小学校入学前・入学後に掛かる費用の平均!第二の貯め時を逃さないで

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2018/08/30

保育園・幼稚園とは違い、小学校は公立であれば学費はタダですが、習い事や学童保育の費用など掛かるお金も増えてきます。

就学前に次いで、第二の貯め時と言われる小学校時代には、どれくらいのお金が必要になるのでしょうか。

小学校入学前の準備に必要なものとかかるお金

小学校の入学の準備にも、結構お金がかかりますね。以下の物品を揃える必要があります。

  • ランドセル
  • 体操服・上履きなどの学童用品
  • 鉛筆・消しゴムなどの文房具
  • 学習机
  • 入学式用のママのスーツ
  • 入学式用の子どものスーツ

ランドセルは、高くて質の良いものもありますが、相場としては4、5万ほどのようです。

各々の地域の学校によって異なりますが、体操服・上履きなどが約1万5千円、文房具が5千円ほどかかるとすると、これらの合計で7万円ほどになります。

これにプラスして、学習机、入学式用の親子のスーツを購入するとなると、入学前には10万~15万円ほどかかるとみておくのが無難ではないでしょうか。

小学校受験をするとどれくらい費用がかかるのか

小学校受験の受験料だけであれば、私立だと学校によって2、3万円、国立だと約3千円です。

受験に合格するためには、通常幼児教室に通って受験に向けた対策をします。年中の頃から、1年以上は通わせる人が多いという話も聞くので、なかなか費用がかかりますね。

ママが協力して家庭で受験対策を行い、模試や講習を最低限に抑えたとしても50万円ほどは掛かるようです。

反対に、掛けようと思えば天井しらずでいくらでも掛けられるので、まだ1歳のころからいくつも教室に通わせるなどすると、数百万にも膨れ上がることも。

公立・私立小学校で1年間にかかる学習費

私立の小学校に通っている児童の割合は、全体の1.2%と少ないですが、公立・私立で1年間の学習費はこのように違いがあります。

公立小学校 私立小学校
学校教育費 約6万円 約87万円
学校給食費 約4万円 約4万円
学校外活動費 約22万円 約61万円
学習費総額(年間) 約32万円 約152万円
月平均 約2.6万円 約12.6万円

(文部科学省「平成28年度子どもの学習費調査」より)

学校外活動費には、塾・習い事の月謝、学習机・本棚などの購入費用、博物館・水族館などへの入場料等が含まれています。

学校教育費の詳しい内訳

学校教育費の中身と金額は、このようになります。

公立小学校 私立小学校
授業料 0円 約46.1万円
修学旅行・遠足などの費用 約0.7万円 約4.2万円
学校に納付するお金など 約1万円 約22.6万円
図書・学用品などの代金 約2万円 約3.1万円
通学にかかるお金 約1.7万円 約8.9万円
その他 約0.6万円 約2.1万円
合計金額 約6万円 約87万円

(文部科学省「平成28年度子どもの学習費調査」より)

私立の小学校は、授業料や入学金、寄付金がかかる分、年間で公立の小学校の約15倍のお金が掛かっていますね。

就学援助制度を利用すると自治体のサポートが受けられます

就学援助制度とは、経済的な理由で、小学校・中学校の義務教育でかかるお金の負担が難しい家庭に対して、自治体が資金援助を行うものです。

お住まいの自治体によって、援助金を貰うことができる基準や援助金の項目が異なりますが、おおむね以下のような費用に対して資金援助をしてもらえます。

  • 教材費
  • 宿泊学習・修学旅行の費用
  • 給食費
  • 医療費
  • クラブ活動の費用

新学期が始まるころに、学校で配られる就学援助制度の申請書に記入し、役所へ提出して申請します。

学習費以外にもこんな費用がかかります

学習費以外にも、学童保育の費用や子ども用の携帯電話の料金など、幼稚園・保育園時代に比べて必要な費用が増えてきます。

学童保育の平均費用は毎月7千円ほど

放課後などに、自宅で面倒をみてくれる人がいない時に利用する学童保育。共働き世帯も多く、2015年には利用対象者が小学校4年生から小学校6年生までに拡大されました。

2012年に行われた全国学童保育連絡協議会の調査によると、利用料の平均は、自治体が運営している施設で5,535円、父母会・保護者会の運営では10,872円、などとなっています。

全体の平均では、7,371円なので、1年間では約8万8千円の出費となるのですね。

小学生からおこづかい制を始めてみては

小学生になると、毎月お小遣いをあげている家庭も結構いらしゃるのではないでしょうか。

いくらあげるかについては、学年×100円を毎月渡すというはなしも聞きます。

たとえば、月に500円としても年間で6,000円なので、欲しい時に欲しいものを買ってあげるよりも、我慢とやりくりを覚えられるし、かえって節約にもなるのではないでしょうか。

始めるポイントとしては、以下のように、家族間・夫婦間で決まりごとを共有することです。

  • 毎月定額を与える
  • おこづかい帳をつけさせる
  • パパがこっそりお金をあげるなどしない

おこづかい制は、お金の感覚を身につけるためには効果的です。小学校低学年のうちから始めてみてはいかがでしょうか。

子供向けの携帯電話は月々4,000円ほど掛かる

小学校4年生頃から塾に通う子が増えて、防犯のためにも携帯電話を持たせるご家庭もありますよね。

子供用のそこまでの機能がついていない携帯電話でも、利用料は月々4,000円前後はかかるようです。

費用の面もそうですが、持たせる是非についても家族で話し合った方が良いと思います。

  • 夜9時以降は使わない
  • リビング以外では使わない

など、子どもに持たせる場合は、ルールを決めることが大切です。

習い事や塾の費用を抑えるコツ

学年が上がるにつれて、習い事や塾の月謝もかさんでいます。みんながやっているからという理由で始めたものであれば、本当に必要なのか再考したり、費用を抑える工夫もしたいです。

自治体の行う教室に参加

民間の習い事にくらべて、自治体の主催するテニス教室・体操教室などの教室はリーズナブルです。

広報誌やホームページには、自治体の行う子供向けの教室の案内が載っているので、利用すると費用が安く抑えられます。

親が教えられるものを教えてあげる

スイミングを親がプールで一緒に泳いで教えてあげる、卓球を体育館に行って一緒に遊んであげるなど、両親の得意なことは習い事へ行くのではなく教えてあげると費用が抑えられますね。

とくに子どもが小さい頃は、お金ではなくて、手を掛けてあげられる部分には掛けてあげたいです。

オンライン英会話などを利用して費用を抑える

オンラインの家庭教師や英会話教室を利用すると、教室に通うよりも月謝を抑えることができます。

最近では、スマホで家庭教師をしてもらえる「manabo」というサービスもあります。

宿題などのわからない部分について、スマホで質問を入力して、チャットや無料通話でチューターから個別指導を受けられるというシステムです。毎月60分まで、3,240円で何度でも利用できます。

スカイプを利用したオンライン英会話も、教室に通うよりもリーズナブルです。

料金の一例としては

  • 1回25分の授業を月8回で4,500円
  • 月6,000円で1回25分の授業を何度でも利用できる

ネイティブスピーカーからの指導を家にいながら受けることができるので、便利ですよね。

小学校時代は第二の貯め時!将来の家計の見通しを持ちたい

教育資金の第二の貯め時と言われる小学校時代。しかし、高学年になると、塾通いをする子も増え、中学受験をする人はさらに準備にお金が掛かってきます。

小学校低学年のうちにできるだけ貯金を行い、塾の費用の負担が増える高学年になったら、この先どれだけ貯蓄ができるか、子供に教育費を掛けられるかということについて、再度家計の見直しを行う必要がでてきます。

子育てにはお金が掛かりますが、小学校時代に家計の見通しを持てると、大学までの学費を貯めやすくなるでしょう。

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