 暑い時は、扇風機を使って部屋の空気を循環させる
  • 冷房を直接赤ちゃんにあてないようにする
  • エアコンを清潔に。エアフィルターをこまめに清掃してハウスダストを除去

体温調節が苦手な赤ちゃんにとって、エアコンは猛暑を乗り切るための強い味方です。決して使ってはいけないものではありません。

上手に使って暑い夏から赤ちゃんの体を守ってあげてください。

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