赤ちゃんとお葬式に参列…マナーとしておさえるべきポイント

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2015/12/18

お葬式に参列
ある日突然人が亡くなる、という事はあります。自分に赤ちゃんがいる時期に自分の祖父母や両親、兄弟、親戚が亡くなるケースは決して少なくありません。自分ひとりだけの参列と違い、赤ちゃんがいるとかなり大変です。

赤ちゃん連れで出席する場合のマナーとして学んでおきたいポイントはどこかをご紹介します。

自分が出席しなければならないお葬式…赤ちゃんがいる場合の対処法

赤ちゃんがいる場合、お葬式は出来るだけ誰かに預けて参列するのが一般的だと言われています。ただしその場合はご主人や祖父母など赤ちゃんをお世話してくれる方がいる事。と同時にその方がお葬式に参列しない時と限定されてしまいます。

つまり自分とご主人がよく知っている方のお葬式には赤ちゃんをみてくれる人が誰もいないので、赤ちゃんを連れて行かなくてはいけないというケースが出てきます。

また夫婦がとても親しくしている方が他界されたのでしたら、赤ちゃんの事もご存じという場合も多いでしょう。こういった場合は赤ちゃん連れで出席する事になります。

では、赤ちゃん連れでの参列の場合は、どういった事を気にかけておくといいのでしょうか?

  • 赤ちゃんだって窮屈…リラックスできる時間や場所を
  • 授乳や、食事のタイミングをしっかりと
  • 遠方であれば、宿泊も視野に入れる

赤ちゃんがいる場合の対処法として、主にこの3点について関係している部分を下記に分類して詳しく紹介していきましょう。

赤ちゃんだって窮屈…リラックスできる時間や場所を与えてあげて!

赤ちゃんもと違う環境ですと少し緊張してしまう事があります。お葬式という場は静かで、中にはみんなが泣いたり落ち込んだりしているシーンもあるので、赤ちゃんも「ここは落ち着かない」と感じる事があります。

そうなると、赤ちゃんも泣き出してしまうことがあるので、赤ちゃんには少しでもリラックス出来る場所を用意してあげましょう。

来賓側でないのならば控室を有効活用。待機する覚悟をしよう

例えば自分の両親や祖父母や兄弟、おじさんおばさんなど自分たちが喪主に近いポジションの場合は、控室を利用する事が可能です。来賓側の場合は葬儀に行った1時間半程度の拘束で済むのですが、身内のお葬式となると短時間では終わらないのが普通です。

特に赤ちゃんは授乳が必要ですし、おむつの交換もやらなくてはなりません。つまり出来ればテーブルと椅子形式ではない洋室か和室に滞在出来るように手配をしたほうが良いでしょう。

お葬式が始まるギリギリまで控室にいて、終わったらすぐに控室に戻るくらいのほうが自分たちも疲れなくてすみます。

もちろん赤ちゃんの中にはずっとおとなしく過ごしてくれる子もいるのですが、特に動き出した子は同じ場所にずっと座っていると苦痛を感じる事もあって、泣き出す場合が考えられます。

「これ以上ここにいるのが無理かも」とも思い出したらすぐに控室へ逃げ込めるように、控室の鍵を預かっておくほうが安心です。

参列の場合は、座る席は後ろの方で!出来れば隅っこがベスト

身内が亡くなった場合には、比較的前のほうに座るようになっていますが、赤ちゃんがいる場合には出来る限り後ろに座るが鉄則です。

後ろのほうには出入り口があるので、そこからすぐに出入り出来るというメリットがあります。

赤ちゃんはいつもと違う場所でたくさんの人たちがいる事に驚いて泣き出してしまう可能性があり、静粛な場であるからこそ早急に対応しなくてはならなくなります。

後ろの席でも両サイドにがっつり座られてしまい、なかなか自由に出入り出来ない所には座らない事です。

一番隅で座れるならばベストですし、自分の足元などに余裕がある席でしたら移動がさほど迷惑になりませんので、最後部に座っていれば隅でなくても心配はいらないと思います。

参列する側として出席するのでしたら、先に荷物を置くなどして後ろの席を確保しましょう。

ゲームもあり?小さい子がおとなしく座っていられるグッズは持参して

神聖な場所にゲーム…というのは抵抗があるかもしれません。

しかしお葬式で大騒ぎするくらいならば、ゲームや赤ちゃんが喜ぶ動画などを見せても良いと思います。

私の知り合いは男の子の赤ちゃんに対して、ミニカーをいくつか持ち込んでお葬式に出た事があります。ただし途中で飽きてしまい中盤で退場してしまいましたが…

私も長男が小さい時に化粧ポーチを急きょ持ち込み、飽きてしまった長男がポーチをいじって時間を潰すようにした事があります。

このときは何も準備しなかったので急きょ化粧ポーチにしましたが、おとなしく座っていられるグッズがあると何かと助かります。

赤ちゃんを卒業した子でも、黙って座っているのが苦手なタイプもいます。この子たちがお気に入りのグッズを持参してみましょう。音が出ないものが基本なので、絵本の読み聞かせや音が出るゲームなどは絶対にやめてください。

火葬場への移動はマイカーで。赤ちゃんにも騒げる時間と場所が必要です

火葬場と式場が一緒になっている場合は、移動は簡単なのですが通常は火葬場まで車や専用のバスで移動します。

赤ちゃん連れですとマイカーの中で騒ぐ可能性があります。チャイルドシートもないので膝の上で抱っこをしなくてはなりませんから、万が一の事故などの心配もあります。

火葬場での滞在は赤ちゃん連れにはあまり過ごしやすい状況ではありません。おむつ替えスペースはあったとしても、授乳する場所までは確保されていないことが多いです。

このような点を踏まえますと、自分のマイカーで移動したほうが赤ちゃんは寝る事が出来ますし、泣いても周りを気にしなくていいのですし、授乳場所が確保できない場合などにも便利です。

赤ちゃんも慣れない環境でストレスがたまります。マイカーでリラックスさせてあげるといいでしょう。また、授乳時のショールや目隠しを持参すると良いと思います。

授乳や食事のタイミングを逃さないようにしよう!

お葬式には食事がもれなくついてきます。お通夜でしたら皆さんがお焼香を済ませた後に軽く通夜ぶるまいをいただく事になるでしょう。

ですので、赤ちゃんの食事をどうするか?なども考えておかなくてはなりません。

お通夜と告別式は始まる前にしっかりと食べさせよう

参列者としてでしたらお焼香さえあげればいいですし、赤ちゃんがいるとすれば通夜ぶるまいを口にせずに急いで帰る事も出来ます。

ただし、場合によっては失礼にあたるかもしれませんので、皆さんが席に座るような状況ならば、少しでも着席するほうがいいかもしれません。

問題は来賓側ではない場合です。来賓の皆さん全てお焼香が終わるまでとなれば、どのくらいの人数がいらっしゃっているかにもよりますが、1時間から1時間半程度しないと食事にありつけない事もあります。

なので、式が始まる前に赤ちゃんにはしっかりとお腹を膨らませておいてもらう必要があります。時間を合わせるのはなかなか難しいかもしれませんが、式前には必ず授乳をしておくようにしましょう。

そうすれば、お腹が満たされて赤ちゃんが眠りについてくれるかもしれませんよ!

告別式の火葬場で軽食も出来るが、始まる前がやっぱり一番お勧め

告別式は更に1時間半程度お焼香やお別れの儀式が行われ、そこから火葬場へ行きようやく戻ってきて食事となるので大人でも空腹になります。火葬場で軽くお菓子などが出ますがこれでは物足りないでしょう。

赤ちゃんは事前に母乳・ミルクを与えるほうが無難ですし、離乳食の子も早めにあげてしまうほうがいいと思います。また火葬場での待ち時間はそう長くはないのですが、ここでも母乳やミルク、離乳食をあげられるチャンスはあります。

精進料理はあくまで大人へのふるまいです。赤ちゃんはここで本格的にご飯を食べなくても構いませんから、出来るだけ前もって食べさせておく・飲ませておくほうが良いでしょう。

自身もお腹が空きますので、その時間を赤ちゃんへの授乳時間に充ててしまうと自分がご飯を食べる時間がなくなってしまいます。

自宅から遠い場合は、葬儀式場が宿泊可能ならばそれも視野に入れて

お葬式の場所がいつも自宅から近いとは限りません。中には自宅から車で行けるので日帰り出来るような距離だけれど、往復するのが大変と思うケースもあるでしょう。しかも赤ちゃんがいると、移動するのが面倒になってしまう気持ちはわかります。

式場が遠いならばホテルへ宿泊しよう、と検討する方もいらっしゃるでしょう。実際式場の方が近場のホテルを教えてくれる事もあります。

また、最近は遠方のご親族も増えているのか、式場の中で宿泊するスペースも用意している所もあるようです。

私がこの10年で利用した式場の3つは、いずれも宿泊できる設備がありました。そのうちの1つはもう旅館と同じレベルで、ユニットバスが部屋を出たらあり、ミニ冷蔵庫と簡単なキッチンもありました。

また別の式場はお風呂とキッチンがなく、ただの部屋しかありませんでした。なのでただ「泊まる」事しか出来ませんでした。

最後の1箇所は個室があり、部屋から出るとミニキッチンとユニットバスがありました。

このようにお風呂やキッチンがある部屋でしたら、普通に宿泊も出来て便利です。

赤ちゃんがいるとお通夜の時間が終わって21時くらいからホテルへ移動するのは少し大変です。式場に宿泊出来るかを事前に必ず確認しておきましょう。

また、宿泊出来る場所にはお風呂はあるのか、ミニキッチンはあるのか、冷蔵庫はあるのかなどがチェックポイントです。離乳食の子がまだの子で母乳のみの子ならば、冷蔵庫とミニキッチンは不要ですが、離乳食が始まるとキッチンがあると重宝します。

大きな式場はいくつも個室があるので、その日に他に宿泊されるご遺族がいるのか聞いておきましょう。赤ちゃんが夜泣きした際に、場所が場所だけに怖がられる心配があります。夜泣きする赤ちゃんがいるならば、こちらから報告しておくと安心です。

ぐずりだしたらすぐに退室。家族葬でない限りこれを基本にしよう

赤ちゃんがぐずるのは仕方がない事だと思います。とはいえ厳粛な場所ではあるので、泣いたままにするのはマナー違反。赤ちゃんがぐずり始めたら早目に退室を心がけましょう。

赤ちゃんがいると悲しんだりする余裕がないほど気を遣うかもしれませんが、それは覚悟の上でお葬式に臨みましょう。家族葬は身内ばかりのため、多少安心感があると思います。しかし、お経を唱えてもらうので第三者である僧侶はいらっしゃいます。

やはりぐずってうるさいと感じたら、出来るだけスムーズに退室して赤ちゃんを泣きやませるようにしてください。

そしてそうならないためにも、赤ちゃんがリラックスできるおもちゃや、式前の授乳などでお腹を満たしておくなど出来ることはしておきましょう。

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