水天宮総本宮に産宮神社…まだまだあった福岡県の安産祈願神社

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2015/01/17

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福岡県には全国総本宮水天宮のほか、宇美八幡宮や産宮神社などたくさんの安産祈願神社があります。みなさんはどこへ安産を祈りに出かけますか。

全国総本宮 水天宮

水天宮の総本宮

安産の神社といえば水天宮、という方は多いのではないでしょうか。水天宮は全国各地にある神社です。

特に有名なのは東京にある水天宮ですね。実は私も東京の水天宮で安産祈願を受けました。他にも横浜や神戸など、さまざまな場所に水天宮があります。

こうした全国各地の水天宮の総本宮が、久留米市にある水天宮です。水天宮の祭神は、天御中主神という神様です。

天御中主神は日本神道の宇宙開闢に関わった、最初の神の一柱とされています。宇宙そのものともいわれる中心的な神です。

妙見様と習合され、北極星や北斗七星をつかさどる神ともされました。北は五行説において水をあらわすため、水とも深く関わる神様として祀られています。

妙見様は水に力をもたらすとされ、羊水に力を授けるとする地域もあります。また「ミクマリ」という神様とも習合され、それが転じてミコモリ、つまり御子守りへとつながったとされています。

水天宮には壇ノ浦の悲劇が平家物語にかたられる安徳天皇と、その母建礼門院も祀られています。

水天宮は鎌倉時代初期に創建されました。その後江戸時代になって、有馬藩主によって社殿が寄進され、今の姿になったと言われています。

有馬藩からのあつい信仰を受け、その後東京日本橋の有馬藩上屋敷に分祀されました。それが東京水天宮の始まりです。

水天宮の安産祈願

水天宮では安産祈願のおり、お守りや腹帯・祈祷大麻などを授与しています。とってもキュートな親子守もありますよ。戌の日に参拝して祈願を受けるといただけます。

予約は必要ありません。祈祷を受ける当日に社務所で申し込めばOKです。ただし祭事や神事にぶつかると、スムーズに祈祷を受けることができない場合もあります。

お出かけの際はあらかじめこうした祭事が重ならないかチェックしておくと良いでしょう。また戌の日は安産祈願に訪れる方が増えます。

特に土日・大安と重なると混みあうため、参詣には注意して出かけましょう。体調をみて、可能な日を選んでくださいね。

全国総本宮 水天宮
公式サイト:http://www.suitengu.net/gokitou.html
所在地:久留米市瀬下町265-1
電話番号:0942-32-3207
Google map:https://goo.gl/maps/TTerG

宇美八幡宮

もうひとつの安産神社・宇美八幡宮

福岡県には水天宮に並ぶ安産祈願の神社があります。それが宇美八幡宮です。宇美八幡宮は糟屋郡宇美町にあるお宮です。

水天宮は各地にお社があるので全国的に名が知られていますが、宇美八幡宮は九州で知る人ぞ知る安産祈願の神社です。

九州各地には神功皇后の三韓征伐に関する神話が数多く残っています。三韓征伐の神話は神功皇后の応神天皇妊娠・出産にまつわる神話と深く関わっています。

神功皇后は征伐の際、応神天皇を妊娠しておりすでに臨月でした。そこで皇后は産宮神社にお産が遅れることを願い、腹帯に石を挟んで男装し、戦へ赴きます。

無事に凱旋したのち、安産にて応神天皇を出産しました。その出産の地が宇美八幡宮とされています。宇美は「産み」に通じますね。そこで宇美八幡宮は神功皇后にまつわる安産神社として親しまれているのです。

宇美八幡宮の安産伝説

宇美八幡宮には神功皇后の安産にまつわるいろいろな伝説が残っています。境内に生える子安の木は、神功皇后が出産に際して取りすがったという槐の木です。

応神天皇が産湯につかったと言われる産湯の水も残っており、安産祈願のおりに拝受できます。ほかにも胞衣が浦などもあります。

さらに境内の湯方殿というお社には、子安の石という石が奉納されています。安産祈願で参詣した時に持ち帰ると安産の守りになるといわれています。

この石は安産ののち、別の新しい石に赤ちゃんの性別や名前を書き、持ち帰った子安の石とともに返すと良いそうですよ。

宇美八幡宮の安産祈願

宇美八幡宮ではいつでも安産祈願を受け付けています。受付時間は9時から午後4時までです。予約は必要ありませんが、神事と重ならないよう確認しておくと良いですね。

戌の日に限らず参詣し、帯を巻き始める日を戌の日に…というママも多いそうです。体調に合わせて良い日に参詣しましょう。

初穂料は5千円からです。腹帯を持ち込めば朱印を捺してもらえます。また神社でもさらしやサポーター腹帯を購入できますよ。お値段は3千円です。

参詣の際は子安の木や産湯の水もお詣りしたいですね。また子安の石を持ち帰り、安産のお礼参りにまた持参してみてはいかがでしょうか。

宇美八幡宮
公式サイト:http://www3.ocn.ne.jp/~umi8man/u_frame_1.htm
所在地:糟屋郡宇美町宇美1-1-1
電話番号:092-932-0044
Google map:https://goo.gl/maps/3fvSN

産宮神社

安産育児のお宮さん・産宮神社

産宮神社は、福岡県糸島市にある神社です。「さんのみや」神社といい、その名の通り安産と子育ての神社として信仰されています。

産宮神社の祭神はナルタヒメという女神です。ナルタヒメはタマヨリヒメの娘で、伯母にはトヨタマヒメという女神がいます。母のタマヨリヒメもこの神社の祭神です。

タマヨリヒメは海神の娘で、トヨタマヒメの産んだ甥を養育し、さらに我が子も立派に産み育てた安産・子育ての女神です。

ナルタヒメは自らが懐妊した際、胎教を重んじて、母のタマヨリヒメと伯母のトヨタマヒメの前で「無事に子が産まれたら、末は長きにわたって妊婦産婦の守護神となります」と誓いました。

その後非常に安産で皇子を出産、その子は天皇となります。以後、ナルタヒメは安産の女神となり、産宮神社は安産神社の社として信仰を集めました。

かの神功皇后は臨月で出陣するにあたって、出産を遅らせるようこの神社に祈願したと言われています。その結果無事凱旋し、その後安産で応神天皇を出産しました。

また天平年間には聖武天皇の勅願で、行基が民の安産を祈願したと伝えられています。皇室にも信仰されてきた安産の神社です。

産宮神社の安産祈願

安産祈願は五ヶ月目の戌の日に関わらず、いつでも受けることができます。腹帯は授与も可能ですが、持参して祈祷してもらうこともできますよ。

参詣して直接祈願を受ける場合は、予約してから出かけましょう。妊婦さんの体調を考え、良い日を選んで申し込んでくださいね。

産宮神社
公式サイト:http://sannomiyajinja.or.jp/index.html
所在地:糸島市波多江駅南1-13-1
電話番号:092-322-4159
Google map:https://goo.gl/maps/E2tBD

太宰府天満宮

天神様の総本宮・太宰府天満宮

九州にはたくさんの大社寺がありますが、太宰府天満宮も全国に名を馳せる神社です。天神様の名で親しまれる、菅原道真公を祀る神社の総本宮です。

天神様関連のお宮は全国に1万2千あると言われており、その神社の頂点にたつお社です。その創建は905年にさかのぼります。

天神様こと菅原道真は、平安時代の非常に有名な学者・政治家です。無実の罪で政治の表舞台から九州へと流され、太宰府の地で生涯を終えました。

その後勅令により、墓所に祀廟を建て、さらに社殿が建てられて現在の天満宮の歴史が始まったとされています。

梅をこよなく愛したと言われる菅公には、「飛梅」という伝説も残っています。太宰府天満宮をはじめ、全国の天神様のご紋も梅の花です。

また天神様は学者として名を馳せた菅公にちなみ、学問の神として親しまれています。受験シーズンには合格祈願に訪れる人が全国から後を絶ちません。

太宰府天満宮の安産祈願

太宰府天満宮でも安産祈願を受けることができます。太宰府天満宮は学問の神様として知られていますが、神前結婚式をはじめ初宮参りや七五三でお詣りする人もたくさんいます。

安産祈願で訪れる妊婦さんも少なくありません。太宰府天満宮では梅の紋がついたさらしの岩田帯やお札・お守りなどを授与してもらえます。

梅の紋とピンク色の地がとても可愛いお守りとお札ですよ。初穂料は5千円からです。参詣の際は事前に結婚式や神事が重ならないかチェックした方が良いでしょう。

太宰府天満宮で安産祈願を受ければ、学問好きで賢い赤ちゃんが産まれてきそうですね。神社に関する豆知識も豊富に掲載されているので、一度公式サイトを訪れて見てはいかがでしょう。

太宰府天満宮
公式サイト:http://www.dazaifutenmangu.or.jp/
所在地:太宰府市宰府4-7-1
電話番号:092-922-8225
Google map:https://goo.gl/maps/JRBdO

篠崎八幡宮

神功皇后神話の篠崎八幡宮

篠崎八幡宮は神話の地、北九州市にある神社です。なんと1400年以上といわれる大変長い歴史をもつ神社で、古くから信仰を集めてきました。

篠崎八幡神社は、応神天皇とその父母にあたる仲哀天皇・神功皇后を祀る神社です。さらに同じ福岡県にある宗像大社の宗像三女神と、養育・安産の女神タマヨリビメを祀っています。

特に神功皇后は三韓征伐に臨月の身で望み、凱旋後見事に応神天皇を安産したという伝説があります。戦に臨んで腹帯を巻いたという伝説も残っているそうです。

そこで篠崎八幡宮は安産の神社として名高く、多くの人々が参詣に訪れます。北九州各地に残る神功皇后・応神天皇伝説の一角を担う神社のひとつです。

篠崎八幡宮の安産祈願

篠崎八幡宮では、戌の日以外でも祈祷を受け付けています。通常は予約は必要ありません。ただし祭礼や神事と重なると待ち時間も長くなるので、事前に確認しておきましょう。

祈祷は午前9時から午後5時まで行っています。ただし戌の日はそれ以前やそれ以降の時間の祈祷も受け付けています。事前に予約が必要なので、忘れずに申し込みましょう。

初穂料は5千円からになります。お守りやお札を授与して頂けるほか、とっても可愛い安産絵馬もありますよ。記入して奉納してきましょう。

篠崎八幡宮
公式サイト:http://www.shinozakihachimanjinja.or.jp/index.html
所在地:北九州市小倉北区篠崎1-7-1
電話番号:093-561-6518
Google map:https://goo.gl/maps/LlhCf

淡島神社

女性の守護神社・淡島さま

北九州市にある淡島神社は、少彦名神を祀る神社です。平成27年に鎮座850年を迎える歴史ある神社です。

少彦名神は医薬の神様として知られています。さらに安産の神としても知られる神功皇后も祀られています。

神社の名にもなっている淡島神は、和歌山県加太にある淡嶋神社を総本宮とする神社で祀られている神様です。諸説あるようですが、アマテラスの娘で住吉神の妃として嫁ぎました。

しかしその後、婦人病にかかったため淡島に流刑されてしまいます。そこで女性を病の苦しみ・悲しみから救う女神として崇められるようになったと言われているそうです。

北九州の淡島神社も、女性の守り神として古くから親しまれてきました。ひな祭りとの結びつきも強く、また丈夫な子を授かり安産できると言われています。

淡島神社の安産祈願

淡島神社は女性からあつく信仰されている神社なので、近隣から多くの妊婦さんが参詣に訪れます。公式サイトには戌の日カレンダーも掲載されていますが、いつでも祈祷は可能です。

初穂料は5千円からで、腹帯とお守りを2千円で授与してもらうこともできます。腹帯はいわゆる岩田帯と呼ばれるさらしの布です。

機能的な腹帯を使用している方は、愛用のものを持参しても大丈夫ですよ。祭事などがあると待ち時間も長くなるので、お出かけ前に申し込みをしておきましょう。

安産祈願にかかる時間は、待ち時間をのぞいてだいたい30分ほどです。神事が無い場合は、毎日午前9時から午後5時まで祈祷を受け付けています。

淡島神社
公式サイト:http://awashimajinjya.com/
所在地:北九州市門司区奥田4-9-5
電話番号:093-371-8428
Google map:https://goo.gl/maps/1ioAA

宗像大社

神秘の神社・宗像大社

宗像大社は宗像市にある神社で、沖ノ島をはじめとする三社の神社からなる大神宮です。全国にある宗像神社をはじめ、厳島神社や弁天様など多くの神社の総本社でもあります。

裏伊勢とも呼ばれるほど格式が高く、その境内も広大な規模にわたります。現在は宗像市田島にある辺津宮が本殿として親しまれていますが、沖ノ島には沖津宮・筑前大島には中津宮があります。

この三宮を総じて宗像大社と呼んでいます。宗像大社は三つのお宮でそれぞれ宗像三女神と呼ばれる三柱の女神を祀っています。

宗像三女神はアマテラスとスサノオの伝説の中で、アマテラスの息から生まれた三女神です。この時産まれたのは五男三女の神で、合わせて八柱の神を八王子とも呼んでいます。

全国の神社でも三女神を祀る場所は数多くあります。三女神はタギリヒメ・タギツヒメ・イチキシマヒメの三柱です。

このうちイチキシマヒメは弁天と神仏習合し、全国の水辺にある神社で祀られるようになりました。そのため、宗像大社は弁天様の総本宮とされているのです。

このイチキシマヒメは「イツクシマ」にも通じ、厳島神社の祭神としても祀られています。また、イチキシマヒメはニニギノミコトの養育にも携わった女神とされています。

そこで子守・育児の女神、ひいては安産の女神として子安の霊験が信仰の対象となってきました。

宗像大社は、神秘に包まれた神社としても大変よく知られています。特にタギリヒメを祀る沖津宮がある沖ノ島は、女人禁制の秘島です。

男性でも潔斎を受けなければ島に渡ることができません。基本的に神職をのぞいて5月27日以外は上陸を許されず、島全体がご神体として厳しく管理されています。

宗像大社の安産祈願

宗像三女神は「道」をつかさどる女神です。そこで交通安全祈願で訪れる人が非常に多い神社です。我が家にも宗像大社の交通安全守りがあります。

結婚式を挙げるカップルも多く、祭事や神事も多く行われます。大安吉日の土日や七五三シーズンは特に混みあうので注意が必要です。

安産祈願に訪れると、宗像大社の紅白の御幣を授与されます。また祈祷を行ったお札と安産のお守りもいただけますよ。

初穂料は5千円からです。基本的に年末年始以外は午前9時から午後4時まで祈祷を行っています。

宗像大社
公式サイト:http://www.munakata-taisha.or.jp/index.html
所在地:宗像市田島2331
電話番号:0940-62-1311
Google map:https://goo.gl/maps/m5LwH

荘厳寺

海辺にある風光明媚なお地蔵様の寺

荘厳寺は福岡市と海の中道でつながっている、志賀島にあるお寺です。志賀島は博多湾の北にある島で、志賀島神社という有名な神社もあります。

ちなみに海の中道は橋として島をつないでいるのではなく、砂州で本土とつながっています。全国的にも珍しい地形とされています。

元寇の合戦場となったことでも知られる歴史の舞台で、古くは万葉集にも歌われた歌枕でもありました。

そんな志賀島にある荘厳寺は、海辺に建つ風光明媚なお寺です。本尊は延命地蔵菩薩と呼ばれるお地蔵様で、特に子授け・安産にご利益があるとされています。

荘厳寺の安産祈願

荘厳寺ではご祈祷を電話のほか、ネットで申込みできます。公式サイトから祈願申込フォームに飛ぶことができます。

子宝・安産祈願はそれぞれ祈願料5千円です。事前に申し込みをしてからお出かけしましょう。遠方の場合は祈願の依頼も可能です。

荘厳寺の絵馬は、ほっこりとした赤ちゃんが描かれたとても可愛らしいものです。記入したらお寺に返送しましょう。

またお寺で求められる「願い叶う地蔵」もとっても人気があります。10センチほどの陶器のお地蔵様で、ひとつひとつ丁寧に手作りされているんですよ。

世界にひとつのお地蔵様は、願いをかなえてくれるそうです。安産祈願に訪れた際は求めて見てはいかがでしょう。1体千円で授けています。

荘厳寺
公式サイト:http://www.ne.jp/asahi/shikanoshima/syougonji/
所在地:福岡市東区志賀島813-1
電話番号:092-603-6702
Google map:https://goo.gl/maps/6HQQb

ほかにも福岡市で名高い香椎宮も、仲哀天王と神功皇后の夫婦神を祀り、さらにその子の応神天皇を祀る神社です。

大変にぎわう大神宮で、安産祈願に訪れる人もたくさんいます。福岡市の神社といえばまず名前があがる神社のひとつです。

また同じく福岡市にある住吉神社も、安産祈願をはじめ多くの参詣者が訪れる人気の神社です。こちらは星をつかさどる三柱の神のほか、アマテラスと神功皇后が祀られています。

初宮参り・七五三で訪れる人も多い神社で、もちろん安産祈願に訪れる人は少なくありません。香椎宮とならんで、福岡市で訪れたい神社ですね。

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